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屋根だけの家

(名護市)

 

 
現場進捗状況

▼2011.11.26

住宅現場

▼2011.11.23

住宅現場

●建築・構造・設備設計監理
 エス・エヌ・ジー デザイン

●照明計画
 LIGHT・PLAN  山本博之

●施工:名嘉工務店

●床面積:51.8m2(16.3坪)

●階数:平屋建て

●構造:鉄筋コンクリート造

 

完成写真準備中!

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屋根だけの家
〜計画概要〜

 

別名ねこハウス。

ご夫婦と4匹の猫たちが一緒に楽しく暮らすために新築する住宅です。

将来的には、中型犬も飼えればいいなということです。

 

今回、私が考えついた案は、屋根だけで造る家。

建築物としては、ほとんど屋根のみ。

この案は、建築物を最小の構造部材で造るとコストパフォーマンスが良くなるのでは?という考えから導き出した案です。

では、最小の構造部材とは何か?ということで、考えると・・・「屋根だけ」ということに・・・

 

まず、鉄筋コンクリート製の壁や床を造るには、型枠・鉄筋・コンクリートが必要です。

屋根だけですと特に型枠の材料が減ることになります。

 

壁の場合は、型枠で壁の両面を挟んで、固まっていないコンクリートを流し込んでいきます。

つまり、一つの壁を造るには、型枠は、最低2面必要です。

これに対して、床や屋根は、型枠は、ほぼ下面だけあれば良いので、単純に壁の半分です。

壁も床や屋根もどちらも板状です。

しかし、コンクリートの板が、立っているのか、横たわっているのかで、同じコンクリートの板を造るのに型枠の面積は減ることになります。

 

あとは、屋根だけで自立するために特別な方法になるのではなく、いつものように造れることも大切です。

 

次に屋根の曲線について、工学的に無理のない形状を検討しました。

今回の曲面は、アーチのようで、ただのアーチではありません。

専門用語では、カテナリー曲線と呼ばれています。

 

これは、ワイヤーやロープの両端を固定して、垂らすと自然に出来る曲線です。

学校で習った放物線と似てるようですが、異なります。

 

この自然に垂れて出来た曲線は、重力が造り出すものなので、地球上では、力学的にバランスのとれた曲線と言えるのではないでしょうか。

これを反転させて、今回の屋根の形状に採用させております。

 

カテナリー曲線は、ひもの長さ等の調整で色んな形に変化します。

今回の住宅に最適なカテナリー曲線を探し出すために、下の写真のように色んな曲線を検討致しました。

そして、最終的に確定したカテナリー曲線にて構造計算を行い安全を確認しました。

これらの検討を踏まえ、今回の計画が出来上がっております。

 

将来、中型犬を飼ったときに、芝生で屋上緑化された屋根を走り抜けていくことを想像するとワクワクしてきます。

 

今から完成が楽しみです。

 

 


沖縄県建築設計事務所 エスエヌジー デザイン

メール問い合わせ:info@su-ma-i.com