digest pipi      2004年のぴぴ    

5月 手術

骨棘の部分が関節炎を起こしている。

※骨棘=反応性に靭帯付着部や関節面から骨が増殖し、棘(とげ)状になっているもの
骨粗しょう症や変形性関節症では、骨の変性破壊時にできる軟骨下組織が再生したものと考えられている※

先生からの説明は「関節部分を開いて溜まっているだろうチーズ状の膿を取り除く手術を行う
関節炎を起こして、膿が溜まっている状態なので既に関節包内靭帯の一部、あるいは全部が断裂してしまっている可能性が高い」とのことだった。

-----立って歩けるようになる為の手術でなく、足の痛みを取り除く為の手術-----   

 

一年前骨棘で腫れている事がわかった時点で、切開してその部分を取り除く治療もあったが、
切開すると靭帯が切れるので、リスクのある手術をするよりも歩けているので様子を見ていた。

薬を飲ませても痛みを取る事は出来るが良くはならない進行するのみだった
ぴぴの場合、体が歪んでいる為片方の足に重心が掛かりこの状態となっていた。

麻酔はガスで維持しておこなうようです。水禽類の麻酔は危険が伴うらしく、
水中で呼吸を止めるという独特の潜水能力が、麻酔の不安定につながってしまうようだ。

「今までに例が無く先生が勉強をしてきた中で試してみたい挑戦してみたい手術・治療はありますか?」
私からお願いをした。
ぴぴの為にも、今後のアヒル飼いの方達の為にも事例を残したい。
歩けなくなるアヒルを増やさない為にも何か望みがあれば挑戦してみたかった。

 

アカオノスリの翼  手術のレントゲン例 
TRCのセンター長Dr.PATRICK REDIG 画像無断使用禁止

水上先生が、アメリカのミネソタセンター(TRC)へ研修へ行かれた時にアメリカワシミミズクの翼を実習で手術を行ったときのこと。

大鷹や鷲類の翼の力は強く羽根には靭帯があるそうです。翼の靭帯が切れてしまっても、繋ぐ事は困難なので無理に繋ぐ事を考えずに『ピンを入れて、伸びたり縮んだりさせないで固定して、暫く中の組織を固めタイミングを見計らって、ピンを外してリハビリをする』そのアメリカで経験した猛禽類の翼の手術を鳥の足の関節手術に応用できないか?
先生からの提案でした。

猛禽類のリリース(治療後、再び狩ができるくらいまでの回復をなして放鳥する)の確率は、52%

 

 

鷲の翼をこのようにピンで留め固定

 

   アヒルの足の場合 足を折りたたんだ状態でピンを留める

 

しかし飛ぶ鳥と水鳥の決定的な違いは、水鳥はその手術部分で体重を支えていくという事
手術の日程は、私が電話をしてから決める事となった

それは・・・
手術をする=麻酔=そのまま別れになる
その事をよく考えてからの決断だ。

 連休中も診療していた水上先生の所へ連絡を入れる(2004.5.4)

「手術を受けます」

立ってもすぐにうずくまってしまう、ぴぴを痛みから開放してあげたかった。

 

 

入院時のぴぴご飯

 

手術の器具が全部揃っていないので、入院して血液検査などを済ませ手術日が決まり次第連絡をしてくれるとの事だった。

水上先生に手術の様子を撮ってもらう事にしました。

手術がおこなわれる (2004.5.7)

 

 

 

撮影:水上犬猫鳥動物病院水上院長

 

 

5/8様子を見に行く。

今日も魚屋さんでシラスを買い、会社帰りに東名に乗りぴぴに会いに行く(2004.5.11)

傷口はカサブタになってきているピンクの部分は、上の図でのエポキシパテの部分です。
『ピンで固定されている』 退院の予定は、術後一週間、その後も二週間はピンとエポキシパテをつけたままの状態です。

体重は、3.1kg減っているけれども心配はないそう。

先生をガブガブ突っつき、「今まで診てきたアヒルの中で一番元気がいいかも?」と
先生から言われる『最強女アヒル』ぴぴ。

 

ピンク部分⇒エポキシパテ  頑張って立っています

 

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