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珠玉の小庭園寄暢園の知魚檻(江蘇省無錫) (旅行記はこちら   

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   ヒマワリ        

歓迎光臨

 
        ヒマワリ畑

   

 朝早くからミンミンゼミが騒いでいる。今年も梅雨明けとともにひまわりが我が物顔に誇る猛暑がやってきた。8月は猛暑の頑張りどこだ。

   ああ日まはり
   日まはり
   それは旺(さか)んな季節の洪水
   七月 この海辺の町を不意打して
   この小さな町をとりかこみ 占領し
   彼らの真昼の凱歌をうたふ
    ・・・・・・
   ここかしこ 到るところに
   今一ひらの雲もない青空をささげて咲いた日まはり
   日まはり
   若き日のわが夢のかずかず
                 (日まはり(部分)  三好達治「測量船、艸千里」)

 猛暑の真っ盛りに、「秋立つ」とは不思議な感覚だが、8月7日は立秋、猛暑の中に密かに秋の気配が忍び寄る。立秋をすぎれば、たとえ猛暑の真っ盛りであっても、残暑という。今は季節の奇妙な交差点に差し掛かっている。中国語では残暑をよく秋老虎という。ライオンは正面から挑んで来るが、虎は体を低くしてじっと獲物を待つ。この時季、秋はまさに虎に似る。
 * 老虎といっても年老いた虎という意味ではない。中国語ではよく単音節の人動物植物などの
  名称に呼びやすく分かりやすくするために接頭語として老を前置して老鼠、老鷹、老玉米(とう
  もろこし)、老繭(胼胝=べんち)などのように「老」を前置する。上海のディズニーランド開場で
  湧いている中国で、ドナルドダックは唐老鴨、ミッキーマウスは米老鼠と呼ばれている。ドナル
  ドの略称は Don 唐の発音は tang2  ミッキーはマイケルの愛称、米の発音は mi3 である。

  向日葵の花油ぎる暑さかな      芥川竜之介 

 夏の七草を挙げるとすれば、なんといってもひまわりを第一にあげる。ひまわりは間違いなく夏の花の代表である。

 このところ中国でも異常現象が起きているのか、40度を超える猛暑に悩まされているようであるが、 晩唐の詩人杜牧は大熱(酷暑)を「酷吏」(こくり)といい放った。荒々しい夏の太陽を何もかも奪い取り血も涙もない封建時代の役人に喩えた。
    * 中国語では「暑い」は「熱」、「寒い」は「冷」という。

 この荒々しい真夏の太陽からすべての光と熱を奪い取るかのように咲き誇る黄金向日葵(こがねひぐるま)が大好きだ。向日葵は決して暑苦しくなく、逆に涼しげにさえ感じるのである。

 ゴッホの向日葵の絵も3本、5本より14本、15本の方がいい。だからこの自然界にある向日葵も野原一杯に咲き誇っている向日葵の方がいい。ことさら大仰にいうわけではないが、連日の暑さに萎えた心に大きな元気がもらえるような気がする。

  ひまわりはアメリカが原産地で、15世紀末に新大陸発見の後、16世紀にはアメリカからヨーロッパに、ついで17世紀には中国を経て日本へ移入された。明代の1621年に王象晋によって編まれた「群芳譜」の花譜三に”丈菊一名本番菊一名迎陽花、茎長丈余・・・”と記されている。しかし、ここには「向日葵」の呼称はまだ記載されていない。向日葵の名が収められたのは、1820年の「花木小誌」といわれている。葵の名を付ししたのは、中国では古来「葵は葉を傾けて日に向い、以て其の根を蔽う」といわれているところから、その類似性に着眼したものであろう。我が国で当初は丈菊といい、のちに向日葵とされるようになったのは、中国渡来の花だったから、当時の漢名をそのまま頂いたのであろう。

 今日、向日葵の呼称は一般化しているが、しかし、ヒマワリは菊科でアオイ科の植物ではない。当初は茎が長いところから丈菊と呼ばれた。だから、丈菊は正しい名称だったが、葵に押し出されて、いまや丈菊の呼び名は姿を消してしまい全くの死語となってしまった。 * 丈は約3.3米。  

 丈菊は一名迎陽花ともいったが、これは英語の Sunflower とスペイン語の Girasol の双方を取り入れた命名だったのであろう。グローバルにいくつかの国での呼称を調べてみたら、おおよそ英語の Sunflower とスペイン語の Girasol をそれぞれの国語に置き換えた二つの系統に分けられた。たとえば、ドイツ、オランダ、フィンランドなど北欧諸国では sunflower 由来の Sonnenblume など、南欧諸国では girasol, tournesol などであった。アジア諸国では、マレーシア、インドネシアの Bunga matahari は英語系、中国の向日葵、日本のヒマワリやヒグルマは、スペイン語系に大別された。中国語の向日葵は、別名朝陽花とも呼ばれるが、この朝陽には二つの音と意があって、zhao1 yang2 →朝日、chao2 yang2 →太陽の方向に向いている と異なるが、ヒマワリの別名の朝陽花の場合は後者になる。
  * girar, tourner=廻る blume, bunga=花  sol, Sonne, matahari=太陽

 髪に挿せばかくやくと射る夏の日や王者の花のこがねひぐるま  与謝野晶子

                   * かくやく=赫耀=光り輝くように盛んなさま。

 心焦がす情熱の歌人与謝野晶子は、こがねひぐるま(黄金向日葵)を王者の花と詠った。鉄幹、晶子らの新詩社に加わり親しく師事した石川啄木は19歳の初夏に処女詩集「あこがれ」を上梓、一躍若き天才詩人として注目を浴びた。この詩集の中で、啄木はやがて妻となる恋人節子との熱い恋心を「黄金向日葵」と題した詩に詠った。


   我が恋は黄金向日葵(こがねひぐるま)、
   曙いだす鐘にさめ、
   夕の風に眠るまで、
   日を趁(お)ひ光あこがれ、まろらかに
   眩(まば)ゆくめぐる豊熱(ほうねつ)
   彩(あや)どり饒(おほ)きこがねの花なれや。
     ・・・・・・
   今はた、似たり、かなたの日輪(にちりん)も、
   わが恋の日にあこがれて
   ひねもすめぐるみ空の向日葵(ひぐるま)に。


 まさに師匠譲りというべきか、まこと熱い詩である。この詩は明治37年(1904年)、啄木が18歳の年の8月22日の作。なお、この詩集には上田敏が序詩を、与謝野鉄幹が跋文を寄せている。 
                             ( 2016.08.01記)   

       * * * * * *
                                                            
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Updated: Aug., 2016

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