UPDATE 2006.9.05 (SINCE 2006.1.18)
フェアバンクス
 年末年始の休みは今年もカレンダーどおりの6日間。なんとかこれにはまる旅行はないかと秋が近づくと少しずつ気にしながら過ごしていると、この日程にぴったりのオーロラツアー(名鉄観光)というのを見つけた。JALのチャーター便でアラスカ・フェアバンクスへ直行するツアーで12月29日(木)発、日本着は1月3日(火)の6日間だ。真冬にアラスカの選択はちょっと気が引けたが、いつかは天空に輝く神秘のオーロラを見たいと思っていたし、ベストな日程だったので徐々にその気になってきた。アラスカへの渡航と云えばアンカレッジが玄関口で、オーロラ観賞で有名なフェアバンクスへは通常アンカレッジを経由して行かなければならない。日本からだと乗り継ぎを含めて12時間くらいはかかるらしいが、今回は、年末年始にあわせて、JALが運航するチャーター便なので、7時間程度でフェアバンクスに到着する。6日間という短期旅程にとっては貴重な時間なので移動時間が短いのはありがたい。まだ年末までには日数があったがとりあえず予約を入れておいた。
 後になって分かってきたのは、JALの冬期フェアバンクス間のチャーター便は昨年に続いての事で座席は複数の旅行会社に販売され、各社はオーロラツアーと称して商品化し、9月末ごろから予約の受け付けを開始する。たまたま名鉄観光のツアーを申し込んだが、同様のツアーは、本家JALパックをはじめ、JTB、近畿日本ツーリスト、阪急交通社、ジャパンネットワークツアーなどが出していた。料金は旅行会社で滞在中のセット内容が微妙に違っていて、20万円前後で設定している。またホテルはフェアバンクス・プリンセス・リバーサイド・ロッジが多数採用していた。下記の表にツアーのセット内容を整理してみた。


 名鉄観光(パノラマツアー)は、オーロラ紀行6日間と称して「フリープラン」、「オーロラじっくりプラン」、「アラスカ満喫プラン」の3つのプランを出していた。今回選んだのは、「オーロラじっくり」プランで、これは滞在中3晩のオーロラ観賞と防寒具がついている。満喫プランのほうには市内観光とチェナ温泉がセットされていたが、こちらはオプショナルツアーでも可能なので現地で判断する事にした。とにかくオーロラ=夜の活動をメインに考えた。

 年末に近づき日本もかなり寒くなってくると、一旦申し込んだフェアバンクス行きは、キャンセルチャージがかかる直前で、またしてもためらったが、結局、これに変わる予定もなく思い切って決行を決断した。そうなれば、予習と準備だ。

■オーロラ観賞の予習
1.オーロラとは
 太陽の活動(太陽風)によって放出された電荷を帯びた粒子が地球に到達し、地上100kmあたりで大気と交じる際に放電(発光)する宇宙現象。大気中の成分によって青や緑や赤など発光する色が異なる。最もオーソドックスなのは黄緑系の色との事。

2.観賞できる場所
 「オーロラベルト」と呼ばれる北緯65度〜70度に位置するドーナツ状のエリア(アラスカ・フェアバンクス、カナダ・イエローナイフ、フィンランド・ラップランドなど)で統計上では1年間に200日以上観測できるらしい。またオーロラベルトは理論上、南半球にも同様に存在する。

3.観賞できる条件
 オーロラベルト地域である事。太陽から電荷を帯びた粒子がやってくる事。周囲が開けていて暗い事。晴天である事。そして加えるならば、その地域への交通手段がある事。こうした事から、冬の北半球、3都市が観賞に適した場所とされている。夏でもオーロラ現象は変わらないが、白夜のため見る事はできない。

4.備え
 フェアバンクスの冬の気温は、氷点下30度にもなる。ましてや夜の外で観賞となれば寒さ対策は完全防備が必要。ツアーには防寒具(上下、靴、手袋)のレンタルが付いているが、帽子、マフラー、耳あて、カイロ、厚手の下着・靴下は必需品。それに乾燥がひどいので、マスク、クリーム、喉あめ、静電気除去グッズも用意した。特にカイロはホカロンなどの使い捨てタイプ以外に、木炭着火式の楠灰カイロも持参した。




昔懐かしい
<楠灰カイロ>
 本 体 1式 756円(税込)
 木炭12本入 378円(税込)
 (モンベル渋谷)


5.オーロラ撮影
 せっかくなら、神秘的なオーロラをなんとか写真にしたい。問題は、氷点下30度の温度下でチャンスを待ち続け、夜空に出現した弱い光をうまく捕える事ができるかどうかだ。いろいろ調べてみると、次の様な準備が必要とあった。
 カメラ・・・低温に強い機械式シャッターカメラ(昔の一眼レフ)
            (低温下では電池の電圧が低下しやすいので電動シャッターは向かない)
 レンズ・・・24mm程度の広角でF=2.8以内の明るいレンズ
 フィルム・・ISO400以上の高感度
 露 出・・・15〜30秒
 三 脚・・・必須

 んーなるほど、とは思ったが、まず機械式シャッターカメラは、以前キヤノンのF1を所持していたが、今は手元にない。あるのは数台の最近のデジカメだけだ。一眼レフタイプのニコンD70を持っていこうと思っていたが、直前になってリコール対象となっている露出制御の不具合が出てしまって断念。結局、コンパクトデジカメの中でもお気に入りのキヤノンPSA95を用意した。なんとかこれで挑戦するしかない。
 カメラ・・・Canon PowerShot A95
 レンズ・・・38mm(35mmフィルム換算)、F2.8
 感 度・・・ISO400(最大)に設定
 露 出・・・15秒(最大)に設定
 三 脚・・・小型伸縮タイプ
 以上、総重量750グラム(電池込み)

 おかげで、撮影機材はずいぶんコンパクトになった。と言うか、単なるスナップの撮影時と変わらないお姿。とてもアラスカでオーロラを撮影するふうには見えない。だが機動性だけは申し分ない。当然ながらこの機材でどの程度、オーロラが撮れるかはこの時点でかなり不安があった。


6.オーロラ関連サイト
 「オーロラのしくみ」 auski.jp:オーロラのしくみを分りやすく解説されている。
 「オーロラライブ」 SALMON:アラスカ・フェアバンクス郊外のカメラが写すオーロラの生の映像が観賞できる。
 「オーロラ予報」 Aurora Forecast:日ごとのオーロラ発生予報を発表している。
 「オーロラの写真撮影のポイント」 Aurora imaging:オーロラの撮影を解説している。
 「デジカメオーロラ撮影ガイド」 FinePix S3proによるオーロラ撮影ガイド


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