猫の体のしくみ
『 ヒゲ と 口 と 鼻 』
猫って、不思議。
猫の口周りのことを、専門用語で『マズル』っていうそうです。昔から、猫のヒゲを切ると、猫の能力が劣るという言い伝えがあります。でも、気がつくとなくなってるの。どうして?? 
Hanagoyomi TOP > 猫団子 > 猫の雑学 > 猫の体のしくみ 『 ヒゲ と 口 と 鼻 』

猫のヒゲ
哺乳類のヒゲを専門用語では『洞毛(どうもう)』または『血洞毛(けつどうもう)』といいますが、触毛(しょくもう)という別名もあります。この別名は「触覚を有する毛」から来ていて、毛根部分に感覚神経や血管が密に分布しているので、非常に鋭敏で、先端に何かが少し触れても感じ取れるからです。
猫や犬の場合、『ヒゲ = 触毛』と考える場合が多いです(同じことなんですけどね)。
基本的な構造は体毛と同じ。ただし、毛包(もうほう)に海綿体様組織があり、そこに血液が流入して静脈洞(じょうみゃくどう)を形成しています。(これが洞毛の名の由来であるといいます。)洞毛の感覚は三叉神経(さんさしんけい)によって伝達され、洞毛の運動は顔面神経が司っています。神経の数は体毛の数十倍で、接触を鋭敏に感じることができます。また、毛根部には横紋筋(おうもんきん)があり、洞毛の配列は変化しにくいので、ライオンなどでは個体識別に使われています。
ちなみに、一般にヒゲと呼ぶ、「人のヒゲ」は、洞毛ではなく体毛であり、人は哺乳類の中で珍しく洞毛を持たない種です。これは、人類の進化の段階で、指先の感覚が鋭敏となったことで洞毛が不要になったためと考えられ、胎児段階で失われるのではなく、初めから生えないということです。


 ヒゲのしくみ
位置と名称
(いち と めいしょう)
ヒゲは、口の周りだけでなく、眼の上、顔の横にもあり、それらの先端を結ぶと顔を一周する大きな円になります。
(参考画像に、ピンクで記載してみました ↑ )
名称 本数 位置
上毛
(じょうもう)
約6本 目の上
頬骨毛
(きょうこつもう)
1〜2本 ほほぼねの上
口角毛
(こうかくもう)
1〜2本 口の端
上唇毛
(じょうしんもう)
約16本 口の上
頭下毛
(とうかもう)
短毛が数本 あごの下
手根毛
(しゅこんもう)
約2〜4本 前肢の関節付近の裏側








役割
(やくわり)
猫のヒゲは通常の体毛よりも2倍太く、また、通常の3倍も深く体内に埋め込まれており、そのヒゲの根元には感覚受容器(外界の変化を感知するセンサー)が豊富に存在しています。その感度は、人間の毛幅のわずか1/2000程度の動きを検知できるほどです。
空気の流れを読み、状況を察知する。
猫が物に近づくと空気の流れが乱れ、その変化をヒゲが感じとり、物があるのが分かるので、暗闇の中でもぶつからないように歩けるといわれています。また、臭いを運んでくる風の方向が分かったり、音や空気を振るわす音波の、耳ではとらえられない微妙な伝わりが分かったり、風や湿度などの微妙な変化を計ることができます。
ヒゲで物を見る。
近くのものが見えない近眼ですので、口ヒゲで食べ物を感じます。
目の上のヒゲに何かが当たると反射的に目を閉じる。
上毛に刺激を感じると、すぐに目を閉じて大切な目を保護します。
障害物を感知し、通れるかどうかを判断する。
狭い所を通る時にはヒゲをいっぱいに広げて、まず顔をちょっと入れて、ヒゲがあたらないか確かめ、ヒゲが通るようなら体も通ると判断します。
これは、獲物の追跡、敵からの逃走に役立ちます。
ヒゲで感情を表す。
警戒中なら、鼻より前方に向かって伸ばしている。満足している時や恐怖に遭遇した時は、頬の方につけている。遊んでいる時も注意の方向として、顔の前面にある。周囲の様子を探っている時は、顔いっぱいに広げているなど。

大事な猫のヒゲですが、いつの間にか、折れたり、切れたり、抜けたりします。約半年周期で生え変わるので、しばらくするとまたきれいに生え揃います。しかし、長さは若いほど長く、歳をとったものほど短くなり、数も少なくなっていきます。
もし、猫がヒゲを切られたら歩く時に障害物にぶつかって、つまづいたりする危険性もあります。明るい所ならともかく、暗い所での行動をひどく妨げてしまう事になります。また、無理矢理抜くと酷い場合はストレスで死んでしまうこともあるそうなので、故意に切ったりしてはいけません。

 猫の口
歯が生えそろう時期
生後
2週間位
乳歯が生え始める
生後
1ヶ月位
乳歯が生えそろう
( 26本 )
生後
3〜5ヶ月
乳歯が抜け落ちる
生後
5〜6ヶ月
永久歯が生えそろう
( 30本 )
猫にとっての口は、餌を食べる道具だけではありません。獲物に止めを刺したり、自分を外敵から守る攻撃の道具であり、また、体を清潔に保つための大切なお手入れの道具でもあります。

猫の歯は、鋭い歯、ぎざぎざの歯が目立ちます。これは肉食であるという証拠で、成猫の歯は、上下あわせて30本の歯が生えています。
猫には、すりつぶしたり噛み砕くための歯が小さく、ほとんど機能していません。頭を横に向けて肉や魚を噛むのは、飲み込める大きさにちぎっているだけで、噛まないで丸飲みをします。猫は本来、虫歯にはなりませんが、年をとって歯が抜けてしまっても、キャットフードを食べている飼い猫には、支障がないようです。

上の唇(上唇)には、裂け目があり、口の粘膜が鼻まで続いていて、ウサギと同じ『兎唇(ミツクチ)』となっています。また、猫は口蓋(こうがい)の奥、門歯の後ろあたりに、『ヤコブソン器官』と呼ばれる特殊な器官を持っています。これは、『フェロモン』と呼ばれる極めて微量な分子成分を感知する働きがあるのですが、多くの場合、『嗅覚(きゅうかく)』として扱われる分野なので、『猫の鼻』の項目にて解説しますm(__)m
 歯のしくみ
永久歯の配置

永久歯
上下の犬歯 と 門歯(切歯)
モデルは我が家の王子様♪ 
ネオン   

乳歯
( 生後一ヶ月ごろ )
モデルは我が家の王子様♪ 
クロス   
後臼歯(こうきゅうし)は生えません。
上下合わせて4本ある『犬歯(けんし)』の根元には特殊なセンサーがあり、獲物の脊髄(せきづい)を正確に噛み切れるように発達していると言われています。
ちなみに、犬で良く発達しているために『犬歯』といいますが、槍のようにとがっていることから『尖頭歯(せんとうし)』、『牙(きば)』ともいいます。
名称と本数
名称 本数 主な役割
門歯
(もんし)
もしくは
切歯
(せっし)
6本 人の前歯にあたる所。
小さく、かみ切る力も比較的弱いので、獲物の毛や羽をむしるのに使われ、食べるためには、ほとんど使われません。主に毛繕いに用いています。
生後1年を過ぎるとだんだん抜け始めてしまうこともあります。
6本
犬歯
(けんし)
2本 人の前歯部を構成する歯の一つで、糸切り歯にあたる所。
獲物やエサを突き刺したり、獲物にとどめを刺す時に使われます。より発達しているのは上顎犬歯(じょうがくけんし)。
生後5年ぐらいたつと、衰えてきて、丸みを帯びてきます。
2本
前臼歯
(ぜんきゅうし)
6本 人の奥歯にあたる所。
険しい山脈のような形で、裂肉歯ともいいます。『前臼歯』と『後臼歯』に分かれていますが、私たちの奥歯のように上の歯と下の歯の面がかみ合いません。猫の臼歯は先がとがっており、なおかつ上下の歯が前後で微妙にずれた構造になっているため、口に入れた食物をすりつぶすというよりは「噛み切る」という役割を果たします。

なお、乳歯には後臼歯(こうきゅうし)はなく、永久歯へ生えかわる時に初めて出てきます。
4本
後臼歯
(こうきゅうし)
2本
2本

猫は噛まないで丸飲みするので、歯に食べカスは溜まりませんが、人間に飼われて柔らかい物ばかり食べている飼い猫は、どうしても歯に食べカスが残り、歯石が溜まりがちです。ドライフードや煮干などの硬い物を食べさせる事で、歯を磨くのと同じ効果があります。
歯の病気の早期発見は、食餌している時を定期的に観察すること。特にドライフードを食べてる時に、左右均等に噛んでると問題ない。右だけ、左だけで噛んでいる場合は、その反対側の歯に異常があります。また、歯茎にも注意が必要で、歯茎の色が、淡いピンク色していれば問題ありませんが、歯と歯肉の境目が赤くなっているなどの症状があれば、直ちに処置が必要です。歯の病気は早期に処置すれば完全に治癒できますが、症状が進んでいると、完全治癒は出来ない場合があります。普段からの観察は欠かせないでしょう。
 舌のしくみ

画像参照:「ネコ」 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』
最終更新 2012年01月09日 (月) 11:10 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%B3#.E8.88.8C
舌は薄く締まっており、表の面には多数の突起(とっき)が生えていてザラザラしています。この突起は、『乳状突起(にゅうじょうとっき)』といい、毛づくろいする際のブラシとして、また肉を骨からそぎ落とすときのスプーンかわりとして機能します。

家の中や自分の縄張りなどでリラックスしている猫は、しばしば舌をしまい忘れることがあります。舌を指で触れても、たいていの場合はカラカラに乾いているので、思うようにしまうことが出来ません。そのような場合には水を与えてやるとよいといいます。
味覚
(みかく)
一般に、猫はグルメと言われますが、舌の味覚ではなく臭いで食べ物を判断しています

人の舌には『味蕾(みらい)』という味を感じる細胞が約1万個あり、「甘い」・「辛い」・「しょっぱい」・「すっぱい」・「苦い」・「うまい」を細かく感じ分けることが出来ますが、ネコ科の動物に共通する特徴ですが、味蕾が他の哺乳類とは異なっており、「甘い」を認識することができませんし、「しょっぱい」もわからないそうです。
成猫の舌の表面には約250個のキノコの形をした『茸状乳頭(じじょうにゅうとう)』があり、それぞれの乳頭には40-4万個の味蕾があります。また、舌の裏にはとうもろこしの表面のような『有郭乳頭(ゆうかくにゅうとう)』があり、ここにも味蕾があります。しかしこれらの乳頭は、全て舌の周辺部位のみで、中央はざらざらした突起がついているだけで味を感じることは出来ません
その反面、アミノ酸に対する反応が強く、特に苦味を認識する味蕾は多くあります。これはアミノ酸が腐敗したときの苦味を強く感じることによって、腐肉を食べることを避ける役割を担っていると考えられ、ネコの食物に対する好みは、これらの味蕾の構成の違いが要因の一つです。
 口の不思議
猫と水
(ねこ と みず)
これまで多くの科学者たちが、『乳状突起(にゅうじょうとっき)』(舌全体にある突起)が水飲みに役立っていると推測してきましたが、『猫は重力と慣性のバランスを利用して「巧みに優雅に」水を飲んでいる』と、米大学が研究結果を発表した。(2010年/マサチューセッツ工科大学(MIT)、バージニア工科大学、プリンストン大学の研究者によるもの。)
分析によると、猫は1秒間に約4回の速度で水面をなめているといいます。これは、秒速76.2cmという驚くべき速さで、1回の動作でおよそ0.14mlの水を飲めるそうです。

そのメカニズムを説明すると・・・
猫は水を飲む時に、舌先を丸めて「J」のような形にして突き出し、先端だけを水面につけて引き上げる。この時、「重力と慣性の微妙なバランス」によって舌先と水面の間に水柱が立つ。猫は素早く口を閉じ、水柱の先端を口の中に入れて飲む。このやり方で、あごをぬらさず水が飲める。
(ITmediaニュース参照:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1011/12/news036.html)

残念ながら、
難しいメカニズムが理解できないので、うまく説明が出来ません。
興味がある方は『猫、水』などのキーワードで検索すると、関連記事やYouTubeに投稿されている猫の動画を見つけることが出来ます。また、研究結果はScience誌のオンライン版に掲載されているようです。英語がお得意な方は、直接そちらへ(~_~;)。。








口腔内常在菌
(こうくうないじょうざいきん)
猫や犬の口の中には、寄生しているけれども症状を出さない無害な菌がいます。一般に、『口腔内常在菌(こうくうないじょうざいきん)』もしくは、『常在菌(じょうざいきん)』といい、これに感染している動物との直接接触などで、人の健康に害を及ぼす感染症をもたらす危険性もあります。このことを『人獣共通感染症(じんじゅうきょうつうかんせんしょうズーノーシス』といい、正式には『細菌性人獣共通感染症(さいきんせいじんじゅうきょうつうかんせんしょう』といいます。
パスツレラ症 
病原体
パスツレラ属菌(Pasteurella multocida


パスツレラ症では現在、P.multocidaP.canisP.dagmatisP.stomatis の4種類が常在菌として存在しています。
猫の口腔には約100%、爪には70%が、犬の口腔にも約75%の高率でパスツレラ属菌を保有しています。
感染経路 経口感染・経皮感染
感染した猫や犬に咬まれたり、ひっかかれたりする外傷性や、ペットに口移しでエサを与えるなど、過剰なスキンシップによって感染します。

これまでは皮膚化膿症が主な症状であるとされてきましたが、最新の調査では、呼吸器系の疾患が約60%を占めています。気管支拡張症や結核、悪性腫瘍などの疾患がある場合に発症しやすく、繰り返し発症することがあります。症状は軽い風邪のようなものから、重篤な肺炎までさまざまです。また、皮膚科系の疾患は約30%ほど占める症状です。咬まれたり、ひっかかれたりした後、約30分〜2日で受傷部に激痛、発赤、腫脹を起こし、蜂窩織炎(ほうかしきえん)となることが多く、糖尿病などの基礎疾患がある場合は重症化し、骨髄炎(こつずいえん)や敗血症(はいけつしょう)に進むことがあります。さらには死亡に至った例も確認されています
ペット 猫や犬が感染しても明確な症状は現れませんが、まれに猫が肺炎を起こすことがあります。また、猫同士の争いによって咬まれたり、ひっかかれたりした場合、傷が化膿し、蜂窩織炎(ほうかしきえん)を起こすこともあります。
カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症
病原体
カプノサイトファーガ・カニモルサス菌
     (Capnocytophaga canimorsus


猫や犬の健康な歯肉の細菌叢(さいきんそう)を構成する細菌です。
感染経路 経口感染・経皮感染
感染した猫や犬に咬まれたり、ひっかかれたりする外傷性や、ペットに口移しでエサを与えるなど、過剰なスキンシップによって感染します。

発熱、倦怠感、腹痛、吐き気、頭痛などです。重症例では、敗血症(はいけつしょう)や髄膜炎(ずいまくえん)を起こし、播種性血管内凝固症候群(DIC)や敗血性ショック、多臓器不全に進行して死に至ることがあります。なお、重症化した場合、敗血症になった方の約30%が、髄膜炎になった方の約5%が亡くなるとされています。
ペット 症状は現れません。
猫舌
(ねこじた)
調べついでに、『猫舌』について。

熱い食べ物が苦手な事や人を『猫舌(ねこじた)』といいますが、猫のみが特に熱いものを嫌うというわけではなく、人間以外の動物はほぼ熱いものを口の中に入れることが苦手です。それは、獲物を獲って食べる野生動物にとって、獲物となる動物の体温は33〜40度ほどのものしか口に入れないからです。

ところで、人でいうところの『猫舌(ねこじた)』とは、上顎や歯肉に熱傷による水疱が出来やすいことや、粘膜が剥離することですが、これは、通常の人より舌や上顎など口腔内の温感神経が敏感であること、口腔内の粘膜が弱からであると一般的に言われていましたが、近年、『猫舌は食べるのが下手なだけ』という説が出てきたそうです。
その信憑性の有無はわかりませんが、長年猫舌だと思っていた私ですが、その話を知ってから、徐々に食べるものの温度を上げていった結果、実際に熱いものが食べれるようになりました♪ ですが、(きっと)急には無理ですから、猫舌の皆様、お気をつけて(^^ゞ

 猫の鼻
モデルは我が家の王子様♪ 
ネオン 
専門用語で、鼻面、口吻などのいわゆる鼻口部のことを『マズル』というそうです。その真ん中にあるのが『鼻(はな)』で、そのつるんとした表面を『鼻鏡(びきょう)』といいます。鼻鏡には特徴的な筋状の文様が存在し、これを『鼻紋(びもん)』と呼び( → )、これは個体によって全て違った模様になっています。
ちょうど人でいうところの『指紋』と同じもので、個体の識別の際に用いられることもあります。鼻には縦に割れ目があり、上部の皮膚を可動させることで鼻腔を開閉することができます。

猫の鼻は起きている時は、冷たくてしっとりと湿っているのが普通です。
これは、鼻の穴の内側にある『腺細胞(せんさいぼう)』から分泌される液体が、鼻の表面にジワーとあがってきているからです。鼻が濡れているのは、敏感にニオイを感じるために必要だからです。
ちなみに、眠っている時や眠い時などは鼻から分泌される液を作る活動が低下するために、乾いた感じになっています。
 鼻のしくみ
嗅覚
(きゅうかく)
猫の鼻は、体のバランスに比べて小さくできていますが、鼻腔内部(びこうないぶ)は凹凸に富み、大きな表面積を生み出しているため、小さな鼻の外観だけからは予想できない優れた嗅覚があり、人と比べれば数万〜数十万倍の感度を持っていると言われています。これは人よりも強烈に臭いを感じるという意味ではなく、空気中に漂っている臭い物質の濃度(のうど)が、人が感知できる最低濃度の数万分の1〜数十万分の1も感知できるという意味です。

ちなみに、犬の嗅覚は人の100万倍といわれます。『犬は嗅覚、猫は聴覚』と言い表されるとおり、犬は臭いで獲物の居場所を突き止めるのに対して、猫は主として肉眼や鋭い聴覚によって獲物を発見して狩猟を行います。ですから猫は獲物を発見するために嗅覚を用いるというよりは、目の前の食べ物が食べることが出来るかどうかの最終確認」や、「縄張りの確認の為に鼻を使うことが多いようです。

熱があったり、鼻炎や怪我などでうまくにおいを嗅ぐことができない猫は食欲をなくし、いつも食べている食べ物さえ食べようとはしません。鼻先に餌を突き出しても食べ物だと分からないのです。つまり、猫にとって鼻が利かなくなることは命に関わる重大なことになります。
ヤコブソン器官
(やこぶそんきかん)

猫は口蓋(こうがい)にの奥、門歯の後ろあたりに、『ヤコブソン器官』と呼ばれる特殊な器官を持っています。これは、『フェロモン』と呼ばれる極めて微量な分子成分を感知する働きがあります。口の中にある器官ですが、多くの場合、『嗅覚(きゅうかく)』として扱われます。

鋤鼻器官(じょびきかん)』とも呼ばれるこの器官は、鼻とは別のニオイを嗅ぐ器官です。特に、繁殖期に入った雌猫の尿には『性フェロモン』と呼ばれる雄猫をひきつけてやまない成分が含まれ、この性フェロモンが雄猫のヤコブソン器官に触れると、鼻にシワを寄せ、目を半分閉じて笑っているような表情をします。これを『フレーメン反応』といい、フェロモンを分析している行動で、これにより、主に相手の猫がどういう状態にあるかを分析します。

ちなみに、マタタビの果実やイヌハッカの匂いを嗅ぐと、ネコは恍惚として身悶えるような反応を示しますが、これは匂いに含まれるマタタビラクトンやネペタラクトンなどの物質にヤコブソン器官が反応し、ネコに陶酔感をもたらすためと言われています。これは、個体差はあるものの、ネコ科全般の動物に起こる反応だそうです。
他にも、植物ではキャットニップ、キウイフルーツ、センブリ、ミツガシワ、イワイチョウなどがあり、家の中のものでは、石鹸、ガム、軟膏、うがい薬、塩素系洗剤、台所洗剤、靴下や下着のニオイなどがあります。中には、洗剤などは製品自体に有害な物もあるので口に入れないように注意が必要です。

 鼻の不思議
習性
(しゅうせい)
猫の体には『臭腺(しゅうせん)』と呼ばれる、特殊な匂いの出る器官を持っています。具体的にはひたいの両側、唇の両側、あごの下、しっぽ、肉球、肛門の両側です。特に肛門にある『肛門嚢(こうもんのう)』と呼ばれる臭腺からは、17種類もの匂い成分が発見されており、その成分を微妙に調合し、飼い主の体や家具、小物などに臭いをつけ、自分の縄張りと所有権を主張します。 そのほかにも、仲間同士のコミュニケーションのために臭い付けをし、それを、後から臭いをかいで自分の臭いを確認することが出来ると、安心できるようです。
ですから、まず鼻を近づけてクンクンと匂いをかぎ、「それが何であるか、大丈夫(食べ物)であるか」の確認を行います。

猫同士が鼻と鼻を突き合わせてお互いに臭いを嗅ぎあうという光景が見られることがありますが、これは猫同士の挨拶です。
「あなたに敵意は抱いていませんよ」という合図だそうです。
また、肛門のにおいを嗅ぐしぐさを見せることもあります。犬でも同様の行動が見られますが、これは肛門の両側に存在している臭腺のにおいを嗅ぎ、相手のステータスを確認するために行っています。
参照:「ネコ」他 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』 最終更新 2012年01月15日 (日) 18:00
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%B3#.E9.BC.BB

猫の体のしくみについて・・・
今回は、ヒゲと口と鼻について調べました♪ 本当なら、あのかわいい肉球の秘密(?)に迫りたかったのですが、鼻の嗅覚に関わる『ヤコブソン器官』というものが、口の中に存在することがわかり、これは、同時に調べなくては・・・という結果に。。モデルさん方も、だんだん協力してくれるようになってきたし、今がチャンス!?
次回こそは、足の肉球(と、しっぽも!)について調べて見たいと思いまぁーす(^O^)/
2012.01.22  悠那


猫の雑学


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