シモレン煉瓦窯

シモレン煉瓦窯
シモレン(旧下野煉化製造会社)のホフマン式輪窯煉瓦窯。
ホフマン式輪窯煉瓦窯(りんようれんががま)とは,ドイツ人技師ホフマンが発明した煉瓦窯。 シモレン煉瓦窯は,16室の窯が16角形に組み合わされており周囲は約100m,煙突の高さは約25m。 1室あたり約1万7000本,窯全体で約27万2000本の煉瓦を焼成することができ年間300万個もの煉瓦を製造していた。 煉瓦窯は,旧下野煉化製造会社構内の東西にあった窯の内,東窯といわれていたもの。 西窯は関東大震災で倒壊しており国内で唯一,完全な形をとどめるホフマン式輪窯。 国の重要文化財にも指定され文化庁による補修事業が行われていたがシモレンの破産に伴い中断している。 建造物も100年以上たち、塩分でレンガがぼろぼろになる「塩類風化」が進んでおり倒壊が危惧される。
    名称;旧下野煉化製造会社
    1889(明治22)年建築

アクセス Map

古河駅から車で5分くらい。栃木県都賀郡野木町にあるロイヤルホースライディングクラブ敷地内。 そばまで来ると煙突が目印になる。 現在はシモレンの倒産に伴いロイヤルホースライディングクラブは閉鎖。門は閉ざされている。

探訪レポート

ネットで「シモレン煉瓦窯」と検索すると城塞を思わせる立派な写真を見る事ができる。 期待して探訪しに行ったのだけど倒産の煽りを受けてシモレン煉瓦窯は荒れ果てていた…。 伸びきった雑草と崩れかかった煉瓦壁。補修のために組まれた足場は錆付いている。 補修事業が中断してから数年経った今も放置されたままで今にも崩れ落ちそうな姿に悲しくなる。 写真では伝わりきれないが本当にひどい有様だった。 貴重な重要文化財でも所有者がいないと国からの補助もできないそう。 補助があっても莫大な費用が掛かかるため市町も乗り出せないでいる。 現存するホフマン釜は日本で数窯しかなく,このまま朽ちさせてしまうには非常に惜しい遺産だ。 ホフマン釜の周りには,まるで遺産を守るようかのようにスズメバチが飛び交っていた。 〈2006.06〉

ポイント

内部の煉瓦は,半分くらい崩れ落ちてていたがわずかに残っている床にある投炭孔は見ておきたい。 各炉の番号が掘られているのは見逃さない。ホフマン式煉瓦窯の説明パネルもあった。 もっと煉瓦窯をじっくりと見たかったのだけど近づくのはヤバかった。この遺産はスズメバチに守られている。 煉瓦窯に近づくたびに頭の上でブーンブーンと威嚇されあえなく後退。落書きされたり荒らされないようこのまま守り続けてくれると思う。
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