籾殻燻炭作り

 田んぼがあるのに籾殻を今まで利用したことがなかった。籾すりを米穀屋に依頼しているため、わざわざ籾殻を取りに行かねばならず、しかも非常に嵩張るので置き場所に困るからだ。まぁもらっても2〜3袋くらいで、畑にちょこっとマルチしてお終い程度でした。使い方が分からなかったからでしょう。
 もったいないですね、田んぼから生産される有益な物なのに。
 そんなとき、「現代農業2005年11月号」でモミガラ特集が載っていたので、籾殻をいろいろ使ってみようとやる気になりました。乾燥した良い籾殻がたくさん手に入ったので、籾殻燻炭作りもしてみるかということで、やってみた。

ドラム缶で燻炭100L 2005.11.12 [初めての籾殻燻炭作り]
 未だかつて試したこともない燻炭作り。ドラム缶製法が一番失敗が少なく、風が吹いても大丈夫ということで、ドラム缶式でやってみた。ご覧のとおり、結果は成功だった。

 180Lのドラム缶の上面を切り(とは言っても簡単に切れない。ディスクグラインダーで切り落とした)、燻炭用の煙突と籾殻を用意する。煙突に付いている松笠のようなものは、煙が煙突の中に入るための穴。
 ドラム缶は家に転がっていた。親父が以前もらった物。たぶん工業用の油が入っていたと思われるが、揮発してほとんど臭わなかった。工場とかに頼むともらえる。

ドラム缶の中に燃料を入れる  燻炭用煙突の下部の三角形に木くずなどの燃えやすい物を入れる。
 1回目は「かんなくず」を三角一杯にたくさん入れた。2回目は少ししか入れなかったところ、炭化途中で燃料切れを起こし、冷えて炭化が途中で止まって失敗してしまった。写真は、3回目の作業準備で、約3cm角の焚き付け用の木っ端を使った。(結果は良好だった。燃え残りは木炭になる。)

 1回目に写真を全部撮れなかったので、2回目(2005.11.20)と3回目(2005.11.23)に撮った写真を交えて作成。

煙突下部を入れて点火する  燃料を詰めて、さらに着火剤として枯れ草を乗せて、煙突下部の三角を真ん中にセットします。その煙突穴から点火し、火が付いたのを確認したら、すばやく煙突をつなぎます。
 煙突をつなぐと、煙突効果で上昇気流が発生し、激しく燃焼し始めます。温度が十分に上がるまでしばし待ちます。焦って早めに籾殻を詰めてしまうと、火が消えてしまいます。かと言って、時間が経つと燃え尽きてしまうので、3〜5分程度待って熱くなってきたら徐々に籾殻を入れます。

燻炭開始  最初に150Lほど入ったが、炭化が進み、30分もすると減ってくるので籾殻を追加する。初期投入量の40〜50%ほど追加した。写真は初期投入から減ったところ。
 空気は籾殻面からドラム缶内に進入し、煙突から抜けていく。炭化の方向はその逆なので、ゆっくりと炭化が進んでいく。
 標準品の煙突では、ドラム缶から顔を出す程度しか高さがなく、作業中は常にケムたいので、1.5mの煙突を接いだ。

すざまじい煙。けほけほっ。  火を点けてから、ものすごく白煙が出るということが判明した。市街地でやれば苦情が来ること間違いなしで、消防車も来るかもしれない。田んぼなどの民家のない広い場所でやるべきだと思った。秋から冬にかけては田んぼで籾殻を燃やす農家が多いので、迷惑をかけないし消防車も来ない。
 1回目は自宅でやった。少し後悔した。2回目と3回目は田んぼでやった。写真は3回目。

上まで炭化が進む  開始1時間半後に表面まで炭化が進んだ。炭化は下方からと煙突周辺部から進む。煙突の中を通る煙の温度は400℃くらいはあるので、煙突に接している部分はすぐ炭化します。そのまま放っておくと炎は出ませんが真っ赤に発火して灰になってしまうので、適当にかき混ぜます。

表面まで炭化したとこ  上まで炭化が進むと、煙は煙突に入れずに、直接ドラム缶から立ち上ります。かき混ぜるとケムたいし、身体中臭くなります。
 混ぜていくと、ほとんど燻炭になるので、煙突を引き抜きます。抜いた後は、焼け残りが無いようにかき混ぜます。

ビニール袋で密閉  ほとんど炭化したら、空気を遮断して温度を下げます。1回目はジョウロで表面に散水して、ビニール袋でピッチリ蓋をしました。ドラム缶の上部の温度は低いので大丈夫です。
 きっちり蓋ができるのなら散水の必要性もないと思い、2回目と3回目は散水せずに蓋をしました。ただし、そのままでは熱すぎてビニール袋が溶けてしまうので、ドラム缶の外側に水を掛けて冷やしました。バケツ1杯の水を布でゴシゴシ濡らして冷やします。効果は大。サラサラの燻炭が出来ます。
 ここまでで2時間半。籾殻の量や気温、湿度にも影響されると思いますが。写真は2回目。

終了  冷えたことを確認してから袋詰めします。中心は熱が残っているので、十分冷却します。袋詰めしてから発熱しては大変ですから。
 約100Lできました。少し未炭化の茶色い籾殻もありましたが、1回目にしては上出来です。

 ドラム缶籾殻燻炭作りのメリットは、設備投資が少なく、簡単で失敗しにくいことですね。冷却中に雨が降っても大丈夫ですし、ドラム缶のまま保管することもできます。
 デメリットは、1回の生産量が少ないことです。たくさん必要な場合は、田んぼで野焼きするか、専用燻炭器を購入しなければなりません。


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