岩菅山
2013年(平成25年)9月29日

行 程 高天ヶ原−金山沢ノ頭−ノッキリ−岩菅山−裏岩菅山−岩菅山−ノッキリ−アライタ沢−高天ヶ原
天 候 快晴
メ モ 高天ヶ原スキー場から岩菅山の山頂を目指したのは2年前の4月末のこと。このときは早朝のリフトを利用して寺小屋山や赤石沢ノ頭を越えて正面に岩菅山を見ながら稜線を辿っていったが、予想以上に雪の量が多く、また踏み跡もないため結構体力の消耗を強いられたうえ、天候も下り坂の様相を呈してきたので残念ながら途中で登頂を諦めた。
その後新緑か紅葉の頃の再訪を考えていたところ、この月末の休日が都合がよかったので白砂山と併せて山頂を目指すこととした。今回は、登りは2年前と同じく高天ヶ原スキー場からとし、できれば裏岩菅山まで行って帰りはアライタ沢経由で高天ヶ原スキー場まで戻ってくるルート
を計画した。
29日の未明に宿を出発し、国道292号経由で高天ヶ原スキー場の駐車場に着いたのは未だ暗い4時半ごろだった。今日は日曜日だが、好きこのんでこのゲレンデを登って岩菅山を目指す人はいない
はずで、駐車場にも車が数台止まっていただけだった。少し休んでから支度をして薄明るくなってきた駐車場を出発したのは5時20分。今のところ天気は申し分なさそうだったが、昨日のようなこともあるのでなるべく早く山頂まで行きたいと思いながらゲレンデに足を踏み入れた。


早朝高天ヶ原スキー場に着く。

5時20分に出発。勿論リフトは営業していないので東館山まで徒歩で登る。

ゲレンデはほぼ一面枯れ果てた夏の草花に覆われていて道らしきものは見あたらなかったので、リフト直下のキャタピラの轍あとにそって登っていった。

8割方登ったところで、この前に雪の斜面を下った時のことを思い出して左の方にトラバースしながら登って行き、リフトの終点から少し離れた平坦地に辿り着いた。ゲレンデの登り時間は35分ほどだった。

そこからは思いもしなかった朝焼けの北アルプスを望むことができた。
この景色を見ることができただけでも朝早くからゲレンデを登ってきた甲斐があったというものです。

槍・穂高連峰を拡大。槍ヶ岳から前穂高岳までの八座の三千メートル峰がくっきりと見える。
その手前には大天井岳から蝶ヶ岳にかけての稜線が連なる。また右端に笠ヶ岳の頂部が覗いている。

唐松岳から蓮華岳まで続く後立山の山並み。
その後には剱岳や立山も見える。

火打山、妙高山などの頸城山塊と黒姫山、高妻山、戸隠山、飯綱山。
飯綱山の後ろには白馬三山。

雄大な眺めに感激したあと、植物園の中の石畳の道を登りつめると15年前の長野オリンピックを記念する建物があった。

寺小屋スキー場に向かう道から岩菅山を見る。

岩菅山への道しるべ。山頂まで5kmほど。

寺小屋スキー場とその向こうに寺小屋山。

 
 寺小屋スキー場からの岩菅山。
 
 寺小屋スキー場から頸城山塊方面を振り返る。
寺小屋スキー場のゲレンデを登り詰めたところに岩菅山登山口の道標があった。登山口にしては少し素っ気ない気がします。

寺小屋山山頂までは樹林の中の階段が続く。

標高2125mの寺小屋山山頂。樹林に囲まれて展望はないので足早に通り過ぎる。

金山沢ノ頭への道から岩菅山を見る。この前は視界を遮る木々の葉もなくもっと雄大な眺めだった気がする。

7時10分に金山沢ノ頭(国土地理院の地図では寺小屋峰)に着く。
ここも樹林に囲まれて展望がないが、なぜか気が休まる雰囲気がするところだった。

金山沢ノ頭から少し先に進むと樹林が途切れて視界が開ける。
国境稜線の向こうは一面の雲海だった。稜線上遠くに昨日登った白砂山が見える。

稜線を下って行くと形が整ってきた岩菅山が見えた。

鞍部から金山沢ノ頭を振り返る。左手遠くに見える山は四阿山。

金山沢ノ頭の次の2085mピークは樹林に覆われている。

そのピークから下り始めるところに待望の眺めが待っていた。
高天ヶ原スキー場のゲレンデを登り詰めて金山沢ノ頭を越えて行く稜線歩きのルートを選んだのは
鳥甲山と佐武流山を従えたこのピラミダルな岩菅山を眺めるためだったのです。
(画像をクリックすると拡大されます)

岩菅山の右手遠くには昨日登った白砂山が意外に小さく見えていた。

期待どおりの眺めに満足して先に進む。
ちょうどこのあたりが前回登頂を断念し引き返したところです。

稜線上のピークを乗り越えて進んで行くとまた前方に次のピークが現れる。
稜線歩きとはこのような繰り返しです。

ノッキリ手前の2072mピークの肩を乗り越すところから岩菅山を見る。
だいぶ近づいてきました。

稜線上に咲く花。ツリガネソウかな

8時40分にノッキリに到着。これまで一人の登山者にも出会わなかったがここからは少し賑やかになってくるのではないだろうか。最後の急登に備えて一休みする。

ノッキリから220mほどの登りとなる。今朝ゲレンデを登った標高差と同じくらい。
時刻は9時近いが、今日は昨日と違って天気は安定しており雲一つない青空だ。

山頂直下にあるこの岩は山の名前と何か関係があるのだろうか。

振り返れば、寺小屋山から辿ってきた稜線の彼方に横手山や四阿山、浅間山などが見える。

白馬から乗鞍、御嶽までを一望。手前の稜線上には寺小屋スキー場。

樹林を抜けると山頂は目の前。

ガレた滑りやすい坂道を登って行くと樹林帯に入る。

9時25分に岩菅山に着く。高天ヶ原スキー場からおよそ4時間だった。
一休みする前に恒例の山岳展望を始める。

まずは南西方向の辿ってきた尾根道を振り返る。
右端の寺小屋スキー場からゲレンデを登って寺小屋山、金山沢ノ頭、2085mピーク、さらに手前の2072mピークまでが一望の下です。
遠くには浅間山や横手山、四阿山など。その右には御嶽山と北アルプス。

西の方には左の御嶽山から右へ北アルプス、北信の山々。

浅間山の左には奥秩父の彼方に富士山。

浅間山の右には八ヶ岳とその奥に南アルプスの北岳と甲斐駒ヶ岳。

四阿山の右遠くに見えるのは中央アルプス。

槍・穂高連峰

五竜、剱、鹿島槍、立山

白馬岳と手前に飯綱山

山頂で20分ほど休憩してから次の目的地の裏岩菅山に向かう。
岩菅山から見た裏岩菅山も立派な山容だった。
(画像をクリックすると拡大されます)

一旦下って登り返した一つ目の小さなピークからの裏岩菅山。

二つ目の丘のようなピークから下って振り返り見た岩菅山。
笹原が天鵞絨のようで綺麗です。

裏岩菅山

裏岩菅山の手前から岩菅山を振り返る。
平坦な道の果てが裏岩菅山の山頂。

10時25分に裏岩菅山頂に到着。岩菅山から40分かかった。
10時を過ぎても天気は安定していて雲が湧き立つ様子もない。早速山岳展望を開始する。

北には鳥甲山が近くに見える。

東には上信越から関東北部にかけての山々が見渡せた。
手前は裏岩菅山から続く稜線上の烏帽子岳。この山を越えると秋山郷に行くことができる。

その烏帽子岳の彼方には苗場山。さらにその向こうには一際高い越後三山

越後三山の右には平ヶ岳、会津駒ヶ岳、尾瀬の燧ヶ岳、至仏山が続く。
至仏山の右手前は谷川岳。朝日岳や谷川連峰の万太郎山、平標山なども見える。

その右手には日光の白根山や男体山。手前には武尊山。

さらに右に目をやると、手前に白砂山。
遠くの雲海上の山は皇海山か?

南の国境稜線の彼方は一面雲海が広がる。
高い山が見られないので雲の下は恐らく関東平野だろう。

西の方には浅間山や草津白根山、横手山などが見えた。
しかし裏岩菅山からは岩菅山は見えない。

10時50分に裏岩菅山を発って岩菅山には11時30分に戻ってきた。
今日は日曜日なのでそこそこ賑わうのではないかと思ったが、予想に反して登山者はそれほど多くはなかった。
連休と連休の狭間のためかも知れない。

小休止したあと岩菅山にお別れをして下山の途につく。
天気は相変わらず安定している。

岩菅山を振り返る。

12時ちょうどにノッキリ着。アライタ沢への道を行く。

下る途中で岩菅山を見上げる。

アライタ沢への下りの後半は階段が続く。

寺小屋山を見上げる。今日も一日よく歩いた。

午後1時にアライタ沢着。冷たい水で火照った顔を洗い、一息ついて休憩する。

アライタ沢への道

アライタ沢からは上条用水に添った平坦な道となる。
途中、小三郎小屋跡で一ノ瀬登山口への道が分かれる。

上条用水に添った道は延々と続く。

アライタ沢から1時間ほどで一ノ瀬スキー場に着く。長かった用水沿いの道もようやく終わりました。

一ノ瀬からはせせらき遊歩道を辿って高天ヶ原に向かう。
ノッキリからこの間全く人に出会わず静かな山歩きができました。

午後2時35分に高天ヶ原スキー場に戻る。およそ9時間の山歩きでした。

今朝登ったゲレンデを感慨深く眺める。
このあと枚方に向かって帰途についた。岡谷付近で渋滞があった他は順調に走って家に着いたのは午後9時半ごろだった。
天候や展望に恵まれた初秋の山歩きを満喫できた2日間でした。

コースタイム
往  高天ヶ原(5:20)−金山沢ノ頭(7:10-7:20)−ノッキリ(8:40-8:45)−岩菅山(9:25-9:45)−裏岩菅山(10:25)
復  裏岩菅山(10:50)−岩菅山(11:30-11:35)−ノッキリ(12:00)−アライタ沢(13:00-13:15)−高天ヶ原(14:35)

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