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北の大地に浪漫を訪ねて(函館編)
休暇が急に取れた。またマニアックな趣味に付き合ってくれる友人が近くにいた…ということで、急遽、北海道に飛ぶことにした。「北海道2日間」というのは、旅費など考えるとちょっともったいない気持ちもしなくもないが、まあ、旅行は時間でななく「質・中身の充実」ですし! 爽やかな初夏の二日間、激動の幕末から明治・大正・昭和、そして現在、お洒落に変りつつある函館の街を、じっくり探訪してきました。


ハイカラさんが通る

6月10日(金)
羽田発7:40分、函館には9時に到着。空港から市内まではバスで30分程度離れているが、初日からバッチリ街歩きの時間がとれそうだ。今日は高台の昔ながらの観光スポット(洋館や教会)、新しく整備されたというウォーターフロントを見て回る予定。
チャー○ーグリーンのCMでもおなじみの坂

■3つの教会
3つの教会
左からカトリック元町教会・聖ヨハネ教会(外観のみ見学可)・ハリストス正教会
坂の上、元町地区にローマカトリック・プロテスタント・ロシア正教会の3つの教会が、ほぼお隣さんという感じで建っている。各国が函館に進出したときによりどころとしての教会を設立したかららしいが、世界広しとはいえ、こんな狭い範囲に3宗派の教会が集中しているところはないだろうとの市の観光ボランティアさんの話。
一番の観光オススメはハリストス正教会の復活聖堂。聖障の聖像絵を見れる機会はあまりないので、献金(200円)してもぜひ見てみよう!。


■4つの博物館
「公会堂」「イギリス領事館」「北方民族資料館」「文学館」の4館は、共通入場券(840円)を買うと、かなりお得に回れる。

窓を開ければ港が見える〜 <旧函館区公会堂>これから舞踏会
豪華絢爛なのは、やっぱり公会堂。函館の鹿鳴館って感じ。見晴らしのいい高台のバルコニーから港を見下ろすと、リッチな気分になれる。
「ドレスを着てハイカラさん気分」という企画をやっていたけど、せっかくなら鹿鳴館風のドレスを用意して欲しかったな。


CGに使えるかなと思って撮ってきました <旧イギリス領事館>God save the Queen!
こじんまりとしたビクトリアン風の建物で、2階の研修室は貸し会議室にもなっていた。こんなところで会議をしたらロマンチックなアイデアが浮かぶかな(笑) 1階では本場アフタヌーン・ティが楽しめる。またバラの季節ならば東屋・噴水付きのローズガーデンで逢引というのも「絵」になる。(肝心な建物は撮ってくるのを忘れた;)
アイヌの妖精:コロポックル <北方民族資料館>
これぞアイヌの模様アイヌをはじめとした北方民族の歴史や生活を説明した資料館。シベリア、サハリン、千島列島、アリューシャン列島から、遠くアラスカまで分布していたということに、ちょっとビックリ。昔だって極寒の地だろうに…。人間って逞しい。
左はコロポックルの像。右はウィルタ(?)の切り紙模様。切り方の説明書ももらってきた。そういえば、いかにもアイヌの模様って感じですわな。

<函館市文学館>
あまり本を読まない私としては、ちと苦手な分野なのだが、せっかくなので訪問。
主に函館出身やゆかりの文学者たちの足跡を辿る。メインはもちろん石川啄木。肉筆原稿の文字に、啄木の性格がちょびっと垣間見えたりして…(笑) 一番ウケたのは、啄木の詩歌によるカルタの展示。そのどれもが、はっきりいって「暗い」。これで子どもが遊べるのだろうか…と。

おまけ:文学館のすぐ近くには、こんな地元著名人の資料館も…
北島三郎記念館とArt style of GLAY


■赤レンガ倉庫街
赤レンガ倉庫群20年ほど前に来たときは、ホントに古い倉庫が並んでいるだけ…という感じだったが、今や函館のウォーターフロント、観光客や地元若い人?が集まる場所として華麗に変貌していた。(倉庫の一部は現役で利用中)
中はみやげ物屋も多いが、ガラス工芸や美術館なども併設されていて、右のような豪華シャンデリアの下がっていたところは、まるでタイムスリップしたかの異時空間。
また今回は見られなかったが、夜は倉庫街全体がライトアップされてなかなか美しいらしい。


■夜景いろいろ
函館山から臨む有名な夜景。しかし写真撮影は素人には難しく、友人のデジカメファイルを加工してやっとこの程度。昔に比べて左側のウォーターフロント部分にオレンジの光が増えたようだ。
左はライトアップした公会堂とカトリック元町教会。昼間とは違う幻想的な雰囲気だが、何か出そう…;


義に殉じた もののふ たちへ

6月11日(土)
二日目の散策のテーマは、函館戦争:旧幕府軍の足跡を訪ねる。
中でも気になるのは土方さん。新選組の“おっかけ”をして、ここ数年、日野、京都と歩き回り、ついに函館までたどり着いた。

■碧血碑と五稜郭
谷地頭温泉で旅の汗を流した後、函館八幡宮の奥にある碧血碑を訪ねた。
これは函館戦争で倒れた旧幕府軍の人たちの霊を弔うために、明治8年に大鳥圭介や榎本武揚らの協賛を得て建てられたもの。碑の題字は大鳥圭介の手によるという。高さは10mぐらい、山の中腹にひっそりとそびえたっていた。
「碧血」とは「義に殉じて流した武人の血は3年経つと碧色になる」という中国の故事による。最後の武士道を貫いた人たちへのレクイエムだ。


五稜郭(公園)は、市電「五稜郭公園前」から徒歩15分ほど。
複雑な掘割や城壁の形は地上からはわかりづらいが、五稜郭タワーから見下ろして見えた一部分だけを見ても、とても精巧な要塞だと思った。幕末動乱のさなか、短時間によくこんなすごいものを作ったものだ。なお、郊外には四稜郭というのもあったそうだが、すぐに新政府軍に壊滅させられたそうだ。

函館戦争については、園内にある函館博物館の五稜郭分館の常設展示がとてもわかりやすい。マニアックな人の訪問も多いようで、展示物を食い入るように見ている旅行客も目だった。(私らもその一人)
そうそう、この一連の展示の中に一人すっごい若い美形がいた!(これが歴史モードの中では一番の発見(^^;) しかし、その時は思わずボーッとしていて肝心な名前を控えてくるのを忘れてしまった; うーん、誰だったんだろう。

緑の多いこの公園は、桜、ツツジ、白藤が有名だそうで、下段に花の写真も撮って来た。ここで起きた歴史を思うと、白い花は、やはり鎮魂の花なのか。


函館山中腹にある旧幕府軍兵士たちの慰霊碑


五稜郭タワーから見た五稜郭。広いので一部しか見えない。


■函館の歳三さん
土方さんの最期の地は複数の候補地があるらしいが、とりあえず碑がある一本木関門跡という若松緑地公園(総合福祉センター内:函館駅から徒歩10分ほど)を訪ねた。
きれいに掃き清められている敷地には、石碑と位牌・遺影、その他線香やろうそく、そして小さなノートが置いてあって、地元ボランティアの人が毎日管理してくれているらしい。土方さんはまだ人々の心に生きているんだなと実感。

五稜郭周辺は、ちょっと観光に走りすぎている感じもなきにしもあらず…という感じがしましたが、まあ、いろんな土方さんに会うことができます。18年6月頃には、もっと高い五稜郭タワーが建つそうです。

似てる?
左は五稜郭公園の近くの駐車場に建つ像、右は五稜郭タワーの坐像。
似てるかな…というか、イメージの中の土方さんとつながります?

一本木関門跡
最期の地:一本木関門
これ以外に「土方歳三の血」という赤ワインもあった;
いろいろありました;



その他

■青函連絡船記念館
北の海は波も荒く…昭和63年に終航?した青函連絡船の記念館。本物の船が当時の桟橋に繋留されている。(駅や朝市から近いがアクセスはよくない) 操舵室や通信室、各種資料が展示。元船員らしきおじさんが、海の男必修?のロープの結び方などを教えてくれる。また洞爺丸沈没事件のビデオは悲惨だが食い入ってしまった。 一度乗ったことのある人には楽しいかも。 今はなき青函連絡船…しみじみ
昭和ノスタルジー

■市電
函館競馬開催!市電はルートが単純(2路線のみ)で本数も多く市内観光には便利。
3回乗れば「1日乗車券@600」はバッチリ元が取れるので、特に五稜郭と碧血碑を1日で見る場合はオススメ。
レトロな市電も一日数回走る


■朝市
新鮮な海産物・農産物をお土産にと思ったら、やっぱり朝市。でも、ここも観光客向けの感じで、ともかく呼び込みがすごい。海産物をそんなにたくさん買っていかない人用に、最近はお持ち帰り保冷材に入れてくれる店が増えている。冷凍の宅配便代はバカにならないからなあ。
北の海産物が溢れてます 屋根のある方には野菜、日常品など。見てるだけでも楽しい市場!
夕飯のおかず
タラコとホッケを購入。カニは食べにくいし…


■食道楽
今回「イカソーメン」が食べられなかったのが心残り。また今度来るぞ〜!
食材は、海のものも山のものも、さすが北海道!(^^)

北海道グルメ


■百花繚乱
丁度、東京のゴールデンウィーク頃の気候のようで、八重桜が少々残り、ツツジ・藤・牡丹が満開。バラ・紫陽花はこれからってところ。いずれにしても新緑が爽やかな、散策にはとてもいい季節である。
それにしても、市内は全体に白い花が目立つ。メインストリートの街路樹として植えられたツツジも白。ツツジとえばピンクのイメージだったので、ちと不思議。上にも書いたように、最後の武士たちの潔さを「白色」で追悼しているのか?
花の季節


■道案内
事前にネットでDLできないかと検索したが、なかなかいいのが見つけられなかった。市販のガイドブックは北海道全体(それも食べ物中心)で分厚く重いので、街歩きにはちと不便。こういうときは現地調達が一番!ということで、オススメは函館駅などで無料配布しているガイドマップ(左)。コンパクトで地図も詳しいので最初にもらおう!(折り曲げ時:B6判ぐらい)また、市電一日乗車券(右)にも停留所ごとの観光ポイントや大き目の地図があるので散策に便利。


函館市の魚:イカ (実は飴細工) 正味2日間だが、天気にも恵まれ、また市内観光に絞ったことから、ゆっくり・思う存分まわることができた。その結果、意外な史跡や温泉などガイドブックではわからない小さな発見も多かった。
函館は、のんびり街歩きをするには、手ごろな広さと内容の詰まった街だと実感。
食べ物も美味しかったし土産物にも事欠かない。また、何よりも気候がよかったのが一番である。充実した二日間でしたー!

2日間の行程

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