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寂地峡遡行

upload 2000. 9. 4
 
 寂地峡-竜ヶ岳-(寂地峡遡行)-五竜の滝

 昨年の”犬戻し峡遡行”に続く、夏の恒例、納涼シリーズ第2段は、”寂地峡遡行”。山口県最高峰寂地山と右谷山の谷合の寂地峡を、五竜の滝の上から約2kmほど歩いてきました。お盆前の暑い盛りの中、涼しい木陰の冷たい水の中をジャブジャブ歩いて、涼しい休日を過ごす事ができました。また、途中、ちょっとした滝が2つもあって、さらに”冷える”ヒヤヒヤものの滝登りも楽しめました。しかし沢は、実質1時間半も歩くと、登山道と並行してしまうので、真面目に歩くには、ちょっと物足りないです。”暑い夏の水遊び”という程度でしょうか?
 
Caution! 沢の中を歩くのは、転倒、転落の危険が通常の山登りより遥かに高いので、初心者にはお薦めできません。また、途中、滝を2つ登らなければなりませんでした。さらに登山道ではない所を歩くので、”熊の領域”に侵入してしまう恐れもあります。沢歩きには以上のようなリスクがあることを御承知下さい。


  2000. 8.12(土) 晴れ

9:30 新南陽市発
 ちょっと寝坊してしまって、いつもならもう登山口に着いてる頃にようやく出発。まっ、寂地峡の駐車場は広いから大丈夫だろう。それにしても、寂地は遠い...。せめて1時間以内に行ければいいのだが...。
11:00 寂地峡登山口着
 だいぶ出遅れたため、駐車場も結構詰まっている。駐車場からキャンプ場の間は、昨年秋の台風で一部が崩れたりして荒れている。それでも、川や竜尾の滝の滝壷は水遊びに来た子供連れで賑わっていた
 今日は、いつもの滝巡りのコースではなく、散策路の”Cコース”というので登ってみることにした。Cコースは、竜尾の滝からすぐに分かれて山に上がって行く。折り返しながら登って行くが、いきなり結構な急登が続き、さらにハシゴが2つもあって、散策路としてはなかなか厳しいコースになっている。結局、急登のまま、竜ヶ岳の尾根道にでてくる。尾根道から竜ヶ岳への道に入ると、すぐに大きな岩に行く手を阻まれるが、これをよじ登ると大展望の竜ヶ岳頂上。
11:25 竜ヶ岳(大休止)
 寂地の山々を望む展望所、竜ヶ岳で早くも大休止。山の上に広がる青空に浮かぶ雲を眺めながら、持ってきた朝食の残りを食べる。ガイドブックには”観音様がある”と書かれているが前回ここへ登ってきた時は気が付かなかったが、この大きな岩のさらに南側に行くと今度は南方の展望が開けて小さな観音様も見つかる。しかし、南側へ行くにはやや危険度が高いので注意が必要だ。
11:45 休憩を終え出発
 岩場を降りて、尾根道に戻るとすぐに、先月迷い込んだ旧道?の入り口を発見。前回は竜ヶ岳に行くつもりでこの旧道に入り込んでしまった。間違えたのはすぐに分かったのだが、一体何処へ行くのか知りたくて進んで行くと、1時間くらいで道を見失ってしまった。そこから水の音がする方向へ降りて行くと、寂地峡の上流に出てきたので、今回はその寂地峡を遡行してみようと思ったワケです。
 さて尾根道は、その旧道入り口を通過すると、階段を下って、五竜の滝から、みのこし峠へ向う道と合流する。
11:50 竜生橋(竜ヶ岳分岐)
 この合流点の橋から沢に降りて、いよいよ遡行開始。普通、沢歩きは沢沿いの岩の上を歩くものと思うが、私は、水遊びに来たので、できるだけ水の中をジャブジャブ歩く。水は少し冷たいが慣れてしまえばややぬるいくらいだ。川幅が狭く、犬戻し峡の時同様、小さな虫が多いのがうっとうしい。しかし、頭の上を木が覆っているため、夏の日射しも遮られて涼しい沢歩きが楽しめる。
 先月、道を間違えてほとんど遭難状態となった時は、途中、3匹もマムシに出合ったので、今回も注意しながら歩いたのだが、今回沢山出合ったのはカエルだった。20cm位の大きなカエルで、大抵は私が近付くと慌てて水のなかに飛び込むのだが、中には石の上で微動だにせず、何やら思索にふけっているカエルもいた。一体何を考えているのだろうか?
12:10 昼 食
 食べることしか考えていない私は、”瞑想カエル君”の近くで早くも昼食。あまり先へ行くと登山道と並行してしまうので、登山道から離れているうちに昼食。さっき食べたばっかりのような気もするが...。
12:35 昼食を終え出発
 沢を歩いていて一番不安なのは、果して目的地点まで行く事ができるのかどうかが分からない事。大きな滝が出てきたら、そこでお終いになってしまう。5m以下の滝なら、何とか登ろうと挑戦するが、5mを超えるようだと登れそうでもやっぱり怖い...。寂地峡からの登山道を歩いた時は、沢は登山道よりずいぶん下になってしまって、大きな水音が聞こえていた。滝があるのではないだろうか?
12:50 5m級の滝
 不安と同時に期待でもあったのだが、やはり滝が現れた。結構切り立っており、高さも5m近くありそうだ。それでも滝の左手は足場がありそうなので、左手から挑戦。途中、足掛かりが見つからず少し苦戦したがなんとか登り切ることができた。上から見下ろしてみると、結構高度差がある。よく登れたものだ。
 滝を登るのは、沢歩きの一つの醍醐味でもあり、満足感、充実感が得られるが、同時に大きな不安を抱え込む事にもなる。もし次に登れない程の滝が現れたら、あの滝を降りなければならないからだ。楽に登れた滝なら降りることもできるが、手掛かり足掛かりが全て見えてるのに登るのに苦戦したような滝は、降りる時は足掛かりがよく見えないので、到底降りられない...。
 さて、この滝を越えると、ちょっとした滑り滝や小さな滝が現れたりして、様々な渓谷美を楽しむ事ができるようになる。不安を忘れて喜んでいると、再び大きな滝が現れた。
13:05 5m級の滝
 2段になっていて傾斜も緩い滝で”楽勝”と思われたが、上段は滑り台状になっていて、立つには傾斜があり滑りそうだし、足掛かりもない。思い切って立ってしまえば歩けたのかもしれないが、少しでも滑ったら間違いなく転落するので、途中から山に入って滝の上に出た。滝の上に出て沢に降りるといきなり滑ってコケそうになった。途中で山に入って正解であった。この辺の岩はやけに滑り易い...。
13:30 深い淵
 滝を越えてさらに進むと、今度は深そうな淵が現れた。泳ぐ覚悟であれば何でもないが、できればパンツまで濡らしたくはない。右から巻くと、なんとなく踏み跡が認められた。たまには通る人もいるようである。
 この淵を過ぎて少し行くと、見覚えのある所に出てきた。先月、迷った所から出てきた所だ。と、言う事は、まもなく五竜の滝からの登山道と合流するはずだ。
13:45 赤い橋
 五竜の滝からの登山道が左からクロスする赤い橋を潜る。このあとは、右手に登山道を見ながら歩くことになる。少し行くと、廊下と言うには大袈裟だが、少し広がった岩場にでる。
13:55 おやつの時間
 沢幅の狭い所は小さな虫が多く、ゆっくり休憩できないが、ここは少し広くて虫もいないので、大休止。ここで”本日の特選素材:冷凍もも缶”の登場! 初の試みだったが、シャーベット状に凍っていて、夏のおやつにはぴったりであった。もも缶は1缶100円くらいで売ってるので、100円アイスを買うよりは、ボリューム満点で楽しめる...家でも食べようかな? 涼しい風の吹く水際の木陰で涼みながら、1缶全部一人で食べて、満足、満足。(今日は食べてばっかりやな...。)
14:25 休憩を終え出発
 20分位歩くと、左手から支流が小さな滝になって合流している。さらに行くと、右手に石組が見えてくる。
14:50 水車小屋跡
 この石組が、”水車小屋跡”らしい。寂地峡から1時間以上も掛るこんな所で、水車を一体どのように使っていたのだろう?
 水車小屋跡を過ぎるとすぐにまた赤い橋が見えてきた。ここまで登ってくると、沢の幅もかなり狭くなって、水も少なくなり、沢歩きの面白味もなくなってきた。この先進んでも、特に”終着点”となるような場所もないので、この橋で登山道に上がり、引き返すことにした。
14:55 赤い橋 → 登山道を引き返す
 登山道に上がるとすぐに、”←2.1km右谷山 寂地峡2.0km→”の案内板が見つかった。寂地峡を出てから4時間も経っているのに、たったの2kmしか進んでいないとは...。(食べてばっかりいるからじゃ〜!)
15:35 竜生橋(竜ヶ岳分岐)
 わずか40分で、朝、沢に入った竜生橋を通過。帰りは五竜の滝巡り。フィルムが少し余っているので、竜門の滝で撮影テスト。シャッター速度を1/15以下にすると水の流れが綺麗に白く写ることがわかった。しかし、三脚なしでは3枚に1枚くらいブレてしまう...。いつもは適当に撮ってるので、こうゆうデータが残らず、全く学習効果がなく上達しない...。
16:00 寂地峡登山口帰着
 今日は、わずか5時間の山行。うち1時間半は休憩で、食べてばっかりのお気楽状態であった。まあ、家にいても暑いだけなので、のんびり涼ませてもらいました。家から自転車で行けるところに、こんなところがあったらいいのにな...。
 さて、帰る時になって重大な忘れ物をしてきたことに気が付いた...家から沢歩き用の靴を履いて出たので替え靴を持ってくるのを忘れたのだ。ずっと、水の中を歩いグシャグシャなのにそのまま家まで履いて帰らなければならなくなった...。
16:10 寂地峡発
18:00 新南陽市帰着
 家に帰って靴を脱ぐと、まるで幽霊の足のように、真っ白にふやけてフニャフニャになっていた。(←あんた、幽霊の足見た事あるんか〜!)




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