日本シャクナゲの自生地と種類
 ヤクシマシャクナゲ
 鹿児島県屋久島の標高1500m以上の高地にだけ野生する矮小性のシャクナゲで、日当たりの良いミズゴケの生える湿原や岩間
に点々と群落を形成している。荒々しい花崗岩の肌をむき出しにした永田岳を背景に咲き誇る光景は、一度見たら忘れられない。高
さは50〜150pくらいの常緑低木で、若枝や葉柄に柔らかい枝状毛を密生するが、間もなく脱落して無毛となる。葉は披針形で
光沢のある濃緑色、新葉は両面に淡褐色の綿毛に被われて美しい。表面の毛はやがて脱落し、裏面の毛は厚く密生して残り、葉縁は
葉の裏側に反り返る。花は5〜6月、枝先から短い総状花序を伸ばし、5〜12個の花を上向きに開く。花冠は3分の1ほど5裂し
に変化し、上側内面に紅紫色の斑点がある。雄しべは10本で長短があり、花冠より短い。刮ハは円筒形で長さ15〜25oで、褐色の毛
、鐘形の漏斗状で花形が良い。つぼみの時は白色で先が鮮やかな紅紫色を帯び、開花すると次第に白色が密生している。
屋久島には冒頭に述べたように、低山帯に高さが2〜3mになり、葉は大きく長さ10〜14p、幅2〜4pのオオヤクシマシャクナゲ
が自生している。ウスゲヤクシマシャクナゲはこの別名である。なお、「オオヤクシマシャクナゲがこの種類の基本で、ヤクシマシ
ャクナゲは高所の風衝地での適応型と思われる」との意見もある。  ところで、ヤクシマシャクナゲは樹形や花色、葉の美しさから
内外シャクナゲ愛好家の垂涎の的となっているが、その歴史は新しくイギリスのシャクナゲ園芸化と関係する。シャクナゲがイギリ
スやヨーロッパに渡って、本格的な栽培と園芸化が始まったのは18世紀に入ってからである。今日でも早咲きの赤花品種として代表
的な「ドンカスター」は1860年、ヒマラヤ原産の「アルボレウム」との交配によって作出されたものである。20世紀初めの30年
間は、フォレスト(1873〜1932)などを中心とした探検隊がヒマラヤ、中国奥地に入って原種をイギリスやヨーロッパに送
っている。ヤクシマシャクナゲは1934年、イギリスの有名なシャクナゲ園エクスバリー庭苑に移植され、1947年イギリス王
室園芸協会のF・C・C賞授与以来、イギリス、アメリカ、ヨーロッパ諸国で人気を呼び、矮小性品種の母種として多くの交雑品種
が育成されている。「ハッザー」はヤクシマ系園芸品種である。


品名:屋久島フリル咲き 品名:田畑白(品種登録品)屋久島白花 品名:ヤクセシール  クローン 

品名:屋久島紅筋入り 品名:屋久島大輪 品名:八房フスゲ屋久島

品名:ケンジャネックかな 品名:ヤクシマボール咲き 品名:ヤクシマ中斑入り

品名:新花 ヤクシマ実生 品名:ヤクシマ白大輪 品名:ヤクシマ白花光琳咲き

品名:小葉系斑入り屋久島 品名:屋久姫 品名:ヤクセシル グレックス


更に写真等を見る場合は「ツツジ・シャクナゲの魅力」【シャクナゲの色々写真集】シャクナゲ編を参照下さい。