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誕生

 1987年12月、インドネシア・西カリマンタン州ポンティアナック市に小さな財団が生まれました。敬虔なクリスチャンで華僑系インドネシア人のUtama3兄弟が作った財団です。ディアンタマの意味は「夜明けの光明」。彼らが言う「光明」とは技術や情報です。それらが不足しているために貧しく厳しい暮らしを強いられている農村部に、適した技術を持ち込み、彼らの生活向上に役立てようとしたのでした。

捨てられたココ椰子の殻を農村の収入源に

 彼らが目をつけたのはココ椰子の殻でした。その頃椰子殻はほとんど利用されず、至るところに捨てられていて、ボウフラがわき、マラリヤ蚊の発生源ともなっていました。Utama3兄弟はこれを簡単な方法で炭にする技術をジャワ島で見つけ、改良を加えてポンティアナック市近辺の椰子油生産農家に教えました。ドラム缶を使って約6時間で炭にすることができます。できた椰子殻炭は3兄弟が別に作った会社が買い取り、砕いた後にでんぷんを入れて成型し、炭団として販売したのです。
この事業は順調に伸び、今では200人を超す農民が椰子殻炭をやいています。

トータルな農村改善事業のスタート

 しかし、ドラム缶炭焼きを教えながら村で過ごすうち、お金だけでは解決できないいろいろな問題に気づくようになり、ディアンタマは総合的な生活改善プログラムを手がけるようになりました。また、89年には日本の炭焼き専門のNGOとも知り合い、炭と木酢液の農業利用の可能性にも胸は膨らみます。今ハニココを担当している広若が彼らと知り合ったのはまさにこの頃でした。それから

@日本式炭やき窯の導入
A炭と木酢液の農畜産利用のモデル農場運営〜進行中
B飲料水確保のための雨水タンク築造〜すでに900基以上
C農村女性の地位向上プログラム=かまど改良事業
D母子保健衛生プログラム〜栄養教室、トイレ設置
E熱帯での持続的森林経営モデル確立事業〜進行中
F非木材林産物(NTFPs)の製造指導とマーケティング

と、生活・環境改善、そして「炭」関連事業が展開していきます。
現在スタッフは約20名、後で述べるKetapang県とAのモデル農場を中心に活動が進められています。

現在のディアンタマの活動の一端は英語版Websiteでも紹介されています。興味のある方は
Biodiversity Conservation Network のページ
をご覧下さい。代表のルディの写真も掲載されています(右側の作務衣の男性)

環境水俣賞受賞、小学校国語教科書に採用される


 これらの活動の成果が認められ、97年度には熊本県水俣市が制定した環境水俣賞を受賞、代表のルディと前事務局長のドンが来日して講演をしました。ドンは山岳民族のダヤク人ですが、インドネシアの田舎にいる時はすごく生き生きしているのに、東京ではむっつりと黙りがちなのが印象的でした。ジャカルタを含め都会は人工物ばかりで嫌いなんだそうです。
 脱線しました。2000年には小学校国語5年の教科書「ひろがる言葉」(教育出版)にディアンタマの炭を使った農業と環境改善の歩みが、故・岸本定吉博士(前・国際炭やき協力会会長)によって執筆され、多くの小学生にディアンタマの焼畑を止めるためのアクションが紹介されました。

広がる海外とのネットワーク

 創立者の一人でハニココ事業起案者のジョニーの本業は炭や包装資材の貿易業です。彼は毎年のように商談のためにヨーロッパや日本に来ます。しかし、その時必ず現地のNGO団体やNGOをサポートする組織を訪れ、地道にネットワークを広げてきました。その甲斐あってEUがスポンサーとなって進める、西カリマンタン州Ketapan県の5ヵ年開発計画をディアンタマが一手に引き受けたり、NTFP(非木材林産物)のプログラム支援をアメリカから取り付けたり、海外とのネットワークも広がっています。

ディアンタマを支える会とは

 彼らの活動を日本で支えるために、97年に設立されたのがディアンタマを支える会です。会員は毎年の植林イベント兼スタディーツアーの参加者が中心で、当初は雨水タンク建設への寄付集めや、スタディーツアーの開催などが主な活動でした。最近ではディアンタマの活動も軌道に乗って来たため、主にハニココの販売による奨学金支援をやりながら不定期に寄付者・会員に向けてニュースを発行しています。また、2004年末のスマトラ沖津波災害では、ハニココ起案者ジョニーの現地救援活動に呼応して日本で募金活動を行い、ハニココ購入者の方々や関係者などの多大な協力を得て、民間でできる被災者救援活動のモデルを示すことができました。今後は西カリマンタンに限らず、ジョニーやディアンタマとのネットワークでできることを進めて行きます。現在、特に広く会員を募集しておりませんが、興味のある方、イベントなどの手伝いをして下さる方がいらっしゃいましたら事務局までご連絡下さい。

ディアンタマを支える会事務局
〒205-0015 東京都羽村市羽中4-2-16-305 広若方

FAX:042-555-9514(10時−17時のみ)

ディアンタマとは・・・


炭・木酢液の農畜産への利用法普及


雨水タンク設置事業



日本式製炭法の研修


改良かまど実地研修


ハニココの中身と籠も非木材林産物の一種