谷川岳
1994年(平成6年)8月27日

メ モ
暑い晴天が続いた
平成6年の8月も末のころ、ふと思い立って谷川岳に行くことにした。上野駅発22時51分の越後湯沢行き普通列車に乗って土合には翌27日の2時13分に着く。トンネルの中のプラットホームから500段を超える階段を登って改札を出ると周りに大勢の登山者が仮眠をとっていた。これからどうしようかと考えたが、初めての谷川岳と言うことで気持ちが高ぶって寝る気にもなれなかったので3時頃から登山口を目指して歩き始めた。ロープウェイの乗り場までの道にはところどころ灯りがあったがそこから先は真っ暗な夜道となる。ヘアピンカーブを2回った先の左手に西黒尾根の登山道入り口があった。
懐中電灯を照らしながら夜明け前の道を登って行ったが、下笹の露と蒸し暑さですぐに全身濡れ鼠となる。鉄塔を過ぎて登り続けて行き5時頃になると森林限界に達し、また夜明けも近づいてだいぶ明るくなってくる。尾根の稜線の南側に移ると西黒沢越しに天神平が見えた。こことほぼ同じ高さだった。やがて湯桧曽川を隔てて聳える白毛門や朝日岳の右手から朝日が昇り始める。さらに岩の尾根道を登って行くと不意に朝日を浴びて赤くなったマチガ沢の岩壁が目の前に現れた。感動というよりも衝撃といってよいほどの強烈な印象を受けた谷川岳との出合いだった。
そのあとも氷河の跡やザンゲ岩などの険しい尾根道を辿って7時に肩の広場に登り着いた。トマノ耳はそこからすぐだった。晴れてはいるものの全体に靄っていて遠くの眺めはあまり良くなかった。30分ほど休憩してからオキノ耳に向かい、さらに一ノ倉沢を覗きながら鞍部に達して一ノ倉岳に登り返す。このころから雲が湧き始めて視界が閉ざされ始めた。未明からの山歩きで疲れも出てきたので茂倉岳直下の新しい小屋で大休止を決め込んだ。
その後下りに使った茂倉新道は日陰もなく、降り注ぐ暑い日差しに頭がくらくらした。矢場ノ頭を過ぎて樹林帯に入ると少しはましになったが、殆ど無風状態で、高度を下げた分今度は蒸し暑さが増してくるのだった。どうにか登山口に下り立ち、そこから土樽まで歩く。途中で山あいから流れ出る冷たい水を飲んだ時は生き返る思いがした。土樽駅について振り返ると谷川連峰は既に雲の中に隠れていた。

行 程
 
土合駅−西黒尾根−トマノ耳−オキノ耳−一ノ倉岳−茂倉岳−茂倉新道−矢場ノ頭−土樽駅

天 候 晴れ


西黒尾根で迎えたご来光 笠ヶ岳、朝日岳、白毛門方面
西黒尾根を登る 西黒尾根から見た双耳峰
朝焼けの西黒尾根
トマノ耳とオキノ耳 西黒尾根を振り返る
トマノ耳山頂 燧ヶ岳と至仏山
谷川連峰
茂倉岳と一ノ倉岳 オキノ耳
茂倉岳から一ノ倉岳と双耳峰を振り返る 茂倉岳からオジカ沢の頭を望む

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