三池炭抗跡 万田抗

万田抗跡
万田坑は宮原坑の南約1.5kmの位置に開かれた、わが国最大規模の竪坑。 第二竪坑・櫓(やぐら),巻揚機室,倉庫及びポンプ室,安全燈室及び浴室,事務所,山ノ神祭祀施設などが保存されている。これらは,国の重要文化財に指定。  また第一竪坑跡、汽罐場跡、坑内トロッコ軌条、職場、プラットホーム等が遺存し、炭鉱のシステム(採炭、選炭、運炭)が分かるため、炭鉱施設としては唯一,国史跡として指定された。

アクセス

熊本県荒尾市。 JR荒尾駅から産交バス万田中・倉掛方面行きに乗車。万田公園前バス停下車後、徒歩で。 とあるがオススメはJR大牟田駅からレンタチャリで炭坑跡巡り。 炭坑跡から炭坑跡までは,大体15分もあればいける。 道が狭いので小回りの利くレンタチャリで走り回ろう。

探訪レポート

万田抗跡は,規模が大きくて圧巻。 野原の中に錆び付いた櫓,ツタの絡まった赤レンガの建物と煙突跡。天空の城ラピュタを彷彿させる。 炭坑全体が遺跡となっている貴重な近代化遺産だ。 坑内に入るには,事前に見学の予約は必要。案内は,万田抗ファン倶楽部のボランティア慶田さん。 こちらの時間都合に合わせて坑内を案内してくれる。 第二抗口,充電機室,第二櫓の下,巻揚機室と見せてもらった。 最後に第一立坑を見せてもらった。この立坑の上にグレーチング(網の板)が乗ってて下がまる見え。その深さランドマークタワー級の273mの立抗。写真でそのスケールが伝わらないがホント足すくむ。コエエ。 掘った人間は凄すぎる。恐る恐る覗くと下の方には水がたまっていた。 炭坑のすぐ脇の工場は三川粉塵爆発でなくなった方の未亡人が働くための工場。 当時はかなりの人数が働いていたと聞いた。

やはりどの建物も老朽化による風化が激しい。 野ざらし状態なので台風などの影響で倒壊が心配。 これだけの規模で残っている遺産は貴重。国や自治体が協力してあげて保存・維持していって欲しいものだ。

ポイント

内部見学には,許可が必要。 荒尾市教育委員会教育課に電話してお願いするとひとり¥200で炭坑館のボランティアの方が案内してくれる。 案内してくれるボランティアの方は,実際に炭坑で働いていてリアルな話が聞ける。 みどころとしては,
  • 煙突跡 煙突の基礎部分だけ残っている。
  • 山ノ神様 炭坑に降りる前に必ず無事を祈って降りていってそうだ。
  • 削りとられた山。(炭坑を埋め戻すために近くの山が削られている。)
  • 周囲にボタ山がないのは,三池炭坑が炭田が立派だったから。
  • 万田二抗 天井から差す日の光と草に浸食された壁面。傑作の一枚。
  • ランドマークタワー級の274mの深さの第一竪坑。のぞき込むとぞっととする。コエエ。 下には染み出てきた水が50mくらい溜まっている。
  • 巻揚機室などのアーチ型窓。
見学前には, 万田抗ファン倶楽部でポイントを押さえておこう。
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