黒猫考〜黒猫の扱われ方

黒猫

古来より世界中に、黒猫に関しての様々な言い伝え・伝承があります。

良しにつけ悪しきにつけ、黒猫は人の想像力をかきたてる神秘的な存在なのでしょう。

ここでは、黒猫にまつわるエピソードの色々を、善・悪に分け、国別に蒐集してみました。

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場所

伝説・伝承

由来・縁起

挿話

日本

全身くまなく黒色の猫はカラスネコと呼ばれ、縁起のよい『福猫』として魔除けや幸運の象徴とされた。

『夜でも目が見える』等の理由から

 

招き猫・古色大正猫 黒17号(左手上げ)

招き猫・古色大正猫 黒17号(左手上げ)
 

江戸時代、左向きのカギしっぽの黒猫が、「お金をかき集めてくれる」と珍重され、商家ではお金を出してまで人に探させていたとの文献が残っている

江戸時代には、黒猫を飼うと労咳(結核)が治るという迷信があった。

新選組の沖田総司は、この迷信を信じて黒い猫を飼っていたといわれる

恋煩いにも効験があるとされた

結核は成熟した男女が結婚をしないと患う、と言われていた為

川柳にも 「猫よりも歯をまっくろにするがよし」(黒猫よりも鉄漿。結婚を意味する)「青白い娘のそばに黒い猫」(労咳の娘(また、歯の白いにもかけてあるか)と色の対比)「むごい事むす子のそばにからす猫」(からす猫=黒猫)などと詠まれた

ヤマト運輸をはじめとするヤマトホールディングス傘下の企業は黒猫を商標にしている。

母猫が子猫を口に加えて運ぶときのように優しく丁寧に物を運ぶという企業姿勢を示している。

その関係からか、角野栄子の児童文学「魔女の宅急便」にも登場し、人気を博している。

黒い招き猫は魔除け厄除けの意味を持つ。

 京都のだん王寺の「日本最古の黒招き猫伝説」が由来と言われる。

檀王法林寺は、 福島県いわき市出身の袋中上人が1611年に創建。修行中だった上人の枕元に、夜をつかさどり盗難や火災から人々を守る「主夜(しゅや)神」が現れたことから主夜神尊を祀る。寺で授与する黒い招き猫は、その使いとされる黒猫を模したもの。

中国

古来より黒猫は「幸運」と「冨」の象徴とされる

天の中心にいて動かない北極星が輝く「夜空」のイメージから、黒は皇帝の色とされている。

 

イギリス

スコットランド

幸運の象徴とされる。

 

concombre まんまるマグ&amp;スプーンセット(キャット)

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古代ケルト人は、黒猫は不思議な能力をもった存在であると考え、人の智慧を超えた予言能力を持っているとあがめていたことから。

自宅の玄関先に見知らぬ黒猫がいたら、繁栄がもたらされる。

結婚する時に黒猫が横切ると幸せになる。

イングランド

 

ドアマット 猫柄黒猫

黒猫が道を渡ったり、自宅に入ってきたら、大変縁起が良い

結婚祝いに黒猫を送ると、新婦に幸せが訪れる。

黒猫が住みついたら、幸運がやってくる。

フランス

 

黒猫は『魔法の猫』で、餌を与え、敬意をもって接する飼い主に幸運をもたらす。

ドイツ

『Zeller Schwarze Katz(ツェラー・シュヴァルツェ・カッツ)』のラベルに「黒猫」が描かれている

『黒猫の乗った樽のワインは美味しい』というモーゼル地方ツェル村に伝わる伝説から由来する

ツエラー・シュヴァルツェカッツ(2005) Q.B.A.バロン ルードヴィッヒ 750ml

ツエラー・シュヴァルツェカッツ(2005) Q.B.A.バロン ルードヴィッヒ 750ml
 

今から140年ほど前、都から3人のワイン商人がツェル村に村一番のワインを買い付ける為やってきて、酒蔵を一軒一軒訪ねて回った。ことのほか出来の良い三つの樽を前にして試飲を繰り返していると、一匹の黒猫が一つの樽に乗り、毛を逆立て、鋭い爪を剥き威嚇した。これを見た商人達は迷うことなくその樽を買って行き、その味は上々だった。

ベルギー

黒猫祭りで落とされた黒猫のぬいぐるみを手にすると幸運に恵まれる。

スクラッチキャット 黒ネコ ぬいぐるみ Mサイズ

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19世紀の初めまであった、高い時計塔から黒猫を投げ落として殺した「猫の水曜日」といわれる行事が元で、暗い歴史を忘れず、彼らを悼んでこの祭が行われるようになったとも、昔、毛織物産業で栄えていたころ、その毛織物をねずみから守るために猫に番をさせていたことがお祭りの由来とも言われる 。

イーブルの街では三年に一度、5月の第二日曜日に黒猫の仮装や大きな黒猫、猫の女王の張子のパレードが行われる。 教会の尖塔からぬいぐるみの黒猫がいくつも落とされ、つかみとった者は幸運にめぐまれるという。

善な黒猫についての私的考察:黒猫は縁起がいい、幸運を運んでくれる、と言われるようになった由来は、どこの世界でも、穀物や家など資産を食い荒らすネズミを捕るからではないかな?厄除けの言われも、ネズミが減る⇒ペストなど伝染病が減る、からかも知れません。何にせよ、現在、猫が人間と共存しているのは、人間にとって有益だったからですよね。一度は悪魔の使いとして投げ殺した猫を、幸運の使いと呼ぶ祭があったり。まったく、人間の身勝手さには呆れます。

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場所

伝説・伝承

由来・縁起

挿話

欧米

魔女裁判では、黒猫の飼い主は悪魔崇拝主義者または魔女の証拠とされた。

 

クロネコ両手鍋18cm

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黒猫は暗闇、または夜に目に見えずに留まる能力を持ち、魔女のパートナーとして強く望まれていると考えられていた。

 

タオルハンガー ネコ

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黒猫は魔法の儀式で時々用いられ、他の生贄の倍の効果があるといわれている。

黒猫は裁判において人間と共に罰せられ、焼き殺された。

黒猫の中には白い毛を体の一箇所にのみ持つものがいる。この白い毛の部分はエンジェル・マークと呼ばれ、このマークがついている黒猫は魔女狩りの際に処分されずに済んだ、という説がある。

イギリス

猫は命が九つあり、容易には死なない動物と考えられている。

生命力が強い為

 A cat has nine lives.(猫は死なない)nine lives like a cat.(しぶとい)A woman has as many lives as a cat. (女は、猫とおなじくらいしぶとい)、などの諺がある。

イタリア

魔女狩りによって黒猫が殺されることがあり、現在も続いている。

魔女裁判の影響

黒猫というだけで年間6万匹もの猫が迷信を信じる市民によって殺害されており、動物愛護団体が署名を募るなどしている。

日本

不吉の前兆とされる

欧米の影響

「黒猫が前を横切ると、不吉な事が起こる」と言われることがある。

 フランス

 黒猫に遭遇すると不幸

 ナポレオンが戦に向かう途中に黒猫に会った所為で負けたと言われている為。

 concombre 温泉おたまホルダー(CAT)

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悪な黒猫についての私的考察:黒猫を不吉と考えるようになった由来は、「黒猫は魔女の使い」とした中世の魔女狩りに端を発します。魔女狩りは、キリスト教が勢力を拡大する為に行った異端狩りで、罪の無い黒猫にとってはとんだとばっちりです。現代でも、黒猫に対して悪いイメージは付きまといますが、社会にはびこる「黒猫縁起悪い論者」は、単に猫嫌いなだけではないかしら?人間の身勝手さには呆れるばかりです。

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