原節子
  
(1920.6.17) (神奈川県生まれ)
 
プロフィール 独自の作品解釈 年譜

〜プロフィール〜

 1936年(S11)山中貞雄監督は今日日本映画史上屈指の傑作として知られる時代劇『河内山宗俊』(1936)の ヒロインに、「すべての無頼の男たちが、この美しい瞳のためなら死んでもいいと思うような清純で可憐な女優」捜し求めた挙句、時代劇の女優の中にはどうしても見つからず、現代劇の女優から一人の初々しい〈麗人〉を抜擢した。当時まだ16才の原節子だった。
 同じ年に日独合作映画『新しき土』(1937)の撮影のために来日したアーノルド・ファンク監督は、『河内山宗俊』撮影中の原節子を見て、彼女を彼の映画のヒロインに起用したといわれている。
 そのファンク監督に「日本一の娘形」という折紙をつけられた原節子は、「神聖にして犯すべからざる〈永遠の処女〉の背光を帯びたまま、今日に至っている」といわれるように、どちらの作品も、初々しい原節子を観るだけで楽しめる。

 原節子は『忠臣蔵』を最後に多くの出演依頼を断りスクリーンから姿を消す。
 理由を一切明かさず公の場にも姿を見せなくなった。
 真実は今も謎のままで、「伝説の女優」として語り継がれている。

 “銀幕デビューから今年でちょうど70年 彼女は、わずか27年の女優人生で潔く そしてあまりにも儚く スクリーンから去っていったー しかし今でも 彼女の輝くばかりの美しさと その颯爽とした演技は 決して色褪せることを知らない”と、CS日本映画専門チャンネルまるごとライブラリー「原節子」という番組で紹介されていた。
 正に、色褪せない女優だ。
 優しく微笑む原節子の美しい瞳は、何時までも癒し続けてくれるのだから。

追記

 昨年(2012)、10年おきに行われている英国映画協会の[世界で最も優れた映画50選]で、358人の映画監督が選ぶ(監督部門)で原節子主演、小津安二郎監督『東京物語』1位となる。
 また世界の批評家846人が選ぶ(批評家部門)でも3位となる。

Top

〜独自の作品解釈〜

1936 『河内山宗俊』-Soshun Kochiyama-
1949 『お嬢さん乾杯!』
1949 『晩春』-Late Spring-
ストーリーの結末を載せていますので、映画をご覧になっていない方は、ご了承下さい。
1951 『麦秋』-Early Summer-
ストーリーの結末を載せていますので、映画をご覧になっていない方は、ご了承下さい。
1953 『東京物語』-Tokyo Story-
ストーリーの結末を載せていますので、映画をご覧になっていない方は、ご了承下さい。
1957 『東京暮色』-Tokyo Twilight-
1960 『秋日和』-Late Autumn-
1961 『小早川家の秋』-The End of Summer-

Top

〜年譜〜
[1920][1927][1933][1934][1935 ためらふ勿れ若人よ 深夜の太陽 魂を投げろ 緑の地平線(前後編)][1936 白衣の佳人 河内山宗俊
嫁入り前の娘達 生命の冠 丹下左膳(日光の巻)][1937 検事とその妹 新しき土(国際・ドイツ版) 母の曲(前編) 将軍を狙う女 母の曲(後編)]
[1938 巨人伝 田園交響曲 将軍の孫 冬の宿][1939 美はしき出發 忠臣蔵(前後編) 上海陸戦隊 街 女の教室(学校の巻・中・後編) 東京の女性]
[1940 光と影(前後編) 東遊記 嫁ぐ日まで 蛇姫様(第一篇) 女の街 二人の世界 姉妹の約束][1941 兄の花嫁 大いなる感情 結婚の生態 指導物語]
[1942 希望の青空 青春の気流 砂丘 若い先生 緑の大地 母の地図 ハワイ・マレー沖海戦][1943 阿片戦争 望楼の決死隊 若き日の歓び
決戦の大空へ 熱風][1944 怒りの海][1945 北の三人][1946 緑の故郷 麗人 わが青春に悔なし][1947 かけ出し時代 安城家の舞踏会 女だけの夜
三本指の男][1948 誘惑 時の貞操(前後編) 富士山頂 颱風圏の女 幸福の限界][1949 殿様ホテル お嬢さん乾杯 青い山脈 続青い山脈 晩春]
[1950 白雪先生と子供たち 女医の診察室 野性 七色の花][1951 白痴 麦秋 めし][1952 風ふたゝび 金の卵 東京の恋人][1953 恋の風雲児
白魚 東京物語][1954 山の音][1955 ノンちゃん雲に乗る 美しき母][1956 驟雨 愛情の決算 婚約三羽烏 女囚と共に 兄とその妹 大番]
[1957 東京暮色 智恵子抄 続大番(風雲編) 最後の脱走 続々大番(怒濤編)][1958 女であること 東京の休日 大番(完結編)][1959 女ごころ 日本誕生]
[1960 路傍の石 娘・妻・母 ふんどし医者 秋日和][1961 慕情の人 小早川家の秋][1962 娘と私 忠臣蔵(花の巻)]
[1992 評論家が選んだ映画史上最良の作品ベストテン][1995 日本映画オールタイム・ベストテン]
[1999 映画人が選ぶ日本・外国映画オールタイム・ベストテン][2000 20世紀映画スターベストテン]
[2002 
評論家が選んだ映画史上最良の作品ベストテン][2005][2009 映画人が選ぶ日本・外国映画オールタイム・ベストテン]
[2012 
評論家・監督が選んだ映画史上最良の作品ベストテン][写真][雑誌]

1920

6月17日、横浜市保土ヶ谷区月見台生まれ。本名、會田昌江。
(會田藤之助)は会社員、母(會田ナミ)の2男5女の末子。

Top

1927

4月、横浜市保土ヶ谷尋常小学校へ入学。

Top

1933

4月、横浜市立高等女学校(現・桜丘高校)へ入学。

Top

1934

8月、日活で女優をしていた次姉(光代)の夫、熊谷久虎監督より女優を勧められ、横浜高女を中退し、東京・下北沢の熊谷宅に同居。

Top

1935

4月、日活多摩川撮影所に正式入社。

『ためらふ勿れ若人よ』(白黒)(日活多摩川)
- 監督: 田口哲
- 出演: 滝口新太郎/伊沢一郎/村田知栄子/原節子(お節)
- 映画デビュー。
女学生・お節ちゃんの役名から、根岸寛一多摩川撮影所長が芸名を原節子と名づける。


『ためらふ勿れ若人よ』村田知栄子、原節子、滝口新太郎、伊沢一郎


『ためらふ勿れ若人よ』滝口新太郎、原節子

『深夜の太陽』(白黒)(日活多摩川)
- 監督: 倉田文人
- 出演: 島耕二/中田弘二/原節子(君江)

『魂を投げろ』(白黒)(日活多摩川)
- 監督: 田口哲
- 出演: 伊沢一郎/和歌浦小浪/原節子


『魂を投げろ』原節子、伊沢一郎

『緑の地平線 前編(白黒)(日活多摩川)
- 監督: 阿部豊
- 出演: 岡譲二/伊沢一郎/原節子(ゆかり)/黒田記代/星玲子


『緑の地平線』(テスト・スチール)原節子、水久保澄子

『緑の地平線 後編(白黒)(日活多摩川)
- 監督: 阿部豊
- 出演: 岡譲二/伊沢一郎/原節子(ゆかり)/黒田記代/星玲子

Top

1936

『白衣の佳人』(白黒)(入江プロ)
- 監督: 阿部豊
- 出演: 岡譲二/入江たか子/原節子(由紀子)

2月、来日したドイツのアーノルド・ファンク監督に美貌を見込まれ、日独合作映画『新しき土』のヒロインに抜擢される。

『河内山宗俊』(コウチヤマソウシュン)(白黒)(日活太秦発声)
- 監督: 山中貞雄
- 出演: 河原崎長十郎(河内山宗俊)/中村翫右衛門(金子市之丞)/山岸しづ江(河内山宗俊の女房)/原節子(お浪)/市川莚司(のちの加東大介)
- 山中貞雄監督は今日日本映画史上屈指の傑作として知られる時代劇『河内山宗俊』(1936)のヒロインに、すべての無頼の男たちが「この美しい瞳のためなら死んでもいい」と思うような清純で可憐な女優捜し求めた挙句、時代劇の女優の中にはどうしても見つからず、 現代劇の女優から一人の初々しい〈麗人〉を抜擢した。当時まだ16才の原節子だった。
お浪
(原節子)が可愛らしい。

「広ちゃん」と弟を呼ぶ処など、特に可愛らしい。
このキャスティングの成功がなんといっても大きい。
やくざの宗俊(河原崎長十郎)と、浪人(中村翫右衛門)が男の意地を張って決闘しているところも可笑しい。
お浪の指にちょっぴり怪我させると、あたふたして、決闘を忘れてしまっている。
宗俊と浪人がお浪のために命を投げ出して戦ったり、 宗俊の危機となると、身を挺する女房(山岸しづ江)と、それを心配する浪人に「あいつは俺の女房だ」と言う宗俊、いい。
グッときた。
任侠があって、粋で、それにユーモアもあって、好きな作品だ。[『河内山宗俊』へ]


『河内山宗俊』原節子


『河内山宗俊』河原崎長十郎、原節子、中村翫右衛門

『嫁入り前の娘達』(白黒)(日活多摩川)
- 監督: 吉村廉
- 出演: 滝花久子/原節子/沢村貞子/花柳小菊/美川かつみ


『嫁入り前の娘達』原節子、花柳小菊、美川かつみ

『生命の冠』(白黒)(日活多摩川)
- 監督: 内田吐夢
- 出演: 岡譲二/滝花久子/原節子


『生命の冠』原節子、岡譲二

『丹下左膳 日光の巻(白黒)(日活京都)
- 監督: 渡辺邦男
- 出演: 大河内伝次郎/花井蘭子/原節子(おまつ)/中村吉次/星ひかる


『丹下左膳 日光の巻』中村吉次、原節子、星ひかる

Top

1937

『検事とその妹』(白黒)((日活多摩川)
- 監督: 渡辺邦男
- 出演: 岡譲二/伊沢一郎/原節子


『検事とその妹』岡譲二、原節子

3月10日、『新しき土』ドイツ公開のため、製作、配給の東和商事社長(川喜多長政)、かしこ夫妻、熊谷久虎監督とともに渡独。
26日、ベルリンのカピトール劇場で振袖姿で舞台挨拶。
その後、ライプチヒ、ハンブルク、ミュンヘン、ケルン、デュッセルドルフ各地を回り、パリへ。ジュリアン・デュヴィヴィエ監督らと会う。
6月17日、ニューヨークへ向かうクイーン・メアリー号船上で17才の誕生日を迎える。
その後、ニューオーリンズ、ロサンゼルスを旅。ハリウッドで、マレーネ・ディートリッヒらと交歓。

『新しき土』(白黒)(国際版)(J.Oファンク映画)
- 監督: アーノルド・ファンク/伊丹萬作
- 出演: 小杉勇/ルート・エベラー/早川雪舟/原節子(大和光子)/市川春代

『新しき土』(白黒)(ドイツ版)(日独合作)(J.Oファンク映画)
- 監督: アーノルド・ファンク/伊丹萬作
- 出演: 小杉勇/ルート・エベラー/早川雪舟/原節子(大和光子)/市川春代
- 日独合作映画『新しき土』の撮影のために来日したアーノルド・ファンク監督は、『河内山宗俊』撮影中の原節子を見て、彼女を彼の映画のヒロインに起用したと言われている。そのファンク監督に「日本一の娘形」という折紙をつけられた。


『新しき土』原節子


『新しき土』原節子、ルート・エベラー


『新しき土』原節子

7月28日、竜田丸で横浜港へ帰国。

日活から、J.Oへ移籍。
その後、J.OはP.C.Lと吸収合併され、東宝映画株式会社となる。

『母の曲 前編(白黒)(東宝)
- 監督: 山本薩夫
- 出演: 英百合子/入江たか子/原節子/岡譲二


『母の曲』佐伯秀男、原節子

東海美女傳 将軍を狙う女』大毎・東日連載(白黒)(東宝)
- 監督: 石田民三
- 出演: 黒川弥太郎/花井蘭子/原節子(お由利)


『将軍を狙う女』原節子

『母の曲 後編(白黒)(東宝)
- 監督: 山本薩夫
- 出演: 英百合子/入江たか子/原節子/岡譲二

Top

1938

『巨人伝』(白黒)(東宝)
- 監督: 伊丹萬作
- 出演: 大河内伝次郎/原節子(千代)/佐山亮


『巨人伝』佐山亮、原節子

『田園交響曲』(白黒)(東宝)
- 監督: 山本薩夫
- 原作: アンドレ・ジィド
- 出演: 原節子/高田稔/佐山亮/清川玉枝


『田園交響曲』原節子

『将軍の孫』(白黒)(東宝)
- 監督: 渡辺邦男
- 出演: 高田稔/原節子/堤真佐子


『将軍の孫』原節子

『冬の宿』(白黒)(東京発声)
- 監督: 豊田四郎
- 出演: 原節子/勝見庸太郎/水町庸子


『冬の宿』原節子、勝見庸太郎、水町庸子

Top

1939

『美はしき出發』(白黒)(東宝)
- 監督: 山本薩夫
- 出演: 原節子(都美子)/水町庸子/高峰秀子/月田一郎
- 原節子(19才)・高峰秀子(14才)の初共演作


『美はしき出發』原節子、高峰秀子ら

『忠臣蔵 前編(白黒)(東宝)
- 監督: 滝沢英輔
- 出演: 大河内伝次郎/長谷川一夫/原節子(おてる)


『忠臣蔵 前後編』原節子(右から6人目)ら

『忠臣蔵 後編(白黒)(東宝)
- 監督: 山本嘉次郎
- 出演: 大河内伝次郎/長谷川一夫/原節子(おてる)

『上海陸戦隊』(白黒)(東宝)
- 監督: 熊谷久虎
- 脚本: 沢村勉
- 出演: 大日方伝/清川荘司/小杉義男/原節子(明珠)


『上海陸戦隊』原節子

『街』(白黒)(東宝)
- 監督: 山本薩夫
- 出演: 原節子/北沢彪/霧立のぼる/大日方伝


『街』原節子、大日方伝ら

『女の教室 学校の巻(白黒)(東宝)
- 監督: 阿部豊
- 出演: 原節子(陳鳳英)/千葉早智子/竹久千恵子/霧立のぼる/里見藍子

『女の教室 中・後編(白黒)(東宝)
- 監督: 阿部豊
- 出演: 原節子(陳鳳英)/千葉早智子/竹久千恵子/霧立のぼる/里見藍子

『東京の女性』(白黒)(東宝)
- 監督: 伏水修
- 出演: 原節子/立松晃/霧立のぼる/江波和子

Top

1940

『光と影 前編(白黒)(東宝)
- 監督: 島津保次郎
- 出演: 原節子/大日方伝/竹久千恵子/水町庸子

『光と影 後編(白黒)(東宝)
- 監督: 島津保次郎
- 出演: 原節子/大日方伝/竹久千恵子/水町庸子

『東遊記』(白黒)(東宝満州映画協会)
- 監督: 大谷俊夫
- 出演: 原節子/李香蘭

『嫁ぐ日まで』(白黒)(東宝)
- 監督: 島津保次郎
- 出演: 原節子/矢口陽子/御橋公/沢村貞子

『蛇姫様 第一篇(白黒)(東宝)
- 監督: 衣笠貞之助
- 出演: 原節子(琴姫)/長谷川一夫/山田五十鈴

『女の街』(白黒)(東宝)
- 監督: 今井正
- 原作: 川村花菱
- 出演: 原節子(いね子)/大川平八郎/林喜美子/沢村貞子

『二人の世界』(白黒モノクロ)(東宝)
- 監督: 島津保次郎
- 原作: 山形雄策/塚本靖
- 出演: 原節子/丸山定夫/藤田進

『姉妹の約束』(白黒)(東宝)
- 監督: 山本薩夫
- 原作: 山下與志一
- 出演: 原節子(幸子)/花井蘭子/英百合子/若原春江/大川平八郎/小杉義男

Top

1941

『兄の花嫁』(白黒)(東宝)
- 監督・原案: 島津保次郎
- 出演: 原節子/江川宇礼雄/山田五十鈴/高田稔/清川玉枝

『大いなる感情』(白黒)(東宝)
- 監督: 藤田潤一
- 出演: 原節子/徳川無声/黒川弥太郎

『結婚の生態』(白黒)(南旺映画)
- 監督: 今井正
- 原作: 石川達三
- 出演: 原節子(春子)/夏川大二郎/沢村貞子/石黒達也/高田稔

『指導物語』(白黒)((東宝)
- 監督: 熊谷久虎
- 脚本: 沢村勉
- 出演: 原節子(邦子)/丸山定夫/藤田進/三谷幸子

12月、太平洋戦争始まる。

Top

1942

『希望の青空』(白黒)(東宝)
- 監督: 山本嘉次郎
- 出演: 原節子/入江たか子/高峰秀子/池部良

『青春の気流』(白黒)(東宝)
- 監督: 伏水修
- 原作: 南川潤
- 脚本: 黒澤明
- 出演: 原節子(槙子)/大日方伝/山根寿子/英百合子

『砂丘』(白黒)(東宝)
- 出演: 原節子

『若い先生』(白黒)(東宝)
- 監督: 佐藤武
- 出演: 原節子/英百合子/勝見庸太郎

『緑の大地』(白黒)(東宝)
- 監督原作: 島津保次郎
- 出演: 入江たか子/藤田進/原節子/千葉早智子/草鹿多美子 /江川宇礼雄/丸山定夫

『母の地図』(白黒)(東宝)
- 演出・潤色: 島津保次郎
- 演出助手: 杉江敏男
- 脚本: 植草圭之助
- 撮影: 中井朝一
- 美術: 戸塚正夫
- 音楽: 早坂文雄
- 出演: 原節子(三女/岸桐江)/杉村春子(岸幾里野)/森雅之(北野二郎)/花井蘭子(次女/岸椙江)/三津田健(長男/岸平吾)/一の宮敦子(平吾の妻/直子)/大日方伝(次男/岸沙河雄)/千葉早智子(長女/岸槙江)/徳川夢声(舘岡一成)/東山千栄子(一成の妻)/丸山定夫(与田専務)/英百合子(与田の妻)/斎藤英雄(与田隆三)/中村伸郎(筧英雄)/若原春江(タイピスト)/立花潤子(タイピスト)/進藤英太郎(紳士)/嵯峨善兵(課長)/龍岡晋(課長)/深見泰三(村長)/横山運平(伊作老人)
- 原節子の恋人役で森雅之が映画デビュー。

『ハワイ・マレー沖海戦』(白黒)(東宝)
- 監督: 山本嘉次郎
- 出演: 伊東薫/英百合子/原節子(きく子)

『ハワイ・マレー沖海戦』(42年)『決戦の大空へ』(43年)『北の三人』(45年)など国民の士気高揚のヒロインを演じる。

Top

1943

『阿片戦争』(白黒)(東宝)
- 監督: マキノ正博
- 出演: 原節子(愛蘭)/市川猿之助/高峰秀子/河津清三郎


『阿片戦争』原節子

『望楼の決死隊』(白黒)(東宝朝鮮)
- 監督: 今井正
- 出演: 原節子/高田稔/菅井一郎/清水将夫/三谷幸子
- 韓国でロケ。

『若き日の歓び』(白黒)(東宝)
- 監督: 佐藤武
- 出演: 原節子/轟夕起子/高峰秀子/沼崎勲


『若き日の歓び』高峰秀子、原節子

『決戦の大空へ』(白黒)(モノクロ)((東宝)
- 監督: 渡辺邦男
- 出演: 小高まさる/原節子(村松杉枝)

『熱風』(白黒)(東宝)
- 監督: 山本薩夫
- 原作: 岩下俊作
- 出演: 原節子/藤田進/沼崎勲/花井蘭子

Top

1944

『怒りの海』(白黒)(東宝)
- 監督: 今井正
- 出演: 大河内伝次郎/黒川弥太郎/原節子

Top

1945

『北の三人』(白黒)(東宝)
- 監督: 佐伯清
- 出演: 原節子/高峰秀子/山根寿子

8月15日、終戦。

Top

1946

『緑の故郷』(白黒)(東宝)
- 監督: 渡辺邦男
- 出演: 原節子/黒川弥太郎

『麗人』(白黒)(東宝)
- 監督: 渡辺邦男
- 出演: 原節子/藤田進/進藤英太郎/清水将夫

『わが青春に悔なし』(白黒)(東宝)(キネマ旬報第2位)
- 監督: 黒澤明
- 出演: 原節子(八木原幸枝)/藤田進/大河内伝次郎/杉村春子/河野秋武


『わが青春に悔なし』原節子


『わが青春に悔なし』原節子

11月、第2次東宝争議で、大河内伝次郎、長谷川一夫、黒川弥太郎、藤田進、高峰秀子、山田五十鈴、入江たか子、山根寿子、花井蘭子と「十人の旗の会」を結成し東宝労働組合を脱退。
『わが青春に悔なし』キネマ旬報ベストテン2位

Top

1947

2月、「映画ファン」2月号の女優ベストテンで、高峰三枝子、高峰秀子、田中絹代らをおさえて1位。
3月、新東宝。

『かけ出し時代』(白黒)(新東宝)
- 監督: 佐伯清
- 出演: 原節子/藤田進

6月、『かけ出し時代』撮影終了後、フリーになる。

『安城家の舞踏会』(白黒)(松竹大船)(キネマ旬報第1位)
- 監督: 吉村公三郎
- 出演: 原節子/滝沢修/森雅之/逢初夢子
- 私が原節子を見たのはTVで放送されていた『安城家の舞踏会』(?)を15・6才頃に何気なく見たのが最初だ。
「快活で上品な女優だなぁ〜」と思っていた。
ただ 思春期から洋画の方に惹きつけられていたので、そのまま隅に追いやった格好になっていた。
それを呼び戻してくれたのが20代後半に観た小津監督『東京物語』だ。
「この女優だ!」と。
再会出来た喜びと、一段と素敵な原節子の所作を観て、ただただ嬉しくて堪らなかった。
それからというもの原節子に嵌った。


『安城家の舞踏会』原節子

『女だけの夜』(白黒)(東横映画)
- 監督: 倉田文人
- 出演: 原節子/水戸光子/小夜福子

『三本指の男』(白黒)(東横映画)
- 監督: 松田定次
- 出演: 片岡千恵蔵/原節子(白木静子)

Top

1948

『安城家の舞踏会』キネマ旬報ベストテン1位

『誘惑』(白黒)(松竹大船)
- 監督: 吉村公三郎
- 出演: 原節子/佐分利信/杉村春子

『時の貞操 前編(白黒)(大映東京)
- 監督: 吉村廉
- 出演: 原節子/若原雅夫/杉村春子

『時の貞操 後編(白黒)(大映東京)
- 監督: 吉村廉
- 出演: 原節子/若原雅夫/杉村春子

『時の貞操 前後編の出演料100万円。高峰三枝子、上原謙を抜く新記録と騒がれる。

『富士山頂』(白黒)(新東宝)
- 出演: 原節子

『颱風圏の女』(白黒)(松竹大船)
- 監督: 大庭秀雄
- 出演: 原節子/宇佐美淳/山村聡

『幸福の限界』(白黒)(大映京都)
- 監督: 木村恵吾
- 出演: 原節子/藤田進

Top

1949

『殿様ホテル』(白黒)(芸研プロ)
- 監督: 倉田文人
- 出演: 原節子/河津清三郎

『お嬢さん乾杯!』(白黒)(松竹大船)(3月9日封切)(キネマ旬報ベストテン第6位)
- 監督: 木下恵介
- 製作: 小出孝

- 脚本: 新藤兼人
- 撮影: 楠田浩之
- 美術: 小島基司
- 音楽: 木下忠司
- 録音: 大野久男
- 主題歌: ♪バラを貴女に(作詞・作曲: 木下忠司)
- 出演: 佐野周二(石津圭三)/原節子(池田泰子)(第4回毎日映画コンクール女優演技賞)/佐田啓二(高松五郎)/東山千栄子(泰子の母)/坂本武(佐藤専務)/村瀬幸子(バーマダム)/永田靖(泰子の父)/森川まさみ(泰子の姉)/青山杉作(泰子の祖父)
- 没落貴族の令嬢(原節子)と自動車修理で財をなした青年(佐野周二)が見合いをする。
身分の違いに気乗りしなかった青年は彼女の気高さに感動し、一方女は一族の生活を肩に負うために青年を愛そうとする。
そのすれ違いのおかしさ可憐さを軽妙なテンポで描く青春劇。
[全文へ]


『お嬢さん乾杯』原節子、佐野周二


『お嬢さん乾杯』村瀬幸子、
佐野周二坂本武

『青い山脈』〜新子の巻〜(白黒)(東宝)(キネマ旬報第2位)
- 監督: 今井正
- 原作: 石坂洋次郎
- 脚色: 井手俊郎
- 出演: 原節子(島崎先生)(第4回毎日映画コンクール女優演技賞)/池部良/伊豆肇/木暮実千代(第4回毎日映画コンクール助演賞)/龍崎一郎/杉葉子/若山セツ子


『青い山脈』原節子


『青い山脈』杉葉子、原節子

『続青い山脈』(白黒)(東宝)
- 監督: 今井正
- 原作: 石坂洋次郎
- 脚色: 井手俊郎
- 出演: 原節子(島崎先生)(第4回毎日映画コンクール女優演技賞)/池部良/伊豆肇/木暮実千代(第4回毎日映画コンクール助演賞)/龍崎一郎/杉葉子/若山セツ子


『続青い山脈』伊豆肇/若山セツ子/杉葉 子/池部良/原節子/龍崎一郎

『晩春』(白黒)(松竹大船)(キネマ旬報第1位)(第4回毎日映画コンクール日本映画大賞)
- 監督: 小津安二郎(第4回毎日映画コンクール監督賞)
- 製作: 山本武
- 原作: 廣津和郎『父と娘』
- 脚本: 野田高梧/小津安二郎(第4回毎日映画コンクール脚本賞)
- 撮影: 厚田雄春
- 美術: 濱田辰雄
- 調音: 妹尾芳三郎
- 録音: 佐々木秀孝
- 照明: 磯野春雄
- 編集: 浜村義康
- 装置: 山本金太郎
- 装飾: 小牧基胤
- 現像: 林龍次
- 音楽: 伊藤宣二
- 衣裳: 鈴木文次郎
- 出演: 笠智衆(曾宮周吉)/原節子(紀子)(第4回毎日映画コンクール女優演技賞)/月丘夢路(北川アヤ)/杉村春子(田口まさ)/青木放屁(勝義)/宇佐美淳(服部昌一)/三宅邦子(三輪秋子)/三島雅夫(小野寺譲)/坪内美子(きく)/桂木洋子(美佐子)/清水一郎(「多喜川」の亭主)/谷崎純(林清造)/高橋豊子(しげ)/紅沢葉子(茶場の先生)
- 紀子3部作と言われる作品の第1作。
鎌倉(北鎌倉駅、鶴岡八幡宮、円覚寺)・東京(丸の内)・京都(八坂の塔、清水寺、竜安寺)の名所、能・茶会などの文化や登場人物の描写が見事で芸術性の高い作品だ。特に原節子の美しさが際立っている。
(紀子)の結婚話をめぐって平穏だった父娘の生活に波風が起きる。
娘は父親が再婚したいために自分を嫁に出したがっているのだと思い、父親に裏切られた思いで苛立つ。
父親は娘を便利よく使ってきて申し訳なかったとの思いと、娘の幸せを願って誤解されていることを承知の上で、寧ろそのことを利用して嘘をつき娘を結婚させようとする。
紀子の結婚が決まり父娘の最後の旅行も終え、帰り支度をしているときに胸の内を告白する紀子に、それではいけないのだと諭す周吉。
お互いを思う心情が見事に描かれている。[全文へ]


『晩春』原節子


『晩春』原節子、宇佐美淳


『晩春』原節子


『晩春』原節子


『晩春』原節子、笠智衆


『晩春』

キネマ旬報ベストテンで、『お嬢さん乾杯』が6位、『青い山脈』が2位、『晩春』が1位。
毎日映画コンクール女優演技賞受賞

Top

1950

『白雪先生と子供たち』(白黒)((大映東京)
- 監督: 吉村廉
- 出演: 原節子/関千恵子

『女医の診察室』(白黒)(新東宝 滝村プロ)
- 監督: 吉村廉
- 出演: 原節子/上原謙/村瀬幸子/河津清三郎/中北千枝子

アルプス物語 野性』(白黒)(大泉映画 芸研プロ)
- 監督: 沢村勉
- 出演: 原節子/伊豆肇/三宅邦子

『七色の花』(白黒)(東横映画)
- 監督: 春原政久
- 出演: 原節子/角梨枝子/杉村春子/龍崎一郎

Top

1951

『白痴』(白黒)(松竹大船)
- 監督: 黒澤明
- 出演: 原節子(那須妙子)/森雅之/三船敏郎/久我美子

『麦秋』(白黒)(松竹大船)(キネマ旬報第1位)(キネマ旬報興行第6位)(第6回毎日映画コンクール日本映画大賞)
- 監督: 小津安二郎(第2回ブルーリボン監督賞)
- 製作: 山本武
- 脚本: 野田高梧/小津安二郎
- 撮影: 厚田雄春
- 美術: 濱田辰雄
- 録音: 妹尾芳三郎
- 照明: 高下逸男
- 現像: 林龍次
- 編集: 浜村義康
- 録音技術: 宇佐美駿
- 装置: 山本金太郎
- 装飾: 橋本庄太郎
- 音楽: 伊藤宣二
- 衣裳: 斎藤耐三
- 出演: 原節子(間宮紀子)(第6回毎日映画コンクール女優演技賞)(第2回ブルーリボン主演女優賞)/笠智衆(間宮康一)/淡島千景(田村アヤ)/ 三宅邦子(間宮史子)/菅井一郎(間宮周吉)/東山千榮子(間宮志げ)/杉村春子(矢部たみ)(第2回ブルーリボン助演女優賞)/二本柳寛(謙吉)/井川邦子(安田高子)/高橋豊子(田村のぶ)/高堂國典(間宮茂吉)/宮口精二(西脇宏三)/志賀眞津子(高梨マリ)/村瀬禅(間宮實)/城澤勇夫(間宮勇)/伊藤和代(矢部光子)/山本多美(西脇富子)/谷よしの(「多喜川」の女中)/寺田佳世子(看護婦)/長谷部朋香(病院の助手)/山田英子(会社事務員)/田代芳子(「田むら」の女中)/谷崎純(写真屋)/佐野周二(佐竹宗太郎)
※昭和26年度芸術祭参加作品
- 紀子3部作の第2作目。
北鎌倉に住む3世代の家族が、大手の会社で秘書として働いている28才を迎えた紀子の結婚話をめぐりそれぞれの心情や時代の流れをユーモアを交え細やかに淡々と描いている。
特にメロディーがいい、オープニングに流れるのを聴くだけで郷愁にかられ、これから小津作品を楽しめるという気分になり胸が高鳴る。
900円のケーキのシーンの紀子(原節子)と史子(三宅邦子)の会話や、その後に謙吉(二本柳寛)も加わるユーモアもいい。
また、古くから間宮家の出入りである矢部たみ(杉村春子)の息子で妻に先立たれ子連れの謙吉(二本柳寛)が、康一と同じ病院に勤めていたが急に秋田の病院へ転勤することになる。
その3才の光子がいる謙吉の嫁に来てくれたらとたみが紀子に言い、思い掛けない反応に大喜びし涙を流しながら何度も何度も聞き返すシーンが印象的だ。[全文へ]


『麦秋』淡島千景、原節子


『麦秋』佐野周二、原節子、淡島千景


『麦秋』原節子ら


『麦秋』原節子、杉村春子


『麦秋』城澤勇夫、笠智衆、東山千榮子、原節子、菅井一郎、三宅邦子、村瀬禅


『麦秋』

9月1日、東宝と専属契約。

『めし』(白黒)(東宝)(キネマ旬報第2位)(第6回毎日映画コンクール日本映画大賞)
- 監督: 成瀬巳喜男(第6回毎日映画コンクール監督賞)
- 撮影: 玉井正夫(第6回毎日映画コンクール撮影賞)
- 録音: 藤好昌生(第6回毎日映画コンクール録音賞)
- 出演: 原節子(三千代)(第6回毎日映画コンクール女優演技賞)(第2回ブルーリボン主演女優賞)/上原謙/島崎雪子/杉葉子/風見章子/花井蘭子/杉村春子(第2回ブルーリボン助演女優賞)/二本柳寛/小林桂樹


『めし』上原謙、原節子

小津安二郎監督は原節子について次のように語っている。
「彼女とは一昨年の『晩春』以 来今度の作品で二度目のおつき合いですが、お世辞でなく本当に巧い女優さんですね。一時世間から美貌がわざわいして演技が大変まずいというひどい噂をたて られたこともあるが、僕はむしろ世間で巧いといわれている俳優こそまずくて彼女の方がはるかに巧いとすら思っている。小手先だけが眼にとまる巧さは本当の 巧さではない。その点彼女は自分で納得のいかない演技は絶対にやらない。僕が一つのセリフを注意すれば心理まで訂正するといった非常に勘のいい鋭さを持っ ている。おそらく日本の映画界で勘の鋭い女優といえば彼女と高峰秀子だけだろう。その意味で今度の僕の作品における彼女の演技は素晴らしい進歩を見せている。今後の彼女への期待は大きい」(「産業経済新聞」昭和26年8月30日)
「僕は過 去二十何年か映画を撮ってきたが、原さんのように理解が深くてうまい演技をする女優はめずらしい。芸の幅ということからすれば狭い。しかし原さんは原さん の役柄があってそこで深い演技を示すといった人なのだ。例えばがなりたてたり、子守っ子やおかみさんのような役はあの人の顔立ちや人柄が出来上っていない というそれを「原節子は大根だ」と評するに至っては、むしろ監督が大根に気づかぬ自分の不明を露呈するようなものだと思う。
映画が人間を描く以上、知性とか教養とかいうものも現れてこなければならない。そういう意味でも原さんの演技には内容があるといえる。もちろん原さんが結婚すればまた違った面も出てくるとは思うが……。“原節子は日本人向き”という評、結構、大いに結構なことだ。
実際、お世辞ぬきにして、日本の映画女優としては最高だと私は思っている」(「アサヒ芸能新聞」昭和26年9月9日)
「ぼくは今まで『晩春』に次いで今度の『麦秋』が 二本目のつき合いですが、前の場あいよりすべての面で成長していると思う。原節子のよさは内面的な深さのある演技で脚本に提示された役柄の理解力と勘は驚 くほど鋭敏です。演技指導の場あいも、こっちの気持ちをすぐ受けとってくれ、すばらしい演技で解答を与えてくれます。単に顔面筋肉を動かす迷優はずいぶん 多いけれど彼女のようなのは数えるほどしかいません。演出家の中には彼女の個性をつかみそこね大根だの、何んだのと言う人もいますが、その人にないものを 求めること自体間違っているのです。日本の映画界は大スターに求めることの余りに大きく多いことが欠点でしょう。国際舞台へ出て恥ずかしくない人というと 彼女はたしかに有資格者の一人でしょう……」(「時事新報」昭和26年9月14日)(田中眞澄編1993.9.20[1989.5.1]「小津安二郎戦後語録集成 昭和21(1946)年-昭和38(1963)年」フィルムアート社より 抜粋)

Top

1952

キネマ旬報ベストテンで、『麦秋』が1位、『めし』が2位。
主演作品『麦秋』『めし』がベスト・テンのキネマ旬報1位2位を占めた。
毎日映画コンクール女優演技賞、ブルー・リボン主演女優賞受賞
東宝カレンダーの1月に、62年まで11年連続登場。

『風ふたゝび』(白黒)(東宝)
- 監督: 豊田四郎
- 出演: 原節子/池部良/山村聡

『金の卵 Golden Girl(白黒)(東宝)
- 出演: 原節子

『東京の恋人』(白黒)(東宝)
- 監督: 千葉泰樹
- 出演: 原節子(ユキ)/三船敏郎/杉葉子/森繁久弥/小泉博

12月、慢性の腸疾患が悪化し、『夫婦』の出演を辞退。

Top

1953

『恋の風雲児』(『快男子』『恋の風雲児』と改題して公開)(白黒)(東宝)
- 監督: 山本嘉次郎
- 出演: 原節子/藤田進/榎本健一


『恋の風雲児』原節子、藤田進

7月10日、1年ぶりに復帰した『白魚』の静岡県御殿場ロケで、カメラマンの次兄(會田吉男)が彼女の目の前で列車に轢かれ、翌朝死去。

『白魚』(白黒)(東宝)
- 監督: 熊谷久虎
- 出演: 原節子/上原謙/岡田茉莉子

『東京物語』(白黒)(松竹大船)(キネマ旬報第2位)(キネマ旬報興行第8位)(第1回サザランド賞)(私の好きな映画・名作と思う映画2位)
- 監督: 小津安二郎
- 製作: 山本武
- 脚本: 野田高梧/小津安二郎
- 撮影: 厚田雄春
- 美術: 濱田辰雄
- 録音: 妹尾芳三郎
- 照明: 高下逸男
- 編集: 浜村義康
- 録音技術: 金子盈
- 装置: 高橋利男
- 装飾: 守谷節太郎
- 音楽: 斎藤高順
- 衣裳: 斎藤耐三
- 現像: 林龍次
出演:笠智衆(父/平山周吉)/東山千榮子(母/平山とみ)/原節子(次男昌二の嫁/平山紀子)/杉村春子(長女/金子志げ)(第8回毎日映画コンクール女優助演賞)/山村聰(長男/平山幸一)/三宅邦子(幸一の妻/平山文子)/香川京子(末女/平山京子)/東野英治郎(周吉の知人/沼田三平)/中村伸郎(志げの夫/金子庫造)/大坂志郎(三男/平山敬三)/十朱久雄(周吉の友人/服部修)/長岡輝子(服部の妻/服部よね)/櫻むつ子(おでん屋の女)/高橋豊子(隣家の細君)/安部徹(敬三の先輩鉄道職員)/三谷幸子(紀子のアパートの女)/村瀬禪(幸一の子/平山實)/毛利充宏(幸一の子/平山勇)/阿南純子(美客院の助手/キヨ)/長尾敏之助/田代芳子/遠山文雄/戸川美子/三木隆/諸角啓二郎/新島勉/水木涼子/秩父晴子/糸川和広/鈴木彰三
※昭和28年度芸術祭参加作品
- 日常の出来事の中で誰もが向き合っていく別れを行間と言葉に思いを込めて、それぞれが持つ孤独を演出する最高傑作。
これほど行間と言葉に喜び・悲しみ・怒り・恥じらい・とまどい、遠慮を細やかに胸に深く浸透させる作品はない。
それが親・子・夫・妻・兄弟・婿・嫁・友・孫に投げかけられ問われるので、それぞれが共感し共鳴する。
老夫婦を軸に描き、あまり意識しないでやっている親不孝を深く厳しく入り込ませている。
静穏なモノクロの画面から淡々と、しかし明確に醸しだされる映像は感動を呼び起こす。
それが、正に、小津藝術の世界で、世界中の映画人に多大な影響を与え人々に評価され続ける所以だろう。
紀子3部作(晩春『麦秋』『東京物語』)と言われる作品の第3作。[全文へ]
『東京物語』『明日は来たらず』がもとになっているといわれているように、アメリカ映画の影響を受けていた小津監督は、その中から独自の世界を創り出している。


毛利充宏、東山千榮子、笠智衆、村瀬禪、原節子、杉村春子、山村聰、三宅邦子


『東京物語』山村聰、三宅邦子、笠智衆、原節子、杉村春子、東山千栄子


『東京物語』笠智衆、原節子、東山千栄子


『東京物語』東山千栄子、原節子、笠智衆


『東京物語』東山千栄子、原節子


『東京物語』原節子


『東京物語』原節子、笠智衆


『東京物語』香川京子、原節子ら


『東京物語』香川京子、原節子


『東京物語』原節子、香川京子


『東京物語』原節子、香川京子


『東京物語』杉村春子、笠智衆、山村聰、大坂志郎、原節子、香川京子


『東京物語』笠智衆、原節子


『東京物語』原節子、小津安二郎監督ら


『東京物語』

キネマ旬報ベストテンで、『東京物語』が2位。

Top
1954

『山の音』(白黒)(東宝)(キネマ旬報第6位)
- 監督: 成瀬巳喜男
- 原作: 川端康成
- 出演: 原節子(尾形菊子)/山村聡(第9回毎日映画コンクール男優主演賞)/上原謙/杉葉子/長岡輝子


『山の音』原節子、上原謙


『山の音』山村聡、原節子

1月、『かくて自由の鐘は鳴る』撮影中、左眼がはっきり見えなくなる、順天堂大学病院で白内障と診断される。鎌倉の熊谷宅で療養生活に入る。
5月、東南アジア映画祭女優主演賞受賞
11月、慶応病院で白内障の手術。

Top

1955

6月、『ノンちゃん雲に乗る』で、1年5ヶ月ぶりにスクリーンにカムバック。

『ノンちゃん雲に乗る』(白黒)(新東宝)
- 監督: 倉田文人
- 出演: 鰐淵晴子/原節子/藤田進/徳川夢声

『美しき母』(白黒)(東京映画)
- 監督: 熊谷久虎
- 原作: 林房雄
- 出演: 原節子/佐分利信/野口泰史/磯村みどり


『美しき母』原節子ら

Top

1956

『驟雨』(白黒)(東京映画)
- 監督: 成瀬巳喜男
- 出演: 原節子(文子)/佐野周二/香川京子/小林桂樹


『驟雨』原節子


『驟雨』原節子ら

『愛情の決算』(白黒)(東京映画)
- 監督: 佐分利信
- 出演: 原節子(勝子)/佐分利信/三船敏郎

『婚約三羽烏』(白黒)(東京映画)
- 監督: 杉江敏男
- 出演: 原節子(松川女史)/司葉子/安西郷子

『女囚と共に』(白黒)(東京映画)
- 監督: 久松静児
- 出演: 原節子/田中絹代

『兄とその妹』(白黒)(東宝)
- 監督: 松村宗恵
- 出演: 原節子(あき子)/池部良/司葉子

『大番』(白黒)(東宝)
- 監督: 千葉泰樹
- 出演: 加東大介/淡島千景/原節子(森可奈子)

Top

1957

『東京暮色』(白黒)(松竹大船)
- 監督: 小津安二郎
- 企画: 山内静夫
- 脚本: 野田高梧/小津安二郎
- 撮影: 厚田雄春
- 美術: 浜田辰雄
- 録音: 妹尾芳三郎
- 照明: 青松明
- 装置: 高橋利男
- 装飾: 守谷節太郎
- 現像: 林龍次
- 編集: 浜村義康
- 音楽: 斎藤高順
- テーマ曲: ♪サセレシア
- 衣裳: 長島勇治
- 出演: 原節子(沼田孝子)/有馬稲子(杉山明子)/笠智衆(杉山周吉)/山田五十鈴(相馬喜久子)/高橋貞二(川口登)/田浦正巳(木村憲二)/杉村春子(竹内重子)/山村聰(関口積)/信欣三(沼田康雄)/藤原釜足(下村義平)/中村伸郎(相馬栄)/宮口精二(判事/和田)/須賀不二夫(富田三郎)/浦辺粂子(「小松」の女主人)/三好榮子(女医/笠原)/田中春男(「小松」の客)/山本和子(前川やす子)/長岡輝子(家政婦/富沢)/櫻むつ子(バアの女給)/増田順二(バアの客)/山田好二(警官)/長谷部朋香(松下昌太郎)/島村俊雄(「お多福」のおやぢ)/森敦子(沼田道子)/石井克二(菅井の店の小店員)/菅原通済(菅井の旦那)/山吉鴻作(銀行の重役)/川口のぶ(銀行の給士)/空伸子(銀行の給士)/伊久美愛子(うなぎ屋の少女)/城谷皓二(麻雀屋の客)/井上正彦(麻雀屋の客)/末永功(麻雀屋の客)/秩父晴子(義平の細君)/石山龍嗣(深夜喫茶の客)/佐原康(深夜喫茶の客)/篠山正子(深夜喫茶の客)/高木信夫(深夜喫茶の客)/中村はる江(深夜喫茶の客)/寺岡孝二(深夜喫茶の客)/谷崎純(取調べを受ける中老の男)/今井健太郎(受付の警官)/宮幸子(笠原医院の女患者)/新島勉(バアの客)/朝海日出男(バアの客)/鬼笑介(バアの客)/千村洋子(町の医院の看護婦)
- 妻に逃げられた父親と二人の娘は、それぞれ悩みを抱えて生活していた。
(孝子)は夫の態度に苦しみ娘を連れて帰ってきていた。妹(明子)は男に騙されて妊娠していた。そこに駆け落ちしていた母親が戻ってきた。
孝子は、明子に母の秘密を知られないようにしようとするが…
『東京暮色』は重苦しく切ない作品であるが小津監督は明るくテンポのいい音楽を斎藤高順に希望したそうだ。
そうして出来上がったのが♪サセレシアで小津監督の一番お気に入りの曲となった。
どんなに悲しいことがあっても、空は何時ものように晴れているという考えの小津監督は、場面を誇張することなく演出した。[『東京暮色』へ]
※明子役は当初、岸恵子を考えていたそうだが、フランスの監督との結婚のために実現できなかったそうだ。


『東京暮色』原節子、山田五十鈴


『東京暮色』笠智衆、原節子ら


『東京暮色』

『智恵子抄』(白黒)(東宝)
- 監督: 熊谷久虎
- 脚本: 八住利雄(キネマ旬報脚本賞)
- 出演: 原節子/山村聡/柳永二郎

『続大番 風雲編(白黒)(東宝)
- 監督: 千葉泰樹
- 出演: 加東大介/淡島千景/原節子(有島可奈子)/平田昭彦

『最後の脱走』(白黒)(東宝)
- 監督: 谷口千吉
- 出演: 原節子/鶴田浩二/団令子/太刀川洋一/平田昭彦/笠智衆

『続々大番 怒濤編(白黒)(東宝)
- 監督: 千葉泰樹
- 出演: 加東大介/淡島千景/原節子(有島可奈子)

Top

1958

『女であること』(白黒)(東京映画)
- 監督: 川島雄三
- 製作: 滝村和男/永島一朗
- 原作: 川端康成
- 脚本: 田中澄江/井手俊郎/川島雄三
- 撮影: 飯村正
- 美術: 小島基司 
- 音楽: 黛敏郎
- 出演: 原節子(貞次の妻/佐山市子)/森雅之(弁護士/佐山貞次)/久我美子(市子の友人の娘/三浦さかえ)/香川京子(死刑囚の娘/寺木妙子)/三橋達也(市子の昔の恋人/清野吾郎)


『女であること』久我美子、原節子、香川京子

『東京の休日』(東宝)
- 監督: 山本嘉次郎
- 出演: 原節子/山口淑子/白川由美

『大番 完結編(白黒)(東宝)
- 監督: 千葉泰樹
- 出演: 加東大介/淡島千景/原節子(有島可奈子)

Top

1959

『女ごころ』(白黒)(東宝)
- 監督: 丸山誠治
- 製作: 藤本真澄
- 原作: 由紀しげ子
- 脚色: 田中澄江
- 撮影: 小泉福造
- 美術: 浜上兵衛
- 音楽: 斎藤一郎
- 出演: 原節子(小城伊曽子)/森雅之(小城朝吉)/団令子(三沢てるえ)/佐原健二(蓮見五郎)/春日井宏往(小城研一)/南美江(木谷ふじ子)

『日本誕生』(東宝)(キネマ旬報興行第2位)
- 監督: 稲垣浩
- 出演: 三船敏郎/原節子(天照大神)

Top

1960

『路傍の石』(白黒)(東京映画)
- 監督: 久松静児
- 原作: 山本有三
- 脚本: 新藤兼人
- 出演: 原節子/三橋達也/森繁久弥/大田博之

『娘・妻・母』(カラー)(東宝)(キネマ旬報興行第5位)
- 監督: 成瀬巳喜男
- 製作: 藤本真澄
- 脚本: 井手俊郎/松山善三
- 撮影: 安本淳
- 美術: 中古智
- 音楽: 斎藤一郎
- 出演: 原節子(長女/曽我早苗)/高峰秀子(長男の妻/坂西和子)/森雅之(長男/坂西勇一郎)/三益愛子(母/坂西あき)/団令子(末娘/坂西春子)/草笛光子(二女/谷薫)

『ふんどし医者』(白黒)(東宝)
- 監督: 稲垣浩
- 出演: 森繁久弥/原節子(いく)/江利チエミ

『秋日和』(松竹大船)(キネマ旬報第5位)(芸術選奨受賞)
- 監督: 小津安二郎(アジア映画祭監督賞受賞)
- 製作: 山内静夫
- 原作: 里見*(*=弓と享/とん)
- 脚本: 野田高梧/小津安二郎
- 撮影: 厚田雄春
- 美術: 浜田辰雄
- 録音: 妹尾芳三郎
- 照明: 石渡健蔵
- 編集: 浜村義康
- 装置: 高橋利男
- 装飾: 石井勇
- 音楽: 斎藤高順
- 衣裳: 杉山利和
- 美粧: 杉山和子
- 出演: 原節子(三輪秋子)/佐分利信(間宮宗一)/司葉子(秋子の娘/アヤ子)/岡田茉莉子(佐々木百合子)/佐田啓二(後藤庄太郎)/桑野みゆき(間宮の娘/路子)/三上真一郎(平山の息子/幸一)/笠智衆(三輪周吉)/中村伸郎(田口秀三) /三宅邦子(田口の妻/のぶ子)/沢村貞子(間宮の妻/文子)/北竜二(平山精一郎)/渡辺文雄(杉山常男)/千之赫子(高松重子)/田代百合子(田口の娘/洋子)/須賀不二男(旧部下の社員)/高橋とよ(若松の女将)/桜むつ子(佐々木ひさ)/十朱久雄(桑田種吉)/南美江(桑田の妻栄)岩下志麻(受付係)/菅原通済(すし屋の客)/設楽幸嗣(田口の息子/和男)/島津雅彦(間宮の息子/忠雄)/竹田法一(ひさの夫/芳太郎)/長谷部朋香/城谷皓治/末永功
※昭和35年度芸術祭参加作品
- 亡夫の7回忌を終えた美しい未亡人秋子とその娘で婚期を迎えたアヤ子に、亡夫の友人たちが波風を立てる。
味わいのある役者たちのユーモア溢れる会話が秀逸だ。
小津監督の手腕の賜物だろう。
巻き込まれた母娘の間の心の波風も細やかに描かれている。
『晩春』の父娘関係を母娘に置き換えている作品で、娘が嫁いでいった夜に寝支度を済ませた秋子が一人でポツリと座っている姿に涙が溢れて止まらなかった。
10数年前は母のことを思いながら泣いて観ていた私が、今は嫁がせる母となって泣いた。[『秋日和』へ]


『秋日和』原節子、司葉子


『秋日和』司葉子、岡田茉莉子、原節子


『秋日和』原節子、司葉子


『秋日和』原節子、司葉子


『秋日和

Top

1961

『慕情の人』(東宝)
- 監督: 丸山誠治
- 出演: 原節子/白川由美/三橋達也

『小早川家の秋』(宝塚映画)
- 監督: 小津安二郎
- 製作: 藤本真澄/金子正且/寺本忠弘
- 脚本: 野田高梧/小津安二郎
- 撮影: 中井朝一
- 美術: 下河原友雄
- 照明: 石井長四郎
- 録音: 中川浩一
- 整音: 下永尚
- 編集: 岩下広一
- 音楽: 黛敏郎
- 出演: 原節子(長男の嫁/秋子)/中村鴈治郎(小早川万兵衛)/森繁久彌(磯村英一郎)/司葉子(次女/紀子)/新珠三千代(長女/文子)(第16回毎日映画コンクール女優助演賞)/小林桂樹(文子の夫/久夫)/宝田明(寺本忠)/加東大介(北川弥之助)/団令子(つねの娘/百合子)/白川由美(中西多佳子)/山茶花究(店員/山口信吉)/藤木悠(店員/丸山六太郎)/杉村春子(加藤しげ)/望月優子(農夫の妻)/浪花千栄子(佐々木つね)/笠智衆(農夫)/東郷晴子(北川の妻/照子)/環三千世(ホステス)/島津雅彦(文子の息子/正夫)/遠藤辰雄(万兵衛の弟)/内田朝雄(医者)/早川恭二
※昭和36年度芸術祭参加作品
- 造り酒屋を営む一家の人間ドラマ。
女好きの万兵衛役の中村鴈治郎や店員山口役の山茶花究などの関西弁が心地よい。
また、原節子の佇まいが美しい。[『小早川家の秋』へ]


『小早川家の秋』原節子、新珠三千代、司葉子

Top

1962

『娘と私』(白黒)(東京映画)
- 監督: 堀川弘通
- 出演: 山村聡/星由里子/原節子

『忠臣蔵 花の巻 雪の巻(東宝)(キネマ旬報興行第8位)
- 監督: 稲垣浩
- 出演: 松本幸四郎(大石内蔵助)/三船敏郎/森繁久弥/原節子(大石りく)/加山雄三/司葉子

11月、『忠臣蔵』の大石内蔵助(松本幸四郎)の妻役(大石りく)を最後に引退。鎌倉市浄明寺に隠棲する。

Top
1992
 
[評論家が選んだ映画史上最良の作品ベストテン]英国映画研究所発行のサイト・アンド・サウンド誌
/
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10位

市民ケーン(オーソン・ ウェルズ) ゲームの規則(ジャン・ルノワール) 東京物語(小津安二郎) めまい(ア ルフレッド・ヒッチコック) 捜索者(ジョン・フォード) アタランタ号(ジャン・ヴィゴ)
裁かるるジャンヌ (カール・テオドール・ドライエル)
大地のうた(サタジット・レイ)
戦艦ポチョムキン(セルゲイ・エイゼンシュテイン)
-
-
-
2001年宇宙の旅(スタ ンリー・キューブリック)
※1992.11.16  英国映画研究所発行のサイト・アンド・サウンド誌は、評論家が選んだ映画史上最良の作品ベストテンを発表。
第3位に『東京物語』が入った。
その後も、常に上位に入っている。

1995
 
[日本映画オールタイム・ベストテン]映画100年特別企画
/
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10位

東京物語
(小津安二郎)
七人の侍
(黒澤明)
浮雲
(成瀬 巳喜男)
人情紙風船
(山中貞雄)
西鶴一代女
(溝口健二)
飢餓海峡
(内田吐夢)
羅生門
(黒澤明)
生きる
(黒澤明)
丹下左膳餘話・百万両の壷
(山中貞雄)
幕末太陽傳
(川島雄三)

小津安二郎 黒澤明 溝口健二 大島渚
成瀬巳喜男
-
市川崑 川島雄三 内田吐夢 山中貞雄
木下恵介
岡本喜八
鈴木清順
-

森雅之 三国連太郎 笠智衆 三船敏郎 高倉健 市川雷蔵 石原裕次郎 松田優作
勝新太郎
-
志村喬
阪東妻三郎
大河内傳次郎

原節子
山田五十鈴
-
高峰秀子 田中絹代 若尾文子 京マチ子 岸恵子 藤純子 香川京子 久我美子
吉永小百合
※キネマ旬報 臨時 増刊 1995.11.13号
1995年の[日本映画オールタイム・ベストテン]映画100年特別企画は、映画100年を総括する特別企画として、評論家・作家・ジャーナリストなど104人の選考委員の 全体点数(各個人選出ベストテンの第1位を10点、第2位を9点、以下第10位を1点)を集計、合計数の多い作品から抽出するという方法で、映画史を通じての日本映画ベストテンを発表した。

Top
1999
[映画人が選ぶ日本・外国映画オールタイム・ベストテン]キネマ旬報創刊80周年記念特別企画
/
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10位

七人の侍
(黒澤明)
浮雲
(成瀬巳喜男)
飢餓海峡
(内田吐夢)

東京物語
(小津安二郎)
-
幕末太陽傳
(川島雄三)

羅生門
(黒澤明)
-
赤い殺意
(今村昌平)
仁義なき戦い
(シリーズ)(深作欣二)

二十四の瞳
(
木下恵介)
-
雨月物語
(溝口健二)

第三の男
(キャロル・リード)
2001年宇宙の旅
(スタンリー・キューブリック)
ローマの休日
(ウィリアム・ワイラー)
アラビアのロレンス
(デヴィッド・リーン)
風と共に去りぬ
(ヴィクター・フレミング)
市民ケーン
(オーソン・ウェルズ)
駅馬車
(ジョン・フォード)

禁じられた遊び
(ルネ・クレマン)

ゴッドファーザー
(フランシス・フォード・コッポラ)


(フェデリコ・フェリーニ)
-
-
-
※ 1999
[映画人が選ぶオールタイム・ベストテン](日本編)(外国編)キネマ旬報創刊80周年記念特別企画は、従来の映画評論家を中心にしたアンケートとは異なり、監督、プロデューサー、脚本家、撮影監督など、実際に日本映画の製作に携わる映画人(140人、144人)に、それぞれのベスト作品10本を順不同で選んでもらう選考方法。(1999年10月下旬号、10月上旬号においてアンケート結果を発表)

Top
2000
[20世紀の映画スター ベストテン]
/
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10位



三船敏郎 石原裕次郎 森雅之 高倉健 笠智衆 市川雷蔵 勝新太郎
阪東妻三郎
-
渥美清
中村錦之助
森繁久弥
-



原節子 吉永小百合 京マチ子
高峰秀子
-
田中絹代 山田五十鈴 夏目雅子 岸恵子
若尾文子
-
岩下志麻
藤純子



ゲーリー・クーパー チャールズ・チャップリン
ジョン・ウェイン
-
マーロン・ブランド
アラン・ドロン
ジャン・ギャバン
-
-
ハンフリー・ボガート
スティーブ・マックイーン
-
ショーン・コネリー
ポール・ニューマン
-



オードリー・ヘプバーン マリリン・モンロー イングリッド・バーグマン ヴィヴィアン・リー マレーネ・ディートリヒ グレース・ケリー フランソワーズ・アルヌー ル
ベティ・デイビス
ジョディ・フォスター
グレタ・ガルボ
アンナ・カリーナ
ジャンヌ・モロー
ロミー・シュナイダー
エリザベス・テーラー
-
-
-
※ 2000.6.1 朝日新聞記事
映画誌『キネマ旬報』が、映画評論家や俳優、脚本家ら74人に回答を求めて「20世紀の映画スター」を選出し、ランキングを発表した。


2002
[評論家が選んだ映画史上最良の作品ベストテン]英国映画研究所発行のサイト・アンド・サウンド誌
/
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10位

市民ケーン(オーソン・ ウェルズ) めまい
(アルフレッド・ヒッチコック)
ゲームの規則(ジャン・ルノワール) ゴッドファーザー(1972)/
ゴッドファーザーPart2
(1974)
東京物語(小津安二郎) 2001年宇宙の旅(スタンリー・キューブリック) 戦艦ポチョムキン(セルゲイ・エイゼンシュテイン)
サンライズ(F・W・ムルナウ)


-
8 1/2(フェデリコ・フェリーニ) 雨に唄えば(ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン)
※2002 英国映画研究所発行のサイト・アンド・サウンド誌は、評論家が選んだ映画史上最良の作品ベストテンを発表。
第5位に『東京物語』が入った。

Top

2005

2005年1月〜3月まで、原節子デビュー 70年記念として、CS日本映画専門チャンネル(707)にて24作品がTV初放送。

Top
2009
[映画人が選ぶ日本・外国映画オールタイム・ベストテン]キネマ旬報創刊90周年記念特別企画
/
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10位
日本
東京物語
(小津安二郎)
七人の侍
(黒澤明)
浮雲
(成瀬巳喜男)
幕末太陽傳
(川島雄三)
仁義なき戦い(シリーズ)(深作欣二) 二十四の瞳(木下恵介) 羅生門
(黒澤明)

丹下左膳餘話・百万両の壷
(山中貞雄)

太陽を盗んだ男
(長谷川和彦)
-
-
家族ゲーム
(森田芳光)

野良犬
(黒澤明)

台風クラブ
(相米慎二)

ゴッドファーザー
(フランシス・フォード・コッポラ)
タクシー・ドライバー
(マーチン・スコセッシ)

ウエスト・サイド物語
(ロバート・ワイズ)
-
第三の男
(キャロル・リード)
勝手にしやがれ
(ジャン・リュック・ゴダール)

ワイルドバンチ
(サム・ペキンパー)
-
2001年宇宙の旅
(スタンリー・キューブリック)
ローマの休日
(ウィリアム・ワイラー)

ブレードランナー
(リドリー・スコット)
-
駅馬車
(ジョン・フォード)

天井棧敷の人々
(マルセル・カルネ)


(フェデリコ・フェリーニ)

めまい
(アルフレッド・ヒッチコック)

アラビアのロレンス
(デヴィッド・リーン)

暗殺の森
(ベルナルド・ベルトルッチ)

地獄の黙示録
(フランシス・フォード・コッポラ)

エル・スール
(ビクトル・エリセ)

グラン・トリノ
(クリント・イーストウッド)
※ 2009.11
[映画人が選ぶオールタイム・ベストテン](日本編)(外国編)キネマ旬報創刊90周年記念特別企画は、日本編は114人、外国編は121人の映画評論家や作家、文化人の投票を集計した。

2012
 
[評論家が選んだ映画史上最良の作品ベストテン]英国映画研究所発行のサイト・アンド・サウンド誌
/
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10位






部門

めまい(ア ルフレッド・ヒッチコック) 市民ケーン(オーソン・ ウェルズ) 東京物語(小津安二郎) ゲームの規則(ジャン・ルノワール) サンライズ(F・W・ムルナウ) 2001年宇宙の旅(スタンリー・キューブリック) 捜索者(ジョン・フォード) これがロシアだ(シガ・ヴェルトフ) 裁かるるジャンヌ(カール・テオドール・ドライエル) 8 1/2(フェデリコ・フェリーニ)

晩春(小 津安二郎)
七人の侍(黒澤明)
26位-羅生門(黒澤明)
50位-雨月物語(溝口健二)
※2012 英国映画研究所発行のサイト・アンド・サウンド誌は、846人の評論家が選んだ映画史上最良の作品ベストテンを発表。

[監督が選んだ映画史上最良の作品ベストテン]英国映画研究所発行のサイト・アンド・サウンド誌

/
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10位





部門

東京物語(小津安二郎) 2001年宇宙の旅(スタンリー・キューブリック) 市民ケーン(オーソン・ ウェルズ) 8 1/2(フェデリコ・フェリーニ) タクシー・ドライバー(マー チン・スコセッシ) 地獄の黙示録(フランシス・フォード・コッポラ) ゴッドファーザー(フランシス・フォード・コッポラ)
めまい(ア ルフレッド・ヒッチコック)
- (アンドレイ・タルコフスキー) 自転車泥棒(ヴィクトリオ・デ・シーカ)
※2012 英国映画研究所発行のサイト・アンド・サウンド誌は、358人の監督が選んだ映画史上最良の作品ベストテンを発表。
※2012.8.3日本経済新聞記事より
[世界で最も優れた映画50選]世界の映画監督358人が選ぶ(監督部門)と、世界の批評家846人が選ぶ(批評家部門)を、英国協会発行「サイト・アンド・サランド」誌が20012.8.2発表。10年ごとに発表される映画50選である。(英国映画協会 公式サイト http://www.bfi.org.uk/news/50-greatest-films-all-time )

Top

〜写真〜


原節子

Top

〜雑誌・スチール集〜


(1989.5.15)[1984.12.5]雑誌『別冊太陽 No.48 女優』平凡社 表紙 原節子


(1987.6.3)佐藤忠男監修『永遠のマドンナ 原節子のすべて<特製版>』出版協同社 表紙


(1987.6.3)佐藤忠男監修『永遠のマドンナ 原節子のすべて<特製版>』出版協同社 裏表紙


キネマ旬報 臨時 増刊 1995.11.13号 「日本 映画オールタイム・ベストテン」映画生誕100年記念特別号 表紙


(2001.2.15)日本映画スチール集『石割平コレクション 美人女優 戦前篇』ワイズ出版 表紙 原節子ら

Top

※記号[:特に好きな作品 :面白い作品 (私の好きな映画・名作と思う映画):私のベスト :注目]
Top
前へ-次へ
参考文献
『河内山宗俊』
『お嬢さん乾杯!』
『晩春』
『麦秋』
『東京物語』
『東京暮色』
『秋日和』
『小早川家の秋』
原節子写真館
高峰秀子
森雅之
小津安二郎
成瀬巳喜男
女優
サイトマップ
映画ありき
〜クラシック映画に魅せられて〜

1 1