伊吹山北尾根
2012年(平成24年)9月25日

行 程 国見峠下−鉈ヶ岩屋−国見岳−大禿山−御座峰(往復)
天 候 晴れ
メ モ 記録的な酷暑もようやく収まり朝晩はすっかり秋めいてきたので、初秋の山を歩いてみようと4年ぶりに伊吹山の北尾根に行くことにした。4年前のときは関ヶ原から岩手峠を越えて国見峠に行ったので今回は滋賀県側からの道を選んだ。滋賀県側の道は2年前にも利用したことがあったが、まだ4月初旬だったため途中で残雪に阻まれて断念した経緯がある。今回は季節的には問題なく、何の疑念も持たずに国見峠に向かって25日の午前3時過ぎに家を出発した。
米原IC を出て県道19号から40号を姉川沿いに進む。国見峠への入り口を見落とさないようにスピードを落として行き、前の記憶を頼りにして何とか林道に入ることが出来た。しかししばらく行くと土砂崩れのため全面通行止めとの標識があり、大きく右に回る所のゲートが閉じられていた。またか、と思ったが時刻はまだ5時前なので4年前に通った岐阜県側の道からアプローチすることとして関ヶ原に向かった。
岐阜県側の林道の入り口も分かりにくかったが、これも記憶を頼りに何とか見つけることができた。しかし曲がりくねった道を登り、岩手峠を越えて長谷川の源流に沿って下って行くうちに路面上に土砂が散乱するようになり、やがて道は完全に土砂に覆われて進むことができなくなってしまった。どうやら最近の集中豪雨によるものらしかった。今日はもう諦めて帰ろうかと思ったが、せっかく休みを取って来たので少々大回りになるが揖斐川沿いに池田町経由で行ってみようと考え直した。
国道21号から417号を走り、池田を通り過ぎて春日の集落を抜け、ようやく国見峠も近づいてきてあと1.5kmというところで突然道は通行止めとなっていた。思わぬ事態が3度も続いてまさにガーンという状態だったが、事前に調べておかなかった自分が悪いので今更どうしようもない。
気持ちを持ち直して、まだ時刻は7時半前だし、車道を1.5kmぐらいなら歩いても1時間はかからないだろうと考えて、とにかく行けるところまで行こうと急いで支度をして7時半ちょうどに出発した。今日はできれば伊吹山まで行きたいと思っていたが、予定外の山道の運転の疲れもあり、計画より2時間遅れのこの時刻からだと御座峰あたりまでかなあと思いながら林道を歩き始めた。


滋賀県側の国見林道の入り口。斜面崩壊のため通行止めとなっていたので、急遽岐阜県側からアプローチすることにした。

関ヶ原から岩手峠を越えて行く道も土砂崩れのため通行できなかった。関ヶ原に戻り、揖斐川沿いに大回りをして国見峠に向かったが、スキー場の近くの峠の手前1.5kmの地点でこれまた通行止め。仕方がないのでここを出発点として7時半に山歩き開始。

しばらく行くと道は大きく崩壊していた。左手の斜面の茂みの中に踏み跡があったので、それを辿って向こう側に行く。

そのあとの道も路面の下がえぐられていて大きな被害を受けていた。この分だと復旧するまでかなりの時間がかかりそうで、車で国見峠まで行くのは当分無理な様子だった。

出発点から10分ほど行くと左手に鉈ヶ岩屋への案内板があった。見てみるとここから直接国見岳に行く道があるようだった。急坂のようだが単調な林道歩きよりはいいだろうと思ってこの道を登ることとした。

滑りやすい斜面を一登りで尾根の稜線に出る。鉈ヶ岩屋への案内板がある。

朝日が差し込む尾根上の道。このあたりは平坦だが、やがてまっすぐな急登が始まる。

急な尾根道を20分ほど登り続けるとようやく前方が明るくなってくる。岩屋が近づいてきた感じだ。

取り付きから30分ほどで8時15分に岩屋につく。関ヶ原の合戦のころに本願寺の教如上人という方が難を逃れたところらしい。鈴鹿の杉峠を越える千種街道にも蓮如上人が難を逃れたところがある。鉈ヶ岩、苦難の歴史の語り種。

岩屋の正面の景色。左手遠くに小津三山が見える。
写真では分かりにくいが右手遠くには御嶽も望まれる。

小津権現山、花房山、雷倉の小津三山。その後ろには霊峰白山も見える。

岩屋をあとにしてしばらく登って行くと国見峠からの道と合流する。そのあと植林帯を抜けると頂上直下まで岩が露出した道の急登となる。道端にはジンジソウが沢山咲いていた。

道端に咲くジンジソウ

急登を終えると広々とした草地に出る。以前KDDIの設備があったところで、その一郭の眺めの良いところで少し休憩する。

岩屋からと同じ方向の眺め。
左遠くに小津三山や能郷白山、白山が、右遠くには御嶽や乗鞍が見える。
残念ながら北アルプスの山々は雲の中だった。

白山と能郷白山。その手前に小津三山。

乗鞍岳。雲に隠れていて頂上部分だけが僅かに見える。

御嶽。雲に隠れ始めている。

空はすっかり秋模様

秋の雰囲気を引き立てるススキ
国見岳に向かう道端にはいろいろな秋の花が咲いていた。写真はゴマナ。

サラシナショウマ

ミツバフウロ

草地から5分ほどで9時15分に国見岳山頂に着く。

国見岳山頂は標識も破損しており、気をつけていないと知らずに通り過ぎてしまいそうな所だった。

国見岳からは僅かに東の眺めのみが広がる。
写真では分かりにくいが、御嶽、中央アルプスから恵那山にかけての山並みが見える。

国見岳から少し下ったところから大禿山(左手前)と伊吹山を見る。

国見山を振り返る。南北に長く、東西に急な斜面を持つ。

これから登る大禿山。ずんぐりとした丸い頂の山だ。

大禿山山頂に9時50分に着く。
なかなか雰囲気のよい頂きで、眺めもよい。

大禿山から国見岳を振り返る。右遠くには小津三山、能郷白山、白山の山々が見えている。
大禿山の下りからの伊吹山。やはり今日は無理だなあ。

大禿山から御座峰にかけての稜線。ここは風の通り道になるのか、高い樹は生えていない。

10時30分に御座峰の頂上に着く。灌木に囲まれていて眺めはない。
ここで腹拵えをして少し休憩する。このあとどうしようかと考えてから、もう少し先に行ってみることにした。

御座峰から緩く下って行くと前方に大きくなった伊吹山が見えた。その手前には丸い頂の1149m峰が見える。
4年前はあそこまで行ったのだが、ここからはまだ1時間ほどかかりそうなので今日はここで引き返すこととした。
伊吹山までの縦走は次の機会に挑戦することにしよう。

右手には琵琶湖と比良連山が眺められた。

帰りは花の写真を撮りながらゆっくりと歩いて行った。
写真はシシウド?よく似た花が多いので間違っているかも知れません。

アキノキリンソウ

ミツバフウロ

アキチョウジ。ミツバフウロやこの花は稜線上の至るところで見ることができた。

イブキトリカブト
稜線上に花は絶えることはなく、さすがは名にし負う伊吹山北尾根だと思った。

秋の花々を鑑賞しながら御座峰から大禿山に向かう。

大禿山で中休止。最後の眺めを楽しむ。少し暑いが爽やかな風が吹き気分は爽快です。

大禿山から国見岳に向かう。

国見岳に戻って、その先の草地から北の方を眺める。白山は雲に隠れて見えなくなっていた。

秋の空を仰ぎ見る

帰途も鉈ヶ岩屋の道を行く。写真では分かりにくいが急な一直線の下りが続く。

登山道を下り終えて林道に戻る。

14時5分に出発点に戻る。
今日は平日でもあり、途中で出会ったのは帰途の御座峰付近での単独の方だけだったが、ここには車は僕の1台しかなかった。一体あの人はどこから登ったのだろう。

帰途北尾根を振り返る。左から御座峰、大禿山、国見岳と続く。
今日は朝から予期しないことが続いてどうなることかと思ったが、稜線上では数多くの秋の花々を見ることができ、伊吹山の北尾根は本当に花の多い所だと実感した山行だった。


コースタイム
往  出発点(7:30)−鉈ヶ岩屋(8:15)−国見岳(9:00-9:10)−大禿山(9:50)−御座峰(10:30-10:45)−折返し点(11:00)
復  折返し点(11:05)−御座峰(11:20)−大禿山(11:55−12:10)−国見岳(12:50-13:10)−出発点(14:05)   

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