◆エピソード◆

 

 

このページは春の移植での入院時のエピソードをご紹介します。

実は春は軽度の発達の遅れがあり、所謂天然ボケのような性格をしています。
でも、そのことにより、こんなに大変な状態を、明るく乗り切ってくれた春。。
正直言って、私たちもかなり救われました。

そんな春と私、また入院中のお友達の様子を少しご紹介します。
宜しかったらお付き合い下さい。

 

 

その1 散髪


春はずーっと髪を伸ばしていました。
小学校に入学した頃からずっとずっと。。
その髪は背中の真ん中を少し超えるくらいまで伸び、
普段の春はその長い髪を三つ編みにしていました。
学校や病院では三つ編み=春というイメージが定着していたようです。

でも、今回の入院ではこの長い髪は抜けてしまう。。
長い髪がバサバサと抜けるのにも抵抗があった私は、春にこう説明しました。

「これから入院して、治療をするとこの髪の毛は抜けてしまうねん。
つるつるになるかも知れへん。けど、髪の毛はまた絶対に生えてくる。
長い髪が抜けると大変になるから、今のうちに短く切りに行く?」

「また生えてくるん?」

「そう、前に入院した時、髪の毛の無い子一杯おったやろ?
みんな髪の毛、生えてきてるんやで。しばらくの我慢やで」

「うん、分かった」

春はあっさり納得してくれたようで、春と私は入院数日前に美容院に向かいました。

「髪の毛思いっきり短くしてください。どうせ、治療で抜けちゃうんで」

「はあ?」

美容師さんは不可解な顔をしながら、カットを始めました。
ところが。。

長年、髪をくくっていた為、頭にはしっかり分け目がつき、何度セットしても
髪は癖がついて分け目から分かれてしまう。。
とても面白いヘアスタイルになったのは言うまでもありません。
それで、入院直後、親戚を始め、応援してくださってる方へ送ったハガキの春は
帽子を被っているんです(笑)
帽子を取ったら、本当にとてもおもしろい頭になっていました。

 

その2 入院!

入院は7月はじめでした。
「午後1時に外来まで来てください」との指示で12時半には到着。
たくさんの荷物を持って、春はまるで旅行気分!
前回、3月に2週間の検査入院では快適すぎて、別荘と勘違いしたのか(笑)
今回の入院も全然嫌がることも無い春です。

1時を過ぎ、病棟に案内されて春は先に検査を、私と主人は
プレイルームで病棟のルールについてのビデオを見たり、春の生活について
担当看護婦さんとお話したり。。

春の担当の看護婦さんは20代の明るくかわいい看護婦さんで
春はすぐに仲良しになっていました。

そして担当医は。。
3月に入院した時の先生ではなく、新しい男の先生でした。
年のころは30歳前後。名前が某有名人とたった一文字違いで(笑)
優しくて、とても親しみやすい先生です。

色々な説明のあと、私たちは春の病室に通されました。
ここでは4人部屋が総室。
春は小学校の女の子たちのお部屋に決まっていました。

そこで、前回の入院で同じ病室にいた女の子とお母さんに再会。。
春が退院したあともずっと入院・治療されていたとか。。
胸がつまりそうになりました。

春はと言えば、お友達に再会したことよりも、今晩のメニューが気になるよう。。
この病院、春が9年間通っていた病院よりもはるかに食事がいいんです。
子供病院ですから、子供のすきなメニュー中心なんですよね。
彩りや形までいろんな工夫がされていましたから。

病室に担当医が再び来られたのは、夕方頃でした。
「しばらくは検査ばかりだから、外泊して、通ってくれればいいよ」

「えっ?入院したばかりなのに?春、どうする?うちに帰る?」

「嫌やあ。泊まる」

「えっ?ホントに?」

「うん♪」

結局、この日、春は病院に泊まることになりました。
その後も午前中だけの検査等で、超ご機嫌な日々がしばらく続きます。

今のうちに帰っておいたほうが良かった〜なんて言うのかな?
その時はそう思ってたんですが。。そうでもなかったようで。。(笑)

ここから、春の4ヶ月の入院生活が始まりました。

 

 

 

 

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