2001/10/10 水曜日

ゆきまどう情報の海

テレビ、書籍、新聞、雑誌、折り込み広告、Eメール、インターネットの掲示板等々、巷には、さまざまな健康情報が飛び交っています。
書店には、「○○で××が治る!」や「△△ダイエット」といった類の本が山積みされています。
今現在のところ、コントロールはできても、完治は望めないとされている「糖尿病」についても、書棚の半分はその類の本です。
玉石混淆であふれかえる情報の洪水の中から、いったいどれを信頼すればよいのか?

判断に迷うとき、ドクター・ボーンズに助言をあおいできました。

ここにご紹介するのは、これまで私がネットや書店などでお目にかかった民間療法などについての質問と、ドクターの返信(糖尿病治療に携わる一内科医としての見解)です。

 

バナジウム
バランスミネラル(水?)
アーユルヴェーダ
野菜が糖尿病をひきおこす?
朝食用シリアル
ビール酵母
「糖尿病は食べなきゃ治らない」
水の分子のサイズ?
DNAが効く?
サラシアオブロンガ
ハットリ氏の漢方薬
AHCC
主食断ちダイエット
フリーダム事件

 

バナジウム

http://www.kokumon.co.jp/yies/5/index.html

 

バランスミネラル(水?)

前野さんのDMネットワークの掲示板1の書き込みです。

DMネットワーク 掲示板1

1906  体がラク〜

記録者:みずみず (2001年09月18日(火) 11時15分21秒)  削除

はじめまして〜。私も以前は糖尿病で悩んでいました。
でも今では体もスッキリしています。知人に勧められた方法を試したら楽になったんです。
現代病の一つである糖尿病は治ると思います。
私は病院嫌いで足が向かず、でも病気は治したいというワガママでした(^^;)
そんな私に知人が勧めてくれたのが「バランスミネラル78」でした。これに出会っていなかったら今の健康な私はいません。
薬ではないし、天然成分だから安心して飲めます。
私の知人はひどい便秘でミネラルを使ってみたそうです。知人も今ではスッキリしています。
この感動を皆さんに伝えたくてここに来ました。
HP参考にしてみてはいかがですか?

 

ドクター・ボーンズの返信

2001/09/18

いいかげんな内容にみえますが、巧みに「糖尿病に効果があった」という記述を避けているようです。内容から、読者に「糖尿病に効く」と思わせる方法ですね。薬事法を意識してのことでしょうか?

 

アーユルヴェーダ

以下は私宛に送られてきた宣伝メールです。

失礼ながら突然メールさせて頂きました。
ご不要の際は大変お手数ですが、削除してくださる様お願いすると共に、失礼の段、深くお詫び致します。
-----------------------------------------------------
日本のアーユルヴェーダの第一人者医学博士 上馬場 和夫先生の著書
小冊子「脅異のハーブミネラル」〜古代インドの英知で糖尿病を克服する〜
32頁(定価二百円の小冊子を無料!で差し上げます。
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私はある事情から毎日、糖尿病でお悩みの方にお会いしています。
専門医に運良く出会いご自分の努力で、食事・運動を血糖値、HbA1cをコントロールされている方(本当にまれですが)はまだしも、クスリ・インスリンの対処慮法だけで改善しない糖尿病を、生活習慣を変えずによくしたいと思っている方が殆どです。
序々に上がっていく数値を見るたびにこのまま、病院だけではヤバイとは思って良いと言われている。健康食品を飲んでみて、効果がない!
やはり代替医療はダメだとナットクして、もとの病院の指示に従ってしまう・・・

☆手遅れになる前に生活習慣を変えずに、糖尿病をよくしたい!
☆小冊子は糖尿病300人中299人に効果のあるアーユルヴェーダ(幸福で有益な長寿をもらたす知識)のハーブ&ミネラルについて書かれたものです。
☆あなたさま自身の糖尿病を改善し、糖尿病で苦しんでいる方にも 伝えていただきたいのです。
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本日より5日以内にお申込の方には、もう一冊雑誌「健康ジャーナル」
〜アーユルヴェーダは日本をすくうか〜11頁(定価200円)を差し上げます。
-----------------------------------------------------

思い当たる方はぜひ、ご一読下さい。

●最近、手・足の小指がピリピリ、ツンツンとしびれる感じがある。
●血糖降下剤の量、インスリンの単位数をソロソロなんとか減らしたい。
●生活習慣(食事・運動)をゼンゼンかえないで、糖尿病をよくしたい。
●足を切られてもいいから、ガンガン美味しいものを食べたい。
●夜の生活をビンビンに自信を取り戻したい。

熟読後にあなたが得られる成果は?

●すぐ!に3500年以上の歴史を持つアーユルヴェーダ伝承医学の 大ファンになれます。
●玉ネギ・カイアポ?ハーブとミネラルが、糖尿病にどのように作用 するのか理解できる。
●今度こそ!3ヶ月にはご自分の糖尿病が改善されるかもしれないと 希望が持てる。
●4ヶ月後には実感!糖尿病で苦しんでいる家族、友人、知人、部下 を助けることができる。

※小冊子はすでにお送りする準備は整っていますが、あなたの承諾なしにお送りしても大変ご迷惑になります。送付する許可をいただければ幸いです。ご記入の上メールにてご返送下さい。

 

ドクター・ボーンズの返信

2001/09/18

人の弱みにつけ込んだひどい内容ですね。
インドにはちゃんと日本と同じように西洋医学もあります。
これこそ、アーユルヴェーダだけでは治らないという証拠ではないでしょうか?

 

野菜が糖尿病をひきおこす?

「野菜が糖尿病をひきおこす」という本について、御存じでしょうか?

下記は、DMネットワークの掲示板1の書きこみですが、私自身は書店の店頭で手に取ってみて、内容に若干矛盾があるように感じました。
著者はアメリカでの研究を引用しておりましたが、この説のとおりならば、IDDMが増えるのではないかと思うのですが。

DMネットワーク 掲示板1

記録者:ST (2001年05月28日(月) 08時20分16秒)  削除

 こんにちは。昨日書店に寄ったら「野菜が糖尿病をひきおこす」という本を見つけたので、今読んでいます。
 栄養指導で野菜を多く食べなさいと言われているのに、ぎゃくに糖尿病を悪化させるとは。
 カロリー制限も大事ですが、食べ物自体にも、もっと関心を持ったほうが良いようです。

 

ドクター・ボーンズの返信

2001/05/30

硝酸塩と糖尿病について簡単に調べてみました。
Colorado Health Science Center(コロラド・ヘルス・サイエンス・センター)のDr.Kostraba(ドクター・コストラバ)の論文は、水道水中の硝酸と1型糖尿病との関連をみたものです。水道水中の硝酸濃度が0.77-8.2 mg/Lの地域では、1型糖尿病の発症率が高かったという結果です。動物実験でもニトロソアミンの投与により糖尿病が発症したという結果が出ていますが、これはかなり大量に投与していますので、必ずしも人間には当てはまりません。

さて、問題はこれらの研究結果が「野菜が糖尿病をひきおこす」ということになるのかということです。

1)上記の論文は小児期までの水道水中の硝酸が1型糖尿病に関係するといっているので、大人において、特に2型糖尿病にあてはまるかどうかは不明です。水道水中の硝酸濃度と2型糖尿病の発症率をみた論文は見つかりませんでした。

2)上記の論文では、水道水中の硝酸を問題にしているのであって、野菜の硝酸と糖尿病との関連については不明です。

3)上記のタイトルが正しいかどうかを証明するためには、硝酸を多く含む野菜を食べる人に2型糖尿病の発症率が高いかどうかを調べる必要があります。あるいは、発症率でなくても、インスリン分泌能が低下しているかどうかを調べる必要があります。私の調べた限りでは、そのような論文はありませんでした。

4)私の考えでは、3)のような研究をしても恐らくはっきりした結果は出ないのではないかと思います。というのは、2型糖尿病では野菜中の硝酸より、脂肪摂取、カロリーの過剰、肥満、運動不足などの方がよほど関連が深いと思われるからです。

5)以上より、上記のテーマは仮説にすぎないと考えます。

しかし、だからといって野菜の硝酸がよいというわけではありません。硝酸は糖尿病ばかりではなく、胃がんを初めとした悪性腫瘍との関連も指摘されていますから、なるべくとらないに越したことはありません。

2001年2月26日付の朝日新聞の「『緑』『黒』志向に『白』苦戦」という記事が載っていましたが、その最後の方に以下のようなコメントがありました。

土壌学の専門家で有機農法の研究を続ける京都大学講師の西村和雄さんは、
「ホウレンソウなどの葉もの野菜を買うとき、緑が濃いほどいいと思わないで」
と、「色」の落とし穴を指摘する。
色濃く見せるために、出荷前に窒素肥料をつぎ込むこともあるからだ。
「見せかけの黒ずんだ緑は、葉緑素ではありません。窒素を食べすぎた野菜は、人体に影響のある硝酸塩をため込んでいるので、健康どころかその逆」
西村さんが「本物の野菜」と呼ぶ葉っぱは、
「生でもえぐみがない。ゆでると湯に色落ちせず、新緑のように、より鮮やかなグリーンになる。」
湯が黄緑色に染まったら「仮面がはがれた証拠である。」

以上、ご参考まで。

 

朝食用シリアル

オートミール30グラムに朝食用シリアル「カルビーのフルーツグラノーラ」25グラムを混ぜて食べましたところ、単位的には問題がなかったにもかかわらず、食後2時間の血糖値が「355」にもなってしまい、健康にいいという「宣伝」プラス「イメージ」とは裏腹に、私たちには少々向かない食品だと思い知りました。
おそらく、味をよくするために相当量の砂糖が使われているのでしょう。

ドクター・ボーンズの返信

2001/05/12

恐らくそうでしょう。健康食品もそうですが、一般向けに売られている食品は健康(とされている)人たちが対象です。恐らく、(こんなに大勢いるのに)糖尿病の患者さんは対象にしていないのでしょうね。そして、きっと企業は「ご利用の場合、病気の方は主治医に相談してください。」と逃げるでしょう。

ご存じかもしれませんが、Glycemic index(グリセミック・インデックス)というものがあります。同じ炭水化物でも、ものによって消化吸収の程度が異なります。同じカロリーのものを摂取したとき、グルコースと比べて血糖の上昇がどれくらい違うかを数値化したものです。
最近の報告では、カロリーが同じでもGlycemic indexを低くした食事の方が血糖コントロールがよいということです。

 

ビール酵母

ところで、某DM系MLで、最近、「ビール酵母」が話題に上っております。
ダイエットとして名前を聞くようになりましたが、血糖値が下がる、という話も出ております。
実際のところはどうなのでしょうか?

私自身は麦ご飯と抹茶を毎日食べていますが。(^_^;)

ドクター・ボーンズの返信

2001/05/12

ビール酵母はある開業医がたまたまビール酵母とヨーグルトを混ぜて食べたら、空腹感が癒せた、ということでダイエットに応用したものです。
ビール酵母は古くからあり、ビタミンB群、食物繊維を含みます。
話によると腹持ちがよく、これを少々(100 kcal程度)食事の前に食べておくと食事の量が少なくてすむとのことです。もしこの通りにことが進めば、食事の量を減らせることができますので、血糖は下がるかもしれません。
しかし、空腹感という感覚はきわめて個人的なものですので、ビール酵母ヨーグルトを食べても、空腹感が癒せなければ、カロリーはプラス100 kcalということになってしまいます。3食なら300 kcal。
(実は、先月某テレビ番組に出演したときビール酵母ダイエットについて聞かれたとき、このようなコメントをしました。)

お茶は良いかもしれませんね。
ただし、今まで、緑茶と飲むと胃癌が予防できるというデータがあったのですが、先日、予防できないという論文が発表されていました。

 

「糖尿病は食べなきゃ治らない」

下記は前野さんのDMネットワークの掲示板1にあった投稿です。
紹介されている本の実物はまだ目にしておりませんが、先生はご覧になったことはおありですか?

DMネットワーク 掲示板1

はじめて投稿します。
糖尿病になったばかりで、知識が乏しいのですが、「糖尿病は食べなきゃ治らない」という気になる本を読みました。
糖尿病になるのは46種類の栄養素が足りないからであり、それを補うためにはオレンジ花粉の服用が良いとありますが、これは本当なのでしょうか。
ホームページもあります。

ドクター・ボーンズの返信

2001/04/19

原則的には糖尿病食はいろいろな栄養素が過不足なく入っているはずですが。
その46種類の栄養素とは何か、オレンジ花粉にはどのような栄養素がどれくらい含まれているのか興味あるところですね。

 

水の分子のサイズ?

先日、テレビである女優が、「この水は分子が小さいので、吸収がよい」といって、どこやらから取り寄せた特別な水を体によいと飲んでいましたが、水の分子って、そんなに差がありましたでしょうか?

水はH2O、水素が2個と酸素が1個の化合物で、分子としては、もともとサイズの小さいものだと思いますが。炭素や窒素まで絡み合ってるアミノ酸や脂肪酸のほうがよほどサイズが大きいと思います。そんなものでも吸収できるのに、水の分子が吸収に差が出るほどサイズが違っているというのが、不思議です。

アルカリイオン水を紹介した本にも、やはり分子が小さいので吸収しやすいという記述がありました。
私にはとても信じられませんが。

ドクター・ボーンズの返信

2001/03/12

恐らくそれは、水の分子のことではなく、水の分子集団、すなわちクラスターのことをいっているのだと思います。水は一つ一つの分子がバラバラにではなく、いくつかの分子が集まってクラスターを形成するという仮説です。実はその根拠はあやふやなものです。

以下の天羽さんのHPが参考になります。

「水商売ウォッチング」
http://atom11.phys.ocha.ac.jp/wwatch/intro.html

「水のクラスター-伝搬する誤解」
http://atom11.phys.ocha.ac.jp/water/water_cluster.html

今度、MedWave(http://medwave.nikkeibp.co.jp/)のコラム
http://medwave.nikkeibp.co.jp/MED/colm/)で、この話題を取り上げる予定です。
1〜2週間の内にアップされると思いますので、そちらもご参照下さい。

 

DNAが効く?

糖尿病ネットワークの談話室の書き込みから、新手の健康食品の宣伝を見つけました。
DNAが糖尿病に効くと主張しています。
私の考えでは、お笑い種ですが、効くのなら試したい、という方がやはりおられるようで。

ドクター・ボーンズの返信

2001/03/10

DNAやRNAなどの核酸は以前より健康食品として出回っています。
普通に食事のなかに核酸など含まれているのに、不思議なことです。

 

サラシアオブロンガ

下記はDMネットワークの掲示板1での書き込みですが、「サラシアオブロンガ」とは何でしょうか?
何やら医学関係の研究機関のような名称ですが、私は新手の業者ではないかと考えているのですが。
この物質及びこの研究所についてご存知でしょうか?

DMネットワークの掲示板2に正体を暴露するような書き込みがありました。

DMネットワーク 掲示板1

○○川○司さん [HP] / 性別:男性 / 年代:50代 / 住所:茨城県

投稿日:2001年01月14日(日) 18時21分14秒

筑波予防医学研究所では、医学専門家が無理のないダイエットや糖尿病患者の血糖値の維持・低下に最適な「サラシアオブロンガ」とがん患者の免疫力強化に「天然メシマコブ」をアドバイスします。科学的に安全性と効果を証明した機能性食品ですので安心してお飲み頂けます。インドでサラシアオブロンガを発見した山原先生の助言も頂けます。

DMネットワーク 掲示板2

サラシアオブロンガによる血糖値のコントロール

記録者:筑波予防医学研究所 (2001年01月14日(日) 18時18分09秒)  削除

ダイエット食「サラシアオブロンガ」は、飲むだけのカンタン。天然植物素材だから毎日安心して続けられます。健康的なダイエットは「体脂肪」コントロールが決め手。「サラシアオブロンガ」の効果は抜群!医学専門家の指導も受けられます。

 

ドクター・ボーンズの返信

2001/01/27

私はこの研究所については知りません。少なくとも糖尿病研究で有名なところではありません。
サラシア・オブロンガはどうも中南米由来のある植物の名前のようです。
いくつかの基礎研究論文があり、血糖降下作用、抗炎症作用などがあるようです。
作用としては、アルファグルコシダーゼ阻害効果(つまり、糖尿病薬であるグルコバイやベイスンに相当)、アルドースリダクターゼ阻害効果(糖尿病性神経障害の薬であるキネダックに相当)などがあるという報告もあるようです。ただし、いずれも基礎研究論文であり、臨床論文はありませんでした。
私としては、臨床効果はもちろんのこと、安全性もまだはっきりしていないのではないかと考えています。

 

ハットリ氏の漢方薬

最近、DMネットワークの掲示板2や京大、ヤフーの糖尿病の掲示板に頻繁に書きこんでいる人物から私宛に届いたメール(返信)です。
DMネットワークでは、Hattri Yasuko とかいう名前で書きこんでいます。
商品は、中国の漢方薬のようです。

2000/12/24

あなた方は、救いようのない人たちですね。
私の妻の母とは実在し、京都市○京区に在住の「ハットリ○○」といいます。、また、私の母は、京都市の○京区に在住の△ ××子といいます。
私の母は京都△△病院で糖尿病で入院中に片足を切断し、それによる心臓圧迫を併発し、脳内酸素不足で血管がつまり、その後3日でなくなりました。
これでもうそだと言うのですか?
それからハットリでメイルを売ったのも、私の妻がハットリで私はキンカイと言います。何も隠しているわけでも何でもありません。隠す必要もありません。
どちらにしろ、商売と言われればそうかも知れません。
しかし、本当にこの食品のおかげで、私の妻の母は回復したのですからしようがありません。私が、販売しようとしたのは、この食品が私の妻の母への臨床で確認できたからです。
母は、今まで10年間苦しんできました。血糖降下剤を服用しながら、でも、本当に今はそれを飲んでいません。
なぜ、事実を確かめようとしないのですか?
怖いのですか?サンプルを試してみれば、その成分を解析できるでしょう。何度も言いますが、私のような一般の民間人でも知っているこのような情報をあなた方がなぜ知らないのかが逆に不思議です。最初から聞く耳を持っていないのでしょう。
なお、現在、担当医師に今回の私の妻の母の審査経過とデータをある程度出してもらうようお願いしていますが、あなた方のような圧力を加える方が臨床業界におられるとしたら、もう、日本の医学も終わりですね。DNA解析でまたもや米国に先手を打たれたように、、、。なさけない、、、。
  キンカイ、、、。  

 

ドクター・ボーンズの返信

2000/12/25

どうも中国には得体の知れない薬が色々あるようですね。
残念ながら、この商品についての情報は持ち合わせておりません。
メールについての私の感想を述べさせていただきます。

しかし、本当にこの食品のおかげで、私の妻の母は回復したのですからしようがありません。
私が、販売しようとしたのは、この食品が私の妻の母への臨床で確認できたからです。

これは、健康食品を自ら販売するようになるきっかけでよくあることです。

間近に劇的に効果があった(?)と思われる症例にぶつかれば誰しもその商品の誘惑に駆られるものです。
しかし、特定の人に効いたと思われても他の人に同様に効果があるとはいえません。
どのような人にどれくらいの量、どれくらいの期間、投与すればどれくらいの確率でどの程度の効果があるか、これらの情報があって始めて判定できるのです。

なぜ、事実を確かめようとしないのですか?
怖いのですか?
サンプルを試してみれば、その成分を解析できるでしょう。
何度も言いますが、私のような一般の民間人でも知っているこのような情報をあなた方がなぜ知らないのかが逆に不思議です。
最初から聞く耳を持っていないのでしょう。

本来、効果があると主張する人がその根拠を示すべきです。
私たちにその効果を証明する(あるいは反証する)義務はありません。
(上記のような主張はしばしば疑似科学者により用いられる方法です。)

紹介のHPをみますと、中国のある研究所で開発されたといっていますので、その人は、効果があると主張するならそのデータなりをきちんと示す必要があります。
糖尿病の場合、急性の薬理学的な効果があるかどうかを確認することはそれ程難しくはありません。それを服用して血糖が下がったかどうか、インスリンの濃度が変化したかどうか、などをチェックすればよいのですから。
それぐらいのデータも持ち合わせていないようならば、疑われて当然です。

 

AHCC

AHCCについての情報はおもちでしょうか?
うちのボードへ宣伝に来てるんですが、一応民間療法お断りの立場から否定的見解を取らせていただいたんですが。

AHCCで糖尿病が完治すると主張しております。
そういう情報を載せているページも見ましたが、そのページの信頼性は私には判断できかねます。

この手の情報が多すぎて、玉石の見分けが素人には難しいですね。
うちへ来たセールスマンのページには、先生が注意すべしとされた宣伝文言が豊富に出てますが。
代替療法を否定する気持ちはないのですが、私たちは命と健康をかけることになりますので、どうしても慎重にならざるを得ません。
うちのボードで見たからと試されて、その結果がよくなかったりしたら、私としては後味が悪いとしか言い様がありません。

もし御存じでしたら、お教えいただけませんでしょうか?

ドクター・ボーンズの返信

2000/10/02

AHCCはキノコの成分です。免疫力を高めるとして、確かに一部の大学病院では使用されているようです。ただし、それでも十分なデータがあるとは言い難いと思います。
糖尿病については、治るという話は聞いたことがありません。
糖尿病でも血糖が正常化することはあります。それをもって完治したと称しているのかもしれませんが。
私としてはAHCCにより糖尿病が完治するという話は信用していません。

あるいはあくまで科学的に考えるのであれば、何人のどれくらいの重症度の糖尿病患者さんに使用して何%の人の血糖値が正常化したのかきちんとしたデータがあるかどうか確認するのも一法です。
(こういう話は糖尿病がよくなった人だけ拾い集めている可能性があるからです。)

 

主食断ちダイエット

「ゆほびか」という健康雑誌の今月号に、アメリカで流行しているというアトキンス博士の「主食断ちダイエット」なるものが紹介されていました。砂糖と炭水化物を制限して、肉や脂肪は好きなだけ食べてもよいということです。DMの予防になるというふうにも書かれていました。(私は試すつもりはありません。これ以上痩せたくありませんし、炭水化物を制限した食事療法は過去に試みられて効果がなかったように思いますので。)DM患者がこれを試みた場合、害はないのでしょうか?
今日は、韓国から何やらDMに効果があるという精製塩の広告メールが入っていました。健康食品の売り込みも、国際的になってきたようです。

ドクター・ボーンズの返信

2000/08/11

実は、今行っている日本での糖尿病の食事療法が最良のものであるかということについては、きちんとしたエビデンスがないのです。
一部の研究者は、もう少し食事中のタンパク質を増やした方がよいのではないかと研究しているようです。ただし、上記のように脂肪を制限なくとった場合は糖尿病は悪化する可能性があります。
動物実験では脂肪の摂取量を増加させた場合は、インスリン抵抗性が増すというデータがあるからです。
(インスリン抵抗性が増すということは、インスリンの効果が低下すること、すなわち、血糖が上昇する可能性があることです。)
アメリカでもいろいろな食事療法がはやっているようですが、きちんとしたエビデンスのあるものは多くはないと思います。

 

フリーダム事件

マルチまがいの販売方法をとる健康食品メーカーの記事を読ませていただきましたが、アメリカのマナテック社というところも同様の販売方法を取っているように思います。

先日、前野さんの「DMネットワーク」の掲示板1にフリーダムなる人物がマナテック社の健康食品がDMに効果があると書き込み、マナマナなる人物が東京でのセミナーの紹介をしていました。前野さんが民間療法の宣伝であると判断して削除とフリーダム出入り禁止を宣言したところ、内科医を名乗るテツなる人物のフリーダム擁護の書き込みが始まりました。紹介されたマナテック社の日本語版ホームページを一応覗きましたが、「金儲けのチャンスです」などという販促のページがあり、あきらかにマルチまがいの販売方法をとっていると思われました。フリーダム、マナマナ、テツの3人は、フリーダムの1人三役と判明しましたが、最後のテツの書き込みは、顧客の獲得に失敗した業者の悪辣さというか、人を傷つけることを何とも思わないものでした。書き込みの大半は既に削除されていますが、最後の書き込みは残されていると思います。

ドクター・ボーンズの返信

2000/08/03

やはり問題になってきたなというのが私の印象です。
ハーバライフもマナテックも同じような販売方法をとる会社です。
これは、ネットワークビジネスといわれていますが、マルチ・レベル・マーケティング(MLM)とも言います。簡単にいってしまえば、合法的なマルチ商法といったところでしょうか?
ディストリビューターになることにより、商品(この場合健康食品など)を自ら購入するほか、客を集め彼らをディストリビューター(子)にします。彼らがさらにディストリビューター(孫)を集めることにより、彼らから収入を得ることになります。
子や孫が増えるに連れ収入は激増するわけですが、ディストリビューターを作れなければ悲惨な結果となります。このため、あらゆる方法を使って子を作ろうとするわけです。
アメリカでも問題になっており、「インチキ医療」を糾弾するHP"Quack Watch"の姉妹版で"MLM Watch"(
http://www.mlmwatch.org/index.html)があるくらいです。ここに(http://www.mlmwatch.org/08Research/mlmsites.html)上記2社はリストアップされています。

日本でもMLMの手法をとる会社も増えており、ネットワークビジネスという雑誌の最新号によれば、売上高上位184社の内、半分が健康食品や健康器具を扱う会社です。

糖尿病の患者さんなどは格好のターゲットとなるでしょう。
くれぐれもご注意下さい。
私としてはどこかのマスコミや公的な機関が取り上げてくれないかと思っています。