ヨーヨー世界大会とは?

 

ただの遊びを世界大会にしたところから始まりました。

ヨーヨーの世界大会は1992年にデールオリバーたちの手によってはじめられました。最初はトラックの荷台がステージで、数十人が集まって”世界大会”といっているに過ぎない小さな集まりでした。しかしブームが来ては廃れていくヨーヨーというものをフリースタイルという概念を取り入れ”競技化”、多くの”チャンピオン”を生み出していく手法をデールオリバーが取り入れたことでヨーヨーメーカーが作り出したチャンピオンではなく、実力でもぎ取るリアルなチャンピオンという価値に置き換わり、ヨーヨーが一気に普及していくきっかけが出来上がります。96年ごろからのアメリカでのヨーヨーブームに加え、97年のハイパーヨーヨーブームが世界を席巻したことで細々とアメリカで行われていた世界大会は一気に”世界”大会としてブレイクしていきます。98年まではIJA(インターナショナルジャグリングアソシエーション)のコンペティションの一環として行われていましたがヨーヨー人口の増加に伴い、99年、ヨーヨー史上最高規模での世界大会がハワイで行われました。その後のブーム終焉に伴い、規模を適正なレベルに保ちつつ、2000年からフロリダで行われるようになり、2001年から今年の会場と同じローゼンプラザホテルで行われるようになりました。
毎年各国からの参加者があり、今年はフランス、イタリア、チェコ、ドイツ、スイス、南アフリカ、オーストラリア、シンガポール、中国、香港、メキシコ、ブラジル、日本そしてアメリカ、カナダと多くの国の参加者が各国の代表として参加しています。 競技人口ではアメリカが一番多く、ついで日本と言われていますが、中国では全国規模でのヨーヨーブームが昨年あり初の全国大会が行われ、またロシアは現在進行形でかなりの規模でヨーヨーブームが進行しており、瞬間最大での競技人口で見るとこの2カ国もヨーヨー大国と言えそうです。各国のローカルの動画配信サイトの情報量も膨大なものとなっています。

インターネットの普及により、ヨーヨーの情報共有スピードが飛躍的に高まり、世界中のどこにでもプレイヤーがいて、動画配信、チャット、掲示板やブログなどを通じてヨーヨーに対するモチベーションを高め発信させていっています。そのようなネットの交流だけではなく、実際に会う場、さらにそこから情報発信をしていく場、としてヨーヨーの世界大会は機能しています。参加者の中には競技後の交流や普段ネットでしか見れないプレイヤー達と直接トリックを見せ合うことを楽しみのメインとしている人も多く、一度行くとリピーターになるのがヨーヨー世界大会のもう1つの側面といえます。今年の世界大会のレポートを写真で作成予定です。大会動画以外の世界大会の様子、楽しみを伝えることができれば!と思います。

日本人としては唯一、98年の世界大会から毎年参加し続けています。ヨーヨーの世界大会の魅力や楽しさについて聞かれることも多いですが、僕にとってはお正月のようなもので、それをするのが当たり前で毎年同じことを繰り返していくことの楽しさ、たくさんの親しい人に会える楽しさが魅力です。このページを通じてヨーヨーの世界大会に参加してみよう、興味を持ってくれる人が一人でもいればいいなぁと思っています。来年にはヨーヨー世界大会参加者のサポートページも立ち上げていく予定です。

フリースタイル部門について

ヨーヨーの世界大会といえば動画配信でも有名になりましたがフリースタイルという3分間の音楽にあわせた競技が有名です。野鳥を数えるときや交通量調査でお馴染みのクリッカーと呼ばれる加点器を使い、加点と減点による採点で競技が進行していきます。
こちらのページでは要望の多いフリースタイル動画に各部門の簡単な解説を交えて紹介していきたいと思います。

1A部門-Single A- One Handed String Trick Division

伝統的には1Aと2Aの二部門があり、1Aに対しての2A(よりレベルの上の部門)という位置づけてネーミングされていましたが、現在もっとも競技人口が多く、優勝するのが難しい部門の1つといえます。1つのヨーヨーを使い、技を繰り広げていきますが動きは綾取りのそれを凌駕しており、両手の独立した動きの中でのヨーヨーの制御、また今年のトレンドとして腕にかけて動くなどの身体能力にも左右されるスタイルになりつつあり、片手だから簡単だろうという10年前の常識を吹っ飛ばす最もエキサイティングな部門です。

2008world Yo-Yo Contest 1A優勝 John Ando


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2A部門-Double A - Two Handed Looping Division

10年前には全盛を誇り、事実上の世界頂点といっても過言ではなかった2A部門ですが、1Aの競技人口の増加と、2Aプレイの複雑さ、積み重ねの反復練習の要素が大事な部門のため、10年選手と始めて数年の選手の間の絶望的な技術力の開きがブームの衰退とともに2Aプレイヤーの競技人口の減衰となって現れました。しかし、継続して争われている競技者の間での技術的な要素は年々驚異的な進化を遂げており、競技人口の伸び悩みと反比例するようにヨーヨー大会を見学する側からすると、ヨーヨー本来の持つ超絶技巧というわかりやすい要素を見つけるのがもっともたやすい部門でもあります。今年の明るい話題としては小学生からヨーヨーをはじめ、ヨーヨー歴約3年で世界大会5位まで上り詰めた高校生の山下涼君の存在です。

2008world Yo-Yo Contest 2A優勝-TakumaYamamoto


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3A部門 Triple A - Two Handed String Trick Division

2008world Yo-Yo Contest 3A 1st Hiroki Miyamoto


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4A部門 Off-String Division

2008world Yo-Yo Contest 4A 1st Rei Iwakura


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5A部門 Counter-Weight Division

2008World Yo-Yo Contest 5A 1st Takeshi Matsuura


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CB部門Combined (Aerial + Dual + Single A)

動画待ち

AP部門

アーティスティックパフォーマンス部門とはヨーヨーの表現の可能性を制限しないため、フリースタイル競技とは異なりクリッカーによる審判ではなく、ヨーヨーを使ったあらゆる表現を試みるパフォーマンスのための部門です。印象による議論で順位をつけています。狭義な意味での芸術的な部門と訳されることも多いですが、芸術の定義が人によって異なるため、それは間違いで、エンターテイメントも含めた広義のパフォーマンスによる部門としておくほうが本来のAP部門の説明としてより実態を表しているといえます。とはいえ、毎年それぞれに方向性の異なる異種格闘技戦が繰り広げられ、順位をつけることが疑問視されることも多く、今後の議論が必要です。(という切り口も僕の解釈なので主催者が述べている以上の部分に関してはAP部門がどのような部門なのか誰にも正解はありません)。

AP部門の創設年に優勝し、毎年参加していますが、この部門の説明は言葉に詰まるものがあります。回答のない哲学のような部門、ヨーヨーの今後の可能性を試す部門、というのが一番しっくり来る説明です。

2008world Yo-Yo Contest AP 1st John Higby


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