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済南・千仏山公園の桐の花(山東省)(旅行記はこちら)

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紫藤                         

歓迎光臨

   
                   白藤
惆悵春歸留不得・紫藤花下漸黄昏

 紫の藤の花をばさと分くる風ここちよき朝ぼらけかな  与謝野晶子

 桜の花が散るとほどなく、お隣の庭の藤が花を咲かせ始めた。いま5月の光と風を受けて、可憐な花は日一日とその紫色を深め、花房はますますその丈を伸ばし、時折わたる風にさざ波のように揺れる。

  行く春の 後ろを見せる 藤の花

 と、一茶が詠ったように、藤の花は春から初夏への橋渡し。咲き始めは暮春、咲き終わればそこはもう初夏である。そういえば、5月2日は夏も近づく八十八夜、5日は早くも立夏である。季節はどんどんフォックストロットで先に進む。

 5月を演出するフジの花は、奈良、平安時代の昔から、人々に愛されてきた。日本最古の歌集「万葉集」4500首あまりに詠われた植物を数えてみれば約150種あるが、そのなかで「藤」を詠った歌は30首近くあり、後半とはいえ堂々のベスト10の一角を占めている。

 多祜*乃浦能 底左倍尓保布 藤奈美乎 加射之氐**将去  不見人之為
  
 *[示+右]   **[低ーイ]
 たこのうらの  そこさへにほふ ふぢなみを  かざしてゆかむ みぬひとのた
                (19-4200  越中介内蔵忌寸縄麻呂)

 多胡の浦の底さへにほふ藤波をかざして行かむ見ぬ人のため

 多胡の浦の底までも、美しい花色を輝かさせて映している藤の花を、それをまだ見ていない人のために冠に挿して行こうぞ。 * にほふ=照り映える。かざす(挿頭す)=髪や冠に草木の枝葉や造花をさす。
 
 この歌は、題詞に「(天平勝宝2年4月)十二日、布勢の水海に遊覧し、多祜の湾に船泊して、藤の花を望み見て各々懐を述べて作る歌四首」(4199-4022 守大伴家持、次官内蔵、判官久米朝臣、久米朝臣ら4人の作)と述べられているように、そのうちの第二首で、越中(ノ)介 内藏(ウチノクラノ)忌寸繩麿(イミキナワマロ)の作である。彼は大伴家持が越中守であった期間を通じ、介(次官)の地位にあった。

 多胡の浦は富山県氷見市にかつてあった布勢の水海(みずうみ)東南部の湾。今は土砂の堆積と近世以降の干拓のため消滅している。氷見市下田子には田子浦藤波神社があり、大伴家持の万葉歌碑も残されている。昔、このあたりは岸辺に藤が群生し、藤の名所であった。藤の花をこよなく愛した大伴家持は、都から客人を招いたりして、よくここで舟遊びを楽しみ、多くの藤の和歌を詠んだ。

 この「ふぢなみ」なる表現は、漸次、藤、藤花なる表現がその数を増しているとはいえ、天平から平安、鎌倉時代に移った古今集、新古今集にも引き継がれている。
 『古今集』に、
 わがやどにさける藤なみ 立かへり すぎがてにのみ 人のみるらん
 
(凡河内躬恒「家に藤花さけりけるを 人のたちとまりて見けるをよめる」)

 『新古今集』に、
 かくてこそ 見まくほしけれ 万代を かけてにほへる 藤浪のはな
   
(醍醐天皇、「宮中の飛香舎(ひぎょうしゃ 藤壺) の藤を詠って」)


 中国には中国原産の藤があり、植物学的にはこれを「シナフジ」と読んで、日本原産の「フジ」(ノダフジ)および「ヤマフジ」と区別している。

  シナフジの漢名は「柴藤」といい、一般的には、「藤蘿」と呼ばれている。

 長安に都を置く唐の時代、李白、杜甫、白居易らは、藤を主題に多数の漢詩を詠んでいるが、いずれもおしなべて「柴藤」としている。

  三月三十日題慈恩寺   白居易 (盛唐: 772-846)
 
 慈恩春色今朝盡, 慈恩の 春色  今朝(こんちょう) 盡く,
 盡日裴回倚寺門。 盡日 裴回して  寺門に 倚(よ)る。
 惆悵春歸留不得, 惆悵す 春の歸るは  留め得ざるを
 紫藤花下漸黄昏。 紫藤花の下  漸く 黄昏。
 慈恩寺の春景色も、今日で終わりになる。(盡:つきる。この詩を作った三月三十日は、陰暦の春季最後の日にあたり、翌四月一日からは夏になる。) 一日中、歩き回って、寺の門によりかかっている。恨めしく悲しいいことだが春が過ぎ去って帰っていくのを留めることはできない。藤の花の下にも、だんだんと黄昏が迫ってきた。

 この詩は白氏文集、和漢朗詠集にも収録されており、広く我が国の文学にも少なからずの影響を与えた。しかし、この「柴藤」は我が国に定着することはなかった。
 * 牧野富太郎博士は「柴藤はシナフジをいうのであって、わが国の「フジ」を柴藤と呼ぶのは間違いである」と述べている。(「植物一日一題」)

 日本の近代でも、数多くの文人たちが男女を問わず、藤の花の美しさをたたえているが、樋口一葉と幸田露伴のお二人を挙げておこう。

 樋口一葉

 品高き ここちこそすれ藤なみの なみにはあらぬ花の色かな

 幸田露伴著「花のいろいろ」から「紫藤 」(抄)

  ”・・・藤の花こそ、花の中にもいと物静かにして而も艶なるものなれ。・・・(主が変わって見捨てられた破れ屋の庭に)此花の喬き常盤樹の梢に這ひ上りて、おのが心のままに紫の浪織りかけて静けく咲き出てたるなど、特(こと)に花の色も身に染(し) みてあはれ深きものにぞ覚ゆる。紫の色に咲く桐の花、樗の花、いづれか床しき花らぬは無けれど、此花は花の姿さへ其色に協ひたりとおぼしく、ひとしほ人の心を動かす。・・・・・・”

  足利のフラワーパークを始めいま日本各地にある藤の名所には、藤を愛でて多くの人が訪れているが、昔も今も藤を慈しむ人は絶えない。
                                                             (2017.05.01記)
 
 今年の中国の「労働節 」の休日は5月1日で、5月2日、3日(土、日)を含めて3連休となる。
                                              * * * * * *                
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Updated: May, 2017 .

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