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雪の安芸冠山

upload 2003. 1.13

潮原温泉-(国体コース)-安芸冠山-(クルソン谷コース)-潮原温泉

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 この冬は、雪が降ったら汐原から冠山に登ろうと計画していたのですが、雪の中、初めてのコースは道に迷いそうなので、その前に一度下見しておこうと、11月上旬に会社の同僚と行ってきました。ちょっと遅いですが、ひょっとして紅葉も少しは残っているのでは?と期待しながら行ったのですが、紅葉どころか登山口から雪が積もっていて、ぶっつけ本番の雪山登山になってしまいました。それでも、全くトレースのない新雪の国体コースを、時には雪に埋まりながらも無事に頂上まで辿り着くことができました。
 雪山の面白い所は、普段と違った展望が得られることでもありますが、頂上に立つことよりも、迷いながら、雪に埋まりながら、道を見つけて進んで行く過程が楽しいので、初めてでも新雪でトレースのないコースを歩くことができて大変満足のいく山行となりました。
 なお、雪山が楽しいのは晴れて暖かい日だけです。吹雪きにでもなると、場所によっては自分のつけたトレースさえ、すぐに消えてしまうことがあります。迷って暗くなるまでに下山できなければ1000m程度の山でも一晩で凍死する危険がありますので、雪山には天候に十分注意してお出掛け下さい。


区間所要時間(分)
潮原温泉-国体コース(110)→クルソン岩-(45)→冠山-クルソン谷コース(70)→潮原温泉


  2002.11.10(日) 晴れ

7:00 新南陽市発
 今回は、会社の同僚2名と一緒で、私としては珍しく多人数?での山行となる。二人を拾って出発。今日は人も多いので珍しく高速でアプローチ。鹿野から中国自動車道に乗ると、なんとなくあたりに白いものが目立つ...。進むにつれてまわりはさらに白くなって、寂地付近では山は真っ白だ。頂上付近は雪があるかも?とは思っていたが、予想以上に雪が多そうだ。
 吉和で高速を降りると、国道186号を西へ少し戻ると”潮原温泉”の案内板で右折、あとは道なりに進んで行くとすぐに産廃処理施設の前で行き止まりになる。
8:20 潮原温泉着
 普段はこの突き当たりの林道まで車で入れるようだが、この日は林道からすでに雪が積もっていて私の車では進めないので、道路に置くことにした。なお、林道に入って行っても車を置くスペースはあまり多くないので御注意下さい。また、道路に置く際も産廃処理施設に出入りする車の邪魔にならないよう十分配慮しましょう。

8:30

登山靴に履き替え出発
 登山口へは我々が一番乗りと思われたが、林道から既に2,3cmの雪の上を進んでいくと、林道脇に車が2台停まっている。2グループが先行しているようだ。
 林道終点から橋を渡るとすぐに左手に木の橋が架かっており、これを渡って沢の右岸を行くのが”国体コース”、橋を渡らず左岸を真直ぐ行くのが”クルソン谷コース”である。通常は沢沿いに真直ぐ行く谷道ルートが一般的で、尾根を行く”国体コース”を行く人は少ないようだ。先行する2組も真直ぐ行っている。
8:40 国体コース分岐
 我々は足跡のない橋を渡って沢の右岸を進むと、すぐに名物?の”300段の横木階段”が始まる。取り付きからかなりの急登だが、”まっ、最初だけだろう”とタカをくくっていたが、いつまでたっても勾配は緩まない。勾配が急な上に段差が大きく、さらに雪で滑り易いので足への負担もかなり大きい。朝からいきなりの難所に、時々立ち止まって息を整えながら登って行くと、延々続いた階段も約15分でようやく終わって尾根道に登り着く。
 尾根に上がると、葉を落とした広葉樹林の中をやや登り気味の尾根道が続く。初めてのコースなのに膝下までの新雪にはトレースもないが、なんとなくルートが見て取れる。”それらしき所”を歩いて行くと、コースを横切る大きくて丸っこい足跡を発見! もしかしてこれは...? 少しビビリながら進むと、尾根に上がってから20分ほどで林が切れて展望が得られる場所に出る。
9:15 林を抜け展望が開ける
 向かいの山の麓の方はオレンジ色で紅葉しているように見えるのに、こちらは全くの雪山で別世界に居るようだ。
 樹林帯の端に沿って登って行くと、徐々に雪も深くなって膝も埋まるようになってくる。フカフカの新雪に埋まって”雪だるま”になるのもまた楽しいものだ。途中、背後に吉和の村が展望できる所を過ぎると広葉樹林帯に入るが、木々の北側だけに雪が付いており、相当北風の強い吹雪きであったことが伺える。さらに進むと、樹林帯を抜けて再び前方の展望が開ける。
10:00 再び展望が開ける
 向かいに見える尾根は松ノ木峠からの尾根かと思ったが、鉄塔が建っていて、どうやら別の尾根のようだ。その尾根の向こうにはゴルフ場が白い雪溜まりのように見える
 このあと、道は再び林の中の尾根道となるが、なかなかクルソン岩への分岐が現れないので、”見落としたのでは?”と不安に思っていると、道沿いに大きな岩が転がっているところを通過した頃、ようやく右手に垣間見える尾根の上に巨大な岩が鎮座しているのを発見。しばらく行くと、右手の尾根と”国体コース”の尾根の合流点でクルソン岩への分岐となる。
10:25 クルソン岩分岐
 分岐点の小さな案内板から右に折れて行くとすぐに大きな岩に辿り着く。
10:30 クルソン岩(大休止)
 冠山頂上を望む絶好の展望台となるはずのクルソン岩には辿り着いたものの、雪が着いて凍っているので岩に登ることができない....。なんとか登ることはできないものかと岩の裏側に廻り込んでみると、登れそうな岩が見つかった(←これがローソク岩?)。やはり凍りついているので滑りながらも、なんとかよじ登って、お約束の”クルソン岩と冠頂上”のアングルをゲット。しかし、滑る岩にしがみついてるのが精一杯で反対側の三倉などを展望する余裕がなかった...。おまけに岩から無事降りて油断したため、なんでもない所でプチ滑落してしまった。気抜いたらアカン...。
10:55 休憩を終え出発
 クルソン岩から冠頂上へは近道があるようで、クルソン谷から先に岩へ登ってきていた人は林の中をトラバースしていった。我々は律儀にもと来た国体コースの尾根へ戻って山頂を目指す。しばらく歩くと右手からクルソン谷からのコースが合流。我々が国体コースで雪に埋まってる間にかなりの人数が先に行ったようでトレースが深い。綺麗なブナ林に入ると道は急登となり、時々見える頂上部を見上げながら20分位がんばると頂上に到着。
11:40 安芸冠山頂上(1339m)(昼食)
 コース上雪が積もってるのに、頂上は結構沢山の人で賑わっていた。いつもの北側に開けた場所も先客がいたが、一番先に陣取って昼食。展望は霞んでいて十方、恐羅漢もはっきり見えない
12:35 昼食を終え出発
 頂上からブナ林の中を急降下。しかし雪が積もっていると膝への負担も軽いので快調に駆け降りる。
13:00 クルソン谷コース分岐
 来た道と分かれて帰路は左手のクルソン谷コースで降りる。少し下ると右手にクルソン岩への道を示す小さな案内板が見つかる。
13:10 クルソン岩近道分岐
 分岐を過ぎると沢沿いの道をひたすら下る。沢山の人が通ったので、雪が溶けてしまって道はグチャグチャになっている。このコースは、すでに葉はすっかり落ちてしまっているが、もう少し早く来れば、紅葉の中、沢沿いを歩く、中々いい感じのコースであったかもしれない。ただし、沢を渡る所でコースを見失う危険があるので注意が必要だ。さらに下ると薄暗い杉林の中に入ってしまい、溶けた雪が雨となって降ってくるので、まるで雨中の山行になってしまった。
13:35 国体コース分岐
 足元が悪いこともあって、頂上から休憩なしで約1時間、早足で一気に分岐まで降りてしまった。さらに10分林道を下って車に帰着。
13:45 車に帰着 →潮原温泉へ
 産廃処理施設前は沢山車が停まっていた。万一施設が営業しててはまずいと思って、少し離れた所に置いたので、私の車は一番最初に来たのに一番遠くになっていた。
 帰りに、このコースの”お約束”、登山口の潮原温泉に入って疲れを癒す。潮原温泉と言っても旅館が一軒しかないためか、タオルなしでも650円と随分高いが、ここしかないのでお風呂は満員状態だ。
15:00 潮原温泉発
 帰路は186からいつもの434号で帰る。途中寂地峡に寄り道。
15:20 寂地峽着
 寂地峡くらいは紅葉が残っているのでは?と思って寄ってみたが、やはりここも終わっていた。竜ヶ岳から寂地を展望してから帰ろうと思ったが、五竜の滝を登って木馬トンネルを抜けたあたりで足元が悪いので引き返した。温泉にも入ったことだし、もう誰も無理はする気はない...。
16:10 寂地峽発
17:50 新南陽市帰着
 予定と違って、ぶっつけ本番になりましたが、天気もよく、新雪の中を楽しい山行になりました。




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