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Gibson ES-175 (1967) 1PU     
 

 現行モデルとは、仕様上の違いもあるので、やはり違います。これは、どちらがどうというものでは無いでしょう。私は、オールドでも、70年代モノでも、それぞれ素晴らしい音を出しているプレーヤーを知っています(70年代のものは、相当弾き込んでいましたが)。

 

 この固体は、かなり良い状態で、今までひどい扱いを受けたような形跡はありません。自分が今まで見た中でも、かなり良い1本です。

 

とはいえ、この楽器で相応に奏でるには、奏者の意思で細部を詰める作業が必要だと思います。基本といえば基本なのですが、弦の種類・太さ、弦高、ピックアップのバランス出し等。そして、その条件でヘッドが落ち着いてからが、存分に演奏できる状態と言えるのではないでしょうか。そうした素材として、申し分のない楽器だと思います。

 

取材協力:UTSU工房ペニーレーン 2006.09

ES175(1)

今回の試奏は、ギブソンのES-175。

 

 同社のL-5と並び称されるフルアコの名器であり、50年代から現在まで生産されている、ロングセラーです。

 

 60年代で、仕様が1PU。しかもご覧のように、40年前の固体と思えないような良い状態と来れば、まさに極上の1本。

 

 早速、チューニングを行い、コードを弾いてみると、さすがに程よく枯れて、良い響きをしています。現在では、あり得ないような材で組まれた楽器が、エージングを経ているのだという事を、改めて実感させられました。

 

 175でジム・ホール、L−5でウェスを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか? この175も、音色はまさにラミネート(合板)らしい響き。軽いハコ鳴り感と、トーンの深さが同居しているように感じます。