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2007/3/25
急落はその日のうちに買っちゃえ!

最近、日経平均で500円近くの急落が3回発生しました。1回目の急落こそ続落しましたが、2回目、3回目の急落では、翌日の朝から値を戻し200円以上の上昇を記録しました。実は急落の翌日は「チャンス」ではないでしょうか。

以前にご紹介しました「落ちたナイフは計画的につかみ取れ」では、日経平均の5日平均移動線からの乖離をサインとしましたが、今回は前日比での下落率をサインとして、投資戦略を生み出すことができないか、調査してみたいと思います。

調査期間として、日経平均の大底をつけた2003年4月14日以降に絞ります。従って、今回の結果は、長期的な上昇局面での利用を前提としています。

まず最初に問題となるのは、急落した当日に買うべきか、その翌日の寄付で買うべきかという点です。日経平均先物は15:10まで売買できますので、15:00で終了する日経平均の下落率を確認してから、当日中の売買が可能です。

それでは結果をみてみましょう。急落した当日の大引けで買った場合と、翌日の寄付で買った場合についてそれぞれ、急落翌日大引けで売却した場合の利益率の違いを見てみます。売買手数料は考慮していません。

急落当日大引けで購入
前日比 -3.0%以下 -2.75%以下 -2.5%以下 -2.25%以下 -2.0%以下
合計利益率 11.60% 17.04% 20.62% 21.71% 22.42%
回数 11 20 24 32 43
1回あたりの利益率 1.05% 0.85% 0.86% 0.68% 0.52%
勝ち 10 16 20 25 32
負け 0 2 2 5 9

急落翌日始値で購入
前日比 -3.0%以下 -2.75%以下 -2.5%以下 -2.25%以下 -2.0%以下
合計利益率 5.94% 6.46% 7.39% 9.11% 7.79%
回数 11 20 24 32 43
1回あたりの利益率 0.54% 0.32% 0.31% 0.28% 0.18%
勝ち 9 14 17 21 26
負け 2 6 7 10 16

勝率も、利益率も、圧倒的に当日の大引けで買った方が良い結果です。「リスク回避のための売りが過剰に出て、翌日は安心して買い戻す」といったパターンが繰り返されているみたいですね。

ではその次に問題となるのは、どのくらいの急落率であれば、買い出動した方が良いのかという点です。「いつ売るか」という要素にも左右されるのですが、ここでは急落当日の大引けで買い、3営業日後の寄付で売却した場合を基準に探ってみます。グラフは、売買1回あたりの利益率です。

私の感覚では、翌日は「やや値を戻し」、2日目に「安心感から大きく続伸し」、3日目に「高く始まるも利益確定や戻り待ち売りに押される」イメージがあるからです。



グラフから、前日比 -1.75% を切ると、とたんに成績が悪くなります。もう少し詳しく分析しましたら、-1.70%を切ると急激に利益率が下がっていました。少々余裕を見て、そして1/4づつ区切りが良い、前日比 -1.75%以上の急落した場合に買い出動するのが良いようです。遭遇回数も61回あり、計算上月に1度ペースです。

最後に問題となるのは「いつ売るか」です。前日比 -1.75%以上の下落で、日経平均先物を大引けで買いを入れ、20営業日まで、それぞれの寄付と大引けで売ったタイミング別に平均利益率をグラフにしてみます。売買手数料は含んでいません。


長く持っていれば持っているほど、利益率は良くなります。効率の面から、上昇の伸びが止まる場所の「3営業日目の寄付」「9営業日目の寄付」が売却するタイミングとして良いようです。

結論:
日経平均が前日比-1.75%を超える下げを終値で記録した場合、日経平均先物を大引けで買うべし。そこから3営業日目の寄付で売却すれば、1回平均0.92%、9営業日目の寄付で売却すれば1.94%の利益が得られる。

いつもならここで終わるところなのですが、せっかくケリー基準というものをマスターしましたので(参考:資産を最大限に増やすための株の買い方)、「どれくらい買えば良いのか」についても検証してみたいと思います。

最初に「3営業日目の朝」で売却したパターンです。遭遇回数は61回です。いきなりグラフにしてみます。


このグラフから分かるのは、「1回あたりの最大、元手資金の71%を失うように賭けると、1回あたり平均8.27%の利益を得ることができる」ということです。最大のマイナスは-4.43%程度でしたので、元手の16倍(0.71/0.0443)賭けることになります。

元手がもし100万円であれば、おおよそ日経平均ラージ1枚に相当します。これが最大賭け金となり、もしラージ2枚買えば(証拠金が足りないので買えませんが)、途中で破産します。

毎回きっかり、元手の16倍を賭けることができたとすると、100万円の資金は今、どれだけ増えていたのでしょうか? 現実の資金変動と、毎回きっかり8.27%増えた場合の理想的な資金変動を見てみます。


えらい荒っぽい値動きで、途中3億を超える場面がありますが、最終的に1億2千7百万円になります。現実的にはこんな無理な賭け方はしないでしょうし、証拠金の問題もあり、手数料、税金も支払う必要があります。更には短期的にサインが集中することもありますので全部には参加できません。もう少し利益は低くなります。

次に「9営業日目の朝」で売却したパターンです。同じようにグラフにしてみます。


このグラフから分かるのは、「1回あたりの最大、元手資金の79%を失うように賭けると、1回あたり平均9.31%の利益を得ることができる」ということです。最大のマイナスは-10.06%程度でしたので、元手の7.85倍(0.79/0.1006)賭けることになります。

元手がもし100万円であれば、おおよそ日経平均ミニ5枚に相当します。これが最大賭け金となり、もしラージ1枚買えば途中で破産します

毎回きっかり、元手の7.85倍を賭けることができたとすると、100万円の資金は今、どれだけ増えていたのでしょうか? 現実の資金変動と、毎回きっかり9.31%増えた場合の理想的な資金変動を見てみます。


最終的に2億9百万円になります。はいここでも「計算上は」億万長者の出来上がり(笑)。

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参考:
 ・日本証券新聞

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編集後記(From the Editor)

今回の投資戦略を作成するきっかけとなったは、掲示板にてkakashi さんが「暴落した日の引け際に買った」といった発言からでした。いつも皆様、ネタの提供ありがとうございます。

私は調査当初、急落翌日の寄付で買った方が効率が良いと思っていたのですが、予想は見事にハズレました。ただ個別株では、急落翌日に「信用の投げ」によって売り気配が続き、しばらく寄付しない銘柄がいくつもありますので、そういった銘柄を拾う手もありでしょう。

今回の調査は 2003年4月14日以降に絞りましたが、更にもっと前を含めると前日比-3%以上の下げが発生して、さらに続落するパターンも存在しました。今後そのような事態が連続するようであれば「長期トレンドが変わった」と判断しても良いかと思います。

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くれぐれも、自己責任の上で判断してくださいね!
GOOD LUCK!








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