虚空蔵山(こくぞうさん/岩倉山)
 〜善光寺地震で斜面が崩壊し「湧池」が生ず〜標高764m〜
 長野市信更町の「湧池」という池の東にある山。同名の山が同じ信更町の高野にあって紛らわしいので、見出しには混同を避ける意味で山名の後に別称を付して紹介している。(注:地学団体研究会長野支部「長野の大地」編集委員会編『長野の大地 見どころ100選』(ほおずき書房刊)中「湧池」の項によれば、この山の別称は「岩倉山」というようなので、信更町の高野の「虚空蔵山」と区別するためにも、本音では「岩倉山」で紹介したいところなのだが… 生憎肝心の現地の標柱自体が「虚空蔵山」とある上に、『長野縣町村誌 北信篇』の「山平林村」や「安庭村」の「山」の項も同様に「虚空蔵山」としているため、混乱を避けるため、ここでは「虚空蔵山」の呼称を尊重した次第。なお、当初は他との区別の便宜上、山名の前に別称を意識して「岩倉」を冠し「岩倉虚空蔵山」として紹介していたが、本来の山名でない呼称が流布するのは好ましくないと思われたため、上記のような紹介方法に改めた。)
 この山、国土地理院の地形図上には山名の記載もなく、ただ三角点表示があるだけという一見目立たない山であるが、先の『長野の大地 見どころ100選』によれば、1847年(弘化4年)の善光寺地震の際、この山が崩壊した堆積物の窪地に「湧池」ができたとあり、またこの「湧池」、水中のカルシウム含有量がきわめて高いことで知られているともあるなど、きわめて興味深いエリアであることが判る。
 もっとも、この山への訪問自体は存外楽で、国道19号線の長野市と信州新町との境近くにある「安庭」集落から湧池へと上がり、さらに「中平」集落方面へと向かえば、そのうち「マレットゴルフ場」への案内標識が出てくるので、それに従って進むと、道が平坦になったへんで、いきなり目の前の車道脇に「虚空蔵山」の標柱が姿を現すので驚かされる。要するに、この山の頂上周辺一帯がマレットゴルフ場になっているわけで、その奥の三角点地点も、マレットゴルフのコースの一部と化しているのだ。かくて、先の山名の標柱前からは、ものの1分すら歩かぬうちに三角点標石に手を触れることが可能だが、「山」としてはいささか物足りない感は否めない。
平成19年12月29日撮影

 ← 霧雨にけぶる湧池(背景は虚空蔵山方面)

【緯度】363535 【経度】1380408
(信更町湧池の東の764.0m三角点の地点が、本項で紹介する虚空蔵山です。)



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