はじめに

【区 間】

 水松沢 - 錦橋
 藤の沢 - 選鉱場
【主な駅】
 -
【沿 革】
 1939.04 開通
 1944.   休止(採掘休止のため)
 1950.   再開
 1963.09 廃止

 鉱石輸送のために、豊羽鉱山の施設があった水松沢より定山渓鉄道の錦橋に接続していた専用鉄道。また、石山に選鉱場が設けられたため、藤の沢からの岐線もあり、鉱石を積んだ列車は錦橋から定山渓鉄道に乗り入れて、選鉱場まで運んでいた。
しかし、1944年には大出水により鉱山が水没し1950年まで採掘が休止、同時に専用線も運休となった。
 再開後、全盛期には1日3往復の粗鉱石専用列車が運転されたが、国道230号線をはじめとする道路と除雪の整備により、鉱石の輸送は全面的にトラックによるものに切り替わり、1963年に廃止となった。

現況

 比較的早く廃止になっているが、ふもとの温泉街と鉱山周辺以外は当時からそれほど変化しておらず、橋梁跡などがいくつか残っている。定山渓鉄道の駅もあり、木材の集積場があったという錦橋には広い空き地があるのみだ。
 錦橋のすぐ先では豊平川を渡っていたが、道路橋の錦橋の脇には、断崖の上に橋台が二つ、対で残っている。専用線のものと、一方は旧道路橋ものだろうか。白井川に架かる橋梁は水管橋として利用されており、その他、崩れかけた橋台や橋脚などが点在している。路盤跡の多くは送電線のルートとして利用され、またその下に送水管が埋められているところが多い。



 藤の沢からの引き込み線跡は明確な痕跡は残っていないが、遊歩道として整備されており、住宅裏手の擁壁などからもたどっていくことができる。ただ、途中のオカバルシ川の橋梁跡は近年まで橋台が残っていたが、現在は撤去されている。また、国道230号付近から選鉱場までの区間は、宅地開発等により残っているものは何もない。
 かろうじて石山の選鉱場跡は現在も鉱山の所有地となっており、広い敷地には 施設の一部が放置されているが、立入り禁止のために近付くことはできない。


解説

1999.9