d'iciができあがるまでの改装日記

 
 

「癒しの空間」を創るため2002年の春ごろから、数件の不動産屋をまわり数十件の物件を見てきた。場所は空掘・中津・中崎町など・・・。希望の物件は町家とよばれる古い一軒家。自分の希望条件と合う物件はなかなかなく時間ばかりがすぎて行き、気付けば町家を諦めアパートを探していた。それでも条件がクリアーできるものはなく、気付けば物件探しも辞めていた。

「私に住んでほしい物件は向こうからやってきて、出会うときに出会う。そんな劇的な出会いがあるはず・・・」

2002年秋。マッサージの仕事に向かう途中、「入居者募集」と貼られた一軒家を発見した。これだ!と思い不動産屋に即電話。「かなりボロいですよ、驚かないでくださいね」と念をおされてから家のなかに入っていった、以前4人家族が住んでいただけに痛んでいる床、ガタガタの引き戸、そして強引に増築したと思われる部屋、動線を無視した間取りに建て具、不思議な家である。しかし、日当たりはよく、部屋数もあり、キッチンも広いなどの魅力的な部分もある。だが、家賃が高かったということもあり即決断は出来なかった。

それから幾度となく不動産屋のお兄ちゃんが「よい物件見つかりましたか?」と電話をくれるようになり、「いくらなら、入居しますか?」と聞かれた。この際と思い決定家賃よりも1.5万円下げた値段を言ってみた。お兄ちゃんは目をむきながらも「家主さんに相談してみます」と返事してくれた。しかし、家賃が下がったからって私はあそこに住みたいのだろうか?あの場所でいいのだろうか?

数日後「徐々に家賃下がってきてますよ、もっと頑張りますから!」と不動産屋から電話が。お兄ちゃんが頑張れば頑張る程家賃は下がり、現実味をおびてくることに少し不安になってくる。ホントにひとりでやっていけるのか?大丈夫なのか?しかし、あの家の前を通ると家が「借りて〜、住んで〜」と言っている気もしてきて、気になる物件になっていた。

気になるなりつつも、本当にここで、これで良いのかと言う気持ちもあり新たに他の不動産屋に行ってみた。私の希望の場所・間取り・家賃などを伝えて検索してもらった。結果は「あなたが、希望している条件を満たすところはありません。」ときっぱり言われ、「妥協は大切、苦労をしないと成功はしません。」などと説教までくらってしまった。そして「実は気になる物件があるのですが・・・」と言ってその物件の説明をしたら、「あなたの言っている条件が揃ってるじゃないですか、なにが不満なんですか」とまた怒られた。「家賃が高いんです」・・・「えっ、安いじゃないですか」とあきれられた。

2003年1月、もう一度家の中を見せてもらう。この時家賃は8千円下がっていた。

家の中は好きなように改造してもよいという条件と改造を手伝うよと言ってくれる人、一人暮らしし独立したいという気持ちとそれを応援してくれる人、いろんな気持ちと人につつまれて、一歩踏み出すには今しかない・・・そう思えてきた。

2月、不動産屋に「借りる方向で前向きにかんがえてます」と報告しに行き、見積もりを出してもらった。ここで、しつこくあと2千円下げてほしいと言ってみた。お兄ちゃんはふんぞり返ってしまった。しかし、その場で家主さんに電話で交渉してくれた。結果「3月から借りるのであれば、下げてくれる」とのこと。「3、3月ってあと2日で3月じゃん!」心の準備はできてなかったのに「では3月から借ります」と口が言っていた。

3月、我が城をじっくり見渡す。
よくよく見るとアラだらけであることに、びっくり。エアコンの位置、ベコベコの壁、日当たり、部屋の広さ、入居前はよく感じていたものがあまり良くなかったり・・・とにかくかなり手を加えないと人を招くことはおろか、自分が心地よく暮らせない!

ひとつのおおきな箱を手に入れることはできたが、私の空間創りはまだまだ始ったばかり

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