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新緑の 寂地山、冠山縦走

upload 99. 7. 8

松ノ木峠-寂地山-冠山-松ノ木峠

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 新緑の5月に、職場の同僚と、また寂地山-冠山に行ってきました。前回はカタクリの花は見られたものの、新緑が見られなかったので、今回はブナの新緑を目当てに、再び寂地-冠を縦走しました。3週間前は、見渡す限り枯れ山だった冠山からの展望も一面緑色に染まり、山中では鮮やかな新緑を楽しむことができました。
 今回の松ノ木峠からのコースは、あまりガイドブックにも載っていませんが、道は分りやすく、迷うこともないと思います。最初は急登が続き、1時間くらいひたすら登りっぱなしですが、羅漢山が展望できる所まで登れば、そのあとは快適な尾根道となります。でもその後、冠頂上まで展望はありません。また付近にマムシが生息しているようです。ご注意下さい。


  99. 5.22(土) 晴れ(だけど霞んでる)

6:35 新南陽市発
 職場の同僚K氏を拾って、国道434を寂地に向う。これで4度めとなる寂地峡行き。考えてみると去年の秋からここばかり来ている。
 今回は、いつもの寂地峡は通り過ぎて冠高原の松ノ木峠を目指す。中国自動車道を潜って、寂地-右谷の稜線を横目で見ながら、クネクネ曲がる国道434号を登って行くと急に開けて、冠高原に到着する。登山口は、「標高776m」の看板のすぐあとにあるので、道の左手に注意して走ろう。
8:10 冠高原着
 レストハウス前の広いスペースは駐車するのに好都合だ。さらにトイレまであるのは有り難い。(ただし手洗いの水は出なかった。)
8:20 登山靴に履き替え出発
 登山口は、スキー場跡の西の端。大きな看板があるのですぐにわかる(と思う)。
 最初は道が広く、歩きやすい。ここで足慣らしをしておかないと、このあと大変なことになる。登山道は、山口側は杉、檜、広島側はもみじ、ブナと、左右で植生が全く違う中を進んでいく。軽いアップダウンのあとにいよいよ急登が始まる。見ただけで唖然とするような急登だ! しかもそんな急登が何度も現れる。登山口近くの看板には776mと書かれていた。そこから1164mのピークまで388mを一気に登ることになる。
 今回初めて一緒に山に行くK氏は、登山の経験はあまり多くないそうだが、日頃、足に鉛を仕込んで徒歩通勤しているだけあって、なかなかいいペースで登っていく。いつもながら寝不足で不調の私は置いていかれそうだ。そこで前に出てペースを抑える作戦で、なんとか体面を保った。
 連続する急登の後、しばらく平坦な所が続いたら、その後最後の登りを終えると南方の展望が開ける所に出る。
9:20 展望地(たぶん1164mのピークあたり)(朝食)
 急登を終えてやっと一息。正面に鬼ヶ城山、その向こうに羅漢山が展望できる。そして、朝出発した冠高原もはるか遠くに見える。まだ出発してから1時間しか経っていないが、ずいぶん歩いたものだ。北方向の展望はなく、右谷山-寂地山の稜線は、右谷がかろうじて見える程度で木が邪魔をして寂地山は見えない。ここを出ると、この後、冠頂上まで展望の開ける所はない。
9:45 朝食を終え出発
 この後は急登もなく、美しい新緑のブナ林を楽しみながらの快適な尾根道となる。あっという間に冠への分岐に到着。
10:00 冠山-寂地山分岐
 分岐点には木の枝につけられた小さな私製の指道標が2,3と、官製?の立派なのが立っている。しかし、この立派なやつは、”山岳縦走路”だかなんだか意味不明の言葉と矢印が付いているが、その矢印の先が何処に向っているのかが記されておらず、全く役にたたない。(ちなみに矢印は寂地方向を向いている。)右へ折れると冠山、真直ぐ行くと寂地山。どちらの頂上へも約30分で到着する。
 と言う訳で、ここからは、寂地山へ行くのも、冠山へ行くのも掛る時間は同じ。テーブルのある寂地か、展望のある冠か、お昼をどちらで食べるかが問題だ。お昼時に、人気の高い寂地山の2つしかないテーブルを狙うよりは、冠の展望を選んだ方が空いている期待値が高い。先に寂地山へ向った。
 寂地までは大した登り下りもなく快適である。冠近くは杉の木が目立つが寂地に近付くに連れブナが多くなる。特に寂地山頂に近付くと、木の背丈が低くなり、高原のような雰囲気になる。新緑のトンネルを抜けると寂地山頂に到着。
10:30 寂地山頂上(1337m:山口県最高峰)(大休止)
 無事、テーブルの1つを占領。のんびり休憩することができた。3週間前は、枯れ山に見えた右谷山も美しい緑に包まれている。しかし、緑が茂ると、展望のない寂地山頂からは、まわりがほとんど見えなくなる。前回は東方向に木々の隙間から見えた冠山も全く見えない。
 さて、この新緑の中で目立ったのが、カエデに似ているが指が10本くらいある葉っぱの”十指カエデ”(仮名)。松ノ木峠の登山口付近は本当のカエデが多かったのだが登るに連れて姿を消し、頂上付近は”十指カエデ”が目立つようになる。秋にはこの”十指カエデ”も紅葉するのだろうか?
11:05 休憩を終え出発
 寂地山頂から冠山頂までは約1時間。お昼に冠頂上の展望地を確保するには、ちょっと休憩が長過ぎた。ややペースを上げて冠に向う。冠-寂地間の尾根道では、今回も様々な鳥の声が聴かれた。前回は気が付かなかったが、今回はカッコウの声も聴かれた。(カッコウのように鳴き声が名前になっていると分りやすくてよい。)
 冠-寂地間は非常に歩きやすい尾根道だが、残念ながらほとんど展望がない。朝歩いてきた、松ノ木峠からの尾根や、羅漢山が木の枝越しに見えるくらいである。
 途中、腰にトランシーバ、ザックにナタを2本も差した物々しいおじさんとすれ違った。このおじさん、”いいものを見せてやろう。”と、袋から何やら取り出すと、ペットボトルにマムシが入っていた。我々も松ノ木峠からの登りで、マムシを目撃した。あのマムシ君だろうか? ”気いつけや〜。”と言い残しておじさんは去っていった。
11:40 冠山-寂地山分岐
 再び分岐点に到着。冠への案内板は、松ノ木峠から歩いて来るとよく見えるが、寂地から来るとやや見にくいので見落とさないよう注意。分岐を左手に折れると、一度下った後に頂上への登りに転じる。向いの寂地山が展望できれば、この登りも楽しくなるのだが、時折垣間見られるくらいでやはり”展望”と言えるほどのものはない。前回は頂上のすぐ手前から宮島が見えたのだが、今回は霞んでいて全く見えない。分岐から30分かからずに頂上に到着。
12:00 冠山頂上(1339m:広島県標高第3位)(昼食)
 頂上を通り過ぎてそのまま北側へ少し降りて展望地に向う。幸い無事昼食場所を確保することができた。3週間前はまわりの山も枯れ山だったが今回は綺麗な緑色に衣替えしている。しかし、あいにく見通しが悪く、恐羅漢、十方山も霞んでいる。
13:05 昼食を終え出発
 さて、お昼を食べてのんびりしたら、後は来た道を帰るだけ。登りと下りが同じ道になってしまうのがやや面白味に欠ける。別のルートがあればいいのだが...。
13:25 冠山-寂地山分岐
 ブナの大木に驚きながら、眩しい新緑の中を歩く。時折木々の間から右谷山が顔を覗かせている。しかし、寂地山までは見えない。結局、寂地山の遠景がどんなだか分らないまま下山することになる。鬼ヶ城あたりに登れば、分るのだろうか?
13:35 展望のあるピーク
 登山口の冠高原が遥か下に見える。いよいよここからは急下降が続く。登るのも大変だったが、下るのも大変だ。晴れの日が続いていても滑り易そうなので、雨の後などは、かなり苦労しそうだ。ひざが笑い出す前に無事冠高原に帰着。
14:25 冠高原帰着
 松ノ木峠からのコースは、ガイドブックにも載っていないが、最初の急登には手こずるものの、あとはアップダウンの少ない歩き易いコースであった。日頃鍛えているK氏も楽勝そうであった。
14:45 冠山高原発
15:00 寂地峡
 ついでに五竜の滝を見て帰ろうと、寂地峡に寄り道。丁度、大きなザックを背負った高校生らしきパーティーが降りてきた。小五郎山から縦走してきたとのことだった。
15:30 寂地峡発
17:10 新南陽市帰着




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