2001/06/15 金曜日

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DM号の薬箱

経口剤

インスリン製剤

経口血糖降下剤&食後過血糖改善剤

スルフォニル尿素系血糖降下剤 (SU剤)
  飲み薬の中では一番作用が強い。
膵臓のΒ細胞を刺激して、インスリンの分泌を促す。
インスリン抵抗性の高い人には不向き。
空腹時の血糖値が140以上の人が対象だが、太っている人はますます肥満が進み、動脈硬化を進行させる可能性がある。
通常、半錠か1錠から始め、血糖値を見ながら増量していく。だいたい1錠か2錠でコントロールがつく。3錠くらいまでは増やすこともあるが、それより増やしてもあまり効果は上がらない。
3錠用いても血糖値がコントロールできない時は、膵臓のインスリン分泌能力はもう限界と思われ、インスリン注射が必要となる。

主な副作用は、低血糖。肥満・動脈硬化の促進。
長年服用するとインスリンの効きが悪くなり、インスリンの必要量が増える。

アルコールによって薬の効き目が強くなりすぎたり、アルコールの作用が強くなる場合がある。

クロルプロパミドはカレーの香辛料の働きで、薬が強く効き過ぎて、低血糖になることがある。

トルブタミド製剤 作用はおだやかで、作用時間も短いが、作用の現れは早い。副作用も少ない。
作用持続時間は、6〜12時間。
  アルトシン 山之内製薬
  インシランゲD 堀田薬品合成
  ジアベン 中外製薬
  ヂアベトース1号 日本医薬品工業
  トルブタマイド 佐藤
  トルブタミド錠「トーワ」 竹島製薬、東和薬品
  トルマイド 沢井製薬
  プタマイド 富山化学工業
  ラスチノン アベンティス・ファーマ
  メリトスD 小野薬品工業
クロルプロパミド製剤 作用のあらわれはゆっくりだが、作用時間が非常に長い。
作用持続時間は、20〜72時間。
  アベマイド 小林化工
  ダイヤビニーズ ファイザー製薬
アセトヘキサミド製剤 作用のあらわれはゆっくりで、作用時間は比較的長い。
作用持続時間は、8〜24時間。
  ジメリン 塩野義製薬
トラザミド製剤 作用はさほど強くない。
作用持続時間は、10〜24時間。
  トリナーゼ 住友製薬−ファルマシア・アップジョン
グリクロピラミド製剤 作用は中くらい。
作用持続時間は、6〜12時間。
  デアメリンS 杏林製薬
グリブゾール製剤 作用は中くらい。
作用持続時間は、12〜24時間。
  オイゼン 東和薬品
  グルデアーゼ 協和醗酵工業
グリベンクラミド製剤 血糖降下作用が最も強く、最も多く使用されている。
作用持続時間は、12〜18時間。
  エントレゾン 小林化工
  オイグルコン 山之内製薬、日本ロシュ
  オペアミン メディサ新薬−沢井製薬
  クラミトン 東和薬品
  グリピナート 日本ヘキサル
  グリベンクラミド サンノーバ−エルメッドエーザイ
  セオグルミン 長生堂製薬
  ダオニール アベンティス・ファーマ
  ダムゼール 三和化学研究所
  パミルコン 日本化薬、日本ガレン、大正薬品工業
  ブラトゲン ウェルファイド、日本医薬品工業
  ベンクラート 大洋薬品工業
  マーグレイド シオノケミカル−竹島製薬、三笠製薬
グリクラジド製剤 血糖降下作用が強く(中程度)、最も多く使用されている。
作用持続時間は、6〜12時間。少量ずつ毎食前に服用するのに適している。
  キョワクロン 共和薬品工業
  クラウナート 大洋薬品工業、マルコ製薬
  グリミクロン 大日本製薬
  グリミラン 小林化工、ナガセ医薬品
  グルタミール メディサ新薬−沢井製薬
  ダイアグリコ 東和薬品
  ファルリンド 東洋ファルマー
  ベネラクサー 三和化学研究所、大正薬品工業
  ルイメニア 日新製薬
新スルフォニル尿素系血糖降下剤 (SU剤)
グリメピリド製剤 既存のSU剤と同等の血糖降下作用を示すが、インスリン分泌促進作用はさほど強くない。
膵β細胞にあまり負担をかけずに血糖値を下げられると考えられる。
インスリン抵抗性を改善する作用もある。
  アマリール アベンティス・ファーマ
ビグアナイド系血糖降下剤 (BG剤)
  腸からのブドウ糖の吸収を抑えたり、肝臓が血液中にブドウ糖を送り出すのを抑えたりする。
肥満や動脈硬化の促進などの心配が少ない。
単独では効果が弱いため、SU剤などと併用して使われる。
高齢者や、肝臓、腎臓障害がある人には使えない。

主な副作用は、低血糖。乳酸アシドーシスの危険。食欲不振、吐き気、下痢、便秘などの消化器症状。

塩酸ブホルミン製剤 作用は弱い。
作用持続時間は、6〜14時間。
  塩酸ブホルミン 東洋ファルマー
  グリナビン 小林化工
  ジベトスB 日本ガレン
  ジベトンS 寿製薬、ゼリア新薬工業
  ブフォルマイド 長生堂製薬
塩酸メトホルミン製剤 作用は弱い。
作用持続時間は、6〜14時間。
  グリコラン 日本新薬
  メデット トーアエイヨー−山之内製薬
  メルビン 住友製薬
フェニルアラニン系血糖降下剤 (速効型インスリン分泌促進剤)
  SU剤と同様、膵臓を刺激してインスリンの分泌を促進するが、効果が服用してすぐ現れ、短時間でなくなるのが特徴。
食事の始まる直前に服用して食後の血糖値が上がるのを防ぐ。
体重増加や低血糖の可能性はSU剤より少ない。
空腹時血糖値が140以下の軽症糖尿病には使いやすい。
ナテグリニド製剤 スルフォニル尿素系製剤よりも速効かつ作用時間の短い薬。
毎食直前(10分以内)に服用する。
  スターシス 山之内製薬
  ファスティック 味の素−アベンティス・ファーマ
糖質吸収阻害剤 (α-グルコシダーゼ阻害薬)
  α-グルコシダーゼという糖質分解酵素の働きを抑制し、炭水化物の消化を遅らせる作用がある。
腸管からのブドウ糖の吸収が遅くなるため、食後の血糖値の急上昇を抑える。
食後の血糖値が200以上になる人が対象。
食事の直前に服用しなければならない。

主な副作用として、お腹が張ったり、おならが出やすくなる。
低血糖を起こしたときは、砂糖ではなくブドウ糖を飲む必要がある。

アカルボース製剤 糖質を分解する「α−アミラーゼ」や「スクラーゼ」といった酵素の働きを抑える。
  グルコバイ バイエル薬品
ボグリボース製剤 二糖類(蔗糖)をブドウ糖と果糖に分解する酵素の働きを強く抑える。
  ベイスン 武田薬品工業
インスリン抵抗性改善剤
  インスリンの効きをよくすることにより、血糖値が下がる。
インスリンの効きが悪い肥満糖尿病が対象。

主な副作用は、貧血、むくみ、体重増加など。時に重症の肝炎。

塩酸ピオグリタゾン製剤  
  アクトス 武田薬品工業
糖尿病性末梢神経障害改善剤
エパルレスタット製剤  
  キネダック 小野薬品工業
     
     
     

日本で使われているヒト型インスリン製剤の種類

分類 製造
会社
製剤容器 商品名 1ml中
の単位
作用時間(時間)
(皮下注射の場合)
外観
性状
発現 最大 持続


ノボ バイアル ノボリンR注 40 約0.5 1〜3 約8 無色
透明
100
カートリッジ ペンフィルR注 100
ペンフィルR注300
ペン型シリンジ ノボレットR注 100
ノボレットR注300
リリー バイアル ヒューマリンR注U−40 40 0.5〜1 3〜5 6〜8
ヒューマリンR注U−100 100
カートリッジ ヒューマカートR注1.5ml 100
ヒューマカートR注  3ml


ノボ バイアル モノタード注 40 約2.5 7〜15 20〜24 白濁
100
ノボリンN注 40 1.5 4〜12 約24
100
カートリッジ ペンフィルN注 100 約1.5 4〜12 約24
ペンフィルN注300
ペン型シリンジ ノボレットN注
リリー バイアル ヒューマリンN注U−40 40 1〜1.5 8〜12 24
ヒューマリンN注U−100 100
カートリッジ ヒューマカートN注1.5ml 100
ヒューマカートN注  3ml



 





ノボ
10
カートリッジ ペンフィル10R注 100 約0.5 2〜8 約24 白濁
ペンフィル10R注300
ペン型シリンジ ノボレット10R注

20
カートリッジ ペンフィル20R注 100
ペンフィル20R注300
ペン型シリンジ ノボレット20R注

30
バイアル ノボリン30R注 40
100
カートリッジ ペンフィル30R注 100
ペンフィル30R注300
ペン型シリンジ ノボレット30R注

40
カートリッジ ペンフィル40R注 100
ペンフィル40R注300
ペン型シリンジ ノボレット40R注

50
カートリッジ ペンフィル50R注 100
ペンフィル50R注300
ペン型シリンジ ノボレット50R注
リリー
30
バイアル ヒューマリン3/7注U−40 40 0.5 1〜8 24
ヒューマリン3/7注U−100 100
カートリッジ ヒューマカート3/7注1.5ml 100
ヒューマカート3/7注  3ml



 


ノボ バイアル ノボリンU注 40 約4 8〜24 24〜38 白濁
100
リリー バイアル ヒューマリンU注U−40 40 3〜5 10〜14 18〜28
ヒューマリンU注U−100 100
 
ノボ ノボノルディスクファーマ社
リリー イーライリリー社
バイアル シリンジ型注射器用
カートリッジ ノボペンやノボペンV、あるいはオートペン用の製剤容器
ペン型シリンジ カートリッジが一体となっている使い捨て注射器