歌経標式の歌とその類歌

〔セットになった歌の配列順序〕

かな書きのみ    日文研 歌経標式_真本(竹柏園本)

かな・万葉仮名   新編国歌大観 歌経標式(真本)

万葉集の類歌    吉村誠 、万葉集検索データベース形式

鏡女王

わかやなき−みとりのいとに−なるまてに−みなくうれた−いけてくみたり    (日文研 歌経標式
わかやなぎ  みどりのいとに   なるまでに みなくうれた   いけてくみたり
和我夜那疑 美止利能伊止爾 那留麻弖爾 美那具宇礼太美 伊気弖倶美陀利 (新編国歌大観)

小長谷鵜養

やまとにて−われはこひむひ−きのくにの−さかひのうみの−おきつしまのと
やまとにて   われはこひむひ  きのくにの   さひかのうみの  おきつしまのと
夜摩等爾弖 和礼婆古非牟非 紀能倶爾能 佐比可能宇美能 於岐都旨麻能吐 

[題詞] ((戀男子名古日歌三首 [長一首短二首])反歌)  (吉村誠 、万葉集検索データベース形式
[原文] 布施於吉弖 吾波許比  阿射無加受 多太尓率去弖 阿麻治思良之米
[訓読] 布施置きて 我れは祈ひ祷むあざむかず 直に率行きて 天道知らしめ(05/0906)
[左注] 右一首作者未詳 但以裁歌之體似於山上之操載此次焉

[原文] 木國之  狭日鹿乃浦尓 出見者    海人之燎火  浪間従所見  [題詞](覊旅作)
[訓読] 紀の国の 雑賀の浦に  出で見れば 海人の燈火 波の間ゆ見ゆ(07/1194)
[左注] (右七首者藤原卿作 未審年月)                   1194/3=398

藤原内大臣(2211/3=737)

いもかひも−とくとむすひて−たつたやま−みわたすのへの−もみちけらくは
いもがひも   とくとむすびて    たつたやま みわたすのべの  もみちけらくは
伊母我比母 等倶等牟須婢弖 他都他夜麻 美和他須能幣能 母美知計羅倶婆

[原文] 妹之紐 解登結而   立田山 今許曽黄葉  始而有家礼  [題詞](詠黄葉)
[訓読] 妹が紐 解くと結びて 龍田山 今こそもみち そめてありけれ(10/2211 作者不明)

妹が紐 解くと結ぶと 竜田山 今ぞ紅葉の 錦織りける(後撰376 よみ人しらず)

角沙弥美人(228/4=57)

いもかなは−ちよになかれむ−ひめしまに−こまつかえたの−こけむすまてに
いもがなは  ちよにながれむ   ひめしまに  こまつがえだの  こけむすまでに
伊母我那婆 知与爾那我礼牟 比売旨麻爾 古麻都我延陀能 己気牟須麻弖爾

[題詞] 寧樂宮 / 和銅四年歳次辛亥河邊宮人姫嶋松原見嬢子屍悲嘆作歌二首
[原文] 妹之名<者> 千代尓将流 姫嶋子松之末尓 蘿生萬代尓
[訓読] 妹が名は千代に流れむ姫島の小松がうれに蘿生すまでに(02/0228)   

大伴志売夜若子(2480/5=496)

みちのへの−いちしのはらの−しろたへの−いちしろくしも−あれこひめやも
みちのべの  いちしのはらの  しろたへの  いちしろくしも   あれこひめやも
美知能陪能 伊知旨能婆羅能 旨侶他閇能 伊知旨路倶旨母 阿礼胡非当髟

[原文] 路邊 壹師灼然 人皆知 我戀女麗
     [或本歌<曰> 灼然 人知尓家里 継而之念者]   [題詞](寄物陳思)
[訓読] 道の辺のいちしの花のいちしろく人皆知りぬ我が恋妻は
    [或本歌曰 いちしろく人知りにけり継ぎてし思へば] (11/2480)       
[左注] (以前一百四十九首柿本朝臣人麻呂之歌集出)

柿本若子(240/6=40)

ひさかたの−あまゆくつきを−あみにさし−わかおほきみは−きぬかさにせり     
ひさかたの  あまゆくつきを   あみにさし   わがおほきみは  きぬがさきせり 
比佐可他能 阿麻由倶都紀呼 阿美爾佐旨 和我於保岐美婆 努何佐岐是利 

[題詞] (長皇子遊猟路池之時柿本朝臣人麻呂作歌一首[并短歌])反歌一首
[原文] 久堅乃 天歸月乎 網尓刺 我大王者 盖尓為有
[訓読] ひさかたの天行く月を網に刺し我が大君は蓋にせり(03/0240)      

大伯内親王

みまくほり−わかもふきみも−あらなくに−なににかきけむ−うまつからしに
みまくほり   わがもふきみも  あらなくに   なににかきけむ   うまつからしに
美麻倶保利 和我母不岐美母 阿羅那倶爾 那爾爾可岐計牟 宇麻都可羅旨爾

[題詞] (大津皇子薨之後大来皇女従伊勢齋宮上京之時御作歌二首)
[原文] 欲見 君毛 不有尓 奈何可来計武 馬疲尓
[訓読] 見まく欲り我がする君もあらなくに何しか来けむ馬疲るるに(02/0164)

みまくほり−あかもふきみも−すきにけり−なににかきけむ−うまつからしに
みまくほり   あがもふきみも   すぎにけり  なににかきけむ   うまつからしに
美麻倶保利 阿我母不岐美母 須宜爾計利 那爾爾可岐計牟 宇麻都可羅旨爾

[題詞] (大津皇子薨之後大来皇女従伊勢齋宮上京之時御作歌二首)
[原文] 欲見 吾君毛 不有尓 奈何可来計武 馬疲尓
[訓読] 見まく欲り我がする君もあらなくに何しか来けむ馬疲るるに(02/0164)

但馬内親王

いまさらに−なにかおもはむ−うかなひく−こころはきみに−よりにしものを
いまさらに   なにかおもはむ  うかなびく   こころはきみに   よりにしものを
伊麻佐羅爾 那爾可於母波牟 宇可那婢倶 己己侶婆岐美爾 与利爾旨母能呼

[原文] 今更 可将念 情者君尓 縁尓之物乎 [題詞]安倍女郎歌二首 
[訓読] 今さらに何をか思はむうち靡き心は君に寄りにしものを(04/0505)

10

久米広足(1160/10=116)

かすかやま−みねこくふねの−やくしてら−あはちのしまの−からすきのへら
かすがやま  みねこぐふねの やくしでら   あはぢのしまの  からすきのへら
何須我夜麻 美禰己具不禰能 夜倶旨弖羅 阿婆遅能旨麻能 何羅須岐能幣羅

[原文] 難波方 塩干丹立而 見渡者 淡路嶋尓 多豆渡所見  [題詞](攝津作)
[訓読] 難波潟潮干に立ちて見わたせば淡路の島に鶴渡る見ゆ(07/1160) 

11

道合師(3856/16=241)

はたほこに−そひてのほれる−なはのこと−そひてのほれる−はたほこのこと
はたほこに  そひてのぼれる  なはのごと  そひてのぼれる  はたほこのごと
婆他保己爾 蘇比弖能保礼留 那婆能其等 蘇比弖能保礼留 婆他保己能御等

[原文] 波羅門乃 作有流小田乎 喫烏 <瞼>腫而 幡幢尓居 [題詞](高宮王詠數首物歌二首)
[訓読] 波羅門の作れる小田を食む烏瞼腫れて幡桙に居り(16/3856)   

12

日本磐余彦天皇

おさかなる−えみしをひたり−ももなひと−ひとはいへとも−たむかひもせす
おさかなる  えみしをひたり  ももなひと  ひとはいへども  たむかひもせず
於佐伽那流 愛弥詩烏比ta利 毛毛那比都 比苫破伊倍登毛 多牟伽比毛勢受

[原文] 垣廬鳴 人雖云 狛錦 紐解開 公無  [題詞](正述心緒)
[訓読] 垣ほなす人は言へども高麗錦紐解き開けし君ならなくに(11/2405)
[左注] (以前一百四十九首柿本朝臣人麻呂之歌集出)

13

殖栗豊島

あかときと−とりもなくなり−てらてらの−かねもとよみぬ−あけいてぬこのよ
あかときと   とりもなくなり   てらでらの   かねもとよみぬ あけいでぬこのよ
阿何等岐等 止利那倶那利 弖羅弖羅能 何禰母等与美努 阿気伊弖努之能

[原文] 旭時等 鶏鳴成 縦恵也思 獨宿夜者 者雖明  [題詞](寄物陳思)
[訓読] 暁と鶏は鳴くなりよしゑやしひとり寝る夜は明けば明けぬとも(11/2800)

14

活目天皇

みましる−をかにかけなし−このなしを−うゑておほして−かけによけむも
みましする  をかにかけなし  このなしを  うゑておほして   かげによけむも
美麻旨須留 呼可爾可気那旨 己能那旨呼 宇恵弖於保旨弖 可気爾与計牟母

[原文] 片之 此向峯 椎蒔者 今年夏之 陰尓将<化>疑  [題詞]詠岳
[訓読] 片岡のこの向つ峰に椎蒔かば今年の夏の蔭にならむか(07/1099)   1099/7=157

15

角沙弥

しらなみの−はままつかえの−たむけくさ−いくよまてにか−としのへにけむ
しらなみの   はままつがえの  たむけぐさ   いくよまでにか   としのへにけむ
旨羅那美能 婆麻麻都我延能 他牟気倶佐 伊倶与麻弖爾可 等旨能倍爾計

[題詞] 幸于紀伊國時川嶋皇子御作歌 [或云山上臣憶良作]
[原文] 白浪乃 濱松之枝乃 手向草 幾代左右二賀 年乃經去良 [一云 年者經尓計武]
[訓読] 白波の浜松が枝の手向け草幾代までにか年の経ぬらむ [一云 年は経にけむ](01/0034)
[左注] 日本紀曰朱鳥四年庚寅秋九月天皇幸紀伊國也

16

浄御原天皇

みよしの−よしとよくみて−よしといひし−よきひとよしの−よきひとよくみ
みよしのを  よしとよくみて   よしといひし    よきひとよしの  よきひとよくみ
美与旨能呼 与旨止与倶美弖 与旨等伊比旨 与岐比等与旨能 与岐比等与倶美

[題詞] 天皇幸于吉野宮時御製歌
[原文] 淑人乃 良跡吉見而 好常言師 芳野吉見<与> 良人四来三  
[訓読] 淑き人のよしとよく見てよしと言ひし吉野よく見よ良き人よく見(01/0027)
[左注] 紀曰 八年己卯五月庚辰朔甲申幸于吉野宮

17 ねすみのいへ−よねつきふるひ−きをりて−ひききりいたす−よつといふかそれ
ねずみのいへ よねつきふるひ  きをりて  ひききりいだす  よつといふかそれ
禰須弥能伊幣 与禰都岐不留比 紀呼岐利弖 比岐岐利伊ta須 与都等伊不可蘇礼
18

大神高万呂卿

しらくもの−たなひくやまは−みれとあかぬかも 
しらくもの    たなびくやまは  みれどあかぬかも
旨羅倶母能 他那婢倶夜麻婆 美礼等阿可奴可母

たつならは−あさとひこえて−ゆふへこましを
たづならば  あさとびこえて   ゆふべこましを
他都那羅婆 阿佐等婢古延弖 由不幣己麻旨呼

[題詞] 當所誦詠古歌
[原文] 安乎尓余志 奈良能美夜古尓 多奈妣家流 安麻能之良久毛 見礼杼安可奴加毛
[訓読] あをによし  奈良の都に    たなびける  天の白雲     見れど飽かぬかも
[左注] 右一首詠雲  (15/3602)

19

彦火火出見天皇日子穂穂手見命←古事記)

おきつとり−かもつくしまに−わかゐねし−いもはわすれし−よのことことに
おきつとり    かもくしまに  わがゐねし  いもはわすれじ  よのことごとに
於岐都等利 可母倶旨麻爾 和我為禰旨 伊母婆和須礼旨 与能己等己止耳

意岐都登理 加毛久斯麻邇 和賀韋泥斯 伊毛波和須礼士 余能許登碁登邇 (古事記)
沖つ鳥     鴨く 島に   我が率寝し   妹は忘じ    世のことごと (歌謡番号九)

飫企都ケ利 軻茂勾志磨爾 和我謂禰志 伊茂播和素珥 誉能據ケ馭to母 (日本書紀歌謡五)
沖つ鳥     鴨く 島に   我が率寝し  妹は忘じ   世のことごとも  彦火火出見尊

20

弔天稚彦会者

あめなるや−おとたなはたの−うなかせる−たまのみすまろ  日文研 歌経標式_真本(竹柏園本)
あめなるや  おとたなばたの   うながせる  たまのみすまろ
阿売那留夜 於等他那馬他能 宇那可勢留 他麻能美須麻侶 新編国歌大観 歌経標式(真本)

阿米那流夜 淤登多那婆多能 宇那賀世流 多麻能美須麻  (古事記 歌謡番号七)
天なるや   弟棚機の       項がせる  玉の御統      阿治志貴高日子根神 妹高比売命

阿妹奈ru 乙登多奈婆多廼 u奈餓勢ru 多磨廼彌素磨ru廼  (日本書紀歌謡二)
天なるや   弟織女の     頸がせる  玉の御統の       味耜高彦根神 妹下照媛 

みすまろの−あなたまはやみ−たにふたわたる−あちすきのかみ
みすまろの  あなたまはやみ  たにふたわたる  あぢすきのかみ
美須麻呂能 阿那他麻婆夜 他爾不他和他 阿遅須岐能可味

美須麻流邇 阿那陀麻波夜 多邇 布多和多良須 阿治志貴多迦 比古泥能迦微
御統に    穴玉はや    み谷   二渡らす   阿治志貴高   日子根の神ぞ

阿奈陀磨波夜 彌多爾 輔柁和柁羅須 阿泥素企多伽避顧禰
穴玉はや    み谷  二渡らす     味耜高彦根

21

柿本若子

あまくもの−かけさへみゆる−こもりくの−はつせのかはせ
あ ま ぐもの かげ さへみゆる こ も り くの  はつせのかはせ
阿麻倶母能 可気佐倍美由留 己母利倶能 婆都勢能可婆

[原文] 天雲之  影<塞>所見   隠来<矣>   長谷之河
[訓読 ]天雲の   影さへ見ゆる  こもりくの    泊瀬の川は

うらなみか−ふねのよりこぬ−いそなみか−あまもつりせぬ
うらなみか   ふねのよりこぬ  いそなみか  あまもつりせぬ
宇羅那美可 不禰能与利己努 伊蘇那美可 阿麻都利勢努

浦無蚊     船之依不来    礒無蚊    海部釣不為
浦なみか    舟の寄り来ぬ    礒なみか    海人の釣せぬ

よしゑやし−うらはなくとも−よしゑやし−いそはなくとも
よしゑやし   うらはなくとも    よしゑやし   いそはなくとも
与旨恵夜旨 宇羅婆那倶等母 与旨恵夜旨 伊蘇婆那倶等母

吉咲八師   浦者無友      吉畫矢寺    礒者無友
よしゑやし   浦はなくとも     よしゑやし   礒はなくとも

おきつなみ−きよくこきりこ−あまのつりふね
おきつなみ  きよくこぎりこ    あまのつりふね
於岐都那美 岐与倶己岐利己 阿麻能都利不禰

奥津浪    諍榜入来      白水郎之釣船 
沖つ波    競ひ漕入り来    海人の釣舟 (13/3225)

22

当麻大夫

あつさゆみ−ひきつのへなる−なのりそも−はなはさくまて−いもあはぬかも
あづさゆみ  ひきつのべなる   なのりそも  はなはさくまで   いもあはぬかも
阿豆佐由美 比岐都能倍那留 那能利蘇母 婆那婆佐倶麻弖 伊母阿婆奴可母

[題詞] (旋頭歌)
[原文] 梓弓  引津邊在      莫謂花     及採     不相有目八方    勿謂花  
[訓読] 梓弓  引津の辺なる   なのりその花 摘むまでに 逢はずあらめやも なのりその花
[左注] (右廿三首柿本朝臣人麻呂之歌集出)      (07/1279)

[題詞] (問答)
[原文] 梓弓  引津邊有   莫告藻之   花咲及二   不會君毳  
[訓読] 梓弓 引津の辺なる なのりその 花咲くまでに 逢はぬ君かも  (10/1930)

23

長田王

あきやまの−もみちはしむる−しらつゆの−いちしろきまて−いもにあはぬかも
あきやまの  もみぢばしむる  しらつゆの  いちしろきまで  いもにあはぬかも
阿岐夜麻能 母美知婆自牟留 旨羅都由能 伊知旨侶岐麻弖 伊母爾阿婆奴可母

[原文] 秋山   黄葉A怜     浦觸而    入西妹者   待不来
[訓読] 秋山の 黄葉あはれと うらぶれて 入りにし妹は 待てど来まさず (07/1409)

24 あをによし−ならやまかひよ−しろたへに−このたなひくは−はるかすみなり
あをによし  ならやまがひよ  しろたへに  このたなびくは  はるがすみなり
阿呼爾与旨 那羅夜麻我比与 旨侶他倍爾 己能他那婢倶婆 婆留可須美那利
25 かせふけは−くものきぬかさ−たつたやま−いとにほはせる−あさかほかはな
かぜふけば  くものきぬがさ  たつたやま いとにほはせる  あさがほがはな
可是不気婆 倶母能岐努我佐 他都他夜麻 伊等爾保婆勢留 阿佐我保我婆那
26

(天武天皇)孫王=塩焼王

しほみては−いりぬるいその−くさならし−みるひすくなく−こふるよおほみ
しほみてば  いりぬるいその   くさならし   みるひすくなく    こふるよおほみ
旨保美弖婆 伊利努留伊蘇能 倶佐那羅旨 留比須倶那倶 古不留与於保

[原文] 塩満者  入流礒之   草有哉  見良久 良久乃寸 [題詞]寄藻
[訓読 ]潮満てば 入りぬる礒の 草なれや 見らく少く 恋ふらくの多き(07/1394)

潮満てば 入(いり)ぬる磯の 草なれや 見らく少なく 恋ふらくの多き(拾遺967 坂上郎女)

27 あきはきは−さきてちるらし−かすかのに−なくなるしかの−こゑをかなしみ
あきはぎは  さきてちるらし   かすがのに なくなるしかの   こゑをかなしみ
阿岐婆疑婆 佐岐弖知留羅旨 可須我能爾 那倶那留旨可能 己恵呼可那旨美
28

藤原里官卿

みなそこへ−しつくしらたま−たかゆゑに−こころつくして−わかおもはなくに
みなそこへ   しづくしらたま    たがゆゑに  こころつくして    わがおもはなくに
美那曾己 旨都倶旨羅他麻 他我由恵爾 己己侶都倶旨弖 和我於母婆那倶爾

[原文] 水底尓  沈白玉  誰故    心盡而  吾不念尓  [題詞](寄玉)
[訓読] 水底に 沈く白玉 誰が故に 心尽して 我が思はなくに(07/1320)

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作品集名 歌経標式_真本(竹柏園本) 
作品集名読み かきょうひょうしき_まことぼん(ちくはくえんぼん) 
作成年月日 宝亀三年五月二十五日(772年6月30日)
場所  
備考 同年五月七日(6月12日)の序。・同じく五月二十五日(6月30日)の跋がある。 

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