心技第39号                                日本将棋連盟武雄支部
                                                       

<続:名人戦が毎日から朝日へ〜いかに収拾すべきか>
 本誌の読者から様々な意見が寄せられている。   
「目先のカネに目が眩んだのではなかろうか。朝日に名人戦が移ると朝日オープンがなくなるので長い目で見れば損なのではなかろうか」(A氏)。
「財政難だからと言って信義にもとる行動をとるのは結局自分の首を絞めることになりはしないか」(B氏)
「将棋を文化的なものと捉えるならば、なおさらその根本にあるものを大事にしなければなりません。米長会長の化けの皮がはがれたという思いがします。日本古来の文化事業を継承する団体は、品格を保ち、信義(心技)を決して疎かにはしない団体のはずです。どう決着するか楽しみです」(C氏)。
「毎日に対して『王将戦をビッグタイトルにしてもよい』などと言っていますが、虫のいい身勝手な考え方です。名人戦が朝日に移った場合、毎日は提訴や王将戦の打ち切りなどで対抗することを示唆していますし、読売新聞が竜王戦から撤退するのではないかという噂も出てきました。森内名人は名人戦移管に反対、羽生、佐藤もこれに同調する意向で、棋士も一枚岩ではありません。総会でどう決定されるのか楽しみです。仮に否決となれば、米長体制は崩壊でしょう」(事情通)。
 
 こうした厳しい世論を受け止め、読者の批判を承知で、私の腹の内を述べたい。
 まず、このような動揺が広がっている以上、やはり名人戦の移行をこのまま強行するわけにはいかないだろう。このまま採決に突入して「崩壊」となる前に、今回の提案は撤回し、米長会長が辞任することで混乱を収拾すべきである。
 
 米長氏については、今回の件に加え、東京都教育委員会委員として教育現場に大きな不幸と混乱をもたらしてきた責任も重大であり、決して見過ごすわけにはいかない。毎日新聞の報道によると、米長氏は全棋士宛に手紙を出し、@赤字の補填のため全棋士が100万円を差し出す、Aこのまま赤字を放置する、B理事会案に従う、のいずれかを選ぶように、と述べていたらしい。これはあまりにも無茶苦茶であるが、まさに教育委員としての米長氏のやり方に重なってくる。「化けの皮がはがれる」とはまさにこのことである。教育されるべきは子どもや教師ではなく、米長氏自身である。
 
 今回の件で、いよいよ米長氏に教育を語る資格などないことがはっきりした。これを機に、米長氏は教育委員も辞任すべきである。米長氏は、名人位を含め、様々なタイトルを保持してきた大棋士であり、そのことには敬意を表するものである。だからこそ、これ以上棋界と社会を混乱させ、晩節を汚すことになってしまっては、本人にとっても棋界にとっても、ひいては社会にとっても不幸が広がるばかりである。
 
 日本将棋連盟は、米長会長が辞任した上で、このようなことになった経緯について率直に説明・謝罪し、今後のことを誠意をもって毎日新聞社など関係者に相談してはどうだろうか。前号で述べたとおり、こうした決定をせざるをえないほど将棋連盟の財政が厳しいことについては、「話せば分かってくれる」に違いない。いや、もはや「分かってくれる」と信じるしかない。
<「質問三羽烏」〜渡辺竜王が先輩棋士を厳しく批判>
 NHK杯戦準決勝の観戦記(「NHK将棋講座」5月号64頁)の冒頭に記された渡辺明竜王の痛烈な三浦八段批判である。
「若手にメールや電話で聞くのはA級棋士としての自覚に欠けると思います。そういう人たちの将棋は並べる気もおきませんね。目新しい手を指しても、どうせ誰かに聞いたんだろ、と思ってしまいますので。こういう人には負けたくないです」(渡辺)。                              
 三浦八段は、若手棋士から最新の序盤情報を入手しており、「三浦八段の得意な脇システムや相横歩取りは、実はすべて若手の研究なのです」(事情通)と言われるほどだ。こうしたことから、渡辺竜王は、三浦八段の他、丸山九段、深浦八段の3人を「質問三羽烏」と呼ぶなど、こうした行動をとる棋士を厳しく批判している。
 
 こうした最近の渡辺竜王発言について、「先輩をなで斬りにする辛辣な口調は若き日の升田幸三のよう」と懐かしむオールドファン声も。いずれにしても、「質問三羽烏」とは、なんともユニークな呼称であり、読んでいて微笑ましくなる。
 観戦記は、「現代将棋と情報は切っても切り離せない。画一的な内容は面白味に欠けるというファンの声も少なくない。だから、渡辺は棋界を代表する竜王として、序盤偏重の傾向に危惧を抱いている。冒頭の言葉はそういう観点から発せられたものだ。決して個人的中傷ではないことを断っておきたい」とこの話を結んでいる。
 
 私見を述べると、メールや電話でひそかに情報収集を行うというとは、いくらなんでも節度がなさ過ぎる。しかも、権威あるA級棋士が、後輩の若手棋士にメールや電話でこのようなことをしているとは・・・。まったく情けない。
 
 さらに私は、いわゆる「共同研究」の是非についても述べたい。あるアマ強豪は、「共同研究はプロレスでいう技合わせのようなものだ。これは棋士同士のなれ合いであり、八百長と言われても仕方がない」と指摘。プロ棋士でも大内九段が「共同研究は禁止すべきだ」と発言するなど、その弊害は目に余るものがある。まさに「共同研究」こそが画一的で面白くない将棋の根本要因であり、将棋界衰退、ひいては財政問題の元凶である。日本将棋連盟は、目先の契約金などではなく、こうした根本問題にこそ目を向けるべきなのではないのか。
 
 「最近の将棋は画一的で面白くない」という多くの将棋ファンの声をたんなる「無知」や「無理解」として片付けるべきではない。「将棋のプロレス化」ともいうべき現状に対し、何の問題意識も危機意識も持たないほうがおかしい。
 
 しかしながら、渡辺竜王もまた、対振り飛車戦を解説した著書では「急戦と穴熊の両方を使いこなすことが大事だ」と言いつつ、実際には「穴熊偏重」に傾くなど、将棋そのものは「現代将棋」に完全に染まっている。その点では、「将棋そのものについては『質問三羽烏』と本質的な差異はないのではないか」という批判も成り立つわけである。そのこと自体は「やむなし」と理解しないではない。しかし、今後は渡辺竜王自身が新しい将棋を開拓する努力を惜しむべきではない。本人もそのことを自覚しているのだろう。昨期のNHK杯戦決勝を見れば、そのことが伺われるのだ。
 
 NHK杯戦決勝の対丸山戦で渡辺竜王が見せた初手3六歩。これはたんなるファンへのアピールではなく、「質問三羽烏」の親玉=丸山九段に対する渡辺竜王の強烈な抗議行動であった。感想戦の際に米長会長から「この程度の相手ならこれくらいでいいと思ったんだね」と尋ねられ、「はい」とはっきり応えていたことがそのことを裏付けている。敗れた渡辺竜王は、「質問三羽烏を二人倒しましたが、最後の最後でやられました。もう質問三羽烏には負けません」というコメントを残している。渡辺竜王対「質問三羽烏」。今後のたたかいに注目である。
 
<アマ竜王戦佐賀県予選の結果>
1.アマ竜王戦(参加39人)
 優勝 才田信之、2位 松井卓哉、3位 福地正行、川内篤
2.大衆戦(参加16人)
 優勝穴瀬(唐津市)2位飯盛(佐賀市)3位古賀(久保田)
 
 川内篤四段は、残念ながら代表を逃してしまいました。
 伊万里支部の穴瀬君が大衆戦で優勝しましたので、お知らせします。おめでとうございます!                                                                
<有田陶器市大会のご案内>
 【日時】5月7日(日)9時50分開始(受付9時〜)
 【会場】『総合福祉保健センター』  有田町 西部 Tel: 0955-41-1315
  ※ 恒例の10分切れ負けトーナメント戦や懸賞早詰将棋あり。
  ※ 賞金、賞品 多数あり。 昼食と有田焼の参加賞付き。
 【参加費】 S級 2,500円  A・B・C級 2,000円
       *各クラスとも 当日申し込みは500円高
      ◎ A・B・C級 参加の小学生は 1000円引
 【申し込み方法】
   住所、氏名、参加クラス≪S級(参加自由)、A級(三段)、B級(二段)C級
  (初段以下)、電話番号を明記の上、5月4日までに ハガキ、電話、メールで
  申し込んでください。《1枚のハガキで何名でも可》
 【申込先】
  〒844−0024
   佐賀県有田町有田焼卸団地 椋露地商店 椋露地 淳市
   Tel: 0955(42)3216 (昼) 42−4116(夜)
   Email: mukuroji@po.saganet.ne.jp
 
<中島日記〜待望の学生生活を語る〜>
 4月20日、今日は目覚めが悪い。昨日遅く寝て、しかも寝つけられなかったので、友達に体を揺さぶられての起床だ。今、8時15分ぐらいなので急がないと、9時から始まる英語の講義に間に合わない。ヤバい。かといって朝飯は食べておきたいのでいつものように食堂に足を運んだ。そこには、自分と同じで眠たそうな表情で食事を口に運んでいた。
 起こしてくれた友達は、一限目の講義が入っていないので、のんきそうに食べている。周りにつられないようにと、早く食べようとするがそうはいかなかった。飯がまずい・・・作ってもらっていてこんな事を言ってはいけないとは思うが日記だけでもグチッておきたい。
 
 先日の夕食では、キャベツの千切りだった。また、次の日はキャベツの千切り、そしてまた次の日も・・・とそれはほぼ毎日として、この前の夕食に出た大好きなカレー。調理されたはずだが、レトルトカレー(ボンカレー)の味がした。この前はひたすら辛いキムチ丼、またある日は、ご飯にかけるゴマ塩だが、塩の量が7:3の割合ぐらいで圧倒的に多く、朝から舌がけいれんした日もあった。食堂の飯の話もたくさんあるが、他にも驚くことがある。食事を食べた後、先輩達が「ごちそうさまでした」、食べる前には「いただきます」といっていることだ。当たり前のことともいえるが、全体的な若者層に欠けているといえるコミュニケーションの方法(あいさつ)をなんなく自然にしている所から、自分は本当にいい寮に入ったと思うし、いい先輩に出会えたと思う。
 
 話は変わるが、次は授業の話だ。まず、一限目の授業は流通論という講義だ。内容はというと、商店街の発展と停滞についてであったが、長くなるのでふれないでおく。この科目の先生の特徴は、メガネをかけていて、スポーツがりで、若きよき日の筒井さんといった感じだ。だから、妙な親近感がわくというか、どの教授よりも馴染みやすい授業になりそうだ。次は二限目の講義が入っていないので、一足早く2時間半の昼休みに入った。これまた、値段は、うどん230円などそこそこだが、あまりおいしくない学食を食べながらやすんでいると、「大学生だへ」という気がしてやまない。
 
 三限目の文章論の教室にいく。4階にあり、エレベーターが使用できないので、この一段一段が高い階段はしんどい。一番高い棟では10階あり、そこのエレベーターは使えるが、いつもこむので使ったためしがない。チャイムがなり、先生が入ってきた。先生との初顔合わせ。ビックリした。師冨永さんのお母さんがいるのだ。正確にいえば似ているだけだが、一限目の先生とは比べものにならない程似ていて、逆に恐かった。声も似ていたような・・・・。授業の方は授業の流れや文章を読んだりした。大学生活で自分にとって最大の壁と思える卒業論文。文章に対してはやく手を打とうと思い、この授業を選んだ。早速、今日課題が出た。「自分がいま一番興味のあること」について原稿用紙3枚に書くというものだ。いくつかあるので提出の来週までに選考し書き上げたいと思う。
 
 最後の授業は、金融論だ。席に座っていて、教授が来た。偶然その時、視線が5秒ぐらいあい、何かオレに気があるんだろうかなと寒気を感じながら視線をそらす。そこにすかさず声をかけられた。配布物をくばらされた。一番前の席だったこともあってだろうが、昨日3時まで机に向かっていた自分にとって追い打ちといえた。
 
 眠さをこらえてノートにはきっちりまとめることができた。授業も終わり、寮に帰って即ベッド。といきたかったが、洗濯物を朝洗濯機にいれたままにしていたので、取りに行った。こうしていると、洗濯を何もいわずにやってくれている母親に感謝の念を抱く。というような大学生活のスタートにいるわけですが、いろいろ大変で、しかし周辺の地形にも馴れ、この前は友達と大好きなカラオケを楽しみました。アルバイトも24日から始めるわけで、今度のゴールデンウィークも帰るかどうか・・・。ともかく、今後ともよろしくお願いします。
 
*明らかな漢字の間違い以外は、中島氏の文章を一言一句違わず再現しました。意味不明な部分が多少ありますが、ご了承ください。でも、案外、文才あるのでは。

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