日本を耕そう!

大学ではこんなことを学んでいるのでした。農業経済を専攻してます。(といえるほどのものではないが…)

花卉における経営戦略と課題 99年6月更新
1年間(?)をかけて作り上げたものです。実際に花を作っている農家(群馬県昭和村)に泊めていただいて、調査をし、その結果からまとめたものです。グラフなどを載せると容量を食うので載せてません。(見る人いないし)
高齢社会と中小企業の新たな役割 99年6月更新
「21世紀型中小企業の経営戦略」第7章より
中小企業の海外進出の新たな展開 99年6月更新
「21世紀型中小企業の経営戦略」第6章より

高齢社会と中小企業の新たな役割

産業の空洞化の原因は国際的な競争力の相対的な低下という、対外的なものと、労働市場の供給と需要の不一致(3Kを若者が嫌う)という国内的な問題である。「公害問題」「国土計画」により、都市圏の工場は地域社会や住民との距離を大きく広げることとなった。地方圏では都市圏からの移転によって活発化しそうであったが、円高に伴い、工場誘致は海外に向くようになってしまった。効率だけを追及した社会から、バランスのとれた地域社会を作ろうという試みに変わってきている。

団塊世代と団塊第二世代が突出する人口ピラミッドとなっている。平均寿命が延び、晩婚化が進み、さらに、出生率が低下している現在、団塊世代が高齢者に届く2015年以降には、極端な高齢化は避けられない。労働人口の減少に対応するため、高齢者や既婚女性の就労を促進することが必要。機械でできることは世界のどこでも出来るのであり、より差別化された高度なものを作っていくためには、改めて熟練技能が不可欠との認識が高まってきている。

年功序列賃金体制による、人件費負担に苦しむ日本企業は、賃金負担の重い中高年をリストラの対象としている。事態の進行が早い韓国では、「出向」のことを「名誉退職」といい、その年齢は30歳台に突入している。

論点

  • 3Kとしてイメージを定着させてしまっていること自体に問題がある。今存在する先入観というものは拭い去ることは容易ではないので、今後このようなイメージのあてはめが行なわれないようにしていかなければならない。
  • 年金では、次世代に費用を負担させるような構造になっていることが問題である。世代をなるべく細分化してその中で運用して行くような構造が必要である。人件費にしても、仕事にみあった賃金を払っていれば、中高年がリストラされる必要はないのである。年功序列型賃金は人間の生活サイクルからすると適切ではあるが。いかに仕事を適切に評価できるシステムを作れるかが鍵となる。もしくわ、生涯の賃金曲線は右肩上がりではなく山型を描くことを常識化させる必要がある。
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    中小企業の海外進出の新たな展開

    大企業と中小企業のタイムラグ。生産の海外化という時代状況をあげることが出来る。海外生産の進展は、それを上回る国内生産の拡大がない限り、国内工業の競争激化を招く。第1に、大企業と中小企業との取引構造の変化。第2に、企業間の生き残り競争。第3に、国内の地域間競争の激化。

    機会産業では21世紀に向けて海外生産がさらに進み、部品も現地調達の方向にあり、国内での生産量の維持・拡大の条件がさらに後退することが危惧されている。海外生産比率の予測は年を追うごとに高まってきている。

    機械産業の海外展開の端緒は、個々の企業によって異なるが、その多くは米国との経済摩擦に求めることが出来る。この問題が解決してからも日本企業は東アジアから撤退することなく、単純労働を主体とする成熟製品の量産拠点として維持していくこととなる。部品を日本から調達している間はセットメーカーは多量の在庫を抱えるなど、コスト高を余儀なくされていたが、部品メーカーの海外進出に伴い競争力を手に入れることになる。85年のプラザ合意以降の急激な円高で一段と進展する。やがて進出企業同士の競争が激化していく。中小企業の進出を促すとともに、一方では海外化に対応できない、しない中小企業という二極化をもたらした。

    中小企業の海外工場の設立目的と動機として最も多いのは、「安くて豊富な労働力」であり、「取引先の海外移転」「現地市場の開拓」「国際的生産ネットワーク作り」が続く。完成品製造企業の移転に伴って、部品メーカーが海外展開していることがわかる。しかし「海外に展開する必要はない」としている中小企業も多い。

    生産構造よりいっそう海外生産を焦点として編成されていくことが予想されるので、国内にのみ生産拠点を構えつづける中小企業でも、「海外」を意識せざるを得ない。 今までは、国内生産に期待されていた、技術的に難しいものや少量で短納期のものも海外生産の焦点になってきている。機械産業の取引現場では、内制化と外注の選別を背景に上層での仕事の滞留が指摘されている。

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    花卉における経営戦略と課題

    (1) 花卉栽培と現状

    この項では、昭和村の花卉栽培が全国的に見てどのような位置にいて、それをどのように認識しているか、また現在の市況について述べる.

    1) 群馬県,昭和村における花卉栽培について

     群馬県では農業粗生産額は,全国のうち2.5%を占め順位では16位である.一方花卉は全国の1.6%を占め順位は24位(「生産農業所得統計 (平成8年)」による)であり,農業の中で花卉栽培はあまり盛んであるとはいえない.しかし,近年花卉は,消費の多様化,高級化,周年化に伴い生産額が拡大しており,産地間競争が激化する中,昭和村では生産の安定を図るため,夏冷涼な気候,標高差や大消費地である東京に比較的近いという地域の特性を生かした産地作りをおこなっている.第9-2-1表を見てもわかるように,平成6年の段階では単位あたり生産数量も経営面積も増える見込みであり,村が花卉栽培に関して積極的に取り組んでいこうとする意志が伺える.

    2) 花卉市場の現状について

     農林水産省がまとめた「平成10年度下期の花卉の需要・価格の見通し」によると切花においては消費は今後の景気の動向等にもよるが,最近は趨勢的に伸び悩んでいること,景気停滞感が強まる中で昨年秋以降,購入頻度,購入金額いずれも毎月連続して減少していることから,今後の動きとしては前年同期並みないしはわずかに減少すると見込まれる.生産においては,作付面積の伸びが鈍化し,最近はわずかな増加にとどまっているものの,規模拡大や産地形成への取組も着実に行われていることから,10年度下期についてはわずかに増加すると見込まれている.出荷量もわずかに増加すると見込まれている.海外からの輸入量については国産花卉の市況や円相場の動向にもよるが,国産を補完するものや特定の品種・用途などで需要が底堅いものがある一方で,国内の需給が緩和基調で推移することなどから,やや減少するものと見込まれている.卸売価格においては,消費が前年同期並みないしわずかに減少すると見られること,入荷量がわずかに増加するとみられることからわずかに下回ると見込まれている.先の昭和村の目標は平成6年に作られたものであるので,今後この不況が続けば目標の下方修正も余儀なくされるであろう.

    3) 昭和村の花卉農家

     花卉栽培の全体像は上記の通りであるが,小さい単位に目を移して,価格変動の大きい花卉市場に対して花卉農家はどのような行動をとっているのかを考えてみよう.どのような品種を作付けし,どのような市場に出荷するのかの2点に焦点を当ててみていくことにしてみる.なお,価格変動の大きさは第9-2-3図から読み取るとれることは、季節によって価格差が2倍以上になることだ.季節,もの日(需要が大きくなる日,カーネーションなら母の日)等からある程度の変動は読めるが,やはり花卉は生活必需品ではなく嗜好品であるという点において需要を見極めるのは非常に難しい状況にあるといえよう.また、需要が把握できたとしてもすぐには対応できないという農産物特有の障害もある.このリスクを検討して利益を最大化するためにいかに行動するかが花卉農家の生産戦略と考えることができる.

    (2) 作付品種の選定

    この項では、品種選定に到るまでの一連の流れを、どのような流れで作付品種の選定が必要となってくるのか(動機)、品種の情報をどのように仕入れているのか(情報収集)、どのような費用がかかるのか(品種変更にかかる費用)、それをふまえてどう決定すべきか(品種選定の方法)、という4段階に分けてまとめてみる.

    1) 動機

     作付け品種を選定するにあたっては,施設を増設したり,他農家から借りるなどをしない限り,今栽培している品種の作付けを止めて新たな品種を作付けすることになる.したがってほとんどの場合は,新たに作付けする品種を考えるのではなく,品種の変更を考えることになる.品種を変更するにあたっては何らかの動機が必要である.動機を大別すると積極的動機と消極的動機が考えられる.昭和村では現在栽培している作物が売れなくなり,利益が上がらなくなってきたら考えるという消極的動機の花卉農家がほとんどであった.利益は出ているがより利益の見こめる品種に変更しようという積極的動機の花卉農家は少ない.気に入った品種があれば変更を考えるという農家が見られたが,これはどちらかといえば積極的動機にいれることができよう.

    2) 情報収集

     作付品種を選定するときにはまずどのような品種があるかを知る必要がある.情報源として以下のものが挙げられる.

    ・ 種苗会社  直接施設を訪問する農家経営者や,カタログだけで比較見当を済ます農家経営者もいる. 新品種導入を考えているのなら種苗会社に行って自分の目で確かめるのが一番よいと思われる.試作栽培を委託される場合もある.

    ・ 市場   最も情報が集まりかつ新鮮である.小売店である花屋からの情報も手に入るので消費者の声も間接的に聞くことができる.

    ・ 組合   新品種導入に積極的な組合があり,他農家より早く栽培に取りかかることができるという点で有利である.目標を同じくする人たちの集まった集団であるので競争意識もある.

    3) 作付品種変更にかかる費用

     品種を変更するときに最も頭を悩ませる問題がこれである.1ハウス(300坪程度)あたりで考えてみると,新しい苗代約150万円,一度掘り起こして新たに入れる肥料代約50万円,さらに半年間は苗を育てるためそのハウスからは収入が出てこないという機会費用などが考えられる.これらの多大な費用を差し引いた上で,前の品種より利益が上がる品種を選ばなければならないのである.

    4) 品種選定の方法

     すべての事柄について、もっとも情報分析力を持つと思われる市場関係者に助言をもらい,利益が出るかどうかを出荷本数,利益率,人気品種の動向を加味して判断するのがもっとも理想的である.さらに周年の輪作体系の中に入れる余地があるかどうか,労働力は間に合うか,主力品種に悪影響を及ぼさないか,昭和村は寒冷地であるため,適地適作を考え,暖房を利用しなくても作れる品種を,というような考えも必要である.  新品種導入に関しては,市場に出るまでは売れ行きの動向が判断できないというリスクが伴うため覚悟が必要である.新しいものを追いつづけると莫大な資本も必要となる.あたれば利益も大きいのであるが.  過去に売れたものを掘り返して,リバイバルするという考え方もある.生産技術,動向の変化の仕方を知識として蓄えているので全体的な投資が少なく,リスクを軽減できるという利点がある.  一方,市場での人気があってもそれ以外で自分が栽培したい魅力的な品種があったら,多少のリスクがあっても変更するという考えの農家経営者もいる.採算性や花の流行はあまり考えず,市場での人気品種や,将来性のある品種も導入を予定していない.品種選定基準に他人の好みは関係なく、品種の特性を生かして,自分の技術でいかにうまく栽培できるかどうかが重要であり、あくまで「よい花を作る」ことを主点においている農家経営者もいらっしゃる.品種が良くても,技術がそなわってなければよい花はできないのである.

    (3) 出荷先の決定方法

    この項では、出荷先の決定方法をについて、まず市場の特徴をつかみ(市場の特徴)、その特徴をどのように分析して出荷先を決定するか(出荷先の決定方法)、またそこに信頼関係というものがどれだけ関わっているか(信頼関係について)、そして昭和村の農家経営者がどのように販路の拡大をしようとしているのか(販路拡大について)の4点に分けてまとめてみる.

    1) 市場の特徴

     出荷先を決定する際に自分の栽培した花が市場でどのような価格で取引されるか,また出荷にどれほどの費用がかかるかを知る必要がある.そのために,昭和村の花卉農家が出荷している主な市場の特徴を以下にまとめてみる.

    @ 自由ケ丘市場   品質に対する価格の弾力性が非常に高い市場.要するに品質の高い花はより高く引き取ってくれるということである.品質の悪い花に対しては評価が非常に厳しい.昭和村からは遠いが業者によるトラック輸送を利用することにより距離による不利はほとんどない.海外からの輸入品も取り扱っている.

    A 群馬中央園芸   自由ケ丘市場と比べて,品質に対する価格の弾力性は低い市場.市場がわりと大きいため,持ちこんだ花を全量引き取ってもらえる.出荷量が多ければ,ロットを大きくしてもらえる(たとえば1束10本のところを1束25本に)ので,出荷時の労力の軽減になる.また,輸送に関しては市場のトラックが集荷してくれるので便利である.自由ケ丘市場と比べてメリットとなる点はやはり近距離であるということである.県内なので高速道路を使用して自分で出荷し,絶えず市場の生の声を手にすることができ,他産地の良品を見ることで目を肥やすこともできる.また,バケツ輸送のメリットがある.普通は出荷する際に水を切って花だけを輸送するため,小売店である花屋は,花に水分を吸い取らせる「水揚げ」という作業をしなければならない.バケツ輸送とは,バケツに5cmくらい水を張りそこに花を入れて出荷するため,花屋で水揚げをする必要がなく手間を省くことができる.箱代もかからない.水揚げをした新鮮なままの花でセリにかかるので有利.

    B 長岡市場   群馬中央園芸に準じる.本数が少量(30本―40本)でも1本も残さず全量引き取ってもらえる.セリが午後にあるので出荷の計画が立てやすい.

    C 東京都内の市場 一部に大量取引のできるところがあるが,大抵の市場は取引のロットが小さい.価格が天候や他の影響で乱高下しやすい.

    D 関西圏の市場   大量取引可能な市場がある.価格的な確実性はない.昭和村から見ると市場としてのメリットは極めて少ない.

    E 埼玉県内の市場  仕入の買参人が関東近辺や東北から来ているため,比較的大量な取引が可能であり価格も安定している.

    2) 出荷先の決定方法

     出荷先である市場は大別して2通りに分けることができる.品質による価格の弾力性が大きい市場と小さい市場である.このような市場構成をしている場合は,高品質のものを弾力性の高い自由ケ丘市場に出荷し,その他のものを弾力性の低い群馬中央園芸などに出荷するのが望ましい.実際このような行動を取っている農家がほとんどである.

     上にあげた出荷先の決定方法は市場での取引量が多いため自分の出荷量によっては価格変動が起こらないことが前提となっている.しかし市場での取引量がそもそも少ない,または,自分の出荷量が多い,すなわち市場に占める自分の出荷したもののシェアが大きければ,市場での価格に影響を及ぼすので先の出荷方法では対応できないのである.

     このような品種の場合は各市場に似合った量を出荷するために分散させて出荷する必要がある.そうすることで単一品種が大量に出回ることによっておこる価格の下落を防ぐことができる.地方の小さな市場では大量に出荷すると,価格が下落してしまったり,さばききれなかったりする.多少遠くても取引量が多い市場(たとえば関西圏の市場)に一括して持っていくことで,分散により増える出荷コストを抑えるのもひとつの方法である.市場との信頼関係を崩すことになるかもしれないが,支配力を持つほどの量を出荷しているならばそれを使って価格を操ることも可能であろう.

    3) 信頼関係について

     昭和村では,昭和50年代前半は,花卉農家が少なく,農協も花を取り扱ってなかったので,自分で市場を開拓しなければならなかった.信用を得ることがとても重要であったのである.このような時期から特定の市場に出荷している農家経営者の中には「今の自分を育ててくれた市場」という意識が強く,他市場に移りにくいということもある.多少(10%-20%)くらい高く引き取ってもらえる市場があっても,信頼関係のほうを優先するという農家経営者もいる.各市場に対する出荷比率をあまり変えない農家が多いのも信頼関係を大事にしてのことだと思われる.新しい取引を開始するための費用(スウィッチング・コスト)を考えたとしてもそれでは割り切れないものがここには存在する.

    4) 販路拡大について

     多方面の市場に広げすぎると目が届かなくなり,市況の変化を乗りきれないという声が多かった.組合の中で各市場の担当者を決めるなどして協力し、取引費用の削減の努力などをすれば,市場の拡大は可能と思われる.

     契約栽培については,「その商品が確実に売れる」という確証がもてると商品を作るときの意識が低下するので行わない,また契約に拘束されるため自由が利かなくなる,など否定的な意見が多かった.前者の理由は意識の持ちようで解決できるのだが,後者のほうは多品種の生産まで制限されるおそれがあるので解決するのが難しい.

     宅配で花束の販売をしている農家経営者がおられ,直接消費者と顔を合わせることができる点が他の販路と比べての一番のメリットといえる.価格も市価の1/3と低価格で販売しており,今後の展開が期待される.

    (4) 今後の展望と課題

    この項では、今後の展望と課題を認識するにあたって、いかに技術を高めていくべきか(技術の向上)、農協がどのような役割を果たしているのか(農協の存在)、情報化がどのような影響をもたらしているか(情報化の波)の3点についてまとめてみる.

    1) 技術の向上

     日々技術が向上する花の栽培において,技術の向上に対しての努力はおしまない様である.専門誌から情報を得ることもあるようだが,勉強会を開催したり,組合での先進地の視察などが主である.勉強会としては利根,沼田で部門別に年10回くらい開かれるものや,群馬県バラ農家が集まるものがある.視察に関しては市場で仕入れたり,口コミで仕入れた情報を元に視察先を決定して,年に5,6回行って,新しい技術をどのように適用しているかを学んでいる.  課題としては,勉強会,視察などのために作業場を離れなければいけないことが多いことがある.インターネットの使用などにより在宅である程度の情報源は可能になっていくであるだろうが,生産方法などは生で学ばなければ身に付かないので,この時間を削ることは難しい.

    2) 農協の存在

     昭和村では相対的に花卉農家が少ないので農協による花卉農家に対する対応策が整っていない.そのため栽培指導員の技術がまだ未熟で,逆に指導しているというような現状である.ただし資金調達のための機関としての評価は高い.農協が技術の促進などに力を入れるようになれば前項で述べたような,技術の向上にかかる手間が軽減されるであろう.花卉農家を引っ張っているような農協の方針を模倣することからはじめ,昭和村に見合ったサポートをすることができるようになれば,花卉栽培の目標も高く設定できるであろう.

    3) 情報化の波

    花卉市場で,情報化によってセリや物流を合理化しようという動きが目立っている.テレビ電話を使って遠隔地とセリ会場を結んだり,生産地から小売店までの物流,在庫管理のため花に全国共通のバーコードを導入したりといった試みが始まった.輸入量が増加傾向にある外国産の生花に対し,国産のシェア維持も目指している.すでに日本最大の花卉市場である大田市場では,産地から小売店までを1本の情報網でつなごうという試みが始まっている(「日本経済新聞 (1998年12月8日)」による).このように情報化が進んでいる中で波に乗り遅れると,いくら高品質の花を栽培しても,市場が取引コスト(情報統一がなされていないことによる手間)を嫌って取引してくれなくなる日が来るであろう.大消費地に密着した出荷をしている昭和村にとってはクリアしなければならない壁になる.花卉は嗜好品であり,鮮度も重要であるため,このような情報化が必要になったのであろうが,システムが確立されればやがて他の農作物にも情報化の波が訪れるであろう.  

    課題としては,「生産地から小売店までが一本」になってきてはいるが,両方の端である,花卉農家と消費者が入っていないことである.あと一歩伸ばして「花卉農家から消費者までを一本」にすることが問題になってくると思われる.また,他産業との連帯も必要となってくるだろうから横のつながりも作っていかなければならない.情報化によってあらゆる個を有機的につなげていくのである.そうなると情報をいかに分析するかが最大の課題になってくるであろう.

    (5) 感想

     「私たちはよりよい花を皆様に買っていただき,心の安らぎを求めていただきたいと思います.」この言葉にまとめられるように,昭和村の花卉農家の人々は,利益追及ではなく,「(購入者の)心の安らぎ」を第一に考えている様だ.しかしこれは,今の段階で,採算が十分とれているから言えることである.「よい花を作る」という心がけが結果的に市場で評価され,採算がとれているのだ.信用される花を作ることによって収益を伸ばすことができ,自分も消費者も満足できる.このような好循環が維持できる限り昭和村の花卉の発展は確実である.

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