【NACでがんばれエキストラ】

  ちなみに、株式会社エヌ・エー・シー(NAC)は東京、大阪、名古屋、広島、仙台、
福岡にある芸能プロダクションです。付属養成所NACタレントセンターでは、青年タレント、
ジュニアタレント、アイドルタレント、子役タレント、赤ちゃんタレント、俳優、女優など
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『五十からの明日』
サブタイトル『面白可笑しくがんばれエキストラ現場体験記』

NACタレントセンターの実体験を書き綴ったノンフィクション。

著作:世森友(てらけん) 平成九年五月吉日から三年間の手記。

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※ 書き出しは見たことのあるようなシーンを仮想(想定)して書いています。

テレビのゴルフ中継で、こんなシーンが…。青空の下、白球がグングン弧を描いて飛んで行く
ギャラリーの歓声が上がる全視線が落下地点まで追う、フェアウエイにボールが跳ねて転がる
完ぺきなティショット、フェアウエイのど真ん中である。
ギャラリーからは大きな拍手(選手を羨望の眼差しで見る。)「さすがプロの弾道は違うな」
木々にセパレートされた緑のフェアウエイ、その先のグリーン上にピンフラッグが立っている。
セカンド地点、ギャラリーの足音も声も消え、一瞬の静寂、張り詰めた緊張感の中、
アドレスに入る。トップからダウンスイング、ヘッドがボールをとらえる、芝生が飛び散る、
ブシュッシュルシュルーと空を切る音とともにボールがピンに向かって飛んでいく、

司会者「ナイスオンピンそば三メートル バーディチャンスですね」
解説者:「このパットは明日につなげる大切な一打ですよね」
(パットをするシーンが写し出される。)
司会者:「いつもより時間をかけてますね」
解説者:「軽いフツクラインだと思いますが」
  司会者:「今日はパットの調子がいいから入れてくるでしょう」
    (パターヘッドがスッと動きボールが打ち出された。
     ボールはゆっくりとライン上を転がりカップに吸い込まれカランと音を立てた。)
司会者:「入った入りましたナイスバーデイー」
解説者:「丸山君は強くなりましたね、ここという時に入れて来ますね」
    (そして土曜日の決勝ラウンド一日目が終了。インタビューが始まった。)

レポーター:「丸山選手がきてくれました。お疲れさま」
丸山:「有り難うございます」
レポーター:「最終ホールのバーデイお見事でしたね」
  丸山:「ハイ、右カップにいっぱい狙って打ったら入っちゃいました」
レポーター:「今年は絶好調ですね」
丸山:「ハアー」(満面の笑みで丸山スマイル。)
レポーター「今日のラウンドを振り返ってみて、どうでしたか」
丸山:「十六番ショートでティショットをミスして右手前バンカーに入れちゃったんですよ」
レポーター:「あのショット、あれはどうしたんですか」
丸山:「あのグリーンは手前から早くて止まらないんすよ、飛びすぎて奥に
   行ったら嫌だなあと思って打ったらちょっとコスっちゃいました〜」
レポーター:「あのバンカーから寄せるのは難しい状況だったと思うのですが」
解説者:「下り傾斜でピンが近い状況であのバンカーショットは満点じゃないですか?」
丸山:「ハイうまくいきました、あれが精一杯です」
解説者:「残り二メートルで上りのフックラインのパーパットが入ったのは大きかったですねぇ」
     丸山、(先に喋ってしまう解説者に一寸むっとしながらも…)
丸山:「そうっすね、あのパーセーブが十八番のバーディにつながったんだと思います」
レポーター:「明日はどうしますか最終日、最終組」
丸山「優勝したいっすよ」
  レポーター:「このままだとトップのジャンボ尾崎さんとニ打差で明日の決勝を
      迎える訳ですが、一緒に廻るプレッシャーは」 
丸山:「ジヤンボさんに食らい付いていきますよ、鬼っすからね、
    鬼が寝てる間に優勝をかっさらいますよへぇへっへ」
レポーター:「明日は尾崎選手と、優勝を争っていい試合を見せてください」
  丸山:「ハイ頑張ります」
レポーター:「明日の試合、期待しております、お疲れのところ有り難うございました」
丸山:(軽く会釈をして手を挙げて去る。)
   (丸山のインタビューが終了。)

ジャンボ尾崎が上がって来て、インタビューが始まる。

レポーター:「お疲れさまです、今日だけでファイブアンダーですが、満足してますか」
尾崎:「まぁまぁだね」
レポーター:(頷いて目を見る)
尾崎:「ショットは問題無いんだよね、パットがイマイチなんだよ」
レポーター:「ニ、三メートルのバーディチャンスを何回か逃がしてましたね」
尾崎:「そう、五、六回はハズしてるね、六十二が出てもおかしくない内容だったんだけどね」
レポーター:「明日はパット次第と言うことですか」
尾崎:「明日、(自慢げに)パットの不調はショットでカバーできるから
    心配してないんだけど、ピンそばに全てつくわけだからさ、ん、ん」
レポーター:「丸山選手とはニ打差ですが」
尾崎:「丸には頑張って最後まで試合を盛り上げてもらいたいね、シナリオでは
    勿論優勝は僕で二位は丸か誰かがなるんだろうけどね、ハハハー」
レポーター:「尾崎選手をおびやかす若手選手は今のところ居ませんか」
尾崎「:僕を踏み台にしてどんどん強く成って欲しいんだけど、まだまだだね、
    他の追づいを許さないんだから僕が強すぎて、ハッハッハッハー」
レポーター:「明日は尾崎選手の優勝で決まりと言っていいですね」
尾崎:「勿論、僕しか居ないでしょう、勝利の美学をお見せしますよ」
レポーター:「有り難うございました。ジャンボ尾崎選手でした。」
    (ギャラリーの拍手の中、立ち去る尾崎選手。)

次にシーン変わって、辰吉丈一郎のインタビュー

  レポーター:「計量を無事パスして今の心境は」
辰吉:「今回の減量はうまく行ったし、キヤンプ中のトレーニングもバッチシやったしね、
   早く試合をやりたがって体がむずむずしてますわ、あすのゴングが待ちどおしいですわ」
レポーター:「ファンが待ち望んだ明日のタイトル戦どう戦いますか」
辰吉:「どう戦うか言われても、叩きつけて倒すだけですわ、2ラウンドでKOやね」

色々なジャンルのスポーツ選手にインタビューし明日の事を聞いている
オリンピックの柔道に明日出場するやわらちゃんに古賀選手、
マラソンに出場する有森選手に聞いたり。
  千秋楽を勝てば優勝、負ければ曙との決勝戦に成るかもしれない貴乃花になどなど。

新聞で読んだり、テレビで見たりよくあることです。一般人は公のメディアで明日のことを
聞かれることなどありません、希にあるのは事件や災害が起きたときのインタビューだ、
「明日から不安です、怖いです、どうしたら…」などと言っている。
明日の事の望みや楽しみを持って聞かれることはまず日常的に皆無である。

「シーン変わってある家庭内」子供と母親。子供がファミコンゲームに熱中している、
母親が来て明日起きれるの、明日学校よ、もう、早く寝なさい。

「シーン変わって」深夜近くの飲食街、仕事帰りの人々が飲んで歌って今日有った事、いや、
明日の事を思いたくないのか、忘れたいのか飲み屋で時を過ごしている。
お店のママ 「山ちゃん、明日東京出張で朝早く新幹線で行くんでしょう」
「もう明日になっちゃうわよ、山ちゃんたら、早く帰りなさいよ」
(と言ったような)人生は人様々、それぞれ色んな明日がある…やって来る…。

今日嬉しい事があった、嫌な事があった、無事過ぎた、明日が楽しみだ、明日が不安だ、
明日は無事過ごせるか?♪明日がある明日がある明日があるさ〜♪と、
今は亡き坂本九さんが歌っていた。明日が来るから生き続けていられるのか、
生きているから明日が来るのか?たぶん生きて居るから明日を向かえられるんだろう…?
明日は無くせない。人は皆、明日があるから救われと思っているのだろうか…?
今日を生き、今を一生懸命に生き、日々の仕事、雑事に追われ繰り返し継続している。
それが当たり前で未来に続いていく、妥協とまんねりが人生の試練なのであろうか…?

五十歳に成って今日云々よりも明日どうしようか、その事が頭に重くのしかかってくる。
このまま老いていくジレンマ?、死ぬ事の意味、不安と悟りとが交錯する。

“嫌だ嫌だ”将来に夢を抱いて、目標を、目的を持って明日が楽しみ明日が待ちどうしい、
そんな明日を永続的に向かえられたら何と素晴らしい人生だろうか…!
そんなステキな楽しい明日が待っている人生は人間の永遠のテーマかも知れない。

♪明日という字は〜明るい日と書くのね〜ラララ・・・♪
五十過ぎのおっさんに希望や期待、感激・感動の明日を迎えることが出来るのか?
そんなワクワクするような明日を体験してみたい…。三年間に渡る本人の実体験を
綴ったノンフィクション劇場の始まりです。

『プロローグ』

『ゴルフのコーチ・個人レッスン』

主人公はゴルフの個人レッスンをしている、ゴルフレッスンを始めたキッカケは
その当時、経営していた会員制のスナックでコマフィットネスクラブの部長と
知り合いになり、ゴルフの指導をすすめられたのが切っ掛けだった。
スポーツクラブは阪神大震災で被害を受け無くなり、しばらくインドアゴルフに移った後、
現在の練習場の支配人にお願いし個人レッスンの許可を頂いて教える場所が確保出来た。
過去の携わった仕事は十種以上に及ぶが、このゴルフを教えるという仕事が
一番性分に合っていて天職だと思っている。

話が飛ぶが、関西の青山台カントリークラブに同姓の寺田 寿プロがいる、北海道の
利尻島の出身で相撲部屋にも居た経歴の持ち主で温厚でおとなしい人あたりの良い人である。
その彼が知り合いのプロのすすめで、宝塚チボリの打ちっ放しでシーズンオフ(冬期)
の間レッスンを受け持つ事になった。
しばらく通っていたが、ゴルフを教える事が苦手で億劫ですぐに辞退し止めてしまった。
そのプロと青山台カントリークラブでラウンドをした時のことである、
同伴の私の生徒が数ヶ月前に廻った時に比べ数段進歩をしているのを見て
「寺田さんどうしたらこんなに上手くなるのか教えて下さいよ」と冗談めかしに言った。
その顔には、「私は教えるのが苦手だ」と、書いてあるように見えた・・・。
ゴルフが上手いことと教えるのが得意なことは別のようである。

予断だが、インストラクターやアシスタントプロで一つ残念なことは
ずっとゴルフ一本でやってきた奴らは中途半端な名ばかりのプロの卵でゴルフ馬鹿が多く、
世間のモラルとか社会性に欠け、つぶしが効かない、ゴルフがチョツト上手いからと
いってちやほやされのぼせて傲慢になり自分はオールマイティだと勘違いをしている。
御同業に公認インストラクターと称するそんな輩(やから)がいる、社会通念は常識外れで
感情は子供以下で頭脳はニワトリの頭だ同じ穴のむじなに思われても困る迷惑な話だ全く。
ゴルファーも社会人として当たり前の常識と見識と人間性を身に付けて欲しいものです。

レッスンを受けてくれる生徒は自分で集めなくてはならない。

今の練習場に移った時の生徒は一週間にたったの六人だけだった。
一日に二人レッスンしたら終わり、明日は誰も来ない一日中、練習場のロビーで
待機し手持ちぶたさな毎日だった。果たして誰も声をかけてはくれない、
いつまでもてぐすねひいて待っているわけに行かない、何とか生徒を集めなきゃ、
手作りのチラシをあっちこっち配ったり貼ったりした結果、やっと豊中から一人来てくれた。
それからリビング阪神に十五万円の募集広告を続けて掲載し、徐々に生徒が増えていった。
携帯電話が03で始まる高価な時代でしたが、それがとても役に立った。
何処に居ても問い合わせに対応でき、携帯の着信音が鳴る度に心躍る思いだった。
二年目には三十人を越え三年目のピーク時には月謝を納める生徒の数が、五十人を
越え、さすがに神経は疲れたが、身体は心地好い疲れで毎日が充実し明日来る生徒の
レッスンメニューやアドバイスの助言方法を考えるのが楽しみだった。
口コミで評判が広がりだすと、よその練習場の生徒が芋ずる式に入会する、しかし
良い事は長くは続かない、目立ちたがりやで、でしゃばりで口うるさい吹聴型の
いらんこと言いのオバハン(関西のご婦人)が人付き合いの和を乱し足を引っ張る、
一人止めると次々と来なくなり、減るときも芋ずる式に辞めていく。
女性達の感情、気持や、心変わりは今持って解らない、えこ贔屓なしで教えるように、
言葉と心配りには気を付けていたつもりなんだけど?、
誰か女性の扱い方を教えて下さ〜い。

色々あったが現在は毎月コンスタントに三十人位の生徒を教えている。
レッスンは一日中忙しいわけではないので、生徒が来ない時間は暇を持て余す、
午後の空いた時間の暇潰しには、六時ごろまで囲碁センターに行って好きな碁を打つ、
どうにかそこでは三段で打たせてもらえるまでに成ったが、棋力は自己満足にすぎない
碁は面白くて打っている間は夢中なのだが、そんな時間が勿体無い気がしている。
老け込むような気がして、楽しんでばかりいられなくなっていた。そんな時期に…。

『あんちょくな男が一念発起!日常とは違う世界へ』

平成九年四月のある日の朝、何気無く朝刊に目をやると、ある広告が目についた、
顔写真がずらりといっぱい並んで大きく紙面を使った広告である。何気に目をやると!

『N・A・Cタレントセンター、ゴールドシニア募集、』

今まで歌手、俳優、アナウンサー、その他タレント募集、明日のスターを
めざす貴方とか、スターを夢見る貴方、タレントに成りたい貴方などの、
歌い文句で募集をしている専門学校とか養成所の広告は今までも目たり聞いたり
した事はあるが、何にも関心も無く考えもし無いし思いも寄らなかった。
暇で仕様がない何かをしたい、そう思ってた矢先に、偶然目に飛び込んできたのが、
熟年スクール(四十歳〜六十五歳の男女)と書いてある白抜きの文字だった!!!。
募集内容、応募条件、合格者特典、オーディション申込書、などを一通り読んで
私もいけるかも応募してみようかなあ、どんなもんか違った世界を体験してみたい、
そんな興味がふつふつと湧いてくる、度素人の私が恐れ多いことだ。あんちょくな男が深く
考えもしないで久し振りにただわくわくする気分にかられ、次の日申込書を投函した。

『オーディション会場へ』

幾日かして、オーディションを受けられる通知が来た。
書面の内容は会場まで電車で行くアクセス、受付時間、受けるための費用が書いてある。
いよいよその日が来た。オーディション当日慣れない電車に乗ってJR京橋駅へ、
西出口から続く高架歩道橋を歩きビジネスパークへ向かった。
途中に大阪城歩行者専用道周辺案内図があり、ツイン二十一MIDタワーの場所を迷う事なく
すんなり目的地に向かって歩く。途中でオーディション会場に向かう、それらしい何人かに合う、
案の定その人達も同じエレベーターに乗り込み二十階のボタンを押した。
気恥しい思いと気まずい気持ち、目と目が合ったが当然知らんぷり、お前らもひょっとして
オーディションを受けに来たのかよ「ウッソー」心の中でそうつぶやく…。
貴方もそうなの「信じられない」 見ず知らずの人達に変な気を回すから、他人の目が
そう言っているように感じた。廊下に出てすぐ貸会議室のNACオーディション
会場と書いた受付場所に着いた。

2010.10.26

「五十からの明日」主人公はどんな明日を経験して行くのだろうか・・・!?
何がきっかけでエキストラの仕事をするような事に成ったのだろうか・・・!?
撮影現場は楽しい面白い。待たされて辛い、やりたくない事もやらなきゃいけない。
製作の陰で支えているエキストラの仕事はそんなに簡単じゃない!。
OKが出てもこうすれば良かったああすれば良かったかなといつも後悔する。
どの現場へ行ってもカメラマンが一番格好良いんだよなぁ〜。どの役者もスターの
オーラがある。中井貴一や渡辺謙、西城秀樹、中条きよしなどなど魅力的だ!やばい。

『五十からの明日』 乞うご期待 世森 友

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