アスペルガー症候群私見


(以下の内容は私の個人的な印象から直感的にまとめたもので、学問的な見解ではないことをご理解願います)


【アスペルガー症候群の外見上の特徴】


1.特徴的な体型や顔貌がある。細面で平坦な顔に切れ長の多くは一重の目。(ADHDはえらが張り目が離れて縄文人様の顔貌が多い)。体型はひょろっとして痩せ型が典型的。女性も印象として中性的。男女とも黒ずくめや、特殊な単調な比較的地味な服装ADHDの女性は派手)の好みが多い。小さい頃から大人に至るまでの極端な偏食(肉が好き)も多い。


2.納得しないと行動しない。自分の主張は強すぎるくらいに出来、自分の考えに自信を持っている。ほとんど全ての行動に自分なりの明確な根拠を持ち、説明できる。そのため不適応でも「周囲や相手が間違っている」と主張することもある。その結果「理屈っぽい」印象を持たれ、表面的には「反省しない」と見られることが多い。


3.特定の人に強い「愛着(こだわり)」を持つ。「友達になりたい」と強く望み、人に接近するが、人格対人格という通常の友情や恋愛の形式と異なる独特の人間関係のイメージを持っている。周囲から「理解されない」と感じていることが多い。


4.状況は分かるが独特の理解をする。直感的に反応はするが、受け取り方が違う。人に近づく割には相手にあわせようとしないし、人を批判する割には、自分を有利にしようと利己的な知恵を働かすこともない。非常に正直、純粋で、律儀、一途、不器用で、考え方に融通性がない。「相手の立場に立った相手の心境の想像」は非常に困難なことがある。


5.多くは保守的で、決まりきった経過を好み、長く同じものを愛用したり、全く同じものしか食べなかったり着なかったりする。(生活上のこだわりという印象を持たれる)。臨機応変が苦手で、急な予定の変更で強いストレスを感じる


6.物に対する愛着(こだわり)が強い「思い入れ」を理由に物を捨てられない。(ADHDは「使えるから」という理由で捨てられない)。お金にこだわると極端に節約に凝ったりする。


7.「後悔しない」。意思決定のなかで実際に選択しなかった可能性は、本人にとっては「存在しなかった」ように「消されて」おり、後悔はしない。迷うことはあるが、比較検討することは出来ず、一つ一つの選択肢をセロか百かで決断する。同じ理由で(ADHDも同じだが)「少し遠い過去や未来のことを考えて不安にならない」。


8.聴覚過敏が見られることが多い。「本人は聞く気がないのに(家族の愚痴などが)聞こえてしまう」。絶対音感など、音楽的な才能をもつ人が多い


9.ストレスがかかっても、自覚症状が乏しい。無理を続けると悩んだり自己評価は下がらない代わりに、身体症状(頭痛や強迫症状など)が悪化する。強迫性障害や不安障害、パニック障害様の見かけを呈する。


10.物事を「文字通り」に受け取る。状況と無関係に文字通りに理解する。逆さ言葉など言葉遊びが好きで、言葉を音の羅列のように捉えていることが多い。多くは相手が目上でも敬語は使わないが、しゃべり方は不相応に丁寧であることが多い。具体的な説明を省略されると理解できない「学習障害様」の認知障害も多い


11.他方自分の気持ちの表現は、詩的、象徴的で、「文字通りではない」。少ない言葉で同時に多くの意味があり、かなり抽象的なシンボルを使いこなす。


12ADHDと同じく過集中と虚脱が見られるが、ADHDに比べると保守的で、愛着やこだわりが長期的に続き、コントロールできないことが多い。


13.特定の他者に対する強い愛着を持ちながら、その他者は当然自分と価値観も違い、またコミュニケーションも上記の特徴からスムーズに出来ないことが多いため、人間関係では困難な状況になることが多い。またその困難が自分と相手の脳の働きの違いによることを冷静に自覚できない場合、本人は不適応の中で身体症状が出現して苦しみ、結果としては極端な行動に出て他者からは「押し付けようとする」「しつこく迫る」という印象を持たれることが多い。

 現実生活の中で、やむを得ず特定の他者に合わせる選択をする場合もある。その場合は特定の相手に対する絶対服従のような様相となり、本人は覚悟の選択であるため後悔はしていないが、実際にはストレスのため(逆に自覚しにくいために)身体症状が出現する。



【脳の働きのイメージ】


 上記のような特徴は、「脳の働きの仕様の違い」と私は考えている。直感的に表現すると、「パソコンの一つ一つのウィンドウを開いたり閉じたりするに非常に時間がかかり、一度開くとなかなか閉じられなくなる」というような脳の働きであるとイメージしている。外から「こだわり」と見えるのはこの働きであると想像する。


 臨機応変の状況では、ウィンドウを切り替えられないためそのときそのときの状況の情報自体がインプットできない。結果として保守的でワンパターンな行動パターンしか取れず、刻々と変転する状況に関係する情動などは、意思決定をする段階で脳の中で「接続されない」。服装や食べ物の好みや、保守的な行動パターンはこの認知の特徴と両立可能なものとして説明できる。

 

 刻々と変転する状況、情動と切り離されており、自分の一定の言語化できるような「主義」「納得する」ことだけが行動決定の根拠となり、「納得して決断した」という形で意思決定しているために「後悔しない」。意思決定は、事後的には「他の選択肢は存在しなかった」かのように本人には自覚される


 逆に変転する、予測不可能な状況、「近い将来どうなるか分からない」状況は、本人にとっては「見えない」「認知できない」ということに近く、非常な不安をもたらす。


 多様な現実の中で不適応を感じることがある反面、一つのことを極める分野には向いており、数学や物理、技術職、音楽や美術、(時にはスポーツ)などでは天才的な才能を発揮する人も多く、環境を選ぶことが重要である。



【不適応の解決のためのポイント】

 

1.現実の生活環境をワンパターンで変化の少ないように調整する。研究者や技術職、アーチストなどに向いている。


2.変転する状況では、可能な限りあらかじめ予想して対策を準備しておく。


3.愛着やこだわりをコントロールするために、自分の現実的な状況をを客観的に考え続ける訓練をする。


4.自分の脳の働きを理解し、自分で環境を予測可能で形式的に変動が少ない形に調節できるようになると不適応は軽減できる。


5.周囲にAS独特の脳の働きを理解してもらう。                                          ホームへ戻る