あかつん




















玉四


株札


「きんご」のルール 改訂版
当サイトの掲示板でお馴染みのCC様より種々のご助言をいただき、改訂版としました。

この大きさの文字だけでゲームができます

もう少し詳しく知りたい場合はこの大きさの文字も参照

 古くから東京の下町でよく遊ばれていた技法。花札、株札、トランプでできる。但し、株札は東京ではほとんど用いられなかった。歴史 的には「きんご札」があったことがわかっている。

必要なもの
 花札1組の内1月から10月までの40枚。つまり1から10までのカードが各4枚ずつあればよい。花札の場合は月を覚えなければならない。
 3人以上7人くらいまで。4、5人が最も面白い。

概要
 札のランクを足していき「15」を目指す。親と子の相対勝負。

親きめ
 各自1枚札を引き、10以外の高いランクを引いたもの。最高ランクが複数の場合は同ランクのものだけで引きなおし。

配札
 親の左隣が札を切り、他のものが望んで(カットして)親が逆時計回りで3枚ずつ配り、最後は自分にも3枚配る。
 全員、配られた3枚の内から2枚を伏せて捨て、手札を1枚にする。
3枚とも10だったら配りなおしを要求できる。
 親は捨てられた札と残り札を合わせて切る。
 子の要求する札を配る。
 最後に自分にも配る。
 持ち札としては1から5の札にするのが常道。
 親は1が役にからみやすい。

システム
 親と子一人ずつの勝負。右手の子から札を要求することができる。
 親は表を向けて配る。
 子は何枚でも引けるが、合計が12未満では「つん」(引くことをやめること)できない。
 「13未満」「11未満」とするところもあり、混乱している。
 子は合計が15になったら「きんご」と宣言し手札を公開する。
 子が15を越えるとブタであり「ばれる」と言い、手札を公開する。
 親は「ばれた」子や、目の少ないと思われる子と途中勝負できる。
 親と子が「15」だったら「ため」と言って引き分け。
 親と子が15未満で同数の場合は親の勝ち。
 

出来役
 「きんご」:5が三枚。3倍づけ。

 あらし:同じランクの札が3枚。子の役。「15」より強い。倍づけ。
 3枚目要求する時に「バレ」ていたらどうするか、という問題がある。「8,8」は「いったん十六」なので「9,9」と「10,10」の場合である。これはそこでプレイする人たちの思想の問題だと思うが、個人的にはなかなかない役なので、合計数に関係なく要求できるとした方がいいと思う

 五下五枚(ごしたごまい):5以下の札5枚。子の役。「15」より強い役。
 コンセプトとして合計16だと札を要求できない。よって「5542」はこの時点で「ばれ」である。また合計15で要求することも実際問題として考えられない。よって定義としては「4枚目までが全て5以下の札でさらに合計が14以下の時さらに1枚要求し、それが5以下の札だった場合に成立する」となると思う。これは「あらし」と同じジレンマであり、合計に関係なく「5枚引いて全部5以下の札」と定義してもいいかもしれない

 また、子の「五下五枚」と親の「いったん十六」とどちらが強いのかということが文献、資料からでは断定できない。ただ確率計算すると「五下五枚」の方が出来にくいため、個人的には「五下五枚」は「いったん十六」に勝つとしたいと思う

 いったん十六:2枚の札だけで16になった場合。「15」より強い。あらしより弱い。親子共通役。3倍づけ。
 「オト十六」と言う場合もある。

 四一(しっぴん):4と1。親だけの役。総取り。

 九一(くっぴん):9と1。親だけの役。総取り。

 五一(ごっぴん):5と1。親役。「15」より弱い。

 四五六(しごろ):456の「15」。倍づけ。
 四一、九一、五一は札の順番は関係ない。また、五一は関東での採用率はほとんどなく関西中心役。四五六も採用率は低い。
   15になった場合の「きんご」と出来役としての「きんご」が混同されやすい。出来役の「きんご」は「あらし」と「15」の重複であり、「あらし」より「15」より強いはず。

張りかた
 配札の前に全員が同額を張る。これはアンティのようなもの。
 胴前(子の張り高の上限)を決めておく。
 子は手札を見て、胴前を越えない範囲で張り高を増やすことができる。

支払い
 親が負けた場合は、子に子が張った金額の同額を支払う。
 子が「きんご」だったら「3倍づけ」といって張り高の3倍を支払う。
 子が「あらし」だったら「2倍づけ」
 子が「いったん十六」だったら「3倍づけ」
 親の「総どり」は、子の張り高を全部取れる。
 親が子に「倍づけ」を支払わせることはない。

まわり胴
 親は逆時計周りに移っていく。
 あるいは「15」を作った人が親になる。
 持ち高の関係で親を辞退することができる。

戦略
 親は子のブタは早めに途中勝負する。
 子に「15」があり、自分も「15」を狙って「ばれた」場合損害が大きい。
 最終勝負する子が少ない場合は親の「15」狙いもある。
 子が無理をせず引き札が少ないと、親へのプレッシャーになる。
 親は見えている札から引く札の確率計算をすべき。

鑑賞
 カブ系というより、引き札制限などがバカラに似ている。中途勝負の「かけひき」など親がたいへん面白い。技法として年齢に拘らない楽しさがあり、長い時期色々な地域で遊ばれていた理由がわかる。

研究
 「きんご札」があり、それが株札の前身といわれている。
 親が先に引き札をする地域もある。この場合親は不利になる。
 「あらし」を「ソロ」「ゾロ」という地域あり。
 「しっぴん」を「赤ツン、玉四」という場合があり、めくり札4スーツ系地方札を連想させる。また、「赤ツン」は1か2にみなすことが出来、「玉四」は4か5にみなせる場合もある。これは「よみかるた」の化け札を連想させる。
 語源はポルトガル語で15を意味するQuinzeといわれる。
 博戯犀照(山崎美成)には「キンゴはシンゴといへる音の転なり、十五のことなり、十の字平声に発音すればシンなり…」また、天正かるたを説明し「むかしはヨミといひし、この戯をなし後にはメクリといへり後にメクリになりてより鬼といふ札一枚を加え、鬼入といふこの鬼をシンゴといふ十五の数に用ふる也是又キンゴの転訛なるのみ」とある。「
 類似技法に「どんつく」「しっぴん」「京カブ」

感想
 私の子どもの頃は「ばくち」をよくやっていた。ビーダマもメンコもベーゴマも「ばくち」である。そんな環境で「きんご」もよくやったが、「きんご」とは言わなかった。名称はよく覚えていない。合計が15になった時は「じゅうご」と宣言していた。何枚引くかの判断が楽しく随分とやった。使用札はなにかの付録の小型のトランプだった。賭けるものは金銭ではなく、おはじき、チェーリング、蝋で固めた小さな丸いメンコなどだった。参加者の出入りが激しかったが、なぜか女の子はやらなかった。

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