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2012年2月23日 (木)  『イタリア文化事典』

そういえば、昨年末に丸善から『イタリア文化事典』が出ていました。私はピラネージとローマに関する項目を執筆しています。建築畑の自分にしてみれば、イタリアがらみでありとあらゆる分野が一堂に会するというのも実におもしろいですね。

2011年12月5日 (月)  pen books

以前雑誌『pen』で取材協力した「キリスト教とは何か」特集が単行書として出されたようです。聖書編と文化編の二巻本になっています。二冊になるくらい雑誌というのは情報を詰め込んでいたんですね。びっくり。

2011年11月16日 (水)  磯崎新さんと

本の企画で磯崎新さんに会う。こちらの思惑を伝えながら、感触をたしかめる。近代建築については本当に博識で毎度毎度学ぶことが多い。明日から中国に行かれるそうで、出発前に貴重な時間をいただいたことに感謝。今回頂いた見識を補強しながら次回のインタビューに備えようと思う。

2011年11月11日 (金)  研究室の3年生と

先ごろ建築史研究室への配属が決定した3年生と懇親会へ。チームワークのよい有望な皆さんでした。彼らの厚意に甘え今回は御馳走になる。教員職についてかれこれ10年ほど経つが、研究室直営というのはやはりちがうものですね〜。こそばゆいほどに、いろいろと気を使っていただきました。同時に、こちらの思う以上に、彼らのなかに高い帰属意識も見て取れました。これをプレッシャーと思わないようにしなくては。ともかくも、大いに英気を養うことができました。

2011年3月13日 (日)  Getty

LA最後の日はゲッティーセンターを訪問。サンタモニカを一望できる高台に建つ美術館コンプレックス。学生の頃、このマイヤーのデザインが雑誌に載っていたことを懐かしく思い出しながら見て回る。今はやりの環境共生型の主張よりは、敷地のメリットを最大に生かした造形。全方位に設けられた展望テラスがその象徴であろう。展示では、ロココから新古典主義くらいの室内意匠に惹かれた。とくに、ルドゥーの建物の一室が再現されており、しばし見入ってしまった。気持ちの良いテラスで温暖な気候を満喫し、再びLAダウンタウンに戻る。最後の最後は、MOCAで締めくくり。高層ビルひしめくエリアだけに、ヴォリュームの低さがやけに強調されて見える。LAXへ行き、いわゆる夜行で、早朝にJFKに到着。NH駅からはタクシー。運転手と日本の地震について話しながら家路につく。

2011年3月11日 (金)  Schindler

ギャンブル邸を訪問。非常に緑豊かなパサデナの住宅地。意外と平坦な敷地に建っていた。グリーン&グリーンの住宅がいわゆるバンガロースタイルを確立したことは知られているが、そこには少なからず日本的な趣味が同居している。実際に訪れてみると、その影響は書き記されている情報以上に大きく思われた。続いて、ウェスト・ハリウッドのシンドラー邸を見る。華やいだ雰囲気の住宅地にひっそりと建っていた。シンドラーはインターナショナル・スタイルを積極的に試みた建築家であるが、一番の驚きは、ここでも日本の民家につながる美意識がうかがえたことである。シンドラーが一時期ライトの下で働いたことを思えばなんとなく納得はできるのであるが、かなり意外なモダニストの一面を見た思いがした。ここでは、近代建築の構成美と日本建築の繊細な美が奇妙に重なり合っている。建物はかなり傷んでおり、その頼りなさも含めて、非常に繊細な印象を受けた。やや大振りな表現を持つギャンブル邸とは実に対照的であった。

2011年3月9日 (水)  Arcosanti

フェニックスを出て北上。アリゾナの大自然の一角にパオロ・ソレリが夢見たユートピア、アーコサンティがある。実現したのはソレリの構想のほんの一部であり、その事実が、この場所の非現実性を物語っているようだ。現代のメトロポリスの代案というよりは、その否定がアーコサンティの存在を際立たせる。結果、非常に特殊なコミュニティーのあり方として、今ではささやかに維持されているように思われた。造形はいたってモダンな言語を使用している。フェニックス方面へ戻り、タリアセン・ウェストFLW財団を訪問。アーコサンティと似たようなコミュニティーのあり方がここでも模索されたわけだが、ライトの言語はもっと饒舌で、装飾的で、しかも、もっと個人的な夢の形である。財団アーカイヴのブルース・ファイファーさんに少しだけ挨拶をして、アリゾナを発つ。

2011年3月8日 (火)  Wright

アリゾナ州立大学のブラウン先生に会い、フェニックスの図書館、美術館を見て回る。その後、美術館のキュレーターの方、博士課程の学生とランチ。美術館の展示設計を担当されている方に話をうかがう。普段はお目にかかれない舞台裏をのぞくことができて非常に興味深い経験になった。皆と別れ、ライト設計のホテルで一服。その後、First Christian Churchを見る。幾何学の造形。水平性を得意とするライトによる垂直表現が見もの。最後はアリゾナ州立大学のオーディトリウムをのぞき、宿へ戻る。

2011年3月6日 (日)  Kahn

LAを朝出て南下。ニューポート・ビーチのロヴェル邸を見る。キャンティで持ち出された上階がなんともダイナミック。周りの別荘群のなかでも、その造形は一際異彩を放っている。さらに南下し、ソーク・インスティトュートへ。打ち放しコンクリート、巧みなディテール・ワークに息をのむ。太平洋を望む中庭の光景は、もちろん何度も聞きかじっててきたが、実際に体験してみると、その感動は頭での理解をはるかに超えたレベルになる。カーンの造形は21世紀でもまだまだ色褪せないなぁと変に感心してしまった。その後は、UCSGを訪問し、サン・ディエゴ市街を見て回る。南国らしく非常にポップな色遣いと、ポストモダン的造形が印象深かった。日没後、LAに帰還。

2011年3月5日 (土)  Eames

昨日は、LAことはじめとして、ダウンタウンを見て回った。ゲーリー、モネオ、モーフォシス、ピアノ、磯崎の作品をはしご。どうでもいい話だが、シティーホールの頂部は日本の国会議事堂によく似ている。時間があったので、サンタ・モニカへ足を伸ばし、ゲーリーの双眼鏡オフィスを見る。ロスへとって返して、MOCAでアルフレッドさんと無事に合流。今朝は、ハリウッドに赴き、ライトの住宅を見る。眺望を求めて丘に建ち並ぶ住宅群に、つい熱海を連想してしまった。でも、基本的に両者は同じだと思う。そのあと、海岸沿いのイームズ邸へ。財団の人から、現在のものは、第一案と配置が違うことを聞き、驚く。当初は、敷地に対してオーバーハングするように配置されていたらしい。だから、もともとはピロティ空間があったのである。さらなる、サプライズとしては、偶然にしてちょうどイームズの娘さんが訪問されていたこと。まさに一期一会。少しお話をうかがい、最後は握手をして別れた。

2011年3月2日 (水)  Last mission

これからJFKに移動。午後LAに発つ。時差と移動時間の関係で、ぼぼ機内で過ごす一日になりそうだ。カリフォルニアとアリゾナをまわる最後の出張ということになる。手元の情報によれば、西海岸はすでに最高気温が20度近くらしい。当地では軽装ですみそうだ。カリフォルニア・モダン、さらに、FLW財団を訪問するのが主な目的。大きく言えば、近代建築の維持管理と活用について学ぶ機会となろう。好天に恵まれるといいが。

2011年3月2日 (水)  Kevin Roche

国際部のエリザベスさんの招きでTYIのランチに出向く。さすが評判のフレンチ・レストランだけあって、雰囲気も味も最高だった。おかげさまで、本当に楽しいひとときを過ごさせていただいた。TYIプログラム、そして、エリザベスさんには本当に感謝しなければならない。ついでに建築学校のギャラリーに立ち寄る。今回の展示内容はケヴィン・ローチ。先日NYでフォード財団を訪れたばかりなので、なんとも不思議な因縁を感じる。NHの駅前にも彼の作品がある。ちょうど東大の本部棟に酷似した作品だが、こちらの方が10年ほど早い。あまりローチを知らない人には、東京の第一生命館の増築をした建築家といった方が早いかもしれない。1960年代から近年の作品までが、おもに模型と写真パネルで紹介される。ローチのプランは一貫して幾何学的で、ときにバロック都市計画さえ髣髴とさせるのだが、用いる材料・技術はすごぶる現代的だ。とはいえ、形態のレベルでローチを論じても、あまり意味がないのかもしれない。彼の取り組みの本質は、建築における公共空間の導入、あるいはその浸透にある。自分にとっては、今回の展示が滞在中に見られる最後となる。実に名残惜しい。と同時に、毎度毎度、質の高い展示が建築学部のレベルで行われていることに、本当に感心させられるのであった。

2011年2月19日 (土)  久しぶりにNYへ

気温がだいぶ上がってきたので、NYへ行ってきた。さすがにマンハッタンの雪はだいぶ解けていた。あさイチでSOHOのアップルストアに寄り、近くのSANAAやサリヴァンの作品を一気に見てまわる。地下鉄で北上し、セント・ジョン・ザ・ディヴァインとコロンビア大学を訪問。一応、5番街のアップルストアにも寄って、ミドルタウンの建築巡り。フォード財団のアトリウム空間には今回はじめて。なかなか素晴らしい内部だった。

2011年1月25日 (火)  マイナス13度

昼間の外気がマイナス13度ってちょっと信じられないなぁ。完全に晴れていて日差しが十分にあるんだけれど…。今週TYIで研究報告をするので、その準備に追われている。発表原稿もおよそ書けた。あとは本番までわかりやすくするための時間としよう。原稿を書きながら、なんとも貧弱な英語表現力に情けない思いをするが、こういうスキルは一朝一夕に向上するものでもないのだろう。今はガマン。しかし、ここのところ右手首が痛く、タイピングに支障をきたしている。なるべくハードタイプを避けて回復するのを待つか。

2011年1月21日 (金)  Edward Morse

一昨日の雨でだいぶ雪が解けてきたので出かけてみる。路肩に寄せられた雪はシャーベットのように見える。滑らないように注意しつつ、図書館へ。リチャードソンの本を借りるのが主な目的。こちらの研究者によれば、プロトモダニズトとして位置づけられるこの建築家さえ、その初期に日本建築の影響があるという。その参照源がモースであったというのだから、今更ながらに彼の影響力に驚かされている。エドワード・モース偉大なり。

2011年1月13日 (木)  Snow storm

昨日、NHに戻る。大雪の直前だったので、難なく家に戻れたのはラッキー。一夜明けて、予想通りの積雪。見たところ40センチかな。ともかく大学のシャトルも運休なので、おとなしく家にいるしかない。大家さんも今日は家にいる。しかし、こちらの家はセントラルヒーティングなので暖かい。東京の方が10度くらい暖かかったはずだが、家にいながら風邪を引く始末で。セントラルが果たしてエコなのかどうかはともかく、やはり健康が一番だわな。しかし、早いところ除雪してもらわないと、食料がもたんなぁ…。

2010年12月11日 (土)  NH帰還

昨晩、無事出張を終え帰宅。PEMのディーンもクラム・オフィスのイーサンも非常に好意的に接してくれました。彼らのおかげで貴重な史料を手に入れることができました。多謝。これでなんとか成果をまとめることができそうです。リチャードソンの別荘も面白かった。日本から来たと言ったら、スタッフの人すごく驚いていたなぁ。オフシーズンということもあり、自分のほかにもう一組がいたくらい。ともあれ維持管理はなかなか大変そうでした。しかし、日中でも氷点下の寒空では、さすがに外をぶらぶらとするわけにもいかず。MITのブックショップをのぞいて早々に南駅へ。駅内でも凍えた。あちこちでクリスマスのイルミネーションが目立つようになりました。ホリデーシーズンの色がますます濃くなった印象。

2010年12月8日 (水)  出張準備

気温1度。最低がマイナス5度。外を歩くと耳が切れそうなくらい痛くなる。こんな時期だが、明日からMAに出張だ。明日はPEMのキュレーター、Deanに会う。松木邸の情報がどこまでつかめるか。あさってはConcordへ出向き、Ethanと面会。津田関係の史料を見せてもらう予定。最後はWalthamに寄ってリチャードソンの作品を訪問。アポを調整して、どうにか用事を二日間にまとめることができた。いかんせんボストンの宿は高い。良い成果があがるといいのだが。年内の遠出はたぶんこれが最後かな。フィールドの成果を整理して形にせねば。

2010年11月27日 (土)  Thanksgiving

昨晩はTYIの先生宅にディナーでお呼ばれ。ターキーでお祝いするのがこの日の定番らしい。楽しいひとときに時間を忘れ、つい長居してしまった。米流の伝統行事をお裾分けしていただいたことに感謝。冬場にさしかかり日もだいぶ短くなっているが、こういう行事はやはりこの時期だけのもの。しっかり味わっておかねば。その後、セーラムの住宅調査は望み薄に。やはり難しいオーナーらしい。路線変更の必要有り。津田塾資料室の方とはメールを通じて情報交換し、少しずつ状況が見えつつある。ぼちぼちボストン行きも練らねば。

2010年11月25日 (木)  Holiday Season

サンクスギビングの今週からどうやらホリデイシーズンに突入したらしい。ニュースでもこの時期に増える旅行にちなんで、ボディースキャン導入の是非が盛んに報じられている。年末商戦の話題も一気に多くなった。大学も閑散としガランガラン状態。皆さん里帰りなのか?ともあれ図書館が通常営業なのはグッド。しっかし、期間限定の我が身にとっては不便なシーズンと言わねばならぬ。このムードで、正月明けまでまったりしているわけにはいかないんだよね〜。

2010年11月20日 (土)  Stirling

建築学校の図書館へ出向くもパソコンのACを持って行かなかったものだから、残っていたバッテリーで最小限の作業しかできず。しゃーないので、建築のギャラリーを覗いて早めに帰宅することに。今回の展示はイェール時代のジェームズ・スターリング。前回がモダニズムの一断面を切った時代論的企画だったのに対し、今回は一人の作家にフォーカス。しかもご当地ネタなので、オリジナルの図面が多く、個人的には今回の方が好き。60年代の前衛的な形態から、70年代後半にポストモダン的兆候を見せ、80年代には完全に擬石造スタイルへと展開。時代の推移を理解するにも、わかりやすい作家だ。展示はモニタや写真パネルもあったが、やはり図面が一番。ルドルフによる建築学校の北および西側の増築案(1974)がとくに目をひいた。最初はどこを設計しているのかわからなかったくらい、ルドルフ棟に融合していた。現在、北側には別な作家によって増築がなされている。バリアフリーに応じ、若干軽めの外観。ルドルフとは対比的なデザインである。

2010年11月17日 (水)  リチャードソン

先頃ハーヴァードでリチャードソンの作品を見た際にはそれほどの感動がなかったものの、いまさらに研究書でその意味をチェックしている。そこには中世への偏愛とともに、時折日本への参照がある。これがなければ、そのままスルーしていたかもしれない。次にボストンへ行ったときに訪れるべき場所は多い。

2010年11月13日 (土)  New Canaan他

怒濤のツアーを終えてしばし一服。ジョンソンのグラス・ハウスは思ったよりもスケールが大きかった。周りに少しずつ離れを増やし、環境を構築。さながら20世紀のヴィラ・アドリアーナといったところか。高級住宅地であるNew Canaanはミッド・センチュリー・モダンの宝庫であることを知る。むろん、そのすべてが公開というわけにはいかないが。また、ウェブの誘いでシティーパスとやらを買ってしまったがために、何度もNYを往復するはめに。全部まわればたしかにお得なパスだが、そう短時間にまわれるものではないから使い勝手は微妙。ともかく、昨日は久しぶりにMoMAを訪問。中に入って、即座にタニグチ・スタイルとわかる。ホワイトキューブという要求の中でなしうるさまざまな仕掛けがある。しかし、こうした美術館にアーキテクチャー・コレクションが普通にあるのがうらやましい。日本でも早くこうなればいいが…。

2010年11月9日 (火)  初雪

こんな時期からNHは初雪です。もっとも朝だけで、雨に変わり、今は晴れ間がのぞいています。もっとも気温は一桁で寒い。先日訪れたNYの写真を整理。寒空のもとで建築行脚は体にこたえる〜。エンパイアの頂上で寒風に吹かれ後頭部が痛くなった。10年前に来たときはWTCが建っていたなぁと思いながらダウンタウンを見つめる。跡地はまだ基礎工事の最中。観光客はこの工事現場をいまや特別な場所として詣でている。

2010年11月4日 (木)  Flu Shot

インフルエンザ予防接種の案内が来たので、さっそく出向く。しばし行列し、カジュアルな雰囲気であっさり終了。イェール・コミュニティは無料だ。さすがである。保険センターはできたてほやほやの施設だが、著名な建築家の作品かどうか…わからん。ま、普通である。その後、モース・カレッジを抜けてYork St.へ。モース・カレッジは、中世の城塞を思わせるブロックが雁行するなかなかの造形で、ちょっと気になった。あとでチェックするとサーリネンの設計。ホッケーリンクとはあまりにちがう芸風。これもまたおもしろい。

2010年11月3日 (水)  PEM

セーラムの住宅に関して、とあるライターの方とコンタクト。ただ、詳細はPEMに聞いた方がよいとのこと。しかし、いまどき電子メールコンタクトがないとは…。仕方ないのでせっせと手紙をしたためる。キュレーターの方とうまくつながるといいが。PEMには中国住宅の移築があると聞いて、9月に訪れていた。それなりの現代建築だったが、作者はわからん。ホールのカフェテリアがなかなかだった印象のみ。

2010年11月2日 (火)  『一個人』キリスト教建築が出ました!

KKベストセラーズが出している雑誌『一個人』の12月号が出たようです(現物を見ていないのですが…)。今号はキリスト教特集で、私はキリスト教建築の歴史に関する企画と記事を依頼されました。原稿は渡米後にせっせと仕上げたものです。私としても、世界的なスケールで教会建築を俯瞰する良い機会となりました。さて、秋晴れのさわやかな気候です。ぼちぼち建築学校へ行くことにします。

2010年10月31日 (日)  MA出張から戻る

昨晩遅くまでMA出張。一番の成果はBPLでアポを入れていた図面を無事に確認できたこと。ボストン大のアリスさんともミーティングができ、まずまずの出来。ボストン中心街は思った以上にビル街で、もはや歴史的都市の面影は消えかかっているという印象。それにしてもState Houseのドームはなぜ金色なのか?ロシア正教会を思い出しながら、帰路へ。

2010年10月26日 (火)  少し暖かくなる

20度近くまで気温が戻って過ごしやすい一日。午後にCram事務所から返事があって、お願いしていた図面を見せていただけることになった。Cram事務所の作品についてまとめた著者が手伝ってくれるらしい。なかばあきらめていただけに、本当にありがたい。文献で知りうる以上の情報があるといいのだが。

2010年10月25日 (月)  ハロウィーン

戸建て住宅の庭先にハロウィーンの飾り付けが目立つようになってきた。かわいらしいんだか、おどろおどろしいんだか、よくわからないが、もともとケルトの伝統らしい。そういえば、スーパーにもオレンジ色の大きなカボチャが売られていた。Cramアーカイブがまったく返事をくれないので、研究に行き詰まりの感が。少し別な方向から攻める必要を感じる今日この頃。とりあえずBragdonのエッセイを読む。

2010年10月20日 (水)  ジャパニメーション

こちらで普通にテレビを見ていても、日本に関する報道は皆無だ。だが昨晩、偶然にして日本アニメ放送をキャッチ。サンライズの有名なロボットもの。こちらで日本研究をしたいと思う学生の多くが漫画・アニメが動機だというが、なるほど、作画の細かさが段違い。二次元ではあるが、非常に繊細なつくりは建築にも通じるなぁと思いながら、つい見入ってもうた。ちなみに「漫画MANGA」という帯の中で紹介されていた。いまや現代日本文化の主力ですな。

2010年10月19日 (火)  TYIミーティング

TYIミーティングがあり、こちらでの講義のオファーを受ける。作業の成果をメインにするので、2月実施を希望。それまでなんとか形にしなければ。ちなみにミーティングがあった建物はサーリネンのホッケーリンクのそば。時間前に少し立ち寄り、あらためて眺める。コンクリートのアーチ骨から曲面の屋根がふきおろされた感じ。これをみると、なるほどセントルイスのゲートウェイアーチにもうまくつながるなぁと一人で納得する。

2010年10月16日 (土)  DC出張を終えて

昨日DCから戻ったばかり。短期間の強行軍だったが、大変中身の濃いものに。とくにジョージタウン大のProf.Sandからは、いろいろなアドバイスをもらうことができてよかった。やる気アップ。俗に都市は西へ発展すると言われるが、DCでもそれを実感。今回、口コミ等で悪名高きユニオンの北東に宿泊したが、とくに問題なく過ごせた。NHはさすがに少し寒くなった。

2010年10月12日 (火)  Treat教授と

日本文学のTreat教授とランチ・ミーティング。HGSで待ち合わせ、地中海系のカジュアルなレストランへ。自分の研究のこと、日本研究の話などであっという間に1時間。その後、教授の研究室へ。戦後文学に関する著書を見せてもらい、最後にはこちらでのレクチャーに関するアドバイスを受ける。ランチをごちそうになった上、建築関係の話題にも気さくに応対していただいた。感謝の言葉もない。

2010年10月10日 (日)  ヴィクトリアン・ゲイブルの下で

ちょうど一月前、ここに着いたとき、大家がこの家は1902年に建てられたって言っていた。「ヴィクトリアン」だと。これを英国のものと思ってはいけない。バリバリ木造のコロニアルでもある。様式判定はむずかしい。ともあれ、わが三階はバックヤードが見下ろせて気持ちいい。むろん三角の破風がインテリアにもばっちりきいていて、そこここに斜めがある・・・。ま、今日もいい天気。窓際にいると眠くなる・・・

2010年10月9日 (土)  Sterling Library

快晴。少し暖かくなる。HGSを確認するためにいつもより手前でバスを降り、散策。天気がよいので、途中、ネオゴシックの煙突の写真を撮り直す。HGSの場所を確認。スターリング・ライブラリーへ。こちらもネオゴシック。高層の書架棟へ。内部は小分けされていて、そんなに広い印象がない。リーディング・ルームをまわって外に出る。例によって、建築学校へ。

2010年10月4日 (月)  地中海学会月報332号にマラパルテ邸の記事

渡米して3週間以上が過ぎました。その間、地中海学会月報332号が出た模様。現物を見ることができないので該当頁は不明ですが、マラパルテ邸に関する短いエッセイを載せています。内容は、この住宅は建築家リベラの作品ではない!というスクープ記事を巡るお話です。
東海岸はすっかり秋。紅葉はまだかな。でも、寒くなった。

2010年6月24日 (木)  連載7回目、いったん終結

7回目の連載は遍歴する建築の話です。エジプトのオベリスクが欧米諸国に流れていった経緯について解説しています。これまでのなかでは、一番政治的な内容になっています。ところで、『積算資料』の連載は今回でおしまいです。続きがあるかどうか未定ですが、また違う形で復活するかも。それまでしばし充電。

2010年6月2日 (水)  連載6回目

ようやく『積算資料』6月号が届きました。今回は郊外別荘の話です。ハドリアヌス帝から、20世紀のカウフマン、マラパルテの別荘までを取り扱っています。人は自然に近づきながら、結局のところ、水を求めるんですかね。きっと昔からマイナス・イオンが出まくっていたんでしょう。

2010年4月26日 (月)  連載5回目と『Pen』増刊号

『積算資料』第5回目は開口部についてあれこれ考える内容です。個人的に一押しなのは、ガッラ・ブラキディア廟のアラバスター窓。写真は内観がなるべく見えるように高感度にしましたが、実際はほぼ真っ暗闇の中に金色の光が浮かび上がる感じ。これを神々しさと言わずしてなんと言えば…実に感動的な仕掛けなんです。そういえば、キリスト教を特集した『Pen』の増刊号も出ていました。こちらでもこの廟を取り上げてもらいました。情報がかなり増補されているのでぜひ。

2010年4月26日 (月)  【番外】建築史学会賞をいただきました!

刊行物ではないのですが、4月24日に建築史学会賞をいただきました。対象業績は、自身唯一の単著『イタリア建築の中世主義』です。孤立無援の一人旅でも、こうして認めてもらえるとうれしいものです。これを励みに次の一人旅に精を出そうかな〜と。

2010年3月24日 (水)  連載4回目

『積算資料』今回のテーマは構造と外観です。デコンの話から、ガウディの骨っぽさ、ネオ・ゴシックの近代性、さらに、ガウディ建築の現代性へと展開してゆきます。書いているときはあまり意識していなかったのだけど、結果としてゲーリーとガウディが軸になっているわけで。このコンビネーションにはわれながら驚いています。

2010年3月23日 (火)  建築・都市ブックガイド21世紀

彰国社から4月に出る『建築・都市ブックガイド21世紀』に2本書きました。タフーリ+ダル・コの『近代建築』と、フランプトンの『現代建築史』のレビューです。タイトルに21世紀と付けられているのは、21世紀を生き抜くための指南書という意味だそうで。要するに、今日的な意義を見定めるガイドブックなわけです。

2010年3月11日 (木)  そういえば連載3回目が出ていました

『積算資料』連載3回目は、ファサードの話です。特に軒先、コーニスの話題を中心に書いています。なんだか忙しくしていて、随時アップするのがしんどくなってきた…。ちなみに先ほど、5回目の連載原稿を書き上げました。ふぅ〜。この先どこまで続けられることやら…。

2010年3月8日 (月)  新刊紹介

野口昌夫先生の『イタリア都市の諸相』紹介記事を『年報都市史研究』17号に載せました。イタリア都市のイロハを知りたい人は一読してみると良いと思います。トスカーナについてはアカデミックな研究レビューが織り込まれているので、研究入門書としても使えますね。

2010年2月26日 (金)  『現代建築家99』に書いています

新書館から『現代建築家99』が出ました。私はイタリアの建築家4名を担当しました。コンパクトにして密度の濃い内容の本ですなぁ。ヴィジュアルで魅せる本が多い昨今、久しぶりに活字が充実した本が出たなという感じ。有名な建築家のラインナップですが、あらためて建築家の一人一人にアプローチできる貴重な読み物だと思います。

2010年2月16日 (火)  雑誌『Pen』のキリスト教建築特集

雑誌『Pen』の3/1号に企画協力しました。特集は「キリスト教とは何か。」ですが、このなかで教会建築について取材を受けました。実際、教会建築の歴史をたどれば中世以降の西洋建築史はかなりフォローできますので、超コンパクトなダイジェスト版を制作したような。しかし、一般誌にどこまで噛みくだいて伝えべきかについては、たいへん悩みました。一般誌であればこそ、ヘタなことは言えませんので…。その意味で、たいへん良い勉強をさせていただきました。

2010年1月22日 (金)  連載2本目が出ました

『積算資料』の連載の2本目は、ねじれ表現について書きました。最近のビルディングシェイプ、高層建築と円柱とのアナロジー、ねじれ柱へと話題が展開します。この展開にもひねりがうかがえると最高ですけどね。いかがでしょうか。しかし、写真がでかでかと載っているのがいいですねぇ。

2009年12月26日 (土)  恩師のこと

『UP』1月号に鈴木博之先生のことを書いてくれと依頼されました。何を書けばいいのかわからぬまま、近年の退職イベントから私の学科進学の頃までをさかのぼってつれづれに。しかし、できてびっくり。私の脱力系エッセイが他の先生の力作論考に混じっている!もう少し後ろのフリーページでもよかったような…気がします。ともあれ、編集の山本さん、小室さんに感謝。

2009年12月22日 (火)  月刊誌に連載をはじめました

『積算資料』という渋い月刊誌に連載をはじめました。一月号は高層建築の頂部の話、あるいは、高さ競争について書いています。東京スカイツリー、ブルジュ・ドバイから、アメリカ〜ヨーロッパの石造建築までをざっくりと取り扱った読み物です。二月号、ねじれ表現の話もすでに脱稿しました。出るのは来年ですね。

2009年11月2日 (月)  10月22日に3つ

10月22日は恩師鈴木博之先生の退職記念祝賀会でした。これに合わせて、『近代建築論講義』(東京大学出版会)と『建築史攷』(中央公論美術出版)が出ました。前者は昨年度おこなわれた連続講演をアレンジして再編集したものです。私は「理論」の部分を担当しました。後者は先生への献呈論文集です。こちらにもなんとか短い論考を寄稿することができました。長〜い準備があったので、こうして形になったことが実に感慨深い。
奇しくも同日付で3つめ。建設通信新聞に岡田哲史さんの建築作品集を紹介しました。岡田さんとの縁は18世紀のロードリやピラネージなんですが、この作品集は当たり前ですが現代建築です。今のところイタリア語版しかないのですけれど…

2009年5月21日 (木)  『中世の都市 史料の魅力、日本とヨーロッパ』が出ました!

東大史料編纂所の高橋先生に声をかけていただいたのが、もう2年以上前になるでしょうか。以来、都市と史料に関する勉強会を立ち上げ、継続してきました。本書はその成果物です。工学部で歴史を専攻するマイナーな我が身としては、文学部の歴史学に交わり、切磋琢磨できたことはたいへん貴重であり、また有意義でした。勉強会は今後も続くらしい。Season2がどのような展開になるか楽しみです。ちなみに、私はイタリア中世の都市図について書いています。自分で言うのもへんですが、なかなかおもしろいですよ〜。

2009年4月16日 (木)  『建築ノートEXTRA02』に載っています

『建築ノートEXTRA02』が届きました。3月17日に「座・高円寺」でおこなわれた劇場に関するラウンド・リーディングの様子が収録されています。一応、出演者として呼ばれたんですが、久しぶりに陽の当たる場所に出たような感じでした。しかし、ここに活字化されたのは全体の一割くらいかな。いろいろとおもしろい話があったりして、かなりもったいない気はしますが、まぁ、そのへんは実際にラウンド・リーディングに来てくれた方への配慮なんでしょうか。呼んでくれた五十嵐さん、槻橋さんに感謝します。

2009年3月26日 (木)  『イタリア建築の中世主義−交錯する過去と未来』が発刊されました!

3月も慌ただしく過ぎ、あっという間に下旬となってしまいました。アップする余裕もなかったのですが、2月末に自身初の単著を出しました。博士論文を大幅に改訂増補したものです。箱入りの本となると、(内容はともかく)格調高い印象に見え、なかなかいい。単著というのは、自分の思うがままにすべてをデザインできるので共著に比べれば気が楽です。もっともすべての責任を自分一人で負う必要があるので、これはこれでやはりしんどいのかもしれません。まぁ、いずれにせよこれはひとつの区切り。次の仕事へ向けてがんばっていかなきゃなぁ。

2008年10月25日 (土)  『近代建築史』(市ヶ谷出版)が発刊されました!

昨日、市ヶ谷出版より出来たてホヤホヤの『近代建築史』が届きました。鈴木博之先生、五十嵐太郎さんとの共著です。私は、おこがましくも西洋近代のパートを執筆させていただきました。通史記述というのは、字数制限や全体のバランスに一番苦労させられます。西洋編では、啓蒙主義・産業革命から説き起こし、モダニズムがグローバルな定着を見せる1960年位までを対象としています。完成までに時間はかかりましたが、現時点で知りうる最前線の知識をたたき込んだつもりです。疲れました…

2008年7月23日 (水)  『d/SIGN』16号の巻頭インタビュー

磯崎新のインタビュー記事が出ました。インタビュー自体は、4月だったかなぁ。最初に六本木のアトリエに行ってから、ご自宅へ。磯崎さんとお話しするのは初めて。こういうのは、あまり得意な仕事ではない(と自分では思っている)のだが、中谷礼仁さんにかなりプッシュされて…引き受けてしまった。こちらはド緊張。かたや、磯崎さんは余裕たっぷりといった感じでした。内容は、廃墟論をメインテーマとしつつ、磯崎さんのキャリアを振り返るものです。

2008年4月14日 (月)  『建築史学』50号

『建築史学』50号が出ました。陣内秀信先生の名誉学士号の記事と、吉田鋼市先生の『西洋建築史』の紹介を寄稿しています。陣内先生の記事は『建築雑誌』よりも詳しく書きました。吉田先生の『西洋建築史』は、紹介記事には書かなかったけれど、近代のポリクロミーの話がおもしろかった。この問題は表現主義やデ・ステイルなど、20世紀にも引き続き問われるから、近代建築史にもつながるなと。

2008年2月8日 (金)  『グラウンド・ゼロから』発刊

鹿島出版会から『グラウンド・ゼロから』が出ました。カローラ・ハインによる広島の論考を翻訳しています。構想7年?実働?年?ずいぶん押しましたが、WTC跡地よりは早く形になりました。原書よりも図版はきれいです。

4/21 (Thu)  『谷口吉生のミュージアム』展カタログを翻訳しました

ニューヨーク近代美術館の「谷口吉生」展が日本に上陸。現在、初台のオペラシティで開催中。日本語版カタログの翻訳作業を担当しました。オリジナル英語版より内容がパワーアップしています。

4/15 (Fri)  『10+1』誌に寄稿

『10+1』誌に「西洋建築史 現代へのまなざし」を寄稿しました。近年の西洋建築史に関する書籍のレビューです。

4/10 (Mon)  『図説 西洋建築史』を出しました!

グルッポ7というチーム名で、西洋建築史のテキストをつくりました。

4/4 (Mon)  『ピラネージ建築論 対話』発売中!

もう昨年末になりますが、ピラネージの建築論を翻訳しました。内容は一般の読者には少しハードですが、西洋建築史をかじったことのある人にはなかなか滋味あふれるものです。