
店主:伴 凱友
カステラ製造に踏み切るまで
「70の手習いなど聞いたことがない」と言われたカステラ製造を3月(平成22年)に開始しました。
周辺の人に正気とは思えないと言われながらも製造に踏み切ったのは、何か仕事をしていないと落ち着かないという私の気性による。根っから自分は働くことが好きなのだと思う。
私の実家が菓子製造を行っていることをほとんどの人は知らないと思う。私自身も技術者を目指して大学進学したときから、菓子製造とは縁がきれた。
曲がりなりにも、当時全国の合格者が200人と言う、数の上では司法試験よりも難しい「特種情報処理技術者」試験にも合格し、技術者とて一応の名声は得たつもり、その後住民運動から市議会議員まで勤めたが、やっぱり三つ子の魂百までか、96歳に達している両親が引退し、このまま岡本屋のかすてらがなくなってしまうような気分に追い込まれたことも原因している。
実に、菓子製造と縁が切れてちょうど50年、半世紀を過ぎての旅立ちである。
元市議会議員が、古希を前にして始めたのが珍しいのか、マスコミが取り上げてくれた。FM周南に出演した時は、20分の予定が30分に伸びた。スタッフを含めて、カステラについては以外の知られていないことも分かった。
そのことについて少しずつふれていこう。カステラの保存方法、かすてらの味がなじむ現象など、知らないことについて、カステラミニ知識でブログ調に記述してみたい。
カステラだけでなく食文化そのものについて批判的に考える時であろう。
鶴の里ならぬウグイスの里
工房は自宅近く、御所尾原団地の一番奥。この団地に引っ越して40年になるが、40年間ウグイスが鳴き続けている。この団地は、南は国道2号線に接し、500m北には新幹線が走っている。そんなところだがどういうわけかウグイスが住みついている。ウグイスだけでなく、ホトトギスもいるようだし、ヒヨドリも多い。
熊毛地区は八代に渡来する「なべづる」で、鶴の里と呼ばれるが、そのなべづるも年々減少、皆心配している。
そこへ行くとこの団地のウグイスは減っていない。バードウォッチイングの愛好者は私の工房で、粗末なガーデンチェアしかないが、カステラにお茶でも飲みながら、バードウォッチングを楽しんでほしい。
カステラ ミニ知識、そして食文化の向上を