8月4日 (土)  「森の上に日が落ちる」

 愛を伝えるのは難しい。こんな文章を満席になった電車の
 中でタイプするのはとても難しい。よっしい旅行中。
 電車が通ると、まだ青い穂が風で揺れる。
 盛岡駅の通路に七夕の笹が飾りつけられていた。

 「もっとゴリラっぽくなりますように。」

 北上駅の付近で女子高生の手の甲に何か赤ペンでメモが
 されていた。

 「あせらない」

 愛を伝えるのは難しい。
 
 
 

8月6日 (月)  「普通の旅行者」

 遠野に宿泊優待券をもらって来た。のはいいけど、ただになる券だと
 思い込んでたけどところが本当は単なる割引券だった。ホテルのフロント
 でいきなり前払いというのはきつかった。後払いだったらもっとショックが
 大きかっただろうけど。やたら高級なホテルで1泊5000円で自分が泊まる
 には十分すぎる豪奢なおところで国際交流会議みたいなのが行われてて
 英語じゃない外国語を話すヨーロッパ系の人がロビーとかレストランに
 いっぱいだった。ここのホテルに車で送ってくれた人に「ここのフロントは
 英語しか通じないから」と冗談を言われたけど、確かに英語が通じる宿は
 遠野にはあまりないかもしれない。

 とりあえず温泉っぽい大浴場でリラックスするしかなかった。部屋では
 ケーブルテレビが観れて久しぶりにミュージックビデオを堪能させてもらう。
 Bjorkの新しい曲「Hidden Place」をでかくて音のいいテレビで楽しむ。

 それにしてもこんなところでは部屋の電話からメールぐらい送れるだろうと
 思っていたら大間違い。東横インみたいにLANで全室ネットに繋がるホテルも
 ある時代、この遠野のリゾートホテルは情報化から大きく立ち遅れていた。
 アナログどころかそんなネットワークの設備はもちろん望めないし、近くに
 インターネットカフェもない。

 どうするよ?学校にレポート夜中仕上げて送るつもりだったのに。
 
 
 

8月13日 (月)  「脳天スカパラダイス」

 八戸に数ヶ月ぶりに戻れたが、近くのスーパーが潰れるは
 よく使っていた中古屋が建物ごとなくなって更地になって
 るは、久しぶりの帰還は寂寥感が漂っていると言ってはば
 からねえ。夏なのに寒いし。やっぱ八戸はおれがいないと
 駄目だなあ。ナンチャテテテ。

 今日あまり信頼していない店で買った中古の2枚組みのCDが
 一枚しか入っていなかった。この場合どうしたらいいのか。
 買ってしまってから入ってなかったと突き出したところで
 店員がどう対処するのか。少し遠い場所でもあり、気が参る。
 なんかやな店っぽいし。(こういう勘はよく当たる。)

 母が特殊な鉱石が埋め込まれたブレスレットを身につけて
 1ヶ月で3kg痩せたそうだ。マジか。買うか普通。

 父が「北条時宗」を観ていて、日蓮の寺を一番最初に
 建てたのが当時甲斐州にいた南部氏だとなかなか変わった
 知識を披露する。珍しく感心した。実家に帰らなければ
 NHKの大河ドラマなんざ観れねえ。流しで洗い物を片付けると
 空き缶を一回水ですすいでから捨てるし(俺はやってない)
 父よどうした。いい人っぽいじゃない。と思ったら、今月
 酒の飲みすぎで血圧が上がり、会社休んだのでお盆も何日か
 出社してました。

 弟はお盆でも帰らない。というか連絡先の電話番号を変えて
 親にも番号を教えてないらしく、学生の立場なのに見事に
 親から隠退してしまった。その話を今回聞いて俺はおかしくて
 おかしくて、そこまでしちまって本当ヤバイやつだと思った。

 母は時間とお金の余裕を見出して、今まで絶対やらなかった
 ような料理のヴァリエーションを増やしているし、この家も
 弾力的に変化している。でもとっても変だ。俺の生活の苦しさと
 来たら・・・ それは向上心が日々裏返る。
 
 
 

8月14日 (火)  「もう観ない」

 父親が何故か借りていた「アイズ・ワイド・シャット」を途中まで観た。
 キューブリック作品は自分からは積極的に観ようと思わない代物なので
 僕の場合は結局途中で観てもう観ないかもしれない。

 「猿の惑星」と「橋の上の娘」を自分は借りてきた。

 
 
 

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