2013年2〜5月の新聞記事をお借りしました

南アフリカ

義足ランナーを恋人殺人容疑で逮捕


義足ランナー・ピストリウス選手拘束 恋人誤って射殺か

両足義足のランナーとして史上初めて五輪出場を果たした南アフリカのオスカー・ピストリウス選手(26)の首都プレトリアの自宅で14日、女性の射殺体が見つかった。警察当局は、自宅からピストルを押収し、ピストリウス選手の身柄を拘束した。殺人事件として調べている。
AP通信などによると、死亡した女性はピストリウス選手の恋人で30歳のモデル。頭部などを撃たれた。バレンタインデーに驚かせようと家に入ったところ、ピストリウス選手が強盗と間違えた可能性があるという。
ピストリウス選手は、昨夏のロンドン五輪の陸上男子400メートルで準決勝まで進出した。直後のパラリンピックでは400メートル、400メートルリレーで2冠を達成した。

(朝日新聞 2013年2月14日)


ピストリウス容疑者にドーピング疑惑 自宅に筋肉増強剤

恋人を射殺した容疑で逮捕された南アフリカの両足義足ランナー、オスカー・ピストリウス容疑者(26)の保釈を認めるかどうかを決める審理が20日、首都プレトリアの裁判所で開かれた。警察官が証人として出廷し、自宅から筋肉増強剤や注射器が見つかったと証言した。殺人容疑とともにドーピング疑惑も浮上した。
現地からの報道によると、発見されたのは「テストステロン」2箱で、世界反ドーピング機関(WADA)が禁止薬物に指定している。事件後の捜索で寝室のクローゼットの中にあった。また、寝室の金庫からは、登録されていない拳銃と弾薬も見つかったという。
保釈の可否の決定は同日は持ち越された。検察は「計画的殺人」を主張し、逃亡の恐れがあるとしている。

(朝日新聞 2013年2月20日)


「銃は南アの文化」 義足ランナー事件で浮かぶ闇

恋人を射殺したとして、南アフリカの両足義足のランナー、オスカー・ピストリウス容疑者(26)が逮捕された事件は南アの銃社会の闇を浮き彫りにした。白人の入植、そしてアパルトヘイト(人種隔離)政策時代、銃は抑圧と自衛の道具だった。「銃は文化」とさえ言われ、今も社会に深く根付いている。
 〜200万丁?不法に出回る〜
最大都市ヨハネスブルク郊外のガンショップ。鉄格子の門は簡単に開いた。店内の陳列棚にはたくさんの拳銃と散弾銃。入れ墨をした店員が「護身用なら9ミリ口径が使いやすい」と勧めてきた。中国製で2500ランド(約2万5千円)、米国製で6千ランド。店員は「まだ(所持するための)免許がないなら、買って家で保管しておけばいい」と言った。
南アには、白人移民が銃とともに入植し、黒人を抑圧してきた歴史がある。アパルトヘイト政策時代にも自衛と称し、銃が出回った。アパルトヘイト撤廃後、多くの黒人も市民権とばかりに銃を持つようになった。
2000年に銃の所有・登録は法律で規制が強化されたが、すでに根付いた「銃文化」は簡単には消えない。現在約150万人が免許を持ち、約290万丁が登録されている。不法銃は200万丁とも300万丁とも言われる。
ピストリウス容疑者が恋人に向けて発射した拳銃は登録された合法銃だったが、自宅からは不法拳銃も押収された。

(朝日新聞 2013年3月2日)


ピストリウス、五輪強化選手から外れる

南アフリカ・オリンピック委員会は22日、リオデジャネイロ五輪に向けた強化選手を発表し、陸上男子400メートルの義足ランナー・オスカー・ピストリウスと同女子800メートルのキャスター・セメンヤが外れた。AP通信によると、2人は練習しておらず、大会に出ていないためだという。恋人を射殺したとして裁判中のピストリウスについて、「無罪になれば、強化選手に戻る」としている。

(朝日新聞 2013年5月24日)

新聞記事を勝手に掲載していることをお詫び致します

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