Ayalistアンケート「ぽちっとな」第2回

アンケート第2弾は「ライトノベルって、なあに?」多数ご協力いただきまして、ありがとうございました。

募集期間:2005年9月20日(火)〜10月10日(月)
回答数 :有効回答数 88(一項目もチェックのなかった1票を無効とした)

年齢内訳:10〜19歳 22人(25.0%)
     20〜29歳 39人(44.3%)
     30〜39歳 15人(17.0%)
     40〜49歳 11人(12.5%)
     50〜59歳 01人(01.1%)

ええと、右の絵は気にしないで下さい、メイド服を描いてみたかったんです、すみません(^^;)。


「ライトノベルの定義って、なんだろう?」今回のアンケートは自分の素朴な疑問から始まりました。

「ライトノベル」という言葉が気になるようになったのは、乙一さんのあとがきを読んでからだったように思います。

 ライトノベルは出版業界において極めて特殊な位置にある。その証拠に、つきあいのある編集者でライトノベルを読んでいる人などほとんどいない。同じ出版業界にありながら、普通の本とライトノベルとの間には深い断絶があるのだ。

 私の読書体験においてライトノベルは重要な位置を占めていた。(中略)読者としては離れてしまったが、子が親を慕うように、私はライトノベル界を気にかけている。

 ライトノベルという形式から一般書の形式に作り直した本書(『失はれる物語』)の存在は、私にとってある種の敗北である。ライトノベルのままでは手にとってもらえない客層がいるという、当然の事実を覆せなかったという証明だ。

乙一『失はれる物語』(角川書店)あとがきより

『GOTH』はもともとライトノベルというジャンルで発表された小説です。(中略)特筆すべきことは「ライトノベルに授ける賞など当時はひとつもなかった」という点です。

 出版界で活動し始めてみると予想外のことが起こりました。自分の人生にまさか影響があると思っていなかった「ライトノベルの地位の低さ」という問題が何度も関わってくるではありませんか。僕が出版界で受けたライトノベル差別をすべて書き出していると殺伐とした文章になってしまうのでここには書きません。

 よしわかった。ライトノベルでミステリを書けばいいんだ。そうすればライトノベルしか読んでいない人でも、ミステリという形式を知って、そこから読書の守備範囲が広がるに違いない。僕はそう考えて『GOTH』を書きました。

乙一『GOTH 夜の章』『GOTH 僕の章』(角川文庫)あとがきより

 乙一さんのあとがきには芸風(?)として「自虐のスパイス」がかかっているので、それは差し引いて読んでもらうとして。ここから読み取れるたしかなことがもうひとつ、著者は自作の『失踪HOLIDAY』『きみにしか聞こえない』『さみしさの周波数』『GOTH』などを「ライトノベル」と認識していること、です。

 どっこい、最近は「ライトノベル」業界がとても元気らしいですね。出版点数も多いし、「ライトノベル完全読本」「このライトノベルがすごい!」「ライトノベル・めった斬り!」などの企画本が次々と出版され、雑誌(「ダ・ヴィンチ」など)でも特集が組まれています。
 で、どのムック本だったか忘れましたが、「どれどれ、私の好きな乙一さんについて、何か書いてあるかな」と本を開いてみたんですよ。が‥

 乙一のおの字も、載っていませんでした(涙)。

 人気がないというより、この本の中ではどうも乙一さんの作品群は「ライトノベル」とみなされていないようなのです。著者は「ライトノベル」だと思っているのに、評価する側はそうとらえていないってのはどういうこっちゃ?そんな疑問がふつふつと。
「ライトノベル」とひとくちに云っても、そのとらえ方は個々によってかなり差があるのではないだろうか、それは「本格ミステリ」のとらえ方なんかよりはるかに幅広く、曖昧模糊としていそうです。

「ライトノベル Wikipedia」によると、その定義について次のように書かれています。

 ライトノベルとそのほかの小説の境界はあいまいであり、そもそもはっきりとした定義を持った言葉ではないことから、「ライトノベルの定義」についてさまざまな議論が行われている。その中では、

・ライトノベルを発行しているレーベルから出ていればライトノベル
・アニメ調のイラストを多用していればライトノベル
・キャラクターを中心として作られていればライトノベル
・作家がライトノベルを書いてればライトノベル

など、さまざまな定義が作られたが、しかしいずれも結論とはならず、その定義は流動的なものになっている。これは、読者の大部分がそれをよしとし「ライトノベル」と固定して関心を寄せているわけではないということにも由来する。

 現状では「ライトノベル系レーベルから発売されている、アニメや漫画調のイラストを利用している作品群」と言うことで、完全ではないにしろ区別できる。

 前置きが長くなりましたが、今回のアンケートは「Ayalistの読者は、ライトノベルをどのようにとらえているのか」を知ることを目的としています。「ライトノベルとは何か」を決めるのではなく、あくまでも読者意識の現状把握、ね。いやはや、ほんとに皆さん認識がバラバラで(笑)面白かったです。鋭いご意見もたくさん寄せられました。ありがとうございました。

 あ、ちなみに。こんなアンケートやってますけど、私個人は、小説のジャンル分けにあまり興味を持っておりません。ミステリだろうがSFだろうが、一般小説だろうがライトノベルだろうが、面白ければそれでいい。また、表紙が漫画だとレジに持って行くのが恥ずかしいということも、全くありません(笑)。
(でも、米澤穂信さんを「ライトノベル作家」と云われると「えー、違うんじゃないの〜?」という気持ちになるのは、何故なんだろう?)


結果発表に際して、設問の順番を一部変えてあります。

■問3 ライトノベルを読みますか?(88人中)

よく読む。                  ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 12(13.6%)
ときどき読む。                ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 30(34.1%)
あまり読まない。               ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 28(31.8%)
全く読まない。                ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 10(11.4%)
ライトノベルかどうか、気にしたことがない。  ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 08(09.1%)

よく読む人も読まない人も、まんべんなく回答を寄せていただきました、どうもありがとうございます。

▽年齢別に見てみましょう(回答数が少ないので、有意差が出なかったかな)。

           10代      20代       30代    40代    50代
よく読む。      ]]]]]]]]]] 3   ]]]]]]]]]]]]] 07   ]]]]]] 1   ]]] 1   ] 0
ときどき読む。    ]]]]]]]]]] 8   ]]]]]]]]]]]]] 13   ]]]]]] 6   ]]] 3   ] 0
あまり読まない。   ]]]]]]]]]] 7   ]]]]]]]]]]]]] 11   ]]]]]] 6   ]]] 3   ] 1
全く読まない。    ]]]]]]]]]] 3   ]]]]]]]]]]]]] 05   ]]]]]] 1   ]]] 1   ] 0
ライトノベルかどうか ]]]]]]]]]] 1   ]]]]]]]]]]]]] 03   ]]]]]] 1   ]]] 3   ] 0
 気にしたことがない。

■問1 ライトノベルって、なあに?(ぱっと思い浮かぶもの、ひとつだけ選んでね)(88人中)

レーベルで判断。(文庫とか雑誌とかの名前)       ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 27(30.7%)
表紙で判断。(アニメ調のイラスト)           ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 23(26.1%)
文章で判断。(若者向け)                ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 11(12.5%)
作家で判断。(ライトノベルを書いている作家かどうか)  ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 02(02.3%)
内容で判断。(キャラ中心とか、主人公が中高生とか)   ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 16(18.2%)
軽い本?                        ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 02(02.3%)
良く分からない。                    ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 04(04.5%)
その他                         ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 03(03.4%)
   「その他」の内訳
   ・内容が軽い(若者向け≠ライトノベル)
   ・出版社の判断に委ねる。書店のライトノベルコーナーにあるものが「ライトノベル」
   ・本文中にあるアニメ調のイラスト

はい、見事に意見が分かれました(笑)。「レーベル」「表紙」が二大勢力、それに「内容」「文章」が続きます。

レーベルについては少し説明がいるかな。先の「ライトノベル Wikipedia」によると、ライトノベルのレーベルは、およそ次の通り。

[文庫]ソノラマ文庫/ファミ通文庫/角川スニーカー文庫/角川ビーンズ文庫/講談社X文庫ホワイトハート/スーパーダッシュ文庫/コバルト文庫/徳間デュアル文庫/富士見ファンタジア文庫/富士見ミステリー文庫/MF文庫J/電撃文庫
[雑誌]ザ・スニーカー/電撃hp/月刊ドラゴンマガジン

こんなにあるんですか!びっくり。

■問2 ライトノベルって、なあに?(今度は複数回答可)(88人中)

ライトノベルを出しているレーベルから出ている本。    ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 54(61.4%)
アニメ調イラストの表紙や挿絵のある本。         ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 59(67.0%)
文章が若者向けの本。                  ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 45(51.1%)
ライトノベルを書いている作家の本。           ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 13(14.8%)
内容がキャラ中心だったり、主人公が中高生だったりする本。]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 44(50.0%)
よく分からない。                    ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 10(11.4%)
その他                         ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 09(10.2%)
   「その他」の内訳
    ・内容が軽い(若者向け≠ライトノベル)
    ・著者が若者向けを意識して書いた本
    ・その筋の人たち向けに書かれた本
    ・出版社の判断に委ねる。書店のライトノベルコーナーにあるものが「ライトノベル」
    ・魔法とか異世界とか、ファンタジーな設定が多い本
    ・私が読みやすい本(^^;)
    ・簡単な漢字にもルビが振ってある
    ・大森望がライトノベルと認定したもの(別に大森望ではなく大衆がそう認めたものでもかまいませんが)
    ・読者が読むスピードを作家の方で操作したり(改行の多様などによって)、イラストで読者のイメージを固める様な作品

「イラスト」「レーベル」が多いのは問1と同じでしたが、若干「イラスト」が多くなりました。次いで、ほぼ同数で「文章」「内容」が。
この四要素が、ライトノベルと判断する上で重要視されているようですね。
「作家」は少ないです。これは、出身はライトノベルだが次第に一般小説の方へと移行したり、ライトノベルと一般小説両方の分野で活躍したり、というクロスオーバーな作家さんが少なくないからでしょうか。

▽これも年齢別に見てみましょう。

       10代         20代             30代       40代    50代
レーベル   ]]]]]]]]]]]]]]]]] 11   ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 31   ]]]]]]]]]]] 07   ]]]]]]] 5   ] 0
イラスト   ]]]]]]]]]]]]]]]]] 17   ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 27   ]]]]]]]]]]] 08   ]]]]]]] 7   ] 0
文章     ]]]]]]]]]]]]]]]]] 11   ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 19   ]]]]]]]]]]] 11   ]]]]]]] 4   ] 0
作家     ]]]]]]]]]]]]]]]]] 07   ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 04   ]]]]]]]]]]] 01   ]]]]]]] 1   ] 0
内容     ]]]]]]]]]]]]]]]]] 12   ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 17   ]]]]]]]]]]] 11   ]]]]]]] 4   ] 0
分からない  ]]]]]]]]]]]]]]]]] 01   ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 04   ]]]]]]]]]]] 03   ]]]]]]] 1   ] 1
その他    ]]]]]]]]]]]]]]]]] 03   ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 05   ]]]]]]]]]]] 00   ]]]]]]] 1   ] 0

▽次は「ライトノベルを良く読む人」「読まない人」別に。

       よく読む     ときどき読む       あまり読まない    全く     気にしたことない
レーベル   ]]]]]]]]]] 10   ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 21   ]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 16   ]]]]]]]]] 5   ]]]]] 2
イラスト   ]]]]]]]]]] 06   ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 22   ]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 19   ]]]]]]]]] 9   ]]]]] 3
文章     ]]]]]]]]]] 04   ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 20   ]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 13   ]]]]]]]]] 6   ]]]]] 2
作家     ]]]]]]]]]] 00   ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 04   ]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 07   ]]]]]]]]] 2   ]]]]] 0
内容     ]]]]]]]]]] 04   ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 13   ]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 18   ]]]]]]]]] 5   ]]]]] 4
分からない  ]]]]]]]]]] 00   ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 01   ]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 03   ]]]]]]]]] 1   ]]]]] 5
その他    ]]]]]]]]]] 02   ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 04   ]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 03   ]]]]]]]]] 0   ]]]]] 0

よく読む人ほど「レーベル」でライトノベルと判断しているようですね。逆に、あまり読まない人は「イラスト」「内容」で判断する人が多いようです。

■問4 ライトノベル関連の解説本(「ライトノベル完全読本」や「このライトノベルがすごい!」など)を(88人中)

買った。        ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 06(06.8%)
ぱらぱら読んだ。    ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 25(28.4%)
見かけたことはある。  ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 42(47.7%)
知らない。       ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 15(17.0%)

こうした企画本については、知らない方もけっこう多かったです。
宝島社の「このライトノベルがすごい!」は、つい先日までネット上での投票を受け付けていました。ということは、年末に「このライトノベルがすごい!2006」が出るってことですね。

■問5 おススメのライトノベルがあったら、教えて下さい。

■問6ライトノベルに関して書きたいことがあったら、ご自由にどうぞ。

問5、問6の回答は、次のページに。

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