よっちの脳内思考

●身体を調節する仕組み

★健康の維持はホメオスターシス(恒常性)の維持
 ・生体がさまざまな環境の変化に対応して、体液の水分量や塩分量、浸透圧や酸、
  塩基などのバランス、体温などの内部環境を一定に保つ事を
  「ホメオスターシス(恒常性)」という
 ・恒常性とは「常に変わらないということ
 ・健康の維持とはまさに常に変わらない健康状態を維持する事であり、恒常性の維持は
  健康の維持ということにほかならない


■ストレス

 ・ストレスとは、外界から心身へいろいろな刺激が加えられた時に、その刺激に
  適応しようとしておきる反応のことをさす
 ・ストレスがおきる原因となる刺激を「ストレッサー」という
 ・ストレスとはもともと物理学などで使われていた言葉で、物体に外的圧力が加えられた時に
  生じるゆがみのこと
 ・医学用語として使われ始めたのは生物学者の「ハンス・セリエ(Hans Selye(1907-82)」
  1936年にイギリスの雑誌『ネイチャー』に「ストレス学説」を発表したことによる
 ・ハンス・セリエは生体が外部から刺激を受けて緊張やひずみの状態をおこすと、
  それに適用として生体の内部に非特異的(一般的)反応がおこることを発見した
 ・非特異的反応とは、刺激がどのような種類であるのか関係なくおこる反応のこと
  例)同一人物の場合、受けた刺激に適応していくときの反応のプロセスは、どのような
    種類を受けたかに関係なく同様の反応とプロセスを示す事
 ・ハンス・セリエは、この非特異的反応をストレスと呼んだ
 ・非特異的反応を引きおこす環境因子をストレッサーと表現した
 ・ストレッサーに対する生体の適応現象を適応症候群と呼び、全身に生じる適応現象を
  全身適応症候群、身体が局所的に障害を受けたときにその部位に生じる反応を
  局所適応症候群とした
 ・ストレッサーによる刺激に対応してホメオスターシスの維持をはかるのは、
  おもに、自律神経系と内分分泌系
 ・刺激を受ける→大脳→視床下部(認知)→神経系と内分泌系に伝達
 ・神経系では自律神経が呼吸や血圧などを一定に保とうとする
 ・内分泌系では副腎の内分泌腺にはたらきかけ、ホルモンバランスを保とうとする
 ・ストレッサーによる刺激が強すぎると、神経系と内分泌系の働きが乱れ、
  ホメオスターシスの維持が出来なくなり、様々な障害が起こる
 ・ストレッサーが同じでも、どのように感じるかやどのくらい感じるかなどは人それぞれ
  異なる
 ・同一人物でも、心が変化するとストレッサーへの反応も違ったものになる
 ・ストレスレベルが高すぎても、低すぎても生産性は落ちる
 ・一般に、マイナス要因だけがストレス源になると誤解されているが、嬉しい事や、
  喜びなどもストレスになる
 ・やる気をおこさせるなどのよい刺激となるストレスや、不快感を感じさせるストレスもある
 ・ハンス・セリエは、良い影響を与えるストレスを「ユーストレス」、悪い影響を与えるものを
  「ディストレスと区別した
 ・ハンス・セリエは「ストレスは人生のスパイスである」とも言っている。

  注)非特異的反応の反意語に特異的反応があるが、特異的反応とは、暑いとき
    には汗をかくというような、ある刺激に対して決まっておこる反応のこと




★ホメオスターシスを維持する3つの調整システムと視床下部

 ・ホメオスターシスは、神経系、内分泌系、免疫系の3つの調節システム
  によって支えられている
 ・神経系神経線維という専用の情報伝達経路を持つ→神経(交感神経の働きが全開)
  例)一瞬の出来事や1日周期程度の比較的短い時間単位で素早く調節を行う
    全身の機能が事故回避の適応を行う
    (ex.道を曲がろうとして誰かにぶつかりそうになった時、とっさに避けたり、
        立ち止まったりしてうまく切り抜けること)
 ・内分泌系の調整1ヶ月や一生を通じた長い時間の単位で行われる
 ・成長や成熟、月経周期などは、内分泌系の働きが密接に関与しているものの例
 ・内分泌系主役はホルモンという生理化学物質。 ホルモンは独自の伝達経路をもって
         いない。血液の循環に乗って全身に運ばれ、必要なところではたく
 ・神経系と内分泌系はつねに身体の内部環境の調節と適応を行っているが、
  それがうまくはたらくためには、外敵の侵略を防ぐ必要がある
 ・身体内部でも、外敵に侵されてしまった細胞や、身体内発生してしまうガンのような
  裏切り者を退治する必要がある。これを行うのが免疫系
 ・(例)国にたとえるなら、免疫系は警察と防衛の役割を果たしている
 ・神経系、内分泌系、免疫系のホメオスターシス維持システムは、一見すると
  それぞれが独立したシステムのようだが、実はお互い深く影響しあっている。
  どれか一つでも不調になると他のシステムも大きく影響を受ける
 ・神経系、内分泌系、免疫系のシステムに深く関わっているのが視床下部
 ・視床下部神経系の中枢であり、免疫系と関係して身体を防衛する
 ・下垂体(内分泌の中枢)から必要なホルモンを分泌させ、内分泌のバランスをとる
 ・ストレスを受けると、
  『大脳新皮質→大脳辺縁系→視床下部』へと伝わり、
  ホメオスターシスの維持が行われる





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