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寂地山、冠山、右谷山縦走

upload 99. 5.31

犬戻し峡-寂地山-冠山-寂地山-右谷山-犬戻し峡

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 ゴールデンウィークに、寂地山、冠山、右谷山と、寂地3兄弟を縦走してきた。お目当ては稜線に咲くカタクリ。右谷〜冠山まで縦走路脇に、大体ずっと薄紫の花を咲かせていた。(→カタクリの群生状況についてはこちらへ。)
 寂地-冠の縦走路は、ガイドブックにも載っていないので、薮だらけの悪路かと思っていたが、up downも少なく快適な尾根道であった。ただ途中の展望はほとんどなく、展望が得られるのは、縦走路両端の冠山頂北側と、右谷山から浦石峡へ少し降りた所の2箇所だけであった。冠山頂上からは恐羅漢など北方向の展望が、右谷山を越えた所からは羅漢山など南方向の展望が得られる。
 カタクリの花と同時に瑞々しい新緑が楽しめると期待したが、ブナの木はまだ芽が出たばかりで、山がまだ枯れ山同然のラクダ色であったのは残念だった。また来よう...。(→”新緑の寂地山-冠山”はこちらへ。)


  99. 4.30(金) 晴れ

5:10 新南陽発
 平日とは言え、ゴールデンウィーク中で、しかもカタクリシーズンなので、犬戻し峡登山口の狭い駐車スペースがなくならないようにと5時に出発。ついでに京都に帰省するので、お土産や荷物をトランクに積み込む。
 須々万を過ぎて菅野湖に通り掛かると、もうすぐ5月だと言うのに、昨年秋同様、湖面から蒸気が立ち上り、霧が発生していた。私はきっと暑くなると思って半ズボンで出てきたのに、やけに寒い。錦町へ向かう道路脇の温度表示板には1℃と表示されている!!
 国道434を錦町を過ぎてさらに進む。また、寂地峡直前で迂回路に入れられ、ひと山越えさせられるはめになる。半年くらいになるのに一向に工事が終わる気配がない。
6:55 犬戻し峡登山口着
 国道から、”寂地峡”の案内に従って左の側道へ入る。案内板で再び左折。駐車場を見送って、林道を登っていく。林道は狭いながらも鋪装されている...と思ったら、犬戻しの滝の休憩所でヘアピンカーブを曲がると、未鋪装路に変わる。道が狭く轍が掘れていて、スポイラーが心配だ。おまけに山側の崖からは何時石が落ちてきても不思議ではないような雰囲気だ。実際、道の上は、落ちてきたばかりのような角の尖った石が多く、タイヤも心配だ。ローギアでトロトロ走らせて、無事林道の突き当たりに到着。早出した甲斐があって一番乗りだ!
 登山口の駐車スペースは、単に林道が少し広がっただけのような状態なので、多分10台位しか置けないだろう。車が詰まってくると転回するスペースもなくなりそうで、登ってきたが駐車スペースがない場合、引き返すにもかなりのテクニックを要しそうである。通常この駐車スペースがどのくらい混んでいるのか(いつも空いてたら問題ないんだけど...)私は知らないが、こういう狭い場所では、車が出せなくなったり、擦られるなどのトラブルも発生しやすいので、ここまで車で上がるには、以上のようなリスクを覚悟しておく必要がある。300万円以上の車、買って2年以内の車にはお薦めできません。
7:10 登山靴に履き替え出発
 橋を渡って、登りに入る。杉林の中をいきなり急登が続く。寂地山頂までは、たったの約2km。”あと1.5km”の指道標を過ぎると、道がぬかるんでいる。見ると、左手から水がチョロチョロ流れ出している。これが”延命水”と呼ばれるものであろうか? この後”あと1.0km”の指道標までは比較的なだらかであるが、最後の1kmは再び急登が続く。稜線に出るまではカタクリにはお目にかかれない。かわりに、白い小さな花(ミヤマカタバミ?)が道脇に咲いていた。
 登山口から40分ほどで稜線の寂地山-右谷山分岐に到着。早速、大勢のカタクリが迎えてくれる。指道標に従い右手に少し登るとすぐに寂地山頂に着く。途中振り返ると、右谷山が木々の隙間から見える
7:55 寂地山頂上(1337m:山口県最高峰)(朝食)
 山口県最高峰の寂地山頂上だが、西方向に冠山の頂上部のシルエットが垣間見られるくらいで、周りをブナに囲まれ展望はない。カタクリとともに、新緑の木々を期待して来たのだが、ブナはまだ芽を出したばかりで、枯れ木同然。従って、まわりの山々もまだラクダ色で残念であった。鮮やかな新緑を楽しめるようになるのは、もう少し後になるようだ。その代わり、縦走路からまわりの山々を垣間見ることができた。ブナが茂ってしまったら、縦走しても、まわりはほとんど見えなくなることだろう。
8:25 朝食を終え出発
 寂地山頂まではこまめに指道標が立っていたのに、冠山への案内は全く見られない。登ってきた時に左手に見えるテーブルの奥の方に冠山への道が見つかる。冠山頂が見えているのとは違う方向へ向かっているので不安であるが他には道がない。カタクリの群生を見ながら進むと、ブナの木が低くなって、高原のような雰囲気に変わる。あちこちから鳥のさえずりが聴かれ、声だけでも10種以上の鳥がすぐ近くにいることがわかる。しかし私が鳴き声から種類を判別できたのは、ウグイスとカラスだけであった。キツツキのような、激しく木を叩くような音も聴かれた。姿をよく見かけたのは、腹が白くて羽は灰色で頭が黒っぽい、とにかく小さな鳥で、キーキーとかん高い声で鳴いていた。
 冠山へはずっと平坦で、やや下り気味の道が続く。地図で見ても驚く程等高線が少ない。寂地山-冠山の縦走路はガイドブックには載っていないので、薮だらけの悪路ではないかと思っていたが、非常に快適な尾根道であった。しかし相変わらず展望はなく、木の間から時折羅漢山が見えるくらいである。
9:00 冠山への分岐
 寂地山頂から40分ほどで冠山への分岐に着く。私製の道標を見落として真直ぐ行ってしまうと松ノ木峠へ降りてしまうので注意。分岐を左手に折れて、いよいよ冠山頂へ、と意気込むとなぜか急降下してしまう。山頂を目前にして下るのはあまり気持ちがいいものではない。予想通り、その後急登に転じて、カタクリに励まされながら登り詰めると、徐々に展望が開けて冠山頂に出る。
9:20 冠山頂上(1339m:広島県標高第3位)(昼食?)
 頂上に着いても荷物を降ろすのはまだ早い。冠山頂は、寂地山頂よりは木が少ないものの、やはり展望は少ない。三角点にはこだわらず、後続者が来る前に頂上は通り過ぎてそのまま北側へ向かい、北方向が大きく開けた展望地に陣取ろう。冠山地の山々に、恐羅漢、十方山、そしてその間に臥龍山?が展望できる。右手には吉和の町も見下ろすことができる。この時はブナがまだ葉を付けてないので彩りがなかったが、もう少しすると、瑞々しい新緑の山並(3週間後の写真)が楽しめるものと思われる。
 このパノラマを独占していると、3人組のおじさん達がやってきた。ふと顔を合わせると1人は昔同じ職場だった先輩であった。昨日は錦川で川遊び(カヌー)をして、今日は松ノ木峠から登ってきたと言う。松ノ木峠からの道は、最初急登が続くが、展望の良いピークを過ぎると勾配もなだらかになってカタクリが見られるようになり、道の状態も非常に良かったということだった。先輩達は、寂地山まで1時間くらいで道も良いと知って寂地山へ向かった。私は、ここ以上の展望は他にはないので、少し、いやかなり早いがここで昼食を取ることにした。
10:30 昼食を終え出発
 展望が良かったので、かなり長居をしてしまった。来た道を引き返し、約20分で分岐に到着。さらに約30分で寂地山頂に戻った。朝のカタクリの花はラッパ状に開いていたのだが、昼近くになると随分開き方が大きくなっている。このあと、昼を過ぎると花は全開どころか反対方向へ反りくり返ってしまっていた。
11:20 寂地山頂上(大休止)
 先ほどの先輩達がテーブルを1つ占領していたので、私も休憩させてもらい、おまけにコーヒーまで御馳走になった。
11:45 休憩を終え出発
 さて、今度は稜線を右谷山へ向かう。犬戻し峡への分岐を過ぎるとup downが繰り返される。南寂地山の頂上というのがどれだか良く分からないまま過ぎてしまったようだ。犬戻し峡への分岐を過ぎてピーク(これが南寂地山?)を越えた辺りは、カタクリも多かったのだが、寂地山-右谷山縦走路の丁度真ん中辺りには、ほとんどカタクリが見られなくなる。その代わりと言う訳ではないが、珍しく少し開けた所があって、右谷山を眺めることができた。ここも、木が茂ると展望がなくなってしまうのだろうか? また、時折木々の向こうに羅漢山が望めた
 寂地山-冠山に比べて、寂地山-右谷山は、up downが多い。途中、木々の向こうに見える右谷山も随分高く見えるように感じられる。寂地山から約40分でみのこし峠に到着。
12:25 みのこし峠
 本日延べ4つ目の山になる右谷山への登りはさすがにきつい。冠山、寂地山でやめておけば良かったなどと後悔しながら、急登にかかる。峠から最初のピークまでの登りはなぜかカタクリがほとんど見られない。しかし、ピークを越えると右谷山頂まで沢山のカタクリが見られた。最初のピークからは、冠山頂上部と寂地山頂のツーショットが見られる。峠から2つめのピークが右谷山頂。峠から約30分、寂地山から1時間強で到着。
12:50 右谷山頂上(1234m)
 頂上のベンチはすでに占領されていた。山頂からは展望もないので、ベンチが空いてなければ頂上に留まる理由もない。そのまま通り過ぎて浦石峡側へ少し下った展望地へ向う。
13:00 展望地(大休止)
 頂上から10分位下ると南方向の展望が大きく開ける所に出る。ここにもベンチが設置されているので大休止。前回と違って今日は見通しがいいので、目の前の容谷山を始め、羅漢、小五郎、大将陣、平家ヶ岳など周囲の山々を眺めることができた。しかし、こちらも冠山頂上からと同様、近くの山は皆枯れ山状態で、残念ながら新緑は見られなかった。
13:35 休憩を終え出発
 展望を求めて右谷山まで越えてしまったことを後悔しながら、重くなってきた足を運び、再び右谷山を越えて寂地山を目指す。寂地山分岐に戻るには、右谷山を含め5つか6つのピークを越えなければならない。登りはさすがに堪える。朝はうるさい程の鳥の声だったが、今はウグイスが時折鳴く程度で、なんだか寂しい。空もなんだか曇ってきた。
 結局、冠-寂地-右谷の縦走路からは、時折木々の隙間から南方の羅漢山などが垣間見られるものの、”展望地”と言えるほど開けた所は途中1個所もなかった。展望が得られるのは、縦走路両端の冠山頂北側と、右谷山から浦石峡へ少し降りた所の2箇所だけである。
14:45 寂地山分岐
 今日は朝早く出てきたので、久々に8時間に及ぶ長時間の山行となった。朝から右足のかかかとに違和感があり、マメができてしまっているようで、下りは特に痛い。だましだまし、なんとか無事に帰着することができた。
15:25 犬戻し峡登山口帰着
 こうゆう狭い所に車を置くと、ぶつけられていないか心配だが、車も無事であった。
15:45 犬戻し峡登山口発
 帰りもローギアでトロトロ転がして降りる。往きには見えなかったが、帰りは谷に滝が見えた。あれが犬戻しの滝であろうか?
 今日はゴールデンウィークで帰省のため、このまま京都の実家へ向う。せっかく広島県境まで来たのだから、また山口へ帰るのは面倒だ。廿日市で2号線に合流。神戸で171に乗り換えて京都へ。
26:10 京都帰省
 長時間の山行の後なので、途中何処かで寝てしまって、翌朝京都に着く予定であったが、この日はやけに集中力が高く、結局休むこともなく、真夜中に家に着いてしまって、えらいヒンシュクを買ってしまった。




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