子供銀行券

貨幣と美術


赤瀬川原平と「模型千円札裁判」

現代美術家の赤瀬川原平が1963年の三つの展覧会に出品した千円札紙幣の"模型"が「実物大の千円紙幣に紛らわしい外観を有する」として裁判行われた。1963年2月、個展「あいまいな海について」の際、千円札の表側を写真製版の方法によって印刷し、その裏面に、個展の案内とかれのモチーフを刷ったものを案内状として製作し、それを現金書留封筒に入れて郵送した。1963年3月、読売アンデバンダン展では約2メートル四方のパネルをクラフト紙で梱包したもの、表側だけを一色刷りした千円札の原寸大の模型多数を出品した。1963年5月、ハイ・レッドセンターによるミキサー計画「三つの観念の絵画的展示」では模型千円札をパネルにすきまなく貼り合わせ、その一枚一枚を太いボトルでとめた作品、千円札の片面が並んで一色刷りされているクラフト紙で、日常生活のさまざまな物体を梱包した作品、それに原寸大の模型千円札多数など出品した開催した。検査官は、これらのうち千円札の片面を一色刷りにしたものすべてをとりあげた。1965年、模造千円札を使用した作品で東京地検より起訴され、1967年東京地方裁判所第701号法廷で行われた第1審最終公判の判決は懲役3カ月、執行猶予1年の有罪となる。判決を不当として上告するが1970年、有罪となる。緑に黒をまぜたインクを用いた印刷による千円の日本銀行券約900枚の模造の点については無罪となる。押収され没収されるものが印刷用銅板一枚のみで、他は作品として返還される。 当時の法廷では瀧口修造、中原佑介など著名な美術評論家達が特別弁護人として参加し、近代〜現代の美術講議が繰り広げられるという前代未聞の"芸術裁判"となった。

赤瀬川原平 『復讐の形態学(殺す前に相手をよく見る)』

千円札  1963年、千円札を縦90cm、横180cmに拡大した作品。
 巨大な千円札は「実物大の千円紙幣に紛らわしい外観を有する」ことはない。
 名古屋市美術館蔵 


赤瀬川原平 『大日本零円札』

零円札  1969年、千円札裁判判決後、本物の大日本零円札を発行する。
 「傍目にはいかに本物と見えようとも、やはり本物であることを御理解
 下さい。東京都杉並区成田東四ノ五ノ十四 大日本零円札発行所
 赤瀬川原平」と別紙に添え書きされている。
 紙の両面に活版印刷(裏別柄)、縦14.4cm、横30.8cm 個人蔵  





アンディー・ウォーホル 『80枚の2ドル紙幣』

80枚の2ドル紙幣  1961年 画商で室内装飾家のミュリエル・レイトウからキャンベル・スープ缶とドル紙幣を描く
 アイデアを買い取る。 「有名になるには有名なものを大量につくればいい。」
 翌年(1962年)、2ドル紙幣の表裏を並べてシルクスクリーン印刷で『80枚の2ドル紙幣』を
 製作する。

 アンディー・ウォーホル(Andy Warhol, 1928年8月6日 - 1987年2月22日)はアメリカの画家・
 版画家・芸術家でポップアートの旗手。
     

アンディ・ウォーホル 『リラ紙幣にサイン』

リラ紙幣にサイン



アンディ・ウォーホル 『1ドル サイン』、『4ドル サイン』

1ドル サイン 4ドル サイン$記号が1つで1ドルサイン、4つで4ドルサイン、9つで9ドルサイン。$1 Sign, $4 Sign, 1982





ヨーゼフ・ボイス 『芸術=資本』

芸術=資本  『芸術=資本』(1979年)は、10マルク紙幣に「クンスト=カピタル」とマー
 カーで大書して、ボイスのサインを入れたもの。


 ヨーゼフ・ボイス(Joseph Beuys、1921年5月12日−1986年1月23日)は
 ドイツの現代美術家・彫刻家・教育者・社会活動家。  



J・S・D・ボックス

J・S・G・ボックス  J・S・Gボッグスは、紙幣を精巧に描いて自分のサインを入れた後、それを
 実際の支払いに使う"取り引き名付けられた活動を行うアーティスト。  




マルセル・デュシャン 『ツァンク小切手』

ツァンク小切手  『ツァンク小切手』(1919年)は、レディ・メイド作品。


 マルセル・デュシャン(Marcel Duchamp, 1887年7月28日 - 1968年10月2日)はフランス出身でのちアメリカで活躍した美術家。20世紀美術に決定的な影響を残した美術家である。墓碑銘は、「されど、死ぬのはいつも他人」。  




ジョン・ハーバリ 『模造品』

『模造品』  ジョン・ハーバリの『模造品』(1887年)は2枚のドル紙幣を克明に描いた
 油絵。  




ヴィクトル・デュブルーユ 『金の十字架』

『金の十字架』  画家ヴィクトル・デュブルーユはほとんど貨幣や紙幣しか描かない画家で、
 十字架さえ紙幣をクロスさせて描いた。  『金の十字架』(1896年)  




  

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