そば栽培(2008年・秋そば)
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今年で3年目の秋そば栽培は、8月下旬の豪雨で圃場が冠水して、種蒔きが大幅に遅れるという波乱の幕開けとなった。今シーズンは生育状況を順次追いながら、少しずつ記事にしてアップして行く予定です。

連日の豪雨で畑が冠水して種蒔き出来ず(08.8/29)
去年と同様、8月25日前後に種蒔きする予定で畑を耕して準備していたのだが、連日雷雨が続いて土がネチョネチョの状態で作業できず、延び延びに。8/28日には東海地方から関東地方の各地に甚大な被害を及ぼした猛烈な豪雨に襲われ、近所ではうちの畑だけが完全に冠水するという大水害?に見舞われてしまった。元々は水田だった場所を畑にしているので、大雨による冠水は避け難いリスクではあるのだが、ここまで完璧に水没したのは、今回が初めて。もし、そばを蒔いた後だったら、危うく湿害で全滅していたところだったので、種蒔きの後でなかったのが唯一の救いなのだが、その後も雷雨の日が続いて一向に水が引かず、いつまで経ってもそばを蒔けないという困った事態になってしまった。過去2年の反省点を今年こそ克服しようと意気込んでいた3年目のそば栽培は、圃場の水没で、のっけから出端を挫かれた形でスタートする羽目となった。
豪雨で圃場が完全に水没・ほとんど代掻き後の田んぼ状態 8/31・水が引いて来たが、この後、雷雨で再び冠水

やっと水が引き、トラクターで再耕起(08.9/3)
冠水して5日後に、やっと地表から水が引いたものの、土はタップリ水を含んでグチャグチャで、場所によっては足首まで泥の中にズブズブと潜るような状態。2日後にはまた前回と同じような地域で豪雨になるおそれがあるという予報なので、このタイミングを逃すと、降霜までの間に実が成熟するための日数が不足してタイムアウトになってしまい、マジで秋そばを蒔く時機を完全に逸してしまう。四駆のトラクターがスタックして蛇行するくらいぬかるんでいる状態で、案の定、全然細かく砕土できずにボタボタした土の固まりみたいになってしまったが、完全に水が引くのを待つだけの時間的な余裕がないので、無理矢理に耕した。
グチャグチャの泥をトラクターで無理矢理に耕起 愛用の小型トラクター・HONDA MIGHTY 11

予定より2週間遅れて種蒔き完了(08.9/6)
過去2年は明らかに種を厚蒔きしすぎだったので、今年こそは3度目の正直で何としても理想的な密度にしようと、親指と人指し指で種を一粒づつ縒り出すような感じで、かなり意識して薄く蒔いた。去年と同じ作付け面積に蒔いた量は780グラムで、去年の播種量3150グラムの僅か25%弱。去年は畝間50pだったのを今年は60pに広げた関係も多少はあるが、かなりイイ感じに薄く蒔けたのではないかと思う。心配していた2度目の集中豪雨のエリアからは運良く外れたので、どうにか無事に?播種できたが、2週間近い種蒔き時期の遅れを、晩秋までに取り戻すことが出来るかどうかが最大の問題。
9/6・2日がかりで種蒔き完了 9/7・発芽し始める

播種5日目・双葉が生え揃う(08.9/11)
充分意識したつもりでも、そばを薄く蒔くのはケッコー難しく、ところどころムラがあって生え方が厚い部分があったりもするが、1,2年目のような全体が極端に密度が濃い状態と比べれば、かなり疎らに薄く蒔くことが出来た(と思う)。去年と同面積で4分の1の播種量なので、全体的には確実に薄く蒔けているわけです。
双葉が生え揃う けっこう疎らに蒔けた(と思う)

8日目・本葉が伸び始める(08.9/14)
順調に本葉が開き始めたが、去年の同じ日には花が咲き始めていたので、出足の躓きによる遅れは如何ともし難い。本葉が開いてみると、あれっ?もう少し薄く蒔いても良かったかな?という感じもするが、その辺りは今年の結果を見てから、来年以降さらに検討したいと思う。この先は、ただただ秋の好天を期待するのみ。
本葉が開き始める もう少し薄く蒔いても良かったかな?

14日目・蕾の発生を確認(08.9/20)
本葉が開き始めてから1週間足らずで蕾が付き始めた。いつものことながら、そばは成長するのがホントに早いなと、つくづく感じさせられる。
播種後2週間・順調に成長中 蕾が付き始めた

15日目・畝間を中耕して除草(08.9/21)
ホンダの小型管理機「こまめ」のローターの内爪のみ(耕幅310o)を使って、そばの畝間を中耕&除草作業。土寄せ作業で培土器を牽引し易くするために、畝間の土をあらかじめ耕して柔らかくしておくのと、放っとくとドンドンとはびこってくる雑草がまだ小さいうちに土を攪拌して一気に除草してしまうのが目的。
こまめの内爪を使って中耕して除草 中耕完了

17日目・培土器を牽いて土寄せ(08.9/23)
一昨年は暑くて死ぬかと思うような炎天下、ヘトヘトにバテながらも鍬を握って全て土寄せしたが、去年はたった2列作業しただけで、「とてもじゃないが人力では、もー無理っ!!」と、気持ちが完全にポッキリ折れて、途中で止めてしまった。しかし今シーズンは、やはり大雨時の湿害対策としても、畝間を深く掘って土寄せして排水性を良くする必要があると痛感したばかりなので、そばの土寄せ作業に合わせて、こまめのアタッチメントの培土器と牽引用の中耕車輪を、新たに導入した。家庭菜園用のちっこい管理機とはいえ、まるで人力とは比較にならないくらい機械の力は圧倒的で、今年はこまめのおかげで楽々と土寄せすることが出来た。
こまめで培土器を牽引して土寄せ作業 必要な機械類もだんだんと揃ってきた
土寄せ完了(作業の翌日撮影) 横から

19日目・開花し始める(08.9/25)
9/6に播種後19日目で開花を確認。2006年は8/21に播種して20日目に開花を確認、2007年は8/28に播種して19日目に開花を確認した。今のところ、過去の播種後の日数通りに順調に成長しているが、彼岸後は日照時間と気温がグッとタイトになるので、成長のペースが遅れて行きやしないか、若干心配ではある。
播種後19日目に開花し始めた 開花までの日数は例年とピッタリ一緒

27日目・ほぼ満開になる(08.10/3)
草丈を急速にグングン伸ばしながら、ほぼ満開に開花した。満開までの日数は、過去2年と全く同じ。開花後は秋晴れの日が多く、ミツバチやハナアブ等の訪花昆虫が大量に飛び交っているので、順調に結実しそう。
草丈を伸ばしながら、次々と開花 横方向から・そば畑の面積の約半分程
ややアップ ミツバチさん等の訪花昆虫が大活躍

33日目・実が目立ち始める(08.10/9)
まだ実の色も白いので遠目には満開の状態とさして変わらないが、6:4くらいで結実した実の方が花よりも多くなってきた。
側面から・茎葉もしっかり育ってイイ感じ かなり結実してきた

46日目・実が黒化し始める(08.10/22)
花はほぼ終わり、成熟した実から順に黒化し始めた。
黒化した実の部分が目立ち始めた 成熟した実からバラバラに黒化していく

60日目・収穫開始(08.11/5)
全体の8割ほどが黒化したのを見計らって、一昨年の62日目・昨年の64日目よりも日数的に早い60日目から収穫を開始した。10月は好天に恵まれ、北関東には台風の上陸や接近もなかったので全く倒伏せず、去年のようにヨトウムシに葉を食い荒らされる被害もなく、プクッと膨れたそばの実がたわわに実った。どういう加減か、今年は刈り取り中に実がボロボロこぼれ落ちることもほとんどなく、脱粒による損失も少なく済んだように感じる。結果的には、圃場の冠水による出足の躓きは完璧にリカバリーして、過去3年間では一番イイ感じに栽培できた(と思う)。天気の良い日に少しずつ刈り取って、66日目(11/11)に収穫を完了した。
3年目にして初めて、ほぼ倒伏箇所無し かなり順調に生育して、たわわに実った
去年よりも格段に実が良く付いている感じ ややアップ
収穫作業開始 鎌で手刈り

島立て乾燥
畑で島立てするとスズメの好餌にされて、相当量の実をつつかれてしまうのは目に見えているので、家の近くにブルーシートを広げてそばの束を島立て。家の傍なら、我が家の猫軍団が、入れ替わり立ち替わりシートの上で遊んだり寝ころんだりしてパトロールしてくれるので、うかつにスズメも近寄れないという算段なわけです。葉っぱを食い荒らされて茎だけになってしまった去年と異なり、今年は葉っぱがちゃんと付いているので嵩張るためか、やたらと島の数が増えてしまい、場所を2ヶ所に分けてシートを広げた。
島立て・メインスペース 島立て・第2スペース

雨除け
成熟したそばの実は、雨に当たると穂に付いたままの状態でも、すぐに発芽して根が伸びてしまうので、コマメに天気予報をチェックして、降るかどうか微妙でも怪しい場合は島を崩してシートを畳み、覆いを掛けて雨に当てないようにする。晴れたらシートを広げ再び島立てして乾燥させるのだが、今年は去年よりも全体量が多くて作業が大変なので、雨にはマジでウンザリする。
そばの束の数が多くて畳むのも大変 また広げるのもひと苦労で、雨にはウンザリ

順調に乾燥中(播種から76日目・08.11.21)
収穫から2週間前後が経過し、茎葉もだいぶカラカラに乾燥してきたので、乾燥が進んだ箇所から島を崩して、少しずつ脱穀作業を始める。
茎葉もだいぶカラカラに乾燥してきた そばの実・ややアップ

脱穀作業(播種から88日目・08.12.03に脱穀完了)
乾燥させたそばの束の穂の部分を、いつも通り木の棒でバンバンぶっ叩いて脱穀。極めて原始的な方法だが、少面積の栽培ならば能率も案外悪くなく、体力的にもそれほど負担になりません。
後方に積んであるのは脱穀した後のそばの藁束 そばの束を棒でバンバンぶっ叩く

唐箕で選別する
もう丸3シーズン使っている段ボール製のスーパー唐箕くんでゴミを吹き飛ばして唐箕選。いい加減ちゃんとしたスチール製の唐箕が欲しいところだが、急場しのぎに段ボール箱で作った「唐箕くん」の性能が素晴らしすぎて、完璧に用が足りてしまうので、なかなか本物の唐箕を買うまでに至らず3年が経過してしまいました。
唐箕選・茎葉等の軽いゴミを吹き飛ばす 後方から・この四角い扇風機がイイ仕事するんです

収穫結果(2008年・秋そば)
圃場をメジャーで測って正確に面積を計算したところ、栽培面積は284.5uだった。目見当で約3アールくらいかな?と思っていたが、ほぼ当たっていた。2008年の秋そばの収穫量は計34,115グラム。栽培面積が全く同じだった去年と比較すると、僅か25%弱の播種量に対し収穫量は145%という驚きの好結果を挙げることができた。
2007年 2008年
播種量 3,150g 780g
収穫量 23,500g 34,115g
以前、栃木県の農政課に電話して、そばの栽培方法を質問した際の話では、収量は1反(約10アール)当たり、通常で60〜70s、良く穫れて100sということだった。今年の収穫量を反収に換算すると、119.9sにもなる計算となり、100sを軽く超える大豊作ということになる。圃場の冠水で出足に躓いたが、完全に結果オーライでメダタシ・メデタシ。そば栽培で最も重要な点は、種を厚蒔きせず適度に薄く蒔くことに尽きるのではないかというのが、3年目にして実感した私の結論です。それにしても、まだ去年の秋そばが少しと今年の夏そばが合わせて10sくらい余っているし、今年の秋そば34sと合わせると44sか…。こりゃ1年ではとても食い切れんな。
出足に躓いたが、大豊作で結果オーライ 実の膨らみ具合もなかなかイイ感じ

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