★石膏型を作る★                          

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手起こしも流し込みも、石膏の型を使って作ります。

美術の時間に石膏型を作って、石膏彫刻をつくったことがある人は意外と多いでしょう。

しかし、工芸用の石膏型は、何度も使用できる、丈夫で使い勝手のよいものでなければなりません。

美術彫刻の石膏型とはまったく違う、工芸用の石膏鋳型、実はこうやって作ります。本邦初公開!?

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  • 粘土で原型を作ります。
  • 注意しなければならないのは、型から外すとき引っかからない形にすることです。クッキーやプリンなどのお菓子の型をイメージして作ると分かりやすいかな?
  • 原型に使用する作品は、指で押しても形が変わらない程度の型さに保ち、完全には乾燥させないようにします。乾燥してしまうと、石膏から外しにくくなります。
  • 出来上がった原型に、型の割り位置を決める線を引きます。シルエットにした時の、一番外側に線を引く感じです。
  • どうしてもふたつに割れない形になった時は、中にもうひとつ型を入れ、みっつに割ります。
  • 職人さんは、原型を損なわないよう、割り型を、中型、外型に分け、いくつものパーツを複雑に組み合わせて作成します。

 

    土手を形成

  • 出来上がった原型を、先に引いた線が水平になるように作業台に置きます。
  • 画像の猫は、右腕のみ別の型で作り、あとから胴体につける方法を取りました。
  • 原型の周囲に、土手を作るような感じで水平に粘土を置いていきます。
  • このとき注意しなければいけないのは、原型と周囲の土手に隙間を作らないことです。隙間が大きいと、後で石膏を流した際に石膏が漏れ出てしまいます。
  • 土手と原型がくっついてしまうことが気になる時は、離型用のカリ石鹸を薄めて塗っておくとくっつきません。
  • 土手の厚みをコンパス等で決め、小刀で周囲をぐるりと垂直に切り落とします。
  • 底の部分は、完成してから底板を張り付ける為、土手を作らず直接壁を立てます。

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  • 土手を均したら、粘土で周囲に壁を垂直に築きます。
  • このとき注意したいのは、壁を丈夫に作ることです。壁が薄いと、石膏の重みに耐え切れず決壊します。壁と土手の隙間も、きれいに埋まるようにして下さい。
  • 隙間無く壁を築いたら、内側全体に、薄めたカリ石鹸を刷毛で塗っていきます。泡が入ると気泡になるので注意して下さい。泡立ってしまったらエアガンのようなもので吹き飛ばします。(無い時はこまめにつぶします)
  • カリ石鹸を乾かす間、壁の周囲に古いストッキングを巻きつけ、石膏を流す準備をします。こうすると、壁が重たい石膏にも決壊することなく耐えてくれます。写真上部のような凹部には、粘土か添え木を当てて周囲の壁と同じ力が掛かるようにしてやります。
  • カリ石鹸は、見た目に濡れた"つや"が無くなれば大体乾いています。

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  • カリ石鹸が乾いたら、6分立ての生クリームくらいの固さの石膏を、原型の真上からまんべんなく流し込みます。
  • このとき注意したいのは、石膏の固さです。柔らか過ぎると決壊しやすく、固すぎると原型のすみずみまで行き届きません。最初は、柔らかめの石膏を、細かいくぼみに少しずつ流して様子を見てみるといいでしょう。
  • 石膏の厚みは、作品の大きさにもよりますが、本体から2〜3cm位です。薄いと型が割れやすくなります。
  • 一番高い位置が薄くなりますから、流した石膏が硬化する前に、高い位置に高く盛るように石膏を乗せるように置きます。石膏の形は、完全に硬化するまで、ある程度は融通が効きます。

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  • 豆腐かプリン位の固さになったら壁を外します。
  • このとき、石膏は流したままの形ですが、コテやスポンジを使って後に扱いやすいように形成します。
  • スポンジは水で濡らして作業します。石膏の表面をなでてやるとスポンジの跡がつき、後で型抜き作業をする時に手が滑りません。
  • 壁になるところはなるべく触らないようにして下さい。

    Δたもちの形成

  • 石膏が完全に硬化したら、裏側に築いた土手を外します。
  • 石膏型の土手を、よく切れる小刀でふたたびきれいに均すように削ります。
  • このとき、「かたもち」(下図参照)を削りだしてやると、後で扱う時、型の表裏がズレません。
  • 石膏と原型にカリ石鹸を塗り、◆銑イ汎瑛佑棒亶儼燭亮囲に再び壁を築き、石膏を流します。

 

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  • 石膏が固まる前に壁を外し、石膏を均します。
  • 石膏が完全に固まったら、原型を抜き取って完成です。
  • 出来上がった型に、1〜1.5cm程度に薄く伸ばした粘土を張り付け、表裏を合わせれば、原型と同じ形がいくつも複製出来ます。
  • 石膏型の寿命は、「100個作ると型が甘くなる」、と言われます。"型が甘い"とは、エッジが丸くなって、抜いた時の形が曖昧になることです。
  • 職人さんは、「石膏型のための石膏型」を用意し、同じ鋳型をいくつも用意して大量生産しています。

うまくいかなかったときは…

  • 原型のとき、型から外れるように工夫していますか?
  • 土手をなるべく水平になるように、きれいにならしましたか?
  • 土手と壁に隙間はありませんでしたか?壁を丈夫に作りましたか?垂直を保っていましたか?
  • 石膏が柔らかすぎませんでしたか?固すぎませんでしたか?
  • 土手や壁を外すときの石膏の固さに気をつけていましたか?
  • かたもちはうまく付けられましたか?

    …上記を踏まえて再チャレンジ!?

手起こし技法はこちら

流し込み技法はこちら

 

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