CRスペシャルキャブレター 35Ø  
with
GSX1100S セッティングデータ アップデートしますんで4649! 
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わたくしが現在、一番精力的に活動していることは、自分のメインバイクの復活をかけたメンテナンス&セッ
ティングであります。
今年平成16年4月に納車されて以来、我が愛車GSX1100S カタナは、不調によりツーリングに出かけた
ことが無い!なんてざまなんだおれは!


そんなことで、実際CRキャブでエンジンを回すことがこれほどたいへんなことだとは夢にも思わなかったよ。
世の中には似非薀蓄王がいっぱい居るってことも、改めて実感したしね。
さぁ、前置きが長くなったけど、俺のバイク、現在は混合気が濃すぎてプラグが30分でかぶってしまう。これは
いろいろな原因が考えられるんだけど、間違いなくキャブセッティングは避けて通れない。というわけでキャブ
セッティングの毎日。少しお話ししよう。

まず、CRキャブレターには燃料系統のジェットが、メインジェットとスロージェットの2つ、あとよく解らないけど
フローティングチャンバーの底にも1つついている。これはいじらなくてもイイみたいなのでシカとしよう。
CRキャブ全景

おれがカタナを買って納車されたときは、メインジェットが#130、スロージェットが#65という番手が組まれ
ていた。しかもエアファンネルではなくパワーフィルターという剥き出しクリーナーが装着されていた。パワーフ
ィルターは、掃除機のフィルターのような役割で、空気中のホコリ、チリの混入を防ぐ代わりに空気の吸入効
率が悪い。吸入効率が悪いということは、燃料を過剰に供給してしまうとものすごく濃い混合気になってしまう
ということだ。燃焼は酸素があって始めて成り立つ化学反応である。だからして、きっちりとした爆発が行われ
ず、はけきらない生ガスによってプラグは死んでしまうのである。
このときのセッティングはバイク屋にクレーム処理させたのだが、メインジェットの番手を#130から#115
にさげた状態で再納車されたカタナは、10キロも走らないうちにプラグがかぶりつき、使い物にならない。


それからはおれもいろいろな人に相談して、CRキャブについていろいろなことがわかってきた。
 
上の写真の左側が、CRキャブのてっぺんを開けたところ。ど真ん中にニードルストッパーがあり、それをラ
ジオペンチでずらし、頭だけ見えているニードルを引き抜くことができる。引き抜いたニードルが右の写真。
ニードルの頭のところにCリングがはまっていて、Cリングをはめる溝が5段階に切ってある。引き抜いたと
きは3段目になっていたが、Cリングをはずし、1段目(1番てっぺん)にはめこんだ。これにより、ジェットニ
ードルが吸い上げる燃料の絶対量を一番少なく規制できる。混合気が濃いということは、燃料を規制する
か、空気の吸入量を増やすかすればいい。クルマの燃料噴射装置も同じだ。ただ、コンピューターがやる
か、人間が考えながらセットアップするかの差だ。

この状態で再始動を試みるが反応なし。ギブアップして地元のバイク屋にセッティングを依頼した。2日間で
戻ってきたカタナのキャブはエアジェットが目ずまりしていたそうだ。どおりでかぶるわけだ。油面調整とい
って、フロート(キャブの一番下のふっくらしたところに入っている浮き袋で、これが浮き沈みすることにより
ジェットへ供給するガソリンの量を規制するもの)の高さも調整してくれたようだ。

その半月ほど後に、所要で所沢まで走ったのだが20キロほど走ってプラグが死んでいった。そのときはス
ペアのプラグで助かった。
その週の土曜日、ばらしてみたが以前と同じ状況に思えた。やはりジェットがでかいのか?そう思い始める
ともう気持ちは止まらない。次の休みにはライコランドへ行って、まずエアファンネルを購入。アルミ削りだし
が欲しかったが値段はとんでもない!KITACO製の網付き50パイ、それでも6000円オーバーだ。
装着後、調子が出たように思えたが、20キロほど走るとやはり同じ状態になっていく。今度こそジェットを替
えねばだめだろう。


と、いうわけでジェットを買いに三度ライコランドへ。ゼロゼロさんといっしょに行ってみた。この日はフリマの
日だったのだがあいにくの雨。テントは2張りしか出ていなかった。帰るときちょっと覗いたら、工具屋さんの
テントがあって、ハンドツールを売っていた。あんまり一生懸命しゃべっているのでついつい聞いてしまった
が、たまたまスパナも欲しいなと思っていたところなので8ミリと10ミリのコンビネーションを買ってきた。聞
いたことの無いブランドだけど、メッキで綺麗だったのでなんとなくうれしい。

帰ってきてジェットを交換、とそのとき、フローティングチャンバーを留めている7ミリのボルトをうまいこと外
す工具がない。スパナだと隙間にかませられないで回らず、困った挙句知り合いみんなに電話して聞いてみ
たところ、Sグッチくんが6.3のボックスセットを貸してくれて、ばっちり外れた。
  
真ん中の写真、手前がスロージェット、一段高い奥のがメインジェット、それぞれ65→58、115→110へ
と換装。
セルスタートを試みるがバッテリーがヘタって役に立たず。あらかじめ買っておいたバッテリーチャージャー
でチャージ。6時間ほど経って再始動も、反応なし。薄すぎたか?ニードルを一段あけてみた。すると、なん
とかかかったが、1発死んでいるような気配。次回はプラグを点検してみよう。

プラグについてはギャップ調整の観念がずれていたようで、だいたい0.6どまりでやっていたが、メカニック
さんのアドバイスだと「ふつう1.0以上じゃん?」という意見が多かった。そうか、今まで狭すぎたのか。早速
0.9まで広げてみる。これでいくらかましになるか。
セルスタート!あまりにも勢い良く回ってしまったのであわててエンジンストップ。再スタート!が、セルが回
らない。どうしたんだ、ヘイヘイ、ベイビー、バッテリーはビンビンだぜ!


その後、素人修理はあきらめて、プロショップに頼んだのだが忙しくてなかなかやってくれない。原因も予測
はまちまち。リレーがだめなのか、ウォーターハンマーじゃないのか?そうじゃなきゃセルモーターがご臨終
なんじゃないの。いろいろ意見を聞いていると、だんだん気分が落ちていったね。

予備に買っておいたプラグ4本を、ガレージの柱のフックにコンビニ袋のままつるしておいたらいつのまにか
なくなっていた。誰だ、盗みやがったのは!必死で探したらコンビニ袋だけがクルマの下から出てきた。結
構ビリビリ状態だ。
その数日後、台風の影響でガレージの屋根が雨漏り。雨の中昇って修復作業と思ったら、なんと、プラグが
ぼろぼろの箱に入って落ちているではないか!そこでようやくカラスの仕業だとわかって、ある意味安心し
た。それにしてもカラス野郎、とことんなめてやがるぜ。そのまた数日後、30メートル離れた叔父の家の屋
上からプラグ2本発見され戻ってきた。

結局2ヶ月あまり放置されたカタナ。無残なり、と思っていたら急な腹部激痛で歩けなくなり、仕方なし病院
へ行ってみると、そのまま入院となってしまった。それを見たSグッチ君が哀れに思い、わたくしが退院直後
見舞ってくれて、ついでにカタナも見舞ってくれた。

結局はセルモーターがだめだった。デンソーにオーバーホールで依頼してもらい、3日で戻ってきた。仕事
が早いね〜。
組んでもらってエンジンスタート。
かかった、爆発している。しばらくSグッチ君は見てくれて、「キャブバランスがとれてない」との指摘。乗り込
ましてもらった船だ、それも頼む!ということでお任せすることに。油面調整もやってくれるとのこと。


どうやらリセッティング依頼レポートになりつつあるが、我慢してお付き合いの程4649!
キャブバランスとフロートレベルをセッティングしてみたらアイドリングも高回転もだめだったらしい。手持ち
のジェットを届けてもう一度セッティング考えてくれるとのこと。自分でやってみて「あ〜めんどくせ〜」と思っ
たのに、人任せにしていると申し訳ないのと落ち着かないのであせるね。

カタナには36パイだとでかいんじゃないかという意見も出たらしい。ん〜わからん。(+o+) エアジェット?あ
ぁ〜そういえばバイク屋で聞いたことがある・・・。テーパー角?どう考えてセットするの?

素人丸出しの自分に改めてびっくりしながら、CRキャブも知らずに装着車を買ってしまったことにもいまさら
ながらあきれるのを通り越して素敵にさえ思えてくる。でもこつさえつかめば何とかなりそうな気もするんだけ
どね〜。

なんて言いながら、Sグッチ君のアドバイスのもとにエアジェット#250とニードル#3777を注文しにライコ
ランドへ行ってきました。在庫なしだったので発注してもらったんだけど、年内ぎりぎりだそうで、カタナは正
月を我が家で迎えられるのだろうか。


とうとう我が家に帰ることなく、S☆グッチ先生のガレージで新年を迎えたカタナ。
年末に追加調達したジェットニードル#3777とエアジェット#250。後で聞いた話だと大晦日がらみでセッ
トアップし、様子を見てくれたらしい。
結局エアジェットは#250(吸入空気増)でビンゴ、ジェットニードルは#3777だとバランスが悪いらしく、#
Y-9に戻して考えるとのこと。
今後のこともあるのでセットアップを表にしてみよう。

BITO R&Dの通販で問い合わせの上ニードルを調達!表の3段目の症状で質問してみたら、#3779のニ
ードルを送ってよこした
グッチ先生に相談したら「長さも若干違っているだろうから中低速のガスが薄くなり
そう」との見解。なるほどばっちりそうじゃないっすか!
それとアイドリングでほんの少しばらつきがあるのが気になるポイント。念のためプラグコードはパワーケーブ
ルに換えてもらうことに。
コイルとイグナイターも気になるところだが、資金が底をついてきた。とりあえずセッ
トアップも大詰めということで、1月21日を目途に最終確認してみるとのお返事。先生にはご尽力いただき、
わが身さえ生き返った気持ちです!今後は自力で表を埋めていくことでしょう!


先日、グッチ先生がカタナを持ってきてくれた!
6段目のセッティングで全域薄めとのこと。これから暖かくなればちょうどいい感じらしい。おれ的には今まで
散々濃い目でいやになっていたので、薄めと聞くとうれしいのだがエンジン的には危険なのでどうかと思うとの
こと。それにしても早く乗ってみたいのだが、今度の週末が晴れであることを祈ってじっと我慢である。


17.1.30
先週リセッティング後、初めて乗ってみた。
アイドリングから低回転域、中回転域の排気音が違う。以前のようなゴロゴロ感がなく、爆発音も乾いた感じ
がする。渋滞中の道を2キロほど走り、高速下道へ出てアクセルオン。6000回転で段がついているが、そ
の上まできちんと回る。強風のため全開で3速に入れるのは怖い。
家に戻ってきてしばらくアイドリング調整をしたが、若干アフターファイアーが出ているので燃調は薄めだと
思う。
春先まではこのセッティングでビンゴだね。(表1)

17.2.5
試走のためいつものコースへと走り出す。
いつも調子の悪くなるときは、この8キロほどのコースをまともに帰ってこれない。そんな悪いイメージで走っ
ていくと、案の定徐々にふけなくなってきたぞ!走り方はいつもどおり、回せるところでは回す。高回転域が
少し重たい感じだったが、2〜3500回転あたりが不安定になってきた。ハザテーションが出ている。こりゃ
だめだと思ってだましだましカンバック、家の前でついにエンジンストップ。(表2)
今年も始まったぜ!
プラグをはずしてみると、カーボンが積もっていた。去年と同じようだよ。イリジウムだが、かまわずゴシゴシ。
7mmのボルトをはずしていたら、ラチェットハンドルがくっちゃって動かず。ガシャガシャやった後にCRCを
吹いてやる。カッコはいいが所詮二流品、いたしかたなかろう。
エアスクリューを1/4開けてみて一回り。回転上がりがいいぞ。しかしはじめはよかったが徐々にかぶり気
味。
もう一度タンクを下ろして、ニードルを一段下げてみる。そして一回り。今度はいいみたいだ。吹き上がりはさ
らにいい。しかし高回転は薄いような気がする。
本日最高気温11度なり。昼夜の気温差に翻弄されそうだ。次はスロージェットの番手を下げるようかな?
(表3)


17.2.26
#3781のジェットニードルを付けてみた。
段数は3にして走ってみる。ぜんぜん吹き上がらない。薄いのかと思って4段、5段と開けてみたのだが、どう
やら逆のようだった。プラグはもう使えない、まえにとっておいたプラグを付けてみたが使えそうだったのでよ
かった。アイドリング付近はいいのだが、スロットル開度1/4以上でプラグにすすが降り積もる。メインとスロ
ージェットは番手を下げてみるつもりだ。ニードルは絶対量を調整するもので、混合気の質量は変わらない
もんナ。
ところでジェット類を整理するため、箱を買ってきた。いいのがあったね〜!(表4)


17.2.27
メインジェット#115、スロージェット#60、ニードル#3779に換装し試走。段数を初めに3にしたらアイド
リングが安定しないので4にして走ってみた。アイドリング良好、中回転E、高回転A。3500回転から5500
回転までがかぶる。それを超えてスロットルを開けてやると爆発的な加速。結局帰ってプラグを見てみると真
っ黒!段数を変えるよりニードルを#3781に戻してみた。クリップ3でアイドリングしないので調整は次回。
(表5、6)


17.3.5
ニードルの段数を3から4に変えた。アイドリングは問題なさそうだ。寒かったが我慢してテストランへ。路地
は2速でスロットル開度1/4程度の移動。幹線道路に出てから開度1/2以上に。一発目は絶好調に吹けきっ
た。二発目が開度1/4でかぶり気味、それ以上に回転を上げてやるといい状態。ただ、この調子で市街地走
行を続けられないのでリセッティングの必要あり。(表7)

17.3.12
#3781ジェットニードルのクリップを4から3へ戻してみる。
中開度のかぶりつきが緩和された。街乗りでの混合気がセットアップされ、1/2開度以上も吹き上がるが濃
い目である。ロングランテストをやってみないとなんとも言えないが、できればメインジェットを#115から#
110に落として、#3779以下のジェットニードルでバランスが取れればビンゴであろう。いづれにしろ気温
変化により影響の受けやすいことは確かである。
春先はしばらくこのままで様子を見るとしよう。(表8)

17.3.13
(表8)の状態のまま、チョコチョコ走ってみる。走っては止まり、また走っては止まり。常用回転域は絶好調、
このままツーリングに出かけたいくらいだ。かぶり気味だったプラグも復調したらしい。リズムを取りながらラ
イディングできるぞ!
家に帰ってからもうれしさのあまり、洗車して、おまけにオイルキャッチタンクも仮止めではあるが装着完了。
車につけようと思い買っておいて使わなかったものが、こんな大事な場面で役に立つとは思わなかった。
これでロングランテストの準備もできたことだし、スペアのプラグをもって出かけてみようかと思う。で、ある
からして、初夏になるまではこのままのセッティングでいってみようかとも思うよ、みなさん!ゴールデンウィ
ークを過ぎた頃に次のページを作りましょう。

17.3.21
(表9)のセッティングで首都高テストを考えて朝8時に出かけたが、強風のため首都高は断念しR298を東
へ向かった。久しぶりに革の上下に着替えての出動だったが、体感温度よりも気温が低く、アイドリングが
おぼつかない。防音壁に囲まれたR298を三郷まで走ってみたが、結局混合気が薄すぎて満足のいくデータ
は取れなかった。
それどころかアイドリングは安定せず、結局家に帰るまでスロットルから手が離せなかった。今日は高速ク
ルージングテストをやりたかったのだが、R298は強風のため232キロの巨体をもってしても1車線流されて
しまう状況。特に中川を渡る橋の上は風が強く、自車を安定させることで精一杯だった。
神経を使ったのと寒さのせいで、胃が痛くてたまらなくなり、ぐったりしながら戻った。

昼食をとったあと、サイクルショップY岡さんでオイル交換をしてもらおうと思い出かけた。朝のうちの寒さは
どこかへ消え、午後2時頃には17°Cほどに気温が上がっていた。ウインドウブレイカーを着ていられない
ほどの暑さだった。
一回りして家に帰ってプラグを見てみると少しかぶり気味だった。あとで思えば、5月中旬の陽気であれば
セッティングがついていかないのは当たり前だった。
以前買っておいたバッテリーコンデンサー(熱稲妻)を付けてみた。テスト走行に出かけるも、いつになく調
子が悪い。
3キロほど走ったところでかぶりつきによるハザテーション(失火)がでてきた。家に戻ってプラグを開けて
みるとすすが積もっていた。
こんなことでは1週間後の鴨川ツーリングに参加できない!腹をくくってノーマルキャブまで引っ張り出した
上で、最後にクリップ位置の変更を試みた。(表10)

これはまさにビンゴだった。夕方になり気温は10°を下回った頃だったと思うが、アイドリング、1/8、1/4、
1/2あたりはオールAである。
ゆえに、気温5度までは(表9)、10度以上では(表10)がベストセッティングと言える。17度でかぶりつい
たのは例外としておこう。
よって、鴨川ツーリングは予想最高気温が14度であるので、(表10)のセッティングで走ってみようと思い
ます。


NOの色は気温をイメージしました
No メインジェット ニードル クリップ位置 スロージェット エアジェット エアスクリュー 備考
118 3777 2 60 250 - 35Ø BITO標準スペック
1 120 3779 2 65 250 3/4  高開度薄め、他若干薄め
2 2 4/4 低C 中C 高C 気温10º かぶる
3 1 低B 中A 高C 気温9º
4 3781 3 低B 中E 高D 気温10º かぶる
5 115 3779 4 60 低A 中D 高A 気温9º
6 3781 3 低E 中- 高- 気温9º
7 4 260 中開度D 気温5º
8 3 高開度C 気温11º
9 110 低開度D 気温4º中開度E 気温17º
10 2 高開度B 気温8º

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