TEPCO GEO E SiTE 神流川発電所見学ツアーステーション


見学ツアーステーション
群馬県上野村にある神流川発電所を見学してきた。12月の終盤でもあり雪が降ってるんじゃ…と心配で何度も電話で確認。 まだノーマルタイヤでも大丈夫とお墨付きもらえて安心して出発。 目的地は,上野村ふれあい館内の神流川発電所見学ツアーステーション。 関越道から上信越道を通って下仁田葱で有名な下仁田ICを降りる。
そこから神流川発電所までの道のりは,ホームページの親切な地図で迷うことなく, ふれあい館に到着。所要時間は30,40分といったとこ。「神流川発電所」の看板が出迎えてくれた。 上野村ふれあい館内の神流川発電所見学ツアーステーションで受付をすませる。 シーズンオフ(!?)なのか他の見学者が見当たらない。もしかして貸切見学だったりして。

バスに揺られてあっという間の30分


ピカピカのバス
普段は,ふれあい館で説明のあと出発になるようだけど,今回は1組だけなので そのままバスに乗り込む。 バスの中でヘルメットとパンフレットを手渡されて注意事項の説明を受ける。 その後,ツアーガイドさんと運転手さん,俺らの4名で出発。神流川発電所を目指す。 神流川発電所までは山道をうねうねと30分ほど走る。 一般道だけど工事関係車両の制限速度は30km。ゆっくりと進んでいく。 移動時間には,神流川発電所の紹介ビデオを鑑賞しているとあっという間に着いた。 バスはヨワイ性分なんだけど苦にならなかった。 ビデオは予習としてしっかり見ておこう。

空中をお散歩


開閉所と地下大空洞へのシャッター
現場に近づくとヘルメットを装着。現場見学の身だしなみである。 公私ともどもヘルメットのお世話になってるのでかぶり慣れている。 トンネルの手前でガイドさんは門番に入場手続き,ドライバーさんは電話で連絡して いよいよ地下発電所見学の始まり。 まずトンネル脇にある開閉所をバスから見る。 開閉所とは,電気を安全に配るためのスイッチがあるところ。 スイッチをオンすると地下の発電所でつくられた電気が送電線にのってあちこちに配られるのだ。

発電所までは長くてまっすぐに伸びたトンネルを下っていく。 トンネル内は,白,緑,ピンクの3色蛍光灯が点いていて意外と明るい。 緑色の蛍光灯は50m間隔。ピンク色の蛍光灯は工事用電話の場所を示しているそうだ。 勾配は,結構きつい9%。これは100mで9度傾く角度。 この角度にもちゃんと理由があって発電所で使う大きくて重たい部品を運ぶ運搬トレーラが 走れるギリギリの角度だそう。 ちなみにこのトレーラー長さが25mもあるそうだ。なげー! しばらく下るといよいよ見学現場に到着。 バスを降りるとシャッターにGEO E Siteの文字が書かれている。 この向こう側は…。期待がふくらむ。 ちなみにEには,3つの意味があってエキサイト・エネルギー,もう1つは…、ワスレタ。

大空洞現わる。


大空洞と向こう側には発電機
早速,扉の向こうを覗くと真っ暗で何も見えない。 なんとココ,普段は無人で運転しているから照明オフなんだそう。 地下500mの真っ暗な大空間と考えるとちょっとコワイ。 徐々に照明がつき始めその全容が見えてくると……。
すげー。なんだこりゃー。いきなりのでっかい空洞にびっくり。ほんとにびっくり。 無機質な壁には,ところかまわず無数のピンが突き刺さり痛々しいご様子。ちょっとキモイ。振り返ると静かに発電機が鎮座していた。

すごくね?すごくね?


壁にはびっしりとピンが刺さっている
見学ポイントの1番目は,『大空洞』 上から下まで見渡せる空間で将来,設置される発電機3号・4号機のための大空洞である。 空洞全体は高さ52m,幅33m,長さ251mの巨大な地下空間。シンデレラ城がすっぽりと入ってしまう広さだ。 この『大空洞』は,まだ発電器の設置に手つかずなので底まで見渡せる。 2001年には,皇太子殿下が奥の方に見えるステージからこの地下大空洞を見学された 場所でもある。 迫力のある壁面が押し迫ってくるような雰囲気に,閉所や暗所が苦手な見学者が気分を 悪くすることもあるそうだ。

2号発電機


設置準備完了
奥に進むと大きな穴がポッカリあいているのが2号発電機の設置場所。 壁からは,ハリセンボンのようにトゲが飛びでてる。 穴の底には2号発電機の無数の部品が組み立てられる日を静かに待っていた。 太い水路管も見え準備万端という感じ。
2号機は,平成22年7月に営業運転開始予定。

電気管路


電気が流れる太い管
三菱製の電気管路。大電流が流れると細い線では溶けてしまう。それでこんな太いケーブルなのだ。

発電機


真っ赤な衣装に緑がアクセント
真っ赤な顔でぴょこっと筒が出ているのが発電機。 床にペイントしてある青いラインは発電のときに水が通る道を表している。 思っていたより小さな気がする。実は見えているのは上部だけで見えない下の部分も合わせると相当なデカさ。 今日は発電していなかったので至って静か。発電しているときはすごい音がするのかな? ここまで発電機に近づけるとは感激だ。

美術館のような岩石


岩石コレクション
実際の岩盤をむき出しして直接,手で触れるようにしてある。 岩だから堅いに決まってるんだけどココの岩石は更に堅いのだ。 新潟県で発生した中越大震災の時,地表ではかなり揺れを感じたが, 地下発電所では,ほとんど気がつかなかったという。 シッカリした基礎は,発電所を建てるにあたっての大きな要素のひとつなのだ。 岩石のサンプルを入れた円柱が整然と並ぶショーケースがキレイ。

展望室からの眺め


神流川発電所が一望
階段をひたすら上がって展望フロアに。 高いところから見下ろすとさらに巨大な地下空間っぷりを堪能できる。 地下500mにある発電所を一望できるポイント。 ツアーガイドさん,ドライバーさんも一緒に記念撮影をパシャリ。 ここで2分程度のダムの説明ビデオを見る。

水の通り道


実物大の水圧管路
放水路に使われている実物大の水圧管路が展示されている。 鉄管2重構造になっている内側で発電機1台分の水を賄う。 将来,2号機が稼働すると水圧管路全体を水が流れるようになる。 何トンもの圧力に耐えるスーパー合金らしい。この水圧管路が48度の角度で上部ダムから水を運んでくる。

しめはシアタールーム


粋なパネル
最後に,シアタールームで神流川水力建設所の建設のビデオを鑑賞。 足もとには,上部ダム,下部ダムをふくめた全容が分かるホログラム地図がある。 この部屋には粋なパネルがある。 そのパネルには工事に1年以上携わった人達の名前が書かれている。ウメさんとか世代を感じる名前もあった。 これのパネルには,実際の現場を仕切った建設会社などの人はもちろんのこと,警備のおじさんや掃除をしてくれたおばちゃん,食事を作っていたおばあちゃんまでみーんなの名前があるのだそう。みんなでガンバッテ作りあげているダムなんだ。知ってる人がひとりくらいいると思ったんだけど見当たらず。

おさらい見学

これで,見学は終了となり来た通路を引き返す。話しこんだり,写真を撮りつつゆっくりと見学させてもらったためにすでに予定時間オーバー。 「まだ写真撮りたいな…」的な雰囲気を察してか,心行くまでどーぞと嬉しいサービス。ガイドさん,ドライバーさんどうもありがとう!とびきりのサービスデーでした。
神流川発電所は今後も見学ツアーを続けていくそうです。GEO E Siteは,非日常の空間を堪能できるおすすめの見学施設。写真では伝わらないものすんごい ことなので足運ぶ価値あり。近くに日帰り温泉もあるので見学に疲れたら浸かっていこう。 上部ダム,下部ダムも見たかったんだけど時間切れでまたの機会に。これもスケールのでかいダムで期待大。

撮影は,記念写真程度が原則。こんなバシャバシャ撮影はできることは特別みたい。
もしかして,写真を公開しちゃダメな気もするんだけど『すげぇ!この目で見たいぜ!』という人が増えて,神流川発電所を見学に行ってよく知って くれる人が一人でも多くなるようとおもって公開。あえて行ってみる価値は大あり。常時,見学させてくれるなんて東電ナイス。他のダムも行かせてもらうぜ。
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