カサブランカ
  
  イングリッド・バーグマン、ハンフリー・ボガート

ストーリーの結末を載せていますので、映画をご覧になっていない方は、ご了承下さい。

  旅券〜 〜君の瞳に乾杯!〜 〜友情 

記号[☆:スタッフ・キャスト :始めに :終わりに]
(1942)(アカデミー作品賞)(アメリカ映画ベスト100で2位)(アメリカ映画ベスト100 10周年版で3位)
監督…マイケル・カーティス(アカデミー監督賞)
脚本…ジュリアス・J・エプスタイン/フィリップ・G・エプスタイン/ハワード・コッチ(アカデミー脚色賞)
撮影…アーサー・エディスン
音楽…マックス・スタイナー
挿入曲…♪アズ・タイム・ゴーズ・バイ(時の過ぎゆくまま)
出演…ハンフリー・ボガート(リック)
………イングリッド・バーグマン(イルザ)
………クロード・レインズ(警察署長ルノー)
………ポール・ヘンリード(ビクター・ラズロ)
………コンラッド・ファイト(ストラッサー少佐)
………ドゥーリー・ウィルソン(サム)

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 トレンチコートに深目に被ったソフトハットで拳銃を構えていた男が、煙草を噛みしめるように吸うリック(ハンフリー・ボガート)の男臭さは“ボガート・ルック”として伝説となっている。
 ハードボイルド・ヒーローとしてボギー(ハンフリー・ボガートの愛称)が憧れられている作品だ。
 また、イングリッド・バーグマンの美しさは観客をスクリーンに釘付けにさせた。

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1940年、カサブランカ(モロッコの首都)はフランス領であったが占領軍のドイツが暗い支配の影を投げかけてきていた。
そのカサブランカにはアメリカ亡命を狙って多くのヨーロッパ人が逃げ延びて来ていた。
そこで“カフェ・アメリカン”を経営するリック(ハンフリー・ボガート)は陰のボスのような存在であった。
レジスタンスを指導するラズロ(ポール・ヘンリード)も旅券を手に入れるために妻イルザ(イングリッド・バーグマン)を連れてリックの店を訪ねた。


『カサブランカ』ドゥーリー・ウィルソン、ハンフリー・ボガート

だが、彼女とリックはかつてパリでふとしたすれ違いから別れてしまっていた恋人同士であった。


『カサブランカ』イングリッド・バーグマン、ハンフリー・ボガートら

時代の中で翻弄される男女の関係。
愛、思想、友情が名台詞と共に描かれた娯楽作である。

リック(ハンフリー・ボガート)がイルザ(イングリッド・バーグマン)に向って言う「Here's looking at you,kid」(かわらぬ愛に乾杯!)は、「君の瞳に乾杯!」に訳されているが、ボギー(ボガートのニックネーム)「イングリッド・バーグマンに見つめられると男はみんなセクシーになる」と言わしめる魅惑の瞳(2002.6.5山田宏一著『恋の映画誌』新書館 参考)と、美貌が際立っている映像(クローズ・アップをソフト・フォーカスで撮る)を観るとそう訳したくなるだろう。
そして、リック。
タフでダンディーな人情家は、
リック…「君と幸せだったパリの思い出があるさ
 ゆうべ甦った
 君の瞳に乾杯!
 今度は きれいな友情が 芽生えそうだな」
と、名文句で惹きつける。


『カサブランカ』ハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマン

愛しているから、イルザのことを思いラズロ(ポール・ヘンリード)に託し別れるリック。


『カサブランカ』ポール・ヘンリード、ハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマン


『カサブランカ』イングリッド・バーグマン、ハンフリー・ボガート


『カサブランカ』イングリッド・バーグマン

そのリックの男気に惹かれた警察署長ルノー(クロード・レインズ)はストラッサー少佐(コンラッド・ファイト)を撃ったリックを逃してやる。
そこで二人は視線を交わし友情が固く結ばれたことを確信する。


『カサブランカ』ハンフリー・ボガート

男と男の友情が見事に描かれ、心地よい余韻を残すラストシーンとなった。

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 ハードボイルト・ヒーロー、リック(ハンフリー・ボガート)魅惑のイルザ(イングリッド・バーグマン)、そして、名優クロード・レインズ、コンラッド・ファイトらの個性的な演技、それに、♪アズ・タイム・ゴーズ・バイのメロディーと映画ファンには何処を取り上げても話が尽きない作品だ。
 例えば、このシーン。
 占領中のドイツ軍が権威を見せ付けるように♪ラインの守りを歌い出すと、誇りを取り戻させようとラズロが命がけでタフトをふるう。
 それに力づけられたフランス人たちが♪ラ・マルセイエーズを歌う。
 感動的だった。
 名優コンラッド・ファイトの冷淡な悪役ぶりが必見のシーンでもある。

 キザな台詞と魅惑の瞳が印象的な『カサブランカ』は名訳と共に語り継がれる名作だ。
 そう、この台詞、「君の瞳に乾杯!」

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〜写真〜


『カサブランカ』ポール・ヘンリード、イングリッド・バーグマン、ハンフリー・ボガート


『カサブランカ』イングリッド・バーグマン、ハンフリー・ボガート

『カサブランカ』は、ボガートバーグマンの顔合わせは予定になく。最初はのちの大統領ロナルド・レーガンとアン・シェリダンで撮ることになっていて、ついでヘディ・ラマーと変更されたが、色々あってボガートバーグマンがすべり込んで決定となったそうだ。(1992.3.20 野口久光著『素晴らしきかな映画』晶文社 参考)
※デビッド・O・セルズニック名プロデューサーのお目に留まり、スウェーデンからハリウッドに招かれたバーグマンは、この作品後、世界的な大スターとなり、ボガートは永遠のハードボイルト・ヒーローとなった。

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1997

アメリカ映画ベスト100で2位

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2007

アメリカ映画ベスト100 10周年版で3位

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