|
反則打球
|
反則打球とは、打者が片足又は両足をバッターボックスから完全に出してバットを投球に当てた場合です。「バッターはアウトになります※」フェアかファウルかは関係ありません。足が出ても空振りの場合は反則打球にはならず、ストライクがカウントされます。バッターボックスのラインはバッターボックスの一部なので足が飛び出しても、足にラインにかかっていれば反則打球にはなりません。またスクイズをはずされた投球に飛びついて当てた時、足がバッターボックス外の空中にあって着地した場所がバッターボックス外でも反則打球にはなりません。
※2005年までは、スクイズの際に反則打球が起きたときは、バッターではなく三塁ランナーがアウトになりましたが、2006年のルール改正で、反則打球はすべてバッターがアウトとなることになりました。
|
| 振り逃げ(2007年一部改訂F青文字部) |
少年野球で特に多いプレーに「振り逃げ」がありますが、正しくは、「ノーアウトまたは1アウトで一塁にランナーがいないとき、一塁ランナーがいても2アウトのときに、第3ストライクをキャッチャーが直接捕らなかったとき、バッターはランナーとなり、バッターが一塁にたどりつく前に、ボールを身体にタッチされるか、一塁にボールをタッチ(ボールを持った野手が一塁を踏むことを含む)されなければアウトにならない。」というルールから起きるプレーです。「振り逃げ」というのは通称で、見送りストライクをキャッチャーが落としても、このプレーに当たります。また、投手の暴投やキャッチャーのパスボールの場合だけでなく、ワンバウンドの投球を捕った場合も、バッターは一塁に走れますので注意しなければなりません。さらに、これらの状態になったとき、ストライクスリーを宣告されたバッターが三振とあきらめて、ベンチに戻りかけても、本塁を囲む土の部分(少年野球の場合は本塁周辺に描いた半径4mの円)を出るまでは、気が付けば一塁に走ることができます。この部分(半径4mの円)を出たらアウトになります。昔、プロ野球で、2アウト、2ストライクから打者が空振りし、キャッチャーが投球をショートバウンドで捕球し、打者がベンチへ向かったので、守備側がチェンジと思いベンチへ引き上げたら、打者がベンチて手前でチームメイトに促され、ベースを1周し1点が記録されたことがあります。なお、2アウト満塁の場合は「振り逃げ」されても、キャッチャーは三塁ランナーより先にボールを持ってホームを踏めば、三塁ランナーがアウトになります。ちなみに、高校野球では、「振り逃げ」のバッターランナーがアウトになればチェンジの場合、ベンチに向かいかけたバッターランナーが控え選手からグラブを受け取れば、ベンチに足をかける前でもアウトになります。
|
| フォースアウト |
出塁又は進塁したランナーは、その塁を占有する権利がある(自分の塁である)ので、普通はその塁についていれば、ボールを身体にタッチされても、アウトにされません。次の1〜4にかかげるランナーは、バッターがランナーになる(フェアのゴロを打った場合、2アウトで第3ストライクをキャッチャーが直接捕球しなかった場合)ことによりその塁の占有権がなくなり、その塁を明渡さなければならなくなり、次の塁にたどりつく前に、ボールを次の塁又は身体にタッチされたらアウトになります。
このアウトを「フォースアウト」といいます。
1. 走者一塁のとき :一塁走者
2. 走者一・二塁のとき:一塁走者及び二塁走者
3. 走者満塁のとき :一塁走者、二塁走者及び三塁走者
4. 走者一・三塁のとき:一塁走者
|
例えば、ノーアウト一塁で、セカンドゴロが打たれたとき、ゴロをさばく野手に近い二塁に行くとアウトになると思い、一塁に戻る一塁ランナーの子がいますが、この子は一塁についていても、ボールをタッチされたらアウトになります。第3アウトがフォースアウトのときは、そのアウトに至るプレーの間にほかのランナーが本塁を踏んでも得点になりません。ですから、2アウト満塁でセカンドゴロの時、ゴロを捕球したセカンドが、一塁から走ってきた一塁ランナーにタッチしようとしたところ、一塁ランナーが立ち止まったので、三塁ランナーが本塁を踏むよりタッチがおくれたとしても、これはタッチアウトではなくフォースアウトなので得点になりません。逆に、1アウト一・三塁で、ファーストゴロが打たれたとき、ゴロを捕ったファーストが先に一塁ベースを踏むと、打者がアウトになるのでフォースアウトはなくなり、一塁ランナーは身体にボールをタッチされないとアウトになりません。一塁ランナーのタッチアウトより三塁ランナーが先に本塁を踏めば得点になります。
|
守備妨害(その1)
|
最初は走者(打者走者)が打球に当った場合です。
野手(投手を含む)に触れてい ないフェアボールがフェア空間で走者に触れた場合、その走者はアウトになります。ただし、投手以外の一人の内野手に触れないでその股間又は横を抜けたフェアボールに走者がその内野手の後ろで触れ、しかも他のいずれの内野手もその打球に対し守備する機会がない場合は、その走者はアウトにならず、なりゆきになります。
|
例えば、1アウト満塁で内野が前進守備のときセカンドがトンネルした打球に一塁走者が当ったときなどがこれにあたります。これにより外野手が処理できなくなっても、走者が故意でなければ、インプレー(なりゆき)です。その打球に守備する機会を考慮されるのは他の内野手だけです。ただし、このケースでも走者が打球をわざとけとばした場合は故意の妨害でアウトになります。走者がアウトになったときは、打者には一塁が与えられ、ヒットが記録されます。
|
タッチプレイ
|
野手が走者にタッチしアウトにする時は、ボールを確実につかんでタッチし、タッチ後も確実につかんでいなければなりません。走者のスライディングでタッチしたキャッチャーが吹き飛ばされ、地面に落ちた衝撃でボールがミットからこぼれたり、ジャッグルなどすればアウトになりません。タッチした後、どれぐらいの間つかんでいれば良いかは審判の判断にゆだねられます。
|
| 守備妨害(その2) |
今回は、走者又は打者走者が打球に対して守備をしている野手を妨害した場合です。「打球に対して守備をしている」とは、その野手がゴロやフライを捕るために動き始めてから、ボールをつかんで送球し 終わるまでを指します。この状態にある野手であればボールをつかむ前の野手にぶつかっても、妨害でその走者はアウトになります。たとえベースラインの左右3フィートの走路を走っている場合でも、上の状態にある野手とぶつかりそうになったら、走者の方がよけなければなりません。「守備が優先」という原則です。例えば、走者1塁で打球がゆるいセカンドゴロとなり、これにダッシュするセカンドに、二塁へ向かう一塁走者がベースライン上でぶつかった場合は、守備妨害で一塁走者がアウトになります。
|
| 守備妨害(その3) |
今回は、打者走者が一塁へ走る時の妨害です。本塁と一塁の中間から一塁に向かってファウルラインと平行に3フィートラインが引かれています。打者走者がこの区間を一塁に走る際、ファウルラインの内側(向かって左側)を走ったり、3フィートラインの外側(向かって右側)を走って、一塁への送球を捕らえようとしている野手を妨げた場合はアウトになります。
例えば、本塁付近の当たりそこねの打球、またはバントの打球を処理したキャッチャーの送球がファウルラインの内側(向かって左側)を走る打者走者に当たった場合[図1]、振り逃げが起きたとき、ファ ウルグラウンドで投球を拾ったキャッチャーからの一塁送球が、3フィートラインの外側(向かって右側)を走っている打者走者に当たった場合[図2]は打者走者による妨害になります。他の走者は元の塁(ピッチャーの投球時に占有していた塁)に戻されます。ただし、スクイズでバックホームされたボールを一塁に転送した送球が打者走者に当たった場合のように、他のプレーが介在した後でこの妨害が発生した時は、他の走者は妨害発生時に達していた塁に残ります。バックホームが間に合わなければ、三塁走者の得点は記録されます。
|
| 守備妨害(その4) |
今回は、その2についての例外です。打球を処理しようとしているキャッチャーと一塁に向かうバッターランナーが接触した場合は、守備妨害も走塁妨害もなかったものとされ、なりゆきとなります。その2で解説したように打球を 処理しようとしている野手と次の塁へ向かうランナーが接触した場合は、通常は守備側優先で守備妨害となりますが、このケースは例外となります。
なお、審判はこのケースの接触が起きた場合、セーフと同じように両手を広げるジェスチャーで「ナッシング」とコールします。
|
| 守備妨害(その5) |
今回は、打者の捕手に対する妨害です。
打者がバッターボックスを出るか、あるいは何らかの動作で
(1) 本塁での捕手のプレイ
(2) 捕手の守備
(3) 捕手の送球
を妨害した場合、打者は守備妨害でアウトになります。
(1)のケースは、例えば下の図のように、ワイルドピッチやパスボールで三塁走者が本塁に突入する際、ボールを拾った捕手が走者にタッチしようとするのを打者が妨げた場合です。

※このケースのように走者の本塁突入の場合、ツーアウトでは打者がアウトになるが、ノーアウト・ワンアウトのときは、守備の対象である走者がアウトになります。
|
| 守備妨害(その6) |
前回に続き、打者の捕手に対する妨害です。
その5であげた「(3)捕手の送球」を妨害した場合です。例えば下の図のように一塁走者が盗塁する際、捕手が投球を捕球後、打者がホームプレート上に出て捕手の二塁送球を妨げる場合です。

またこの図のように二塁走者の三塁盗塁の際、右打者がボックスの右側にはずして三塁送球を妨げる場合です。(この夏の甲子園では、捕手や送球が打者に実際に触れなくても、妨害と判定したケースがありました。)

|
| 守備妨害(その7) |
今回は、走者(打者走者)による他の走者に対するプレイの妨害です。
ノーアウトまたはワンアウトで走者一塁の場合、たとえば、セカンドゴロをセカンドが
二塁に入っショートに送球し、ショートがダブルプレーを狙って一塁に送球しようとし
たとき、一塁走者が、二塁ベースではなく、ベースを離れて送球体勢にあるショートに
向かってスラディングしたり(写真1)一塁への送球を手を上げて妨害した場合(写真2)
妨害した一塁走者だけでなくプレーの対象である打者走者もアウトになります。
 |
 |
| 写真1 |
写真2 |
|
| 守備妨害(その8 |
今回は、走者が本塁突入する際の妨害です。
三塁方向・レフト方向からのバックホームの場面で、突入する走者が不必要にフェアエリ
アに入りこんで捕手が本塁返球を捕球することを妨げた場合、その走者は守備妨害でアウ
トになります。
以前は、打者走者が一塁に向かう場合と異なり、走者が
三塁から本塁に向かう場合、スリーフィートラインも引
かれておらず、そのラインとベースラインの間を走る義
務はないので、これを戦術に利用する高校がありました。
98年夏の甲子園大会における名門高校同士の対戦を特集
したテレビのドキュメンタリー番組がありました。
その番組で、同じ年の春の選抜高校野球大会において同じ
2校が対戦中、ワンアウト二三塁で、サードゴロが打たれ
たとき、三塁走者が、サードからの本塁返球が体にあた
ることを期待して、フェアエリアに入りこんで本塁に突
入したことが放映されました。これがアマチュアの審判
部で問題とされ、このようなプレーには守備妨害が適用
されることになりました。
|
|
| 打撃妨害(その1) |
投球の際、キャッチャーが打者の身体または打者のバットに触れた場合はキャッチャーの打撃妨害となります。またキャッチャーがボールを持たずに、本塁の上又はその前方に出た場合は、打者がバッターボックス内にいたか、あるいは打とうとしたかに関係なく、キャッチャーの打撃妨害となります。
本塁の上又は前方とは、右の図のように、本塁の基点を横に引いた線より
前に 上体を出した場合は足が出なくても本塁の上に出たとみなされます。
キャッチャー以外の他の野手の妨害、例えば、一塁手がダッシュしてきて、投球を打者の手前でカットしたりすることも妨害になります。打者には一塁への進塁が認められ、それによって塁を明渡す走者も進塁します。ただし、打者がヒット、エラー、フォアボールその他で出塁し、他の塁上のランナーが少なくとも一つ進塁した場合は、打撃妨害とは関係なくプレーは続けられます。
|
| 打撃妨害(その2) |
打者が打撃妨害をされたのにもかかわらず、プレイが続けられたとき、打者走者を含むいずれかの走者が1つ以上の進塁をしなかった場合は、攻撃側の監督はプレイを生かしたいと申し出ることができます。たとえば、1アウト三塁で、打者が捕手に妨害されたにもかかわらず、外野フライを打ち、プレイを続けた結果、三塁走者がタッチアップしてホームインしたような場合、打撃妨害のペナルティーを採用すれば、打者は一塁を与えられ、三塁走者は三塁へ戻されますが、監督が申し出れば、プレイを生かし、得点1で2アウト走者なしで試合が再開されます。
また、監督はプレイ終了後、ただちに申し出なければならず、一旦申し出たら、取り消すことはできません。
ただし、最終回または延長回の裏で同点のケースにおいて、これと類似のプレイ※が起きた場合、少年野球も含め軟式野球では監督の申し出を待たずに、プレイを生かしサヨナラゲームになります。
※「これと類似のプレー」:タッチアップに限らずプレーを生かすことにより得点が入るプレーです。
|
| 走塁妨害(その1) |
走塁妨害(オブストラクション)とは、野手がボールを持たないときか、ボールを処理する行為をしていないときに、走者の走塁を妨げる行為です。
「ボールを処理する行為」とは
1.打球を処理する行為(守備妨害その2参照)
2.野手がまさに送球を捕ろうとしている
3.送球が直接に向かってきており、充分近くに来ていて野手がそれを受け止め
るのにふさわしい位置を占めなければならなくなった状態
走塁妨害には次の2種類があります。
a その走者に対しプレイが行われている時に走塁が妨害された。
・その走者に対しランダウンプレイが行われている。
・野手が走者をアウトにしようとして、その走者が進塁しようとしている塁へ
直接送球していた時
b その走者に対してプレイが行われていない時
例:走者2塁でセンター前ヒット、バックホームの間に一塁を回る打者走者が
一塁手と接触
まず、a 「その走者に対しプレイが行われている時」について見ていきます。
このケースで代表的なのは、走者の本塁突入時の捕手による妨害です。
捕手がバックホームの送球に構えるときは、写真1のようにホームプレートの3塁側の角を開けておかなければなりません。写真2のように3塁側の角を足でふさいで構えることは許されません。送球が三塁側にそれて、それを受け止めるために足を三塁側に出さざるをえない場合だけが例外として認められます。写真1の足の位置でも充分捕球できるにもかかわらず、故意に左足を三塁側に出すことはアンフェアな行為です。
 |
 |
| 写真1 |
写真2 |
「送球が…充分近くに来ていて」の基準については、ある元プロ野球審判は、ルールの運用上、送球が本塁〜ピッチャープレート間の距離(18.44メートル)に入ったらとしているそうです。高校野球特別規則では、さらに厳格で「捕手はボールを保持しているときしか、ベースライン上に位置することはできない」とされています。アンフェアなブロックによる将来ある選手の負傷を防止する措置と言えるでしょう。
|
| 走塁妨害(その2) |
その走者に対しプレイが行われている時に走塁が妨害されたケースで次に多いのは、「その走者に対しランダウンプレイが行われている」とき、ボールを持たない野手が走者と接触する場合です(写真3)。このケースでは、妨害発生と同時にボールデットとなり、先の塁を進もうとしたか、走者が元の塁へ戻ろうとしたかにかかわりなく、妨害発生時に占有していた塁から1つ先の塁への進塁が認められます。
例:二・三塁間で挟まれた二塁走者が二塁へ戻ろうとして、ボールを持たないショートと接触した場合、三塁への進塁が認められる。
オブストラクションの際に、ボールデットゾーンに飛び込む悪送球が生じたときは、悪送球をした野手からボールが離れた後に、走者がボールを持たない野手が接触した場合は、2個の塁が与えられます。
上の例の場合は、二塁走者には本塁が与えられます。走者が野手と接触した後に、野手の手から悪送球となるボールが離れた場合は、オブストラクションと同時にボールデットとなるため、悪送球は無効で、1個の塁しか与えられません。
なお、はさまれた走者が塁にむかう方向からはずれ、走路外にいる野手にわざとぶつかっていった場合はオブストラクションにはとりません。
|
| 走塁妨害(その3) |
その走者に対してプレイが行われていない場合の走塁妨害
「その走者に対しプレイが行われていない」とは、その走者をアウトにしようとして、その走者が進塁しようとしている塁に、野手が直接送球している場合ではない状態をいいます。
このケースでは、審判は、妨害をした野手をポイントするシグナルと「オブストラクション」のコールを行い、プレイを続行させます。すべてのプレイが終了したところで、タイムをかけ、協議して、妨害を受けた走者を妨害がなければ進塁できたであろう塁に進塁させます。プレイ続行中に、妨害された走者が、進塁できたと審判が判断した塁よりさらに先の塁をねらってアウトになった場合は、そのアウトが生かされます。セーフになった場合はその塁の占有が認められます。
例えば、
1.走者二塁で打者がセンター前ヒットを打ち、二塁走者が本塁に突入し、センターからのバックホーム送球が捕手に向かっているとき、二塁をうかがおうとした打者走者が一塁手と接触した場合(写真4)。
2.走者二塁で、レフト前ヒットが打たれ、レフトが打球を捕ろうとしていたときに、三塁を回ろうとした二塁走者が三塁手と接触した場合(写真5)が該当します。 |
写真4 |
写真5 |
|
|
|
| ボークその1(ボークとは) |
ボークとは、走者がいるときの投手の反則行為です。ボールデッドとなり、塁上の走者は1個の進塁が認められます。ただし、審判がボークを宣告しても、その投球を打者が打って、打者を含む塁上の走者がそれぞれ1個以上進塁した場合、そのプレーが生かされます。
1.投手が投球に関連する動作を起こしながら投球を中止した場合
走者1塁のとき、左投手が、ピッチャープレートについて、(写真1)のように、挙げ
た右足をピッチャープレートの後縁よりも、二塁側に振り出したら、打者に投球しなければなりません。この状態から一塁に牽制球を投げたら、投球動作を中止したものとしてボークになります。同様に、右投手が、(写真2)のように挙げた左足をピッチャープレートの後縁よりも、二塁側に振り出して三塁を牽制したら、ボークになります。ピッチャープレートについて左投手が一塁を牽制する場合は、(写真3)の状態から右足をまっすぐ一塁に踏み出し、右投手が三塁に牽制するには、右投手は(写真4)の状態から左足をまっすぐ三塁の方向に踏み出すことが必要です。
|
| ボークその2(正しい踏み出し) |
ピッチャープレートについている投手が、牽制球を投げる際、牽制する塁の方向へ正しく踏み出さなかった場合はボークとなります。次のケースが該当します。
(写真5)のように、プレートについている右投手が三塁の方向とはずれた方向に左足を踏み出す。
(写真6)のように、二塁の方向ではなく、ショートの定位置方向に左足を踏み出す。
角度が塁の方向から何度以内ならOKかという数値はありません。すべて審判の判断にゆだねられます。
(写真7〜8)のように、プレートについている左投手が挙げた右足をその場に下ろして一塁に送球。

写真9のように、プレートについている右投手が左足のつま先をその場で一塁にむけただけで踏み出さない。
どれだけ踏み出せば0Kかについて、ルールブックに書いてあるわけではなく、審判の判断にゆだねられます。あくまで参考ですが、某県の高校野球の審判によればプレートの横幅から、踏み出した足が完全に出ていること(写真10、写真11)を目安としているそうです。
なお以上の制約はプレートについている場合であり、プレートから後方に軸足をはずした場合は、このような制限はありません。

|
| ボークその3(セットポジション) |
セットポジションについて
セットポジションは、投手が軸足(右投手は右足、左投手は左足)をプレートにつけて自由な足(軸足と反対の足:右投手は左足、左投手は右足)をプレートの前縁より前に置いて、ボールを体の前で両手で保持する姿勢です。打者に投球する前に、この姿勢で完全に静止しなければなりません。ボールを保持する位置は、体の前面ならどこで保持してもかまいません(写真12、写真13、写真14)。

ただし、一度顔の前で止めたのに、さらに胸の前に降ろして止めた場合はボークになります。また、ある県の高校野球審判は、同一投手が一試合中に二箇所以上でボールを保持する場合は、一箇所で統一するよう注意するそうです。
 |
|
セットポジションをとる際、ストレッチ(腕を頭上又は身体の前方に伸ばす動作)という準備動作を行うことができます。一端、ストレッチを始めたら、途中で止めたり、下ろしてしまったらボークとなります(写真15)。ただし、ストレッチの途中から塁に踏み出して送球することは差し支えありません(写真16)。
|
|
| ボークその4(プレートのはずし方) |
ピッチャープレートから軸足をはずす場合、必ずプレートの後縁又はその延長線よりも後ろ(二塁側)にはずさなければなりません(写真17)。軸足をはずす時は両手を合わせたまま軸足をはずし、その後、両手を離して(写真18)、両手をまっすぐ下に降ろさなければなりません(写真19)。ただし、両手を離してただちに塁に送球又は偽投することは差し支えありません。
次の場合はボークになります。
・ 軸足をプレートの後縁よりも前(例えばプレートの横)にはずす(写真20)
・ プレートから軸足をはずす前に両手を離す(写真21)
・ プレートから軸足をはずし両手を合わせたまま(写真17の状態)再び軸足をプレートにつけてセットポジションに戻る。又は両手を離したが下に降ろさず、ひじを曲げたまま(写真18)の状態から再び軸足をプレートにつけてセットポジションに戻る。
|
 |
|
| ボークその5(偽投) |
■ピッチャープレートに軸足をつけた投手が、一塁に牽制する場合は必ず送球しなければなりません。偽投といって、写真22、写真23のように投げるまねだけして、実際に投げなかった場合はボークとなります。
軸足をプレートからはずした場合は、偽投だけでもかまいません。また、三塁への牽制はプレートについていても偽投だけでもかまいません。
|
 |
|
| ボークその6(遅延行為) |
投手の遅延行為(試合進行を不必要に遅らせる行為)はボークとなります。
遅延行為となるのは
■走者のいない塁へ牽制球を投げること
ただし、走者が盗塁しようとした場合、その盗もうとする塁へ送球することは必要なプレイなので差し支えありません。
■塁に入っていない野手に牽制球を投げること(写真24)
プロ野球審判のルールの運用では、塁についていない野手が牽制球を受けても、その野手が走者にタッチし得る範囲にいればOKとしているそうです。
■逆にサインプレーで呼吸が合わずに野手のベースカバーが遅れ、誰も入っていない塁に牽制球を送った場合、例えば、二塁に牽制したがショートもセカンドも塁に入らなかったため、送球がセンターへ抜けた場(写真25)などは特にペナティーはありません。
■走者が塁についているのに山なりの牽制球を送球することは明らかに不必要な牽制で遅延行為とみなされます。
|
 |
|
|
|
守備側が、打者に敬遠のフォアボールを与えるとき、投球が投手の手を離れる前に、捕手がキャッチャーボックスの線から出た場合は、ボークとなります(写真26)。
ただし、単にアウトコースにはずすために、キャッチャーが座ったまま足をキャッチャーボックス外に出すことは差し支えありません。
スクイズの際、打者の背中側に投球しバントできないようにする行為は、アンフェアな行為としてボークとなります(写真27)。
|
|
 |
|
ライン・アウト |
|
ランナーが野手のタッチを避けてベースとベースを結ぶ直線から3フィート(約90センチ)以上離れた場合、身体にタッチされなくてもアウトになります(写真1)。ボールインプレーで、プレーはそのまま続けられます。
ただし、ランナーがベースとベースを結ぶ直線から3フィート(約90センチ)以上離れても、そのとき野手のタッチする動作がなかった場合(写真2)、ランナーはアウトにならず、そのままプレーは続けられます。
もし、ランナーがベースとベースを結ぶ直線から3フィート以上離れた位置を走っている際にタッチを避けようとした場合は、そのときのランナーの位置とベースを結んだ線から外側(図1)又は内側(図2)へ3フィート以上離れたらアウトになります。
(下線部2008年度改正)

|