
中国の野菜は、毒菜といわれていますが・・
中国の「農業事情」
4●中国の農業を考える・・・
2004年4月9日(金)
1,中国の農業とは・・
だいたいなおおざっぱな中国の農業について、考えてみようとおもう。
こののテーマは、私にとって、とてもおもしろい・・・
果たしてどこまで、中国の農業の「実像」をあらわすことができるのか?
中国の農業に、ドンキホーテのように突撃したのだから、
どう考えるかくらいは、はっきりしていかないといけない・・・
日本の農業のいびつさは、「輸出」という概念がなく
「輸入」に頼っていることだ・・・
そのために、日本からみた中国の農業及び農業2次産業について、
正しい分析ができていないとおもう。
日本の農業関係者が、中国の視察にいっても、
中国の農業の広大さと規模の大きさ、そして人件費の安さから、
脅威に思ってかえってくるだけなのは、情けない話だ。
中国に「農業でせめてやろう」という気概がなく、
中国をみれば、
ただ「日本の農業は大変だ。厳しい。・・・」といって終わってしまう。
とりわけ、農協の関係者が行くとそんな感想しかないことが、
哀れに思える・・・
もし、そういうのが日本の農業の指導者では、
日本の農業の未来はない。
上海の農業関係の幹部にあったときに、
日本の現在の経済の停滞の一つに、「農業政策の失敗である」といった・・・
それは、少なくとも日本の食料自給率の低さをさしていた・・
日本の自給率に関しては、別のところで述べたい・・・
2,「誰が中国をやしなうのか?」
1994年レスターブラウンは、「誰が中国をやしなうか?」という本を著し、
中国の食糧事情の将来に警告をならした・・・
毎年増え続ける人口・・・
13億人(1995年は12億人を突破したが・・・いまは)を
ベースにして、毎年1300万人くらい人口が増加・・・
つまり、毎年 東京が1個づつができている・・・
それに対応する農業生産の増強があるのか?
また、中国人の食生活の向上に対応できるのか?
全国人民代表大会(1995.3.5〜3.17) は、
第9次5ヵ年計画の農業3大目標として、
(1)主要農産物安定供給の確保
(食糧:4.9〜5億トン、肉類:5,200万トン、水産物:2,850万トン)
(2)農村人口所得の向上
(3)7,000万人貧困人口衣食問題の解決・・・
1995年は、中国は豊作だったので、かなり勢いがあった。
その後、増産傾向になり、農村は、過剰生産にとなり、
豊作貧乏となった経緯がある・・・
中国の穀物自給率は、・・・・
2001年2月15日英国フィナンシャル・タイムズは
「高い自給率を堅持してきた中国がこれまでの政策を転換し、
穀物輸入の比率を増加させることを検討していると伝えた。
中国の穀物自給率は過去20年間平均98、6%で推移してきたが、
これを2030年までに90パーセントに低下させる計画であるという」。
この10%は、大きい・・・
中国は、穀物輸入国となる・・・
穀物輸入量は2010年に3300万t、2030年には6300万トン増加する見通しである。
中国の政府高官は自給率を低下させることで、
農家が相対的な利益を考慮し、別の農産物を生産したり、
他のビジネスに転進することが可能になるとしている・・・
この背景には、水問題が大きく関与していると言われている。
→アメリカが農業大国になった大きな要因は、
豊富な地下水にあるといわれているが、
中国は、地下水が少ない。
*中国は、一体どこから、輸入するのか?
アメリカ?タイ?ベトナム?・・・・?
中国への穀物ビジネスは大きなチャンスを生み出す可能性がある。
日本は、戦後 米食から、パン食になっていった・・・
(大きなアメリカの食料戦略・・・にのっかった。
(そのため、まずい脱脂粉乳とやらを飲まされた・・・年がばれる?
パン食は、乳製品、肉食を側面から支えることになった・・
中国は、米の消費もあるが、
小麦は、パンだけでなく別の食文化を創り出している
単純に肉食を支えることにはならないが、・・・しかし、・・・
しかし、アメリカのメジャーは、中国を標的にしていることは確かだ・・
3,中国の経済の成長は、食生活の向上につながるか?
中国の食生活の向上とは、「肉食」になるということである。
先進国では、ベジタリアンになることが進んだ食生活であるが・・・
アメリカで、日本食ブームなのは、もっぱら肥満抑制と健康のためなのだが、
中国の日本食ブームは、「おもむき」がちがう・・・
経済成長率が、7%ということは、それだけ、肉を食べる人が増えると言うこと・・・
経済的にゆとりがない場合は、我慢することができたが、
食欲に対する抑制が利かない状態になってくる。
とう小平は、中国人と同じ数の豚を飼育することが夢だったという・・・
肉食の一番の危険は・・・飼料なのだ・・・畜産用穀物の問題・・・
アメリカの食料世界戦略にリンクされてしまうのか?
中国では、ハイブリットコーンの輸入は、かなり規制されている・・・
世界の穀物生産量 17億トンのうち、8億トンが飼料として消費。
(中国の穀物生産量は、5億トンを超えると言われている。
1億3000ヘクタールの農地、8億人が農民という世界最大の農業国
(中国の畜産業の総生産高は農業GDPの28.6%にとどまっており、
先進国の畜産業が農業GDPに占める平均割合55%を大きく下回っている。
・・・まだ畜産業が、発展途上と言うべきか?
食肉1キログラムの生産に要する穀物量は、
ブロイラーで2キログラム、
豚で4キログラム、牛にいたっては8キログラムになるという。
イモでブタを育てる・・・
中国は、世界で一番たくさんサツマイモを作っている・・
それは、ブタにくわせるためである・・・
ある意味では、アメリカの食料戦略に組み込まれないための方策・・・
昔のように、トイレが、ブタの飼う部屋とつながっている方式も
一つの方法であるが・・・
飼料用の穀物を作る水が要求される・・・
中国は、どうしても水が制限要素となる。
1トンの穀物を作るのに、100トン以上の水がいるという説がある・・・
そして、豚を飼育することは、それだけ、ブタが糞尿をたれて、
環境汚染を引き起こす・・
羊などの大量放牧スタイルは、大地に生える植物を食べ尽くし、土地を疲弊させる。
それが、砂漠化する要因ともなる・・・
畜産は、環境付加の高い産業だ・・・
高タンパク質の摂取の問題は・・
狂牛病・・・急速な肥育が引き起こした問題。
ウシを肉食にした結果・・・
ブタの口蹄疫・・・ブタどうしでは、病気になる・・・
トリインフルエンザ・・・集団飼育による感染拡大・・ヒトへの感染もある。
野生動物を食べることが、SARSを引き起こした可能性もある・・・
過重な肉食は、生活習慣病の増大を招く・・
肥満、そして、心疾患や高血圧症、糖尿病、脳血管障害・・・
中国人が、もし肥満になったら・・・医療費の増大はさけられない。
中国の農業は、さてどこに行こうとしているのか?
中国の農業は、中国人を満足させることができるのか?
そして、中国人は、肥満になり習慣病を患うのか?
4,中国人だって、おいしいもの食べたい・・・
過剰な摂取が、肥満を作り、そして、生活習慣病となる・・・
農業の増産発展は、ヒトを生活習慣病にすることではない。
人間は、「過剰に食べれる」と言うことを予測してない動物だったので、
摂取過剰糖分の分解にインシュリンしか用意していなかったのです。
過剰の摂取に対応した進化が遅れている・・・
中国の食品産業は、急速な発展をしはじめている・・・・
中国政府は食品業界の成長率が向こう5年間2ケタ増を続けるとの見通し・・・
普及率の低い
食用油(1人当たり消費は先進国の4分の1にあたる8kg/年)、
砂糖(同6分の1の6kg)、
牛乳(同10分の1のい8kg)、
ソフトドリンク(同23分の1の22リットル)などがかなりの潜在性がある・・・
食用油、砂糖、牛乳は、今後も多く消費されていくことになると思われる。
中国人だって、おいしいものを食べたい・・・
この「油」が意外とおいしいのキーワードである・・・
日本ではやっている「マヨネーズ」これはおいしい・・・
子供は、マヨネーズのかかった野菜が好きだ。
お母さんは、「偉いね。レタスをきちんと食べて・・」とほめている・・・
実は、レタスが好きではなく、ホントは、マヨネーズを食べたいのだ・・
子供はいつの間にか油をたくさん摂取している・・・
ツナマヨ、エビマヨ、タラコマヨ、キムチマヨ?、トンガラシマヨ?
沖縄では、ゴーヤマヨネーズがよく売れるという???
テリヤキバーガーもマヨネーズつきである・・・
マヨネーズの主成分である油が、香辛料などとマッチして、
おいしいと思わせてしまう・・・
このようなブームは、中国にいつ来るのだろうか?
台湾の砂糖入りマヨネーズは、驚いたが・・・
台湾人は、それがおいしいらしい・・・
油と砂糖が加われば、おいしいと言わない方がおかしいか?
そのうち、「マヨネーズは、健康のため食べ過ぎに注意してください。」
と表示されるに違いない・・・
肥満のヒトは、マヨネーズメーカーを訴訟する可能性がある・・・
これは、あくまでも小泉流で言うなら、
「自己責任」というが、本当は、「おいしすぎる事故責任」なのだ・・
アメリカのケーキもやはり、あぶらと砂糖のかたまりである・・
日本のマヨネーズメーカーは、中国がターゲットになると思う・・・
中国人だって、おいしいもの食べたい。
将来 病気になっても・・・????
ビール、ワイン、・・・の消費増大
上海でみていても、サントリーのがんばりは目を見張るものがある・・・
並大抵の苦労ではなかったと思う・・
アサヒも積極的に、青島ビールなどに参入している・・・
ビール会社の健闘は、
日本のビール製造技術とマケーティング能力の高さを痛感させる・・・
「白酒」を飲むのは、中国の中高年である・・・
中国の若い人たちは、白酒の酒盛りを喜ばない・・・
これは、日本で、日本酒がはやらなくなったこととよくにている。
ビール、ワインが、今後の中国の酒の主流になっていくのだとおもう・・・
中国の食生活の中でのアルコールの摂取の方法論が変化しているように思う・・
そのうち、中国でも
「マイルド白酒やソフト白酒」などがでてくるとおもわれる。
それは、白酒じゃない・・って。
キリンの「午後の紅茶」などもかんたんに飲めるのは、
ソフトドリンクなどが、大きなマーケットがあることを意味している・・
日本の農業は、ある意味でそういうことを学ぶべきでもある・・・
JTの食品事業が、上海の宋明島に大きな工場を造ったことも
今後の食品事業の発展を意味している・・
日本の農業よ。
中国を脅威に思うのでなく、味方にしてしまおう・・・
もっとせめよう・・・
中国人だって、おいしいもの食べたい・・・
日本の農産物は、・・・・おいしすぎる・・・
5,農業の進展を阻むもの
農業をするには、農業ができる環境が必要である・・・
しかし、中国では、農業を阻む要因が沢山ある・・・
土地の疲弊、そして砂漠化・・・
90年代には国土の40%で土壌の浸食が発生。
砂漠化の影響を受けた土地は2億6200万ヘクタールにも上ったという。
過剰なかんがいによる土地の塩害に襲われた耕地は
700万〜800万ヘクタールに達し、
90年代に入ってから耕地面積は年間40万ヘクタールの割合で減少。
あまりにも規模が多すぎて、どのくらいの広さなのか・・・
森林面積の歴史的な減少・・・昔昔中国大陸は、森林だった時期があった?
森林は、水を貯蔵する機能を持つ・・・
日本では、森とダムとどちらが、水を蓄えることができるかの
検証がはじまった・・・
感覚的にわかっていることと、実際のデ−タを積み上げることはちがう・・
どうやってデータをとるのかを興味がある・・・
中国政府の緑の万里の長城政策は、ある意味で砂漠化をくい止めるだけでなく、
農地を守る大きな意味を持っている。
造園および緑化事業は、国内向けに取り組まれているような気がする。
中国の水の問題は、深刻である・・・
前にも言ったが、アメリカの農業の発展は、豊富な地下水に
負うところが多い・・・
しかし、中国では、地下水が少ない・・・
工場排水などの汚染に加え、生活排水など不特定多数の発生源からの汚染
使えない水の増大・・・
衛生概念の発達による水の使用の増大・・・
昔は、風呂に入らなかった・・・
13億人が風呂にはいるようになったら・・・すごい量だ・・・
豊かになると言うことは、水をたくさん使うことだから・・・
また頻繁化している局地的異常気象が、どのような影響を与えるのか?
洪水・干ばつが同時進行
中国沿岸部のヒートアイランド現象は速く進行している。
夏場の上海は、あつい・・・35℃以上を越える日が続く・・
それだけ、クーラーの使用量が増える・・・結果として・・・
上海は、東京や大阪より、
屋上緑化などの対策を立てる必要があるかもしれない。
急激な都市開発による農地の減少・・・
農産物をつくる土地を作ることは、一番むつかしい・・・
植物を作るより、土を作る方がむつかしいと言われている・・・
農業の豊かなところから、家が建っていく・・
全土にはりめぐされる高速道路なども農地を縦断する・・・
自動車の急激な増加による排気ガス問題・・・大気汚染。
中国の農業のデザインは、ある意味では、
そのような適正な発展をかたち作る環境を作ることである・・・
中国の主要食糧である米、大豆、食用
および重要な飼料作物のトウモロコシに関して、
環境保全型の持続的で高位安定な生産技術を開発すること・・・
いわゆるサスティナブルな農業の確立・・・
少なくとも、中国は、農業がしやすい環境をどう作り上げていくのか?
環境保全型農業の展開は、中国が一番必要としているテーマかもしれない。
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