
☆☆☆ パラダイスの中の小さな悪魔 ☆☆☆
日本は、かつて大腸癌の発生の極めて少ない国、つまり「大腸癌のパラダイス」でした。
しかし、そんな中でも、直腸癌(肛門から20cmまでに発生する大腸癌)は、西洋諸国と比較して、けっして少なくなかったのです。そのころの直腸癌は、いわば「パラダイスの中の小さな悪魔」というわけでした。
日本の20世紀後半は、結腸癌(肛門から20cmより奥に発生する大腸癌)が増加して、西洋諸国に追いつけ追い越せという時代でした。一方、西洋諸国では、そのころ、大腸癌は減少していました。結腸癌が減少し、直腸癌も減少していたのです。
日本の直腸癌はどうなっていたかというと、西洋諸国での直腸癌の減少とは関係なく、横ばい、あるいはやや増加という、独自の道を歩んでしまいました。
今、日本は、大腸癌の最も多い国の一つです。そして、直腸癌も。